41. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
タランティーノみたいにカッコよく作りたかったけど、真面目すぎました、な感じがしました。音楽やテンポであおっているわりには、2人が死ぬという前提に頼りすぎて緊張感がありません。脚本がまずいんでしょうか。ほのぼの映画として見れれば良かったのかもしれませんが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-19 16:29:10) |
42. ノーカントリー
こ・・・こえぇよっっ!!!個人的には絶対的な悪というものが存在すると思っているのだけど、そんな人に直接会ったことことは多分無い。だから、底無し沼のように恐ろしい殺し屋にリアリティがあるのか無いのかわかんないけど、いつもながら強烈にキャラが立っているのでなんかリアリティがあり、ほんとに怖かった。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-16 15:28:51) |
43. パラノイドパーク
《ネタバレ》 殺す気のなかった殺人、そして遠いところで起きている戦争。表の世界が日々の社会生活だとしたら、それは裏の闇の世界。何日かすれば忘れてしまい、きっと無かったことのようになる。そんな裏の世界に対するリアリティの欠如を表すように、少年の世界は無気力で空虚でふわふわとしている。でも、こんなリアリティの無さが、現代のリアリティなのかもしれない。と、思うとなんか不思議な怖さを感じる。映像の雰囲気、音楽の乗せ方は最高にかっこいい。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-09 17:49:02) |
44. 街のあかり
光と影の美しい計算された画面、だけどなんだか昭和の香りさえ漂う、微妙に演歌な感じ。なんでだろう。日本も昭和のころは庶民がちゃんと庶民だったから、そう思うのかもしれない。シャンデリアがあるのが憧れの金持ちの家、みたいな。うだつのあがらない主人公は、女にだまされ、でも淡々と運命を受け入れる。でも、犬を見捨てたり、自分を見捨てたりはしない。何の力もない庶民だから、受け入れなければいけないこともたくさんあるけれど、それと流されることとは違うのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-06 01:13:50)(良:1票) |
45. ドニー・ダーコ
《ネタバレ》 80年代に、なんとなく世の中と違和感を感じながら青春を送っていた人たちにはすんなり入れる世界かもしれません。音楽もいきなりエコバニ?と思ったらJOY DIVIJONまで・・・アメリカンなハイスクールライフとUKロック系のミスマッチが妙にひっかかる映画ではあります。残念だったのはそれを映像にのせるセンスが・・・。CGのエクトプラズム(??)、最後のリバース映像もちょっと説明的で冷めてしまいました。せつないSFっぽい話はすごく好きなんですけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-15 02:33:32) |
46. ピアニスト
《ネタバレ》 (おそらく)アラフォー女性の心の闇は深い・・・(おそらく)処女だったりするとなおさら。せっかくの大チャーーンスを台無しにしてしまったのは、男性経験が無いことへのコンプレックスなのか。ベクトルはぜんぜん違うけれど、東電OL殺人事件をふと思い出してしまった。一歩間違えると悪趣味なドラマになりそうな話なのに、彼女の悲しい不器用さをさらけだすように、淡々と、生々しく見せてくれました。あのラストは、青春を犠牲にしてまで打ち込み、(おそらく)ただひとつのよりどころだった「音楽」を自ら裏切ってしまったことが許せなかったのでは・・というのが私なりの解釈です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 00:26:23) |
47. 酔いどれ詩人になるまえに
職場から次の職場へ、酒場から次の酒場へ・・・いわば酔いどれロードムービー? マット・ディロンがいい感じのダメっぷりです。酒もたばこも、もういいよって感じになるので禁酒禁煙する前に見ると逆にいいかもしれません。成功してからなら苦労話だけど、このままならどうしようもない男。原作の予備知識が無かったので、ラストでほっとしました。どんな生活をしても何かを貫くって、ただごとではないですね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-09 17:10:13) |
48. きみに読む物語
《ネタバレ》 たしかにアヒル多すぎ(笑) 2人がうまくいったのは・・・ 1.結ばれる前に別れたこと 2.再会したのが年をとりすぎていなかったこと につきるのではないか(ニューシネマパラダイス参照) 愛する人がその人でなくなってしまっていく辛さを想像すると素直に泣けるけれど、アルツハイマーと波乱の恋愛は別問題なのに「読みきかせる」ことでうまく演出して結びつけるところがちょっとテレビドラマ的なような。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-17 17:07:18) |
49. パルプ・フィクション
タランティーノの映画を観る=タランティーノのお遊びにつきあう ・・・あんまりつきあいたくない方だが、これは脚本が相当いいのだろうか、たまたまやっていたりするとついつい観てしまう。初めて観たころはコミック的で斬新だとは思ったけど、アメリカってそうとう病んでるのね、と思ったのも事実。タイトルが良い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-17 16:31:00) |
50. 厨房で逢いましょう
《ネタバレ》 タイトルからして「マーサの幸せレシピ」みたいなほのぼの映画?という想像を、いい意味で大きくくつがえしてくれた。冒頭の美しい料理の映像など、テーマの大部分をしめる料理そのものをしっかり扱っていて、全体にとても楽しめました。ワインセラーを壊してしまった旦那はかわいそうな人。あれだけの料理を出す店だから、稀少なワインが集められていただろうに、それを壊すことができるなんて・・・告訴してもいいんじゃないか。しっかしエデンは怖いねー。欲望に素直な女は、怖いけれど、人がどう思うかよりも最終的に自分が欲しいと思うものを手にいれることができるような気がする・・・関わるほうはそりゃあ大変ですけどね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-17 15:57:36) |
51. 題名のない子守唄
《ネタバレ》 「明日を夢みて」「マレーナ」など、トルナトーレの作品の中には、女性がどん底まで不幸になっていく傾向の話があるけれど、不幸ランキングとしてはこれはダントツ。どうしようもない不幸の中で、でも生きている。ほんとにほんとに最後に見えた一条の光。あー映画って人生だ、としみじみしていまいました。涙。 映画と関係ない自分のことですけれど、最近、家族もすごく大事だけれど血のつながらない人でも無償の深い愛情はあるかも(男女の愛情関係とはべつに)・・・それって素敵な奇跡だよね・・・なんて思うことがあったりして、ラストが胸にしみました。 トルナトーレのちょっと鼻につくノスタルジーな感じが苦手な人にもおすすめしたいです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-30 19:17:28) |
52. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 言葉にしずらいことだけれども、絶対悪というものはこの世に存在すると思っている。楽しみのために動物を殺すような人間が絶対悪だとしたら、それに対する復讐に対しては神様も目をつぶってみるべきだ。たとえどこまでも善良なブータン人であっても・・・小説を読んでそんなふうに思った。映画=原作である必要は全くないけれど、小説のアイデアの域を超えていないような気がした。人物の行動など細かい部分のリアリティが雑なような。たとえばキッチンで琴美が足を震わせながら、対決を決心するシーン。きっともの凄い恐怖の壁を乗り越えようとする瞬間だ。なのにいまいちその恐ろしさが伝わってこなかった。それでは、きれいな話、泣ける話で終わっちゃう。おもむろにラジカセを取り出すコインロッカーのシーンが、とってつけたように陳腐な感じに見えてしまった。残念。 [DVD(邦画)] 5点(2008-07-03 20:02:34) |
53. 幸せのレシピ
料理が大きなテーマになっているのに、作り手側の料理への情熱や知識というものが感じられず。とても薄っぺらいですね。もとネタ「マーサの幸せレシピ」で充分でしょう。リメイクの意味がないのでマイナスさせていただきます。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-11 17:09:12) |
54. インランド・エンパイア
次の日の朝、見たことも忘れてしまった悪い夢。たくさんのそんな夢の断片が、ある時、一度に記憶に甦る・・・そんな感じの映画だ。現実の記憶なのか、夢の記憶なのか区別もつかない恐怖。そして、そこから見えるのは、本来の?自分の断片。失われた愛の断片。・・・なぜかそこには、かすかだけど美しい希望の光がある。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-10 14:41:25) |
55. ボーン・アルティメイタム
世界トップレベルのサッカー選手のように、つねに相手の先を読み、コンマ何秒で判断、行動する。そんな「頭脳アクション」?に徹した3作目には潔さを感じました。・・・が!1作目でマット・デイモン+アクションのミスマッチに胸キュンした女子としてはですね、2作目でマリーがあっけなく死んでしまい、ポカーン。・・・それ以来ロマンスがないではないかっ!パメラじゃ感情移入できないのよねー。もうひとつの見どころ、世界一周旅行的なロケ地めぐりは健在でしたけど・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2008-06-09 16:48:32) |
56. 舞妓Haaaan!!!
阿部サダヲってちょっと苦手だなあ。こういう企画っぽい「○○モノ」って苦手だなあ・・・ (じゃあ何で借りたのさ。)・・・あれれ面白いじゃん! 落語の法螺話のような、抜けた感じのありえなさが良かった。とことん付き合う社長さんがGOODですね。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-03 01:02:12) |
57. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 「演じる男」を演じきったケヴィン・スペイシーに鳥肌。 無駄がなくクールな映画だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-29 22:32:17) |
58. ホテル・ニューハンプシャー
ジョン・アーヴィング好きなので原作作品はみんな評価迷います。人生において重要なことが詰まっています。私も子供を持ったら「開いた窓はスルーしろ」と教えたい。 [地上波(吹替)] 7点(2008-03-05 13:19:11) |
59. シュガー&スパイス 風味絶佳
《ネタバレ》 好みのタイプは?と聞かれて「優しい人」と答える人が多いのを不思議だなあと思っている。だから、「優しいだけじゃダメ」って、そんなに映画のテーマとして重要?と思ってしまった。しかし、人生で初めて出会う、身をひきさかれるような失恋・・・死ぬほど悲しくても、エリカ様はそこまで辛くない、っていう不公平かつ理不尽な現実・・・・はなかなか良く描かれていた。終始オーバー気味な夏木マリが安っぽくしているような気がする。 [地上波(邦画)] 5点(2008-03-05 12:50:39) |
60. 眺めのいい部屋
ひとつの恋愛を通して、この時代の上流階級の考え方が丁寧に描かれている。見る前にイメージしてたのが、上流階級の葛藤・・みたいな太宰治やヴィスコンティの世界のような文学作品だったので(勝手にです、すいません)素直な恋愛ストーリーで少し拍子ぬけ? 恋愛モノとして見ると、ルーシーがお嬢様なので仕方ないけれど、少し子供っぽい感じも・・・おつりの計算のところなどシャーロットのキャラクターが面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-25 14:39:23) |