41. ブラディ・サンデー
《ネタバレ》 「どちら側からも認められる作品を目指した」という監督の意図もあって、イギリス側(≒プロテスタント)からも北アイルランド側(≒カトリック)からも見ることができる。映画の持つ歴史的な価値は高いと思う。双方を切り替えるタイミングや見せ方がうまく、ドラマとしても見ごたえがあった。メイキングを見ていると、この監督の腕のよさがわかる。見せ場での、伝える力を持っている監督だなと感じた。 非武装の市民を撃つシーンは、現場の重苦しさ、リアルさが出ていて、感情を揺さぶられる。ひでえ、なんてことを…と自分もその場にいるような気持ちで思わずにはいられない。IRAの報復したくなる気持ちもよくわかった。 国の都合からすると、市民の命よりも、体制の方が大事なのかもしれない。虐殺した軍の指揮官に勲章ですか…。大きくあれ、小さくあれ、似たようなことが今も世界のどこかで繰り返されているような気もする。人間ってやつは…。双方がうまくかみ合いさえすればこのような悲劇は起こらなかっただろうに…。すべての悲劇は、何かが少しずつかみ合わなくて起こるものなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 9点(2009-11-29 08:25:24)(良:1票) |
42. ブロークバック・マウンテン
アン・リーを観た後は、タランティーノが観たくなる。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-25 21:13:12) |
43. ラスト、コーション
《ネタバレ》 アン・リーの作品は、しばらく見ていなくて、前回見た「恋人たちの食卓」とテイストが全然違っていてビビった。 ストーリーは、どこかで見た、どこかで読んだような既視感があるのだが、映像美や役者の演技で魅せている。やりすぎという意見もあるが、Hシーンのトニーは、どこか性格の破綻した、または、孤独にさいなむ人の表情、心理がよく出ていて、うならせられる。 エキストラに、イー夫人や同級生に似た人物がちらちらと見受けられる。イーが逃げて行った後のウィンドウ越しに映る買い物をしている夫人は、一瞬、イー夫人に見える。最後の自転車こぎも、たぶん意図的だと思われるのだが、振り向きざまの表情が、ワンの初体験の相手となった同級生に似ている。(ただの気のせいか?)。 3輪自転車の座席の上からの風車のシーンが切なすぎる。 [DVD(字幕)] 9点(2009-11-21 01:11:59) |
44. 欲望の翼
《ネタバレ》 渋い。全体のタッチが好き。どちらかといえば訳のわからない映画の多い(と思う)ウォンカーウァイ作品の中では一番分かりやすかったし、一番好きかも。ラストのトニーレオンは何を意味するのか、これも明確には分からない(笑)が、渋い…。できれば、ラストのトニーのような、おじさま(?)になれることを願っている。カリーナは色っぽく、マギーチャンは、かわいい綺麗。レスリーチャンは、男たちの挽歌とはまったく違った一面を見せてくれている。アンディラウも派手さのない役どころだが、いい味、出してる。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-06 00:30:03) |
45. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 おばちゃんが、二丁拳銃撃ちまくりのシーンが最高。村上龍の昭和歌謡曲全集を思い出したのは僕だけだろうか。 いろんな映画のパロディの場面が入っているみたいなのですが、全部はわかりませんでした。映画の中に出てくる題名のものと、トレインスポッティングぐらいかな。誰か分かる人いたら教えて~。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-13 00:22:53) |
46. プレッジ
すごいなアメリカさんは。こんなものを作っちゃうんだから。役者も脚本も監督もすごい。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-31 13:11:39) |
47. ドミノ(2005)
キーラ・ナイトレイの魅力満載。 ドミノのセリフが板に付いているのがすごい。 ラブアクチュアリーとは全く別のキーラが見られる。 評価が高くなかったので、期待せずに見た。もう少し面白く作れたのでは…という気もするが、思ったよりもよかった。分かりにくいという面は否めないが…。 最後に、本物ドミノが出てくるので、ああ、実在の人物だったのね、と現実に戻される。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-29 05:35:46) |
48. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 この作品はタイトルで損してるような気がする。暴力映画かと思ってみたが、良質のサスペンス。グロいシーンとかもそんなにないし。DVDのカバーに書いてあるコピーが「衝撃のストーリー!興奮のアクション!究極のバイオレンス!」…全然違う気が…。 バレ→。1回目のセックスシーンが出た時に「こんなシーン、いらんのでは…」と思ったが、きちんと2回目のセックスにつながっている。1回目、トム。2回目、ジョーイなんですね。で、2回目の方が女は感じている。トムでいることよりも、ジョーイになることを女は期待するのかなあ…などと考えたのでありました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-23 02:43:42)(良:1票) |
49. 単騎、千里を走る。
チャンイーモウ作品らしく、ダルいけどいい話。通訳の2人の演技が自然。こういう通訳いるもん。屋根瓦の上で携帯で電話してるシーンが美しい。雲南にまた行きたくなったけど、遠いからなあ・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-23 02:36:32) |
50. グーニーズ
マイキーがルディだったとは!マウスがスタンドバイミーに出ていた子だったとは! 序盤がなんとなくスタンドバイミーに似ている。大人になってからも、ワクワクしながら見ることのできる名作。ラストシーンは美しいな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-18 20:36:52) |
51. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 惹きつける力を持ったシーンが数々ある。ニュージーランドの海岸で、バイク野郎どもをぶっちぎるシーン、出発する際にバイク野郎たちが応援にくるシーン、中古屋がバーとをなんて天才だというシーン…。 途中、ロードムービーっぽくなるが、モーテルやら砂漠っぽい野原やら、まっすぐな道路、塩原、ガラガラヘビなどアメリカの風景が出てくる。映像だけでも楽しめた。 ネバダの一般車道を走って警官に止められるシーンもセリフがしゃれていて、面白い。「何キロ出してた?」「大体250キロぐらいかな」。ベトナム戦争の休暇兵士とともに、広告を読んでいくシーンや、スポーツマンオブザイヤーに選ばれ、バートが踊るシーンも感動的。最後のレースシーンの爽快さは言うまでもない。 アンソニーホプキンスの出演作は、ハンニバルで「気持ち悪い」という印象を得て以来、意図的に見るのを避けてきたが、今回、評価が高かったのでチャレンジしてトラウマを払しょくできた。彼のすごさがわかった。いい作品に出合えた。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-16 08:17:07)(良:1票) |
52. ラッキー・ガール
《ネタバレ》 後味が良くてさわやか。いかにもニューヨークっぽい。セックスアンドザシティを「運」を切り口に変え、軽~く、ポップにした感じかな。主人公の友人2人のキャラが好き。他にも書き込みありましたが、バンドの曲いいですね~。ハードロックカフェにタクシーで乗り付けるとき、「急げ急げ~」と思ってしまった。ケイティを黒人の色っぽい子と間違えるところなど、脚本もしゃれてる。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-15 03:21:28) |
53. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 どんな時代のいかなる体制のいかなる社会の中にも娼婦というのはいるものだ。それはさておき、あの中年の太った娼婦が「30分後に違う人の予約が入っている。今度はロングで予約してね」と言っていたが、原題を知った後にあのシーンを思い起こすと、すべての人にとって、人の人生はまさに「他人の人生」なのかなという思いが頭をよぎる。 随所に脚本のよさがにじみ出ていた。クリスタが恋人を売った女で終わってしまうのがなんとももの悲しい。けれども、彼女の存在こそが体制や社会の仕組みに翻弄されながらも自分の人生を生きようとした人間そのもの、主人公のゲオルクにとっては、「他人の人生」の象徴なのかもしれない。 人間は、体制や社会に翻弄される生き物なのだけど、われわれも知らないところで知らない人に救われているのかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-12 03:39:31)(良:1票) |
54. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 ラストのコーヒーをやりとりするシーンが秀逸。ラッセルクロウとデンゼルワシントンならではの味が出てる。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-08 16:06:19) |
55. リボルバー(2005)
ロックストックやスナッチみたいにわかりやすくしてほしかった。全体から漂うテイストは悪くない。甘めに評価しても7点が限度か。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-08 16:03:29) |
56. 不都合な真実
みんなに見てほしいので素直に10点で。随所にジョークがちりばめられていておもしろい。日本人にもこういうのを(TVでも)作ってくれる人が出てくるといいんだけどな。 [DVD(字幕)] 10点(2009-05-04 12:24:00) |
57. ラスベガスをぶっつぶせ
これは…、久しぶりに外れ映画に当たってしまった気分。原作とラスベガスとブラックジャックを知っているものにとっては、その期待への裏切り行為。脚本がひどすぎる…。原作から離れるのはいいと思うんだけど、明らかに改悪だ思う。 [DVD(字幕)] 3点(2009-05-01 07:08:42) |
58. プライベート・ライアン
この作品がバンドオブブラザースにつながったことを考えるとその価値は大きいと思う。歴史的価値と映像はすごいが、設定はいまいちなので、6点。「バンド~」の叩き台的な意味合いに対してプラス1。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-30 00:17:29) |
59. アヒルと鴨のコインロッカー
うーん。展開がだるかった。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-04-23 00:12:57) |
60. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 何のエンターテイメント性もありません。裁判の現実はこうなのか…。世の中間違っている。後味は生きていくのが嫌になるぐらいよくない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-03-14 17:27:25)(良:1票) |