41. サイコ(1960)
サスペンスものが苦手な私でもそこそこ楽しめた。脚本が上手く練られており極めて無駄がない。二転三転するストーリーも必要以上に複雑にしていないので十分楽しめた。この時代の映画としては素晴らしいと思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-06 07:49:29) |
42. ダンサー・イン・ザ・ダーク
悲惨で残酷なストーリー、ビョークの表情といい怖いものがあるが冷静に見れば悪い映画ではないと思った。この映画は世の中の不条理を限界まで突き詰めていった帰結であって、その不条理は往々にして理に適ったものであるという現実。映画に対する既存の固定観念を破壊してくれる。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-06 07:25:57) |
43. チャップリンの黄金狂時代
これまた素晴らしい作品。極限状態に置かれた人間の心理状況を絶妙の喜劇で笑いに昇華させたのはチャップリンならではだろう。靴を食べるシーンやパンのダンスなど有名シーン満載。特に笑ったのはジョージアと約束した後一人になった彼の喜びの演技。人間の素直で率直な感情があの場面には溢れている。彼のパントマイムの凄さには圧巻だった。パントマイムは言語や時代を超えて人間の感情に訴えてくるという彼の信念が伝わってくる気がした。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-06 06:55:09)(良:1票) |
44. 一日の行楽
プレジャーといいつつも家族にとっては全くといっていいくらいそれがなかった皮肉に思わず笑ってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-03 20:33:02) |
45. チャップリンの給料日
《ネタバレ》 かわいそうなチャップリン。弁当作ってもらえないチャップリン。給料を根こそぎ持っていかれるチャップリン。電車に乗れないチャップリン。眠らず仕事に行かされるチャップリン。ヘソクリ見つかるチャップリン。こんなチャップリンが私は好きだ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-02 16:27:54) |
46. 市民ケーン
名作中の名作。パンフォーカスは見事。空間をうまく使っていると思った。素晴らしい映画。素晴らしい映画なんだけど好きかと言われればそうでもない映画。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-02 16:05:23) |
47. チャップリンの独裁者
ラストの演説は言うまでもなく映画史における名場面の一つでありチャップリンの魂の叫びがストレートに心に響いてくる。独裁者・ファシズムを痛烈に批判すると同時に彼の作品に一貫して含まれているメッセージも忘れていない。それは人間に対する愛情であり生きる希望、自由であり、決して説教染みた軽薄なものではない。彼のあらゆる作品は一般庶民を土台に成り立っている。視線の先には常に大衆がある。チャップリン映画の素晴らしさはここにあると思う。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-31 08:31:28)(良:1票) |
48. タクシードライバー(1976)
デ・ニーロのイカれた眼がいい。都会に蔓延る狂気と犯罪。退廃的雰囲気さえ漂うNYの街並みが彼を孤独にさせていく。トラヴィスが犯罪へ駆り立てられるのはもはや必然なのかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-30 06:32:41) |
49. 羊たちの沈黙
アカデミー賞受賞作品ということで見たのですがサスペンスが好きではない私にとっては決していい作品だとは言えなかった。ただ主演二人の表現力には脱帽。二人の息詰まる緊迫感が見事なまでに伝わってきた。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-30 06:01:10) |
50. モダン・タイムス
20世紀初頭フォードシステムという作業方式が誕生した。これは、生産の単純化・標準化とベルトコンベアーを用いた流れ作業による大量生産といった特徴を持っていた。これにより労働の生産性は格段に上昇したが、一方で人間性を疎外する結果へとつながった。チャップリンはこのような機械文明さらには資本主義社会を痛烈に批判しつつも天才的な芸と圧倒的な笑いでもって作品に深みを与えている。そしていかなる困難な状況におかれても希望を忘れず「人間」であることの尊さ・素晴らしさを彼は教えてくれる。チャップリンの代表作品であり映画史に燦然と輝く金字塔。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-30 05:35:01)(良:2票) |
51. ライフ・イズ・ビューティフル
この映画の素晴らしさはリアリティを追求していないところにある。下手に戦争の恐怖・収容所の悲惨さなどを描いていない。ドキュメンタリーとして見た瞬間にこの作品は非常に陳腐なものになってしまう。あのもはやうっとおしいくらいのベニー二の陽気・笑い・ユーモアそしてそれらが生み出す夢・希望・愛情こそがこの映画の最大のテーマなのである。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-28 06:30:28) |
52. アルマゲドン(1998)
グダグダの内容には失笑を禁じ得なかった。でも映画知らない恋人なんかと見る分には意外にいいかもとか思ったりする。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-10-28 05:39:36) |
53. 西部戦線異状なし(1930)
戦争映画の傑作。戦間期に製作されたレマルク原作のこの映画には反戦のメッセージが強くこめられている。戦争という国家と国家の威信をかけた対立の前では一人の人間の命などは些細なものであり、それはもはや「異状なし」と表現されるのである。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-28 05:23:00) |
54. パール・ハーバー
21世紀を代表するクソ映画の一本。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-10-28 04:50:35) |
55. グリーンマイル
こういう脚本の映画は嫌いではない、むしろ好きな部類に入る。しかし、この映画はつまんなかった。感動の押売り的な印象を強く受けた。何より、死刑囚の口からナニが出てきたときはかなり萎えた。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-10-28 04:43:43) |
56. ティファニーで朝食を
ラブロマンスは苦手なのだがオードリーといえども例外ではなかった。ただムーン・リバーは良かったな。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-28 03:01:52) |
57. 自転車泥棒
デ・シーカによるイタリア映画を代表する名作中の名作。ネオ・レアリズモという言葉が表すように戦後のイタリアが経験した貧困・荒廃を凄まじいまでのリアリティの高さでもって表現して見せた。自転車を盗まれた時の父親のヘコみ具合・失望感たるや尋常ではない。悲痛の叫びが聞こえてきそうなほどの写実性を帯びている。衝撃的なラストはリアリズム貫徹の賜物。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-28 02:46:03) |
58. 道(1954)
フェリーニの傑作中の傑作。乱暴で粗野で冷酷非道なザンパノとそれでもなお彼についていくジェルソミーナ。ザンパノの号泣には彼の懺悔と後悔そして人間らしさが詰まっている。終始一貫して暗い印象がラストを際立たせている。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-28 01:58:47) |
59. ターミネーター2
アクション映画最高傑作の一つ。何度見ても面白い。ここまでハラハラドキドキさせられる映画もなかなかない。そして脚本といいテーマ曲といい申し分ない。1からのCG技術の発達ぶりには驚かされる。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-27 08:46:15) |
60. バック・トゥ・ザ・フューチャー
SF映画の傑作であり80年代を代表する名作。何しろその脚本の素晴らしさが光る。ともすれば複雑で小難しいものになりがちなタイムトラベルといったテーマを可能な限りシンプルにし、軽快なテンポで物語が進んでいく。老若男女問わず万人から愛される映画の一つであると思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-27 08:27:16) |