41. ビフォア・サンセット
前作同様、本作の彼と彼女はませた中学生程度の主義主張。多少経験値が増えて、妥協を味わい、疲れているのが窺えるものの大した成長はみられない。 結局愚痴の言い合いになって、はい、おしまい。 [DVD(吹替)] 0点(2008-01-11 05:09:22) |
42. 変身(2005)
単純に荒唐無稽な設定を使って可哀想な話を披露しただけの内容。 基本的にやりたい放題になっているのが余計に白けさせるし、演出・演技の質もそれを助長するようなレベル。 蒼井優はこの頃に比べると随分綺麗になったし、巧くなったんだなという発見ぐらいが唯一の収穫。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-11 04:54:58) |
43. ザ・ウォッチャー
ここまで中身のないサスペンスも珍しいのでしないでしょうか。 主人公をただただひびらせているだけ。 [DVD(吹替)] 0点(2008-01-10 10:03:53) |
44. チルソクの夏
《ネタバレ》 単に上手くいかなかった国際的遠距離恋愛話を披露するだけでドラマは希薄。 [DVD(邦画)] 2点(2008-01-10 09:43:07) |
45. EUREKA ユリイカ
《ネタバレ》 かつて大絶賛する友人におされて鑑賞したものの、丸投げのような内容でさっぱり伝わらなかった。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-10 03:53:44) |
46. リトル・チルドレン
《ネタバレ》 現状への不満を他で補おうとしていると、そちらのほうに夢中になってしまう主にふたつのエピソード(サラとブラッドの浮気、ラリーのロニー糾弾)。 要はどちらも浮気が本気になっちゃった話。 どうにもこの作家はそのシチュエーションに興味を持っただけの心理学習いたてで物語の作り方を知らない素人っぽい。 ラリーはばあちゃん殺しちゃって、その揚げ句ロニーの去勢にまで発展しちゃって痛い目みるものの、あの反応はショック状態にしかうつらないし、サラとブラッドに限ってはあれだけ破綻への向きを煽っておきながら、簡単な収束。 ドラマへの発展のさせ方を知らないんじゃないのかな、という疑問さえ抱く。 ナレーションの使い方も中途半端(説明の補完という最悪の使い方程度)。これならキャラクター各々のモノローグとして自身の行為を正当化する言い訳をちりばめた方が面白かった気がする。 [DVD(吹替)] 1点(2008-01-09 09:06:06) |
47. ラブドガン
ムードだけの作品。だから何? こんな映画が量産されては邦画離れを助長させるだけ。 [DVD(邦画)] 0点(2008-01-09 06:09:40) |
48. ギプス
《ネタバレ》 キャラクターの掘り下げがない分、展開と結果を追うだけの上っ面文芸になっている。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-09 06:01:02) |
49. ブロークン・フラワーズ
《ネタバレ》 ラストの息子とおぼしき人物を前にしてもっともらしく語ってしまったことから、見知らぬ自分(父性)を覚り、可能性をみるってところが本作のドラマ部分なのでしょうか。過去の女性を訪ねている間の彼は呆気にとられていただけですし(彼女たちとの再会であったかもしれない可能性をみるなんてことはなかったと思う。どの人物の現状も決して憧れるようには描写されていませんし。まあ、刺激を求めて変な女を渡り歩いた若きとんがりプレイボーイのかつてが窺えて楽しかったですが)。 事件自体の扱いは曖昧なので消化不良になってしまう人もいるのでしょうが、文芸ならドラマ処理が全うされていればそれでもいいと思う。ただ、これでは直球、淡泊すぎるでしょ。 たぶん一時間ぐらいの尺にまとめた方が印象はよかったんじゃないかな。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-08 10:21:19) |
50. 釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!
《ネタバレ》 メインである石田ゆり子・大泉洋カップルに関わるレギュラーメンバーの役割は、ハマちゃんがハチに石田ゆり子を紹介したことでゆくゆくあの二人の仲を親密にさせるキッカケとなるってひとつだけ。とんでもなく間接的で、ハマちゃん以外全く必要ではない存在。 にもかかわらず、レギュラーメンバーは登場させなきゃいけないし、ご当地ネタも盛り込まなければとそちらに尺を削り、肝心のカップルの描写は僅か。あの程度の描写で結婚にまで発展させ、彼について行くなんて決断になってしまっては安易な若者にしかうつらない。 まあ、ドラマなんてどうでもいい、陽気なレギュラーメンバーを拝めるだけで幸せだってシリーズファンの満足ぐらいは得られるでしょう。 [地上波(邦画)] 1点(2008-01-07 20:29:08)(良:1票) |
51. 武士の一分
《ネタバレ》 シチュエーションを示されると、そのままの感情で実行するだけの内容ですから、ドラマとなるのは復讐の虚しさを知ることなのでしょうが、どうにも観客の視点がそこに向くような見せ方には思えない。 確かに一撃を喰らわせて止めてしまったり、その後の虚無感は描写されているものの、オチ的な扱いでサラッと付け加えられているだけ。 監督の意図はそこじゃないのかな? [地上波(邦画)] 3点(2008-01-06 20:43:54) |
52. 海を飛ぶ夢
《ネタバレ》 彼を引き留めようとする人たちには愛情からの人と信念からの人という二通りがある。 そのふたつが彼を引き留めるに足る内容であるか検証するならば・・・ 信念からの人は自身の生きる指針を揺るがす恐怖故で、自分本位に過ぎない考えでしょうから却下。 愛情からの人は愛するが故に彼の苦痛もその決意も理解できる。しかし、同意するのは同時に彼との別れを選択することとなるジレンマを抱えている。別れを拒むのは寂しさの補完に過ぎない自分本位な考えでしょうから却下。 つまり、愛情を相互の関係によるものと捉え、ロジックに考えれば、彼への理解(愛)は彼の意志への同意となる。 「私のことを愛しているというのなら同意してくれるはずだ」という彼の言い分は正しいのではないだろうか。 ただ、この作品では自分の周囲では自殺幇助を頼める人物がいない。また、家族の精神的負担の軽減のためにと法による助けを望む内容を孕んでいるので別の意味も有している。 社会性を考え、法でいかに定めるのか。 やはり、彼の場合ではすんなり同意できても他に影響を及ぼす法のあり方を考えるのは複雑だ。 彼の場合なら納得できるという設定を組んで、それでも法は認めなかったという内容であるのは問題提起として有効であったと思う。 [DVD(吹替)] 8点(2008-01-06 20:12:25) |
53. 間宮兄弟
《ネタバレ》 原作未読。 「間宮兄弟に変化なんて必要ないのさ」ってことなのでしょうが、そもそもなんでこの兄弟は他との交流を求めたりしたのでしょうか? その裏打ちがないので、設定が崩壊しているようにみえてしまう。 おそらく森田芳光が間宮兄弟を浮世離れしたキャラクターにしすぎてしまったのが全ての元凶なんだと思う。 普通は一般的な幸せの概念から乖離してしまった価値観を持っていても、世間の中にいれば自然と「違う」ことを非難させれているような強迫観念に駆られる場面に遭遇するものでしょうが、本作では周囲を全く気にしないほど兄弟二人だけで充分幸せという描写をした揚げ句の彼らによるパーティー主催。これでは意味がわからない。 どうしてもあの奔放な兄弟の描写も入れて本作の成り行きにしたいのならば、生き様(女っ気がない)を批判・非難されて自己憐憫に陥るような流れがなければならないのでは。 原作では、彼らはちゃんと人間味のあるキャラクターであって、「自分たちが幸せなら、それがどんなカタチでも構やしない」ってあたりを謳ってる作品のような気がする。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-06 18:47:37) |
54. ゴシカ
《ネタバレ》 霊の力をちゃんと限定してくれなければ作家の都合で動かし放題の駄作になる。 特に最後の解決なんて、気付いた同僚の助けという処理でよかったでしょ。 主人公の存在なんて必要なかったじゃん、て代物に・・・。 [地上波(字幕)] 2点(2008-01-05 18:23:03) |
55. ぷりてぃ・ウーマン
《ネタバレ》 暇を持て余す隠居生活に目的を与えられて張りが出た老人たちの反応一点張り。 都落ちした娘のドラマはおざなりに解決させ、何やら芝居は大盛況・・・。 せめて娘の扱いは老人たちに合わせて脚本をリライトする作業や彼女達との内容に対する意見の対立で創作に対する意識の変化が生じるなんて内容にしてくれないと勝手気まますぎる。 なんとも言えない素人的な駄作。 [地上波(邦画)] 0点(2008-01-05 11:10:56) |
56. アビエイター
《ネタバレ》 何が起ころうと信念に基づいて突き進む人物を紹介しただけで物語ではない。 人物紹介映画に過ぎないけれど、実在の人物であったというので興味は尽きなかった。 生活の心配をすることもなく、金で買えるものなら何でも手に入る環境があったなら、「生」に何を求めるだろうか。それを思うと、妄想の実現に取り憑かれた彼の姿は何となく納得できる。 [地上波(字幕)] 3点(2008-01-05 08:54:30) |
57. めぐりあう時間たち
《ネタバレ》 死のうとしている人たちを精神的に病んでしまった人として扱ってしまったのが共感のしようのない作品になってしまった元凶なのではないでしょうか。 これでは精神破綻者の登場するエピソードを寄せ集めてちょっと繋げただけでしかなく、この人たちは精神的に病んでしまった特別な人として捉えられてしまう。 人間は必ず死ぬ。 そして、突発的な事故にでも遭わない限りその終末には他者の幇助を要すような心身ともに苦痛を伴う生活が待っている。 このふたつの事柄を事前に知っている以上、それ以前に見切りをつける決断をするのは至極自然なことだと思う。 「生」に見切りをつけた人間とその近くに居合わせた人間の物語というのであれば理解しやすかったのでは。 [DVD(吹替)] 1点(2008-01-04 08:27:32) |
58. トニー滝谷
《ネタバレ》 延々と説明が続くだけで、話の趣旨をどこに持っていくんだろうと興味津々で観ていたのですが、「記憶」に於ける是非を表現したに過ぎない内容に不満が残る。 [地上波(邦画)] 4点(2008-01-03 22:19:57) |
59. インビジブル・ウェーブ
《ネタバレ》 この短編文芸作品的内容をこうもダラダラした描写で2時間近い作品にしてしまう客への配慮一切無視の姿勢はある意味すごい。 半分以上過ぎるまで何の説明もないままダラダラと何やら移動している主人公を見せているだけなんて・・・。 無味乾燥した描写・演出そのものが、彼の内面にある空洞を表現するための手段であったというのなら、何となく納得。ただ、客は退屈でしょうから有効な手段とは思えないですが。 個人的にエンディングは、埠頭に佇むキョウジ。背後からリザードが現れ、彼を殺しに来たのを臭わせる。キョウジはやっと死ぬキッカケができたと笑みを浮かべて自らの銃をこめかみに構える。END、て感じがよかったな~。 まあ、こんな抽象的にみせて語るより彼の人物設定を具体的に掘り下げていれば、この内容でもより深くて、より有意義なテーマを打ち出せたと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-03 09:42:50) |
60. 映画ドラえもん のび太の新・魔界大冒険 7人の魔法使い
《ネタバレ》 原作本は子どもの頃に読んだきりなので仔細なことまでは覚えていないので余り変化を検証できない。 何となく記憶に残っていたのは石ころ帽子の壊れたのび太を美夜子が救う場面(石ころ帽子じゃなくなった理由は何なんだろ?)と事が解決してからの別れ。 前者はのび太が自分の不甲斐なさを痛感し涙するのが印象的だった気がするのですが、最近のドラえもんはどのキャラクターもあく抜きされて、平板になってしまったからか真に迫るものがなかった(のび太の駄目さ加減のフリ不足)。 後者はエンドロールとともに処理され、今生の別れという見せ場はおざなり。 比較を置いといての意見としては・・・ 設定ひとつでどんどん展開させるので、どうもごちゃごちゃした内容ですし、やはりドラえもんの万能性を何とかしないと随分勝手気ままな内容になりますね。 せっかくのリメイクなのだから、そこら辺の整合性への修正を期待していたのですが・・・。 [DVD(邦画)] 5点(2008-01-03 05:49:31) |