41. 王様と私(1956)
デボラ・カーとユル・ブリンナーのダンスシーンを見るだけでも価値のある名作。とてもチョウ・ユンファとジョディ・フォスターじゃ格が違いすぎでした。「Shall We Dance?」もいいしね。 7点(2003-02-02 10:40:34) |
42. 飢餓海峡
青函連絡船での事故と放火殺人を結びつけた点は、すごく面白い。3時間は長いけれど、それだけの価値アリです。アラカンの渋さと、高倉健がカッコいい。三國連太郎の成功感がいまひとつ判りにくかったけど、最後の「アッ」というシーンまで目の離せない作品です。 7点(2003-01-19 16:35:37) |
43. 鳥(1963)
なんで鳥が大暴れしたのかの詳細は一切説明されない。突如、鳥、大暴れ、みたいなものですね。T・ヘドレンがこの街に来てからだ、と非難されるところは、「八つ墓村」のショーケンが同じこと言われてましたね。最後はゴールデンゲートブリッジを鳥で埋め尽くしたかった、というヒッチの解説を聞いていると、人類絶滅のイメージですよね。鳥=核のような危機を訴えたのかもしれませんね。 7点(2003-01-19 10:30:49) |
44. ブラック・レイン
全米公開時の興収は5,000万ドル。いまの「ギャング~」よりもよいはずです。ですから、話題にならなかったというのは間違いで、作品としてもかなり認知されているはずです。マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア、そして現スピルバーグ夫人のケイト・キャプショーが揃って大阪心斎橋にいたこと自体が物凄いこと。松田優作も「チート」の早川雪洲を彷彿とさせる演技で、本当にもったいないことしました。雪洲以来のハリウッドスターになれたかもしれないのに。 7点(2003-01-05 00:10:02) |
45. ロープ
やっぱり、最初に箱のなかに死体が入っているのをバラしちゃダメだと思うんですが、どうでしょう。本当に箱に死体があるのか、ないのか、そこをジミー・スチュアートと観客が一緒に探っていく筋書きのほうがハラハラできたのでは。もともと舞台みたいなもんですからね。この映画。三角関係のホモ描写も面白いし、総合的にはよい作品です。 7点(2003-01-04 23:46:47) |
46. ハリーの災難
あの死体を埋めたり掘り返したり、描写を見せればスプラッタホラーになったでしょうけど、全編コメディーで押し切る好編です。 7点(2003-01-04 23:32:11) |
47. イヴの総て
当初、イヴにはこれといって計画性はなかったのではないか。大スターのもとに上手くもぐりこみ、段々と策略を思いついたんだと思いますね。イヴ役のアン・バクスターって適役だと思うが、グレース・ケリーに一度こんな役やってほしかったですね。とても似合いそう。そして圧巻はベティ・デイビスでしょう。あの繊細な演技力には脱帽です。イヴはハリウッドで成功したんでしょうか。今だったら絶対「イヴ2」とか出来てるでしょうけど。 7点(2003-01-04 23:16:07) |
48. 何がジェーンに起ったか?
ベティ・デイビスの演技は、「イヴの総て」の後日談みたいで、鬼気迫っていた。姉妹の葛藤も、お互いの殺意がギラギラしていて、まさにサスペンスの一級品。 7点(2003-01-04 14:05:02) |
49. 赤ひげ
三船の殺陣がちょっとだけ、サービスっぽくある。刀なしなんだけど、これがまたムチャクチャカッコいい。映画は完成しすぎてて、息苦しいくらい。黒澤=三船の集大成ですね。ヘンに「デルス」とかに三船が出ないでよかった。絶頂で別れる、なんて最高じゃないですか。 7点(2003-01-04 00:21:53) |
50. アメリカン・グラフィティ
こんな手作り作品がルーカスの本領なのだと思う。当時はコッポラのほうが「ゴッドファーザー」で著名だったので「コッポラ総指揮」みたいなイメージだったんだろうか。現代のSFX使えば、キャプラだって「SW」撮れちゃうからね。ルーカスもこの作品を好きみたいだし、SW終わったら、またこの世界に帰っててきてほしい。 7点(2003-01-03 21:51:42) |
51. 大脱走
史実は非常に悲しい物語のようだが、こちらは全くのエンタテインメント。可笑しくカッコよくアッという間に3時間を見せてくれます。エンディングが若干ハリウッドぽくないけど、マックイーンがバイクでもうひとっとびしてスイス側に抜けて、連合軍の大群を指揮してくる、なんて筋も、いまのイケイケブッシュはお喜びかと思います。ヒーローがまた収容所に戻されてハッピーエンド、みたいな本作も面白いですけど。これと「戦場にかける橋」がいいですね。戦争映画では。 7点(2003-01-03 21:18:46) |
52. 戦場にかける橋
レビューにお書きの皆様、「早川雪洲」が正解です。「舟」ではありませんので、日本人唯一のハリウッドスターをもっと敬いましょう。1910年代には現在のトム・クルーズの位置を占め、戦後もボギーと共演したりしてきた真のスーパースターです。斎藤大佐の日本語、ちょっとヘンですが、日系ではなく千葉県生まれの日本人です。 7点(2003-01-03 21:07:42) |
53. 踊る大紐育(ニューヨーク)
「ニューヨーク、ニューヨーク~」のお馴染みのテーマソングが楽しい作品。ジーン・ケリーは相変わらず体育会系のダンスだし、ボーイミーツガールストーリーの王道も古きよき感じ。 6点(2003-07-09 23:25:32) |
54. 黄金の七人
「娯楽映画」とはまさにこれ。目黒祐樹の「ルパン」なんてただの珍作でしょうが、こんなにオシャレに撮れるじゃないか、という見本でもあります。本当は見本のほうが古いんだけど。イタリアってのがまた良い。工事中の仕掛けも道路の真中でやってるし、あれはあれで見つかりそうなんだけど、面白いからいいや。これが日本だと道交法違反で先に通報されちゃいます。 6点(2003-06-22 22:25:26) |
55. ローズマリーの赤ちゃん
ダゴダハウスそのものが怖い。でも、悪魔というよりも新興宗教のノリに近い気もした。妄想かどうかの曖昧さも含めて、ねちっこい気味悪さが残る良作。 6点(2003-03-23 23:47:03) |
56. コラテラル・ダメージ
消防士らしい武器しか使わないシュワもありですかね。でも最近の作品はマンネリ気味。シックス・デイと何か変わらないような・・・。C・ヘストンを目指すのであれば、そろそろオスカーも狙わなければいけません。もともとヨーロッパ人なのだから、中世の歴史大作とかも似合うんじゃないでしょうか。 6点(2003-02-09 22:47:55) |
57. 座頭市と用心棒
キワモノ映画みたいに言われるけど、やはり勝対三船の対決は迫力ありました。引き分けっぽい最後も仕方ないでしょう。東宝対大映という頂上決戦でもあったわけです。ゴジラ対ガメラの代理戦争みたいなもので。三船が少しぐうたらしてましたが、これは大映製作だったことによりましょう。 6点(2003-02-09 22:23:25) |
58. 猿の惑星
「プレデター」のネタ元作品。C・ヘストンの笑い声のリフレインや、滝と水の造形など、あちこちパクってました。緊迫感にちょっと欠ける気もするけれど、最後の「ここはNYでした」というオチはやっぱり見事です。 6点(2003-02-08 20:59:09) |
59. マーニー
グレース・ケリーもこの作品で復帰していれば、事故死なんてのもなかったんじゃないでしょうか。運命は不思議なものです。もともとグレースのために書かれた脚本だから、T・ヘドレンにも荷が重かったのでは。007を意識せず演じたS・コネリーも、どうしてもボンドに見えてしまうし(笑)。すごく前衛的なつくりで、それは評価します。 6点(2003-01-19 10:24:05) |
60. ティファニーで朝食を
ティファニーの壮大なプロモーションビデオ、という感もあるが、お菓子のおまけにネーム、入れてもらえるんでしょうか。NYで試して見た人、結構いるんだろうなあ。「プリティ・ウーマン」のビバリーヒルズ・ウィルシャーの対応など、ここいらからパクってますね。 6点(2003-01-03 20:58:35) |