581. 敦煌
壮大なドラマですが、何故か好きになれない。単に原作が嫌いなだけかもしれない。全部配役を日本人で固めたのは成り行き上仕方ないわな、良くアメリカでも似たような事やってるし。でもなんかスケールがでかい割に戦闘シーンがこじんまりして見えるのは何故だろう?敦煌文化の保存の為のPR映画でしかないのかなぁ。これ、バブル期だから出来たけど、今一度この時期にやったら賞賛するなぁ。 5点(2001-11-16 18:27:02) |
582. ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀
なんか誤解しているよな。SF要素はあるけど、これってコメディじゃない。ハワードの住む星の世界背景とか馬鹿馬鹿しくてあたしは好きだよ。ラストのハワードのギターは「バック・トウ・ザ・フューチャー」のパロディでしょ。楽しいけどなぁ。 7点(2001-11-16 15:08:56) |
583. ハスラー2
ビリヤードと言えば9ボールというイメージをとことん植え付けてくれた映画(あたしは9ボールより駆け引きと戦術が凝っているスヌーカーが好き)、トム・クルーズはほんとに伊達男が似合うね。演技は置いといて。映画はカラーになったもののモノクロ当時の方が面白かったです。 5点(2001-11-16 13:49:28) |
584. ふたり(1991)
大林自ら「新・尾道三部作」と称した第1作目の映画ですが、今までの「尾道三部作」にあった思春期の恋しい気持ちとはまったく異なる映像にはっとさせられました。映画のための原作は二度と作らないといった赤川次郎を映画に呼び出しただけの効果はあったかな。赤川次郎の書く残酷さを大林のタッチで実に巧く捉えてます。役者の中では主役の石田ひかりと中島朋子以上に中江由里、島崎和歌子などの脇役が実にいい演技をしてるんだ、特に岸辺一徳の淡々とした演技と嗚咽する瞬間のギャップの激しさが演出としては見事でした。でも大林のブルーバックの使い方のおかしな所は相変わらずですなぁ。 9点(2001-11-15 20:29:15) |
585. グリーン・デスティニー
アメリカみたいにデジタルなアクション(特撮)でなくあくまでもアナログ的なアクションであそこまで見せたのは正解だったと思う。ワイヤーアクションが嫌いと言う人には仕方ないけど、じゃぁCG無しであそこまでの映像を撮れって言っても絶対に無理でしょ。アメリカの特撮=リアルと感じるのは単にアメリカの映像に慣らされただけの話ですよ。ワイヤーを使った跳躍の表現とか浮遊感は今のハリウッド映画では出しにくいと思う。ファンタジーとしても出来が良いし、出てくる役者も実に表情が良くてあたしは好きです。ストーリーの重きの置き方が判りにくいのは確かにマイナスの要因になりますが、あれはいかにも中国のお話にありがちなシナリオなので仕方ないかなぁ。これを契機に「封神演技」をこの監督には映画化して欲しいなぁ。 8点(2001-11-15 20:06:59) |
586. キャスト・アウェイ
ゼメキスらしい映画としか言えないよなぁ。トム・ハンクスの演技は最高なんだけど、シナリオは一瞬「フォレスト・ガンプ」がフラッシュ・バックするし、奇跡の生還後は薄っぺらくなっちゃってるし、4年も無人島に居りゃ魚だってもうちょっとマシにおろせるだろ。(笑)4年も生活している割にはそのリアリティも無かったしね。”ウィルソン”との「別れ」は良かった。 6点(2001-11-15 18:46:43) |
587. フル・モンティ
面白い!!英国アカデミー賞取ったのもうなずける。ギャグ(というかジョークと言った方が正しいね)がモンティ・パイソンから脈々と受け継がれるバカな話なのに変に格調高い点は実にイギリスらしいです。曲もいいよね。ラストの「帽子だけは取らないで」が絶妙!! 10点(2001-11-15 18:33:18) |
588. BU・SU
心の醜い少女が日舞をとおして綺麗になっていく姿を追っているのだが、監督の市川準は始めての映画なんだけど何とも言えぬ幻想的な撮り方をして驚いた。決して完成度の高い映画では無いけど、内舘牧子が表現する柔らかさを十分に引き出してたんじゃないかと思う。高島政弘はこれが映画初主演なんだけど、演技は巧いです。ちょっと高校生と言うには老けすぎでした。 8点(2001-11-09 18:53:17) |
589. 刑事物語 くろしおの詩
このシリーズが段々と崩壊していくきっかけの映画だと思っています。とにかくコメディ要素をふんだんに盛り込んだお陰でストーリーが実に曖昧、おまけに署長(植木等)まで壊れてる(笑)。おとり捜査を前提にヤクザになるって言ったって、警官じゃ面が割れるでしょう(笑)。 6点(2001-11-09 17:39:17) |
590. 刑事物語3 潮騒の詩
沢口靖子のデビュー作です。演技は稚拙なんだけど、あたしはこの時の沢口を見て、沢口靖子は絶対売れると確信してました、根拠なんてありませんでしたが(笑)。シリーズを通して格闘ネタが段々と変わってくるのですが、あたしはこの映画が一番シーンとして充実していたと思ってます。 7点(2001-11-09 17:37:52) |
591. 刑事物語2 りんごの詩
どうしてなのかな、このシリーズでは絶対に恋が成就しない様になっているんだよね。しかも今回のヒロインはあっという間に殺されちゃうでしょ。1作目よりはコメディ要素を盛り込んでいるんだけど、何箇所か除いて完璧に失敗してます。シナリオは面白いんだから、演出をもう少し何とかできないのでしょうか? 8点(2001-11-09 17:36:16) |
592. 刑事物語
武田鉄矢の脚本・主演でこの映画は実に泥臭い出来上がりの映画になっています。しかもヒロインは聾唖者で、最後に振られて去っていくという、「男はつらいよ」の刑事版という形式を取っている。泥臭いんだけど丁寧に撮られていて、見ていて飽きがないです。 7点(2001-11-09 17:35:14) |
593. 連合艦隊
20分の1のスケールの戦艦大和を作って話題になった映画です。あたしがすきなのは、連合艦隊の兵士達が凄く格好良く描写されてる事かな。また、兵士の死に方がむごいんだけど格好良いんだ。特に財津一郎の扮する大和の機関員(防御要員だったかな)の絶命の仕方は凄いです。決して戦争賛美の映画でないが、ここまで日本人を美しく描写した映画は少ないです。 7点(2001-11-09 14:14:19) |
594. 翔んだカップル
同時上映が「まことちゃん」だったんだよなぁ。(笑)それはさておき、この映画の鶴見シンゴ(字を忘れた)が熱演してるんだけど可愛いんだ、これが(笑)薬師丸ひろ子は可愛らしさを全面に押し出してたけど演技はまだまだって感じだったね。コメディ部分が希薄で、ストーリーも仕方が無いけど中途半端になってその点が映画の出来として影響してると思います。個人的にはテレビドラマの方がギャグに走りすぎてるけど好きでした。 6点(2001-11-08 16:22:15) |
595. 典子は、今
この映画、10回ほど劇場で見てます。(笑)辻さんは見事に「辻典子」を好演しています。この姿を見ると健常者として考えさせられることが多いです。ただ、映画としては非常に残念ですが、イマジンさんは芝居くさくないとおっしゃっててましたが、辻さん以外の役者がみんな芝居かかっていて、ドキュメンタリーの部分と「お芝居」と言う部分がはっきり分かれて見えるんです。その分映画としては評価を下げざるを得ないのですが、見てない方は一度見る事をオススメします。 6点(2001-11-08 15:44:38) |
596. ロッキー2
シリーズでは1地番好きかな。ロッキーがまだ下町生活していてその生活からチャンプになる過程で様々な事が起きるというのはドラマチックでした。かなり力入れてるのは判るんだけど、ボクシングシーンがちょっと単調になりはじめた気がします(これ以降のシリーズはみんな単調になってる)。 7点(2001-11-08 15:21:32) |
597. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
正直期待はずれでした。それまでのイメージが強すぎただけに、いきなり古典の世界を見せられた様でね、まあ序章なんだし仕方が無いかな、なんて思いますが、見ていて面白かったのはCGでクリーチャーが表現されてるじゃない。あれが無機質の機械に見えたんですよ。まだ前作でメカニカルで表現していたクリーチャーの方が生物的だったのであの辺に違和感がありました。 7点(2001-11-07 16:18:13) |
598. タイタンズを忘れない
この映画は3つの見方が出来る。ひとつはアメフト映画として、ひとつは人種差別問題の映画として、もうひとつは時代の世相を捉えた映画としてだ。アメフト映画としては実は描写が以外に少なくて残念だが、ちょっと玄人好みのプレイ(戦術)が出てきたり、なかなかの見所のある映画になっている。人種差別問題の映画としては、実に冷静に当時の状況を捉えていると思う。当時の背景が酷い時代だった事を考えると、敢えて差別を控えめに表現したのはチームの対立で表現させたかったのだと思う。映画全篇にわたる映画の音楽は当時の学生達が聞いていた音楽で纏め、合間には8ミリか16ミリで撮ったフィルムを重ねた表現というのは最近ではあまり見かけない表現だが、それがかえって当時を再現する良いものになっていたと思う。 8点(2001-11-07 16:07:50)(良:1票) |
599. 千と千尋の神隠し
まあまあかな。ファンタジーの出来としては完全なる宮崎ワールドですが、ファンタジーとしては「となりのトトロ」を越えられてないって感じがどうしてもしてしまいます。CGの使い方がディズニーアニメと違うのは表現方法の差だなぁとつくづく思いますね。リミテッドアニメ先進国の技はこんな所にも生きているか、と感じてます。役者も意外に良かったねぇ。特に菅原文太、夏木マリ、あとあまり出番が無いけど、内藤剛志と沢口靖子は良かった。たぶん(夏木マリ以外は)ドラマの演技をそのまま演出でさせてるんだろうなぁ。今回THXも使った様だけど、効果のあったのは本当に何箇所かだったよね。あれだけ中途半端にやるのならやらなかったほうが良かったのと違うかなぁ。しかし、相変わらずお説教っぽいところがあるよね。まぁ、どのジブリ宮崎作品にも言えるんだけど、やっぱりこの辺は相変わらずとしか言い様が無い。確かに大事な事かもしれないし、誰かが言わなくちゃいけない事なんだけども、ジブリはもう十分貢献したでしょ。もっと自由度の高い映画を作るべきだと思う。確かに宮崎駿が提供するアニメは質も高いし、演出も上手い。それが人気に繋がっているのだけれど、別にこの映画が最高かというとそうでは無いように思います。自由度ということでは「魔女の宅急便」以前とそれ以降のアニメでは前者のほうが自由度が高いと思う。折角自分のアトリエを持ってもジブリの経営者としての顔のが強いからこういう映画しか出来なくなっているんじゃないかなぁ。散々宮崎自信が言っている「壮大なスケールのスケールの小さい映画」を早く作って欲しいなぁ。たのむぜ、宮さん「毛虫の冒険」期待してるんだから、早く作って!! 6点(2001-10-29 18:44:24) |
600. ベン・ハー(1959)
あたしゃ、「グラディエーター」を見てないので、比較はしませんが、あの時代にあれだけのセット、エキストラを使った映画としてうらやましい映画ですよね。やっぱり注目は戦車競争なんですけど、全部本物でやってるから迫力はやっぱり違いますよね。CGでやると実写並みに良い絵は撮れるけど、実写以上の偶然性が無いものね。転倒した戦車を飛び越えるシーンなんか、スタントとカット割りで上手く乗り切っているよね。こういうのはシナリオでも得られない効果だとあたしは思ってます。宗教が絡んでいるので感心しないという人も確かにいるけど、キリストの顔を見せない事で宗教を実に押さえたのが上手かったと思う。これは元々原作者の意向によるところなんだけど、そういう点で万民が安心して見られる映画に仕上がっていて良いです。 10点(2001-10-29 17:27:03)(良:1票) |