601. ブレイド3
《ネタバレ》 これはもうストーリーではなく、キャラクターを楽しむ映画ではないかと。 ハードボイルドなウェズリー・スナイプスと、おちゃらけたライアン・レイノルズのバランスがなかなか楽しい。 そして若きジェシカ・ビールが抜群にカッコいい。この人ロマンスとかドラマより、こういう役が合ってると思うんだよなあ。 それに、弓を引く、という女性の姿がそもそもポイント高いんだから、ジェシカ・ビールのクールさで魅力も倍増。 主役はほぼジェシカ、という悲しくも嬉しい3作目。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-06-08 22:12:44) |
602. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 次々と現れる悪党を躊躇なく撃ち殺し、フランスで優雅に暮らすための資金を貯める。 いつかは未来の自分が送り込まれて来ることは覚悟の上、とは言っても、親友が無惨に殺されるのを見れば、自らの生き方に疑問を覚えるのも無理はない。友人役のポール・ダノは恐らく体の末端から少しずつ切り刻まれていったのだろうが、このシーンは本当に悲惨だった。 自分の生き方に疑問が生まれ、世界の秩序を破壊しようとするレインメーカーを作り出さないために主人公が取った行動は、唐突だったが、理解できる。近未来感が映像の中にもう少し感じられたらなお良かったのだが、その点は残念。 ブルース・ウィリスは少しクセが強い気がするが、ジョセフ・ゴードン・レヴィッドはハードボイルドもなかなか様になっていて良い。 そして半分はエミリー・ブラント目当てで観たのだが、彼女の衣装がいちいちツボで文句なし。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-20 18:49:55)(良:1票) |
603. トールマン
《ネタバレ》 テーマは重いんだけど、観る者を惑わす展開が意外過ぎて、そっちの方に気を取られてしまった感が否めない。 それに、ジェニーのように自ら望んで誘拐された子供はごくわずかで、ほとんどが単なる誘拐で人身売買ではないかと。 せめてデヴィッドの母親がろくでもない母親だとわからせる演出や、ジェニーがいかに今の生活を疎んでいるのかを描くシーンが欲しかった。 そこは残念だけど、ジェシカ・ビールが、自らの命を代償に子供達を守ろうとしたのがじわじわと分かる感じは良かった。 誰にも知られてはならない事実だから、悪党として死んでいくしかない。 そこが映画のラストをなんとも歯がゆいものにしている原因だろうなあ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-09 22:52:04) |
604. 運び屋
《ネタバレ》 戦争に行った俺に怖いもんはない、どけよ若造。 いや、さすがの迫力。 もう先も短いし、死んだってどうってことない。 ただ、後悔はある。 人生の最後に善行を重ねる主人公だけど、それは麻薬の運び屋をやって得たお金。 家族のために使わなかった時間は、いくら金があっても取り戻せない。 別れた妻を看取るために、命と引き換えにしても仕方がないと費やした時間。 これまで、映画を作るために家族と過ごす時間を犠牲にして来たクリント・イーストウッドの、贖罪のための映画のような気がしている。 ソンドラ・ロックはかなり以前にもう亡くなったんだよなあ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-05 09:39:21) |
605. ランペイジ 巨獣大乱闘
《ネタバレ》 何も考えずにお祭り映画を観ようと思ったら、のっけから意外な面白さ。 いろんな動物の遺伝子を組み合わせて、ほぼ無敵な進化を遂げる狼とワニなんだけど、何故か白ゴリラだけは巨大化のみ。 まあそれでも人間と巨大ゴリラの共同戦線には胸が熱くなったし、モンスターたちを日の光の元でしっかり堪能できたし、かなり満足度は高い。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-09 22:22:11) |
606. レギオン
《ネタバレ》 決して嫌いではない。いや、むしろ好きかも。 なにせ荒野のドライブインという無敵な舞台設定が良い。 そして不条理感満載の天井を這う婆ちゃんや、手足が伸びるスパイダーアイス屋などなど、楽しいキャラクターも盛り沢山。 できればその路線で攻めて欲しかったのに、途中から普通の人間がやって来るのは予算の関係か。そこが残念。 意外にハイテクな天使の武器とか、ちょっと笑える所もあるのはご愛嬌。 結局神は人間を試したかったのか、天使を試したかったのか、はたまたそんなことは別に気にしないのか。 妙にハードボイルドなミカエルと、ほぼエクスペンダブルズなガブリエルのコントラストもクスッと笑える一本。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-03 23:00:45) |
607. サイレントヒル:リベレーション3D
《ネタバレ》 3Dで視覚的に楽しむ映画、ということならまあ及第点、かな。 新たなクリーチャーとして登場するマネキンの蜘蛛もかなりの薄気味悪さ。 盲目のナースは、前作では音ではなく光に反応していたような気もするが、まあ硬いことは言うまい。 父親を救うために危険を冒してサイレントヒルに行く、という不要不急の必然性もほとんど感じられない目的なのが惜しい。 前作は娘を救うため、という悲愴感が柱になっていたのだが、今回は教団側のボーイフレンドまで付いてくるというピクニック仕様。 そして一番残念だったのは、サイレントヒルが持っていた、街としての透明感というか、浮遊感というか、つかみどころのなさが失われてしまっていたところ。そこがこの前作の雰囲気を醸成していたと思うのだが、今回は日常感に溢れていて、サイレントヒルの世界に没入できず。 そもそもリベレーションってなんなんだろうね。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-02-23 20:27:16) |
608. キャビン・フィーバー(2002)
《ネタバレ》 で、あの伝染病はいったいどっから来たの? そして町ぐるみの隠蔽工作の割に、なぜ奴を一緒に燃やさずに川に捨てる? なんてことはあまり気にせずに、若きイーライ・ロスの荒削りな監督ぶりを楽しむ映画。 荒削り過ぎて、初恋?のカレンを無駄に撲殺しちゃったりと、ラストはやりたい放題。 イーライは、この当時から人間の狂気を描くの上手いなと思わされる一本。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-02-20 23:08:05) |
609. バーティカル・リミット
《ネタバレ》 封切られた当時は面白かったと記憶してたのに、観直してみるとそうでもないっていう映画の典型かもしれない。 ヒロインが魅力的でないっていうのが私には致命的。 もうただただビル・パクストンのクズっぷりと、スコット・グレンのカッコ良さを堪能する映画。 ビル・パクストンって、かわいそうなくらいこういうダメな役がハマる貴重な俳優だったんだよなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2021-02-11 23:16:45) |
610. コードネーム U.N.C.L.E.
《ネタバレ》 アメリカとソ連のスパイがタッグを組む所までは、面白そうじゃん、と期待していたものの、その後は手に汗握るシーンはほぼ無く、かと言ってアクションがキレキレというわけでもなく、非常にスマートに淡々と問題を片付けて一件落着。 悪役も印象が弱い上にすぐに死んじゃうし、なんだか消化不良気味。 スタイリッシュなんだけど、その分全くと言っていいほど危機感を感じない映画。 なんだか上澄みだけをずーっと観せられたような気がするのは、やっぱり主人公のキャラクターが弱いからではないかと。 いったいいつになったら主役が登場するんだって思いながら最後まで観終わってしまったのは残念。 全くスタイリッシュではなく、むしろゴリゴリの無骨アクションだった『レッドブル』も、米ソが手を組むみたいな似た設定だったけど、時代は変わったもんだ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-16 23:32:06) |
611. 箪笥
《ネタバレ》 複雑。 妹が死んでいることはなんとなく気がついたものの、姉が若い義母と自分を重ねていることには、最後まで思い至らなかった。 父親が電話している相手は誰なんだとか、義理の弟夫婦の不自然な態度とか、最後まで観ると辻褄は合うような気がするのだが、疑問に思うことが多くて、映画として楽しむことができなかったのは残念。 自分が死んでいることを認めたがらない妹と、妹の死に責任を感じて精神に異常をきたした姉という、ホラーとサスペンスのカオス。 中途で時々登場する霊の描写に時代を感じる作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-10 09:46:51) |
612. シングルマン
《ネタバレ》 シングルマン。 英語に縁のない私には知らない意味が隠されているのか。 劇中、若者が言っていたように、生きる時も死ぬ時も人間は結局一人だということなのか。 生きることも悪くないって思ったのなら、生かしといてもいいような気がするが、それじゃあ普通の映画になっちゃうからダメなのか。 それにしても、ジュリアン・ムーア。 ダメな女性をやらせても完璧に演じてみせるし、知性的な女性を演じても天下一品。 いや、素晴らしい女優。彼女に加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-20 10:35:20) |
613. ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
《ネタバレ》 ラッセル・クロウがすっかりおっさんになり、それを受け入れている感があるのに対して、我らがトム・クルーズは、俺はまだまだ現役だぜ!って感じが際立つ映画だったなあ。 ストーリーは、ちょっと中途半端感が否めない。 蘇った悪の王女が無敵の強さかと思ったら、これまた悪の王となったトムに品を作る体たらく。 そしてすぐに生気を吸い取られて再びミイラに…って、もっと世界の危機!みたいなところまで暴れてくれないと、手に汗握れないよ。 さらに一言物申したいのは、これまたミイラから蘇った十字軍の騎士たち。 彼らが水中を泳いでトムを追いかけるシーンは、緊迫感よりも滑稽な感じが先に立ってなんだか物悲しい。 ラッセル・クロウも無駄遣いな、少し残念な映画。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-16 21:29:10) |
614. バイオハザードV リトリビューション
《ネタバレ》 ステージをクリアして次へ進むってのは、確かにゲーム感覚。 アリスが死ぬわけないから、ある意味安心して観られる。 家庭的なアリスを挟んだのは、ドーン・オブ・ザ・デッドへのオマージュ?って思ったけど、でも、あれロメロじゃないよね。 常に陰惨な雰囲気のあるバイオシリーズの中では、かなり新鮮な展開。嫌いじゃなかったな。 でも、クローンの娘を助けることにこだわっちゃあ、アリスじゃなくてリプリーになっちゃうんだけど。 終始軽いノリで、緊迫感が一番あったのは実は家庭的アリスが襲われるシーン。 そう考えると、ゾンビ映画の醍醐味って、日常生活が破壊される恐怖をジワジワと感じるってことに尽きるのかなあ。 バイオシリーズは、ゾンビありきだから、その点は他のゾンビ映画に比べると不利。 だから、思い切ってアクションに振った監督の手腕はやはり評価したい。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-11-28 20:43:25) |
615. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 このシリーズ、何度も観てるんだけど、それも3まで。 4作目以降は1度しか観てないってことで、何となく観たくなって鑑賞。 バイオハザードシリーズは、アクション映画と割り切って観ると意外に手に汗握る。 ミラ・ジョボビッチのアクションは相変わらず見応えあるし、アリ・ラーターもハマり役。 アックスマンを2人でやっつけるシーンは、スローモーション多様でカッコいい。 地下室の監禁室はなんだか羊たちの沈黙を思い出した。 次回はお待ちかねのジル登場を匂わせてのエンディング。 いや、これ公開された時は次回作が楽しみで仕方なかったなあ。 でも、ミラのアクションはやっぱり3作目が一番カッコいい。 少しくたびれ気味のアリスに時代の流れを感じる一作。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-11-28 15:22:00) |
616. GANTZ
《ネタバレ》 原作があるみたいだけど、未読。 なぜ?とかどういうシステム?という問いを一切受け付けないためには、やはりそれなりの設定とかクオリティがないとモヤモヤが蓄積してしまう。ちゃんと民家の壁が壊れていたり、駐車場が爆発してたりするのを見ると、別の世界とか次元でやってるわけでもないみたい。 それにしちゃあ人っ子一人いないのはどういうことなの? 鉄球の中に入ってるの誰? とまあいろいろと消化不良なままなのはモヤモヤするなあ。 そして二宮君。 なんで急にそんないけすかない奴に変わっちゃうの。 そして松山君が死んだ途端にいい奴に戻っちゃうの。 彼の演技は嫌いじゃないから、演出の問題かと。 ちょいちょい出てくる吉高由里子は、可愛く見せない野暮ったい感じと控えめな設定がなんか新鮮で良かった。 続編を観るかどうかは、まだ考え中。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-23 20:40:43) |
617. シンプル・フェイバー
《ネタバレ》 これはもうどういうテンションで観ればいいのかわかんない映画。 でもそこそこ面白いから途中でやめらんなくなっちゃった。 アナ・ケンドリックって時々びっくりするくらい綺麗に見える瞬間があるよなあ。 ブレイク・ライヴリーは相変わらずゴージャスだし。え、そんな服ありなの?法律違反じゃないの? なんてことを考えながら観るべき映画。 特に、墓場でのゴージャス対決は眼福。 でも、まあそれだけかも。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-11-19 23:46:17) |
618. ゴースト・エージェント/R.I.P.D.
《ネタバレ》 アメコミが原作だろうか。 よくまあこんなそっくりに作ったもんだと逆に感心するくらい、例の宇宙人シリーズに似ている。 そして悪霊が弱い。 さらに一体一体の魅力が弱い。 もう少し個性的な悪霊が出てると面白くなりそうなんだけど、悪霊顔のケビン・ベーコンに頼りすぎ感が否めない。 意外に傷つきやすいジェフ・ブリッジスと、ライアン・レイノルズの妻役の女優さんのキュートさに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-09-07 01:04:15) |
619. ファイナル・カウントダウン
《ネタバレ》 大人になってから見ると、ほぼアメリカ海軍の宣伝映画。 でも、トムキャットとかクルセイダーとか、エリア88世代にはたまらないラインナップ。 現代の戦闘機とゼロ戦のドッグファイトも、ファントム無頼で神栗コンビがやってたなあとか、これまたツボ。 それだけでも充分楽しめるのだが、死ぬはずの上院議員助けちゃってどうすんの?とか、謎のタイドマン氏が誰なのかなど、SF的にもなかなか面白い作り。 ほとんど意味のないタイムスリップと言われても、結構好きだなあ。 難点は、ハリウッド映画あるある。なぜ登場する日本人が必ずと言っていいほどカタコトの日本語しか喋れないのか。 ちゃんと日本人の役者使ってくれよ。お金あるんだから。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-30 09:12:40) |
620. ハンガー・ゲーム
《ネタバレ》 設定は興味深いが、その設定を活かしきれていない。 原作がそういう流れなのかもしれないが、映画としては致命的。 だって、参加者で生き残れるのは一人だけっていうゲーム自体が異常なのだから、そこを緻密に描いてくれないと、観ている方は疑問符しかつかない。 ドナルド・サザーランドが出ていることで、映画の重厚さがかろうじて保てている感じ。 ジェニファー・ローレンスと同郷の男との関係もよくわからなくて、気持ちの持って行きようが難しい映画。そして予想外に長いのよね。 シリーズ化するって決めてから作ると、ロクな事にならないっていう映画の典型になってしまった哀しき映画。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-26 21:16:35)(良:1票) |