621. さらば、わが愛/覇王別姫
歴史物としては完璧に近いというか、重みが半端じゃないです。冒頭とラストがあまりうまくつながっていないような気がします。ついでに言うと覇王別姫というのになぞらえるつもりだったなら、あの構成はうまくないのでは……。それ以外は文句のつけようがないです。レスリー・チャンも最高でしたが、彼の子役も十分妖艶さを放ってました。 [DVD(字幕)] 9点(2008-05-20 00:17:05) |
622. さらば青春の光
音楽は10点。映画は0点ということで、5点。モチーフにするだけのストーリー性がないのに無理矢理歌詞をストーリーに組み込む必要はないのに…。ひたすらつまんなかったです。音楽は最高。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-17 14:41:25) |
623. ある子供
別に面白くはなかったけど、シュールな映像に惹かれてけっこう観れました。ひたすら現実を描いたという感じで、メッセージ性も何もない気がします。あとは自分で考えろということかな。唐突なラストにも少し驚きました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-16 23:57:51) |
624. シッコ
ドキュメンタリーをちゃんと二時間観るって意外ときつい気がしましたが、エンターテイメント性も兼ね備えていて、それほど興味の無い人でも観れますね。しかしやはりあまりに偏りすぎているというか、切り取り方によっていくらでも見せ方はあるなと思いました。 とはいえアメリカの保険制度のおかしさには誰もが気づけるようになっていて、啓発的な映画だと思います。これを観てアメリカ人はどう思ったんだろうか? [DVD(字幕)] 7点(2008-05-16 00:24:18) |
625. ミーン・ストリート
デ・ニーロとカイテルを観るためだけの映画。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-13 00:36:59) |
626. スカーフェイス
後半の展開がありきたりすぎるというか、あまりにそのまんまなのでちょっと長さを感じてしまいましたが、これこそアル・パチーノの代表作だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-12 00:40:25) |
627. ストレンジャー・ザン・パラダイス
雰囲気が最高。何気ないシーンからにじみ出てくる性格や心理、優しさが心地よい。ちぐはぐさを出すことにかけてはジャームッシュはほんと天才だと思います。これぞ映画。 [DVD(字幕)] 10点(2008-05-09 00:49:57) |
628. アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂ワールドを完全に体現しているという意見には賛同しかねるけど、雰囲気は出せていたと思います。この映画ほど「先に原作を読んでなければ…」と後悔した作品はありません。 しかし純粋によく映像化できたなーと感心します。なかなか見せ方も上手かったし、回想シーンの最後が冒頭につながる所もすごく好きです。松田龍平や瑛太、濱田岳、良かったです。関めぐみには全く魅力を感じなかった。もっと期待していたのですが…。この映画での琴美の人物造形に問題があるのかも知れない。のっぺりとした印象を受けました。 とても良い映画だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-27 14:16:55) |
629. 虹の女神 Rainbow Song
切ない感じで好きです。雰囲気が岩井俊二です。主演三人が良いです。相田翔子の編は「女運が悪い」というのは実は「外見だけで人を判断する」からだということを強調する役割だったのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-25 00:20:04) |
630. まぶだち
邦画において、青春映画の最高傑作。生々しいほどの感情。少年期の疾風怒濤の時期を少し乾いたタッチで淡々と描いています。押しつけがましくないし、すっきりしてるし、ほんといい映画。 [DVD(字幕)] 9点(2008-04-23 00:23:45) |
631. 都会のアリス
すごく自然に流れるような二人の感情の変化、繊細な心の動きが手に取るようで、じんわりとくる。でも無駄なシーンにみえるところがいくつもあって、個人的には少し退屈だった。ペーパームーンにテーマ的に酷似しているのは痛い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-18 01:10:07) |
632. エレファント・マン
新人監督のころのリンチ。あまり自分のテイストを出せなかったかもしれませんが、才能が溢れるようです。感動物ではないと思いますが、ジョン・メリックの願いは普通に生きること、それがどんなことなのかというのを考えると悲しくもなるし、感動もします。人間の醜さもいやというほど見せ付けられます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-15 01:23:50) |
633. ムーラン・ルージュ(2001)
好きです。まずキャストが好みだったのと、音楽がポピュラーなのを織り交ぜつつ、オリジナリティーを失っていなかったのが良い。ストーリーは確かに陳腐というか定番な感じはするけど、ミュージカルでそこまで複雑なストーリー展開というのも難しいし、単純な展開ではあってもそれをカバーできる楽曲だったと思います。 この映画自体がミュージカルというか独白の一部というメタ構成になっているのも面白い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-13 01:00:54) |
634. ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
おれの知る中で最高の恋愛映画です。女性ならもっともっとこの映画を理解できるのかもしれないと思いました。抽出して凝縮した愛というのは狂気に近いものなんでしょうね。 [DVD(字幕)] 10点(2008-04-13 00:58:06) |
635. ブルーベルベット
リンチらしさは出てるけど、あまりしっくりきません。非日常にのめり込むという構図はわかりやすいけど、ぶっ飛び方が中途半端だった気がします。意外と普通。これが新人監督だったら「すごい才能が現れた」と思うんだろうけど。 ただ、これがマルホランドのような傑作につながるステップになったんだなというのははっきり感じます。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-13 00:56:34) |
636. エリン・ブロコビッチ
痛快で爽快っていうのは分かりますが、ジュリア・ロバーツがあまりにも横暴すぎて感情移入できず、ちょっと入り込めなかったというのが本音です。彼女は歯に衣着せぬというよりもただのわがままで礼儀知らずの暴君にしか見えませんでした。何もしていない人に悪口言いまくって八つ当たりしたりすぐ感情的になって怒鳴り散らしたり、家庭を顧みずに男に押しつけて、というか男も結局軽い感じで深い仲になっちゃうのねみたいな感じで人間として全く魅力は無いと思いましたが、それとのギャップとして真摯に事件に取り組む姿勢というのが際立ったのかなと思います。 これが実話というんだからすごいです。弁護士役のエドもとても良かった。いい素材をまぁまぁ良く料理したという感じですね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-11 10:21:01) |
637. パリ、テキサス
演出の妙。あとは監督の不思議な才能。砂漠でさまようシーンで始まるのが良かった。次第に愛がほつれたりからまったりして、人間の愛と、その愛と共に生きることが繊細に表現されています。 [DVD(字幕)] 9点(2008-04-08 01:59:25) |
638. ヴァージン・スーサイズ
キルスティン・ダンストがハマってた気がします。あの妖艶さはピカ一でしょう。全体的に女性からの視点で描いてる感じがバリバリで、ちょっと男性視聴者からすれば??な部分も多かったと思いますが、表現したいことは分かります。甘美で危うい疾風怒濤の時期を上手く生きられなかった姉妹の表現は幻想的で、虚構的です。実際姉妹の様子は部屋でぐだぐだしているかパーティーのシーンくらいしかありません。生という実感を得るために彼女たちは死を選んだのだと思います。 ただ表現、映像や演出はなんか今ひとつ……引き込まれるものを感じませんでした。共感できる部分も少なかった。パズルに隙間ができてしまう、というのは作中にも出てきた表現ですが、その隙間が何かというのは分かっているつもりですが、それを表現しきれていなかったように思います。ただ電話でお互いに曲を流し合って、気持ちを伝えるシーンはすごく好きです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-07 10:01:23) |
639. HERO(2002)
この作品に足りないのはわかりやすさだけ。華麗なアクションは一級だし、ストーリーも意外と深みがある。アクションだけに惑わされずに、本筋そのものを考えると面白いです。惜しいなぁ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-06 23:54:42) |
640. 300 <スリーハンドレッド>
意外と面白くない。というより駄作。ストーリー性無し。映像、特に戦闘シーンのみで魅せている映画です。スローモーションは好きじゃないから、そこも特に良いってわけでもなかったし。歴史物はもう観るのやめようかなと思わせる作品。 [DVD(字幕)] 4点(2008-04-06 23:49:45) |