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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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641.  特捜部Q Pからのメッセージ 《ネタバレ》 
謎解き(捜査過程)よりはスリラー展開に、そして犯人の異常性・凶悪ぶりに最も見どころがあるという3作目です。でも確かに、犯人が狡猾とゆーよりは警察がちょいポンコツすぎる…とも感じるのですが、シリアスで硬派なシリーズ引き続きの雰囲気も相まって最後までまま手堅く面白く観れました。ここまでの3作では個人的には一番でしたかね。まずまずオススメ。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-12 22:02:42)(良:1票)
642.  ポラロイド 《ネタバレ》 
殺人鬼の怨念が籠った呪いのポラロイドカメラで撮影されると死ぬ、というシンプルなアイデアのホラー。かつ全体的に典型的アメリカン・ホラーといった感じの(大味な)質感。例として、まずカメラで撮られた犠牲者とゆーのは呪いの力で不可解に死んでゆく、とかではなく、いちいち怨霊が出向いて(素手で)殺して回るという時点でかなりの力技、てなもんで。  序盤30分くらいがだいぶん地味で正直退屈だが、中盤からは無難に盛り上がってゆき、終盤はCG全開ながらそこそこデーハーな話になるのは個人的には悪しからず思う(これも少ーしアメリカンにチープ!かとも感じるケド)。他方、ショック描写はグロ控えめで、そこも含めて対象世代はティーンド真ん中といった感じの手堅くややマイルドめの仕上りと言えるか(好く言えば)。ただ一点、終始画面が妙に暗くて単純にチョイ見辛いのは幾分マイナスである。結論、別に全然悪い作品ではないと思うが(好くもねーけど)パンチやユニークさといった部分はまあ不足ぎみですかね。珍しくスキナー副長官ことミッチ・ピレッジがそこそこ重要な役ドコロで出てるのだす。
[映画館(字幕)] 5点(2022-02-12 02:42:55)(良:1票)
643.  愛の小さな歴史 《ネタバレ》 
私も、昔家族を亡くした経験がある。が、幸いにも私の家族の幸せは、そのことで損なわれたりはしなかった、と信じている。  この映画に描かれるものは、家族を一度「失い」それを取り戻そうと藻掻く人々の渇望、というか。それがどんなに絶望的であっても、そして例えどんな手段を使ってでも、その一縷の望みに追い縋る彼らの焦燥感からは、むしろ自分がこれまで意識してこなかった「当たり前のように生まれついて家族が存在すること」の幸福をひしひしと実感できる。生まれついての家族というのは、選べないし、後からつくる訳にもいかないのだから、「亡くした」とて決して替えは効かない。だからそれを失う(或いは手に入れられない)ことには、他の人間関係には無い「取り返しのつかなさ」という絶望が生じるのだろう、とでも言うか。  演技面では、何と言っても中村映里子が出色。スレンダーながら実にキレの有るパワフルな怒りの演技は大迫力だったが、本質的には彼女の感情は怒りではなく(自分が家族を持ち得なかったことに対する)悲しみであり、それを的確かつ「熱く」演技に含ませた、という部分からも、非常に優れた仕事だったと思う。  ラストも、やや安直なようだが、これは監督が一番言いたかった非常に重要なコトであろう。家族は失えば、再びはつくれない。でも、新しい家族は、つくれる。それこそが愛の、人間の連綿たる歴史の最も肝心なコトなのだろう、と。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-11 22:13:27)
644.  ジオラマボーイ・パノラマガール 《ネタバレ》 
漫画の映画化、それも、もう30年も昔の作品の、なのですね。確かに、描かれるモノとゆーのはどちらかと言えば普遍的な、という感じの若い2人のアレコレではありますね。  主人公2人共から受ける印象としては、とにかく若い・「青い」、言い方を変えれば若いと幼いの「中間」の様な、とでも言いますか。特に女の子の方はだいぶ幼くてまだややチャランポランな様にすら見えました。一目惚れっちゅうのは、私も経験あるので全否定はしませんケドも、何ちゅーか人体の構造的欠陥の一つとでも言いたくなるよーなモンだとも思います。その瞬間から理屈や常識から飛躍したとてつもない弱点を抱える羽目になる訳で、女の子の方もソレに最後まで翻弄されっぱなしですし(まあ実は男の子の方も、今作では結局似た様な状況なのかとも思いますケド)。  女の子の話はひたすらに片思い・すれ違いであって、男の子の話は別の恋愛、とも言い難い曖昧で微妙な感じの話で、そして彼女と彼の物語はひたすら平行線を辿るので、ごく終盤までは件の「若さ」をそれぞれに描くことがテーマな作品に見えてもいまして、ただその観点からは2人の演技は決して悪くもなくて、結果まあまあと言って好い作品かなァと思ってましたです(やや薄味すぎるとも思いましたが)。しかしラスト、唐突に2人の物語は(色々な意味で)交わります。個人的には率直に、ココの描き方には不満があります。出し抜けにセックスを描くコト自体は別に好しともしますケド(渋々)、だったらソコにまつわる感情とゆーのはもっとチャンと描くべきではないのですかね。正直、少なくともこの映画版においてはその「行為」だけが浮いちゃってる様にも思いました。ソコだけは少し残念ですかね。
[DVD(邦画)] 5点(2022-02-11 21:28:32)
645.  PSYCHO= サイコ・イコール<OV> 《ネタバレ》 
キッカリ60分しかない作品(OV)なのに、QP-CRAZYの『アルカイダ』を丸々1曲流しながら『アンダルシアの犬』+『恐怖の足跡』を結構隅々まで見ドコロ流用・切り貼りし尽くしたオープニングがなんと5分弱もある…という時点で、率直に「あ、これヤバいヤツかも?」と思ってしまいましたね。とりわけ、『アンダルシアの犬』はまだ分からなくもない(件の「目」のシーンの再現が本作のウリらしいので)のだケド、『恐怖の足跡』の方はそもそも何故にココで引用されてたのでしょーか?(全くそーいう系統のホラーじゃねーじゃんか)  そして観てると案の定とゆーか、本編も50分弱の時点で終わってもーて、残り10分強がまたなんと超絶スローなエンドロール(今度は犬神サアカス團のを2曲も続けてフルで流しやがりましたよ)だってゆーね。だから本編は実質45分ですし、それでも尚ショックシーンも精々合計20分くらいなモンです。結論、ここまで来るとちょっと(いやかなり)悪意すら感じるというヤツですね(もう詐欺まがいと言いますか)。  内容?内容は、コレもまあどーでも好いですよ。グロ以外は特に完っ全にどーでも好いですが、肝心のソレにしたって最たる見ドコロの2つ、目玉をカミソリで切り裂くのは重ねて『アンダルシアの犬』のパクリ、足首切り落とすのは『オーディション』のパクリだし。そしてそもそもカップル監禁して拷問する…てシチュエーションだって白石晃士の『グロテスク』のパクリで(と思いましたが、よく見ると今作と『グロテスク』はどちらも2009年1月公開のドンピシャなのでパクリとは言えんのですかね)目新しいモノはナニもありません。久し振りにかなり酷い作品でした(まあ、見えてる地雷も同然でしたケドね)。
[DVD(邦画)] 1点(2022-02-09 12:35:28)
646.  カバーガール 《ネタバレ》 
戦前の作品ながらカラー作なのが嬉しい今作では、何と言ってもうら若きリタ・ヘイワースが正に全米の恋人と言うべき素晴らしい風情。カラーだから実に見映えのする燃える様なご自慢の赤毛に加えて衣装も結構凝っていて、そこら辺からもルックスは完全に申し分無いと言える。しかし、それでいて踊りも歌も驚くほどに達者なのだから、コレにはもうグウの音のグの字も出ない。相手役ジーン・ケリーも(ごく爽やかなルックスも然ることながら)こちらも踊りは相当に上質で、中盤の別撮りを合成したシーンなどは流石だな~というハイ・クオリティ。ミュージカルシーン自体の量もそこそこ豊富で、その点からももう大満足。お話もごく他愛無いケドここぞというシーンの演技はまずまずで、アクセントとゆーのが付けられていてホッコリしながらもシンミリとも出来る。結論、かなり満足出来ましたですね。
[DVD(字幕)] 7点(2022-02-09 03:52:17)
647.  バーレスク 《ネタバレ》 
歌って踊るバーレスク・パフォーマーとしての主人公のサクセス・ストーリー、という意味では、それこそ『ショーガール』なんかにも(大まかな流れは)かなり似ています。バーレスクとゆーのは、もともとの20世紀前半においても(当時からストリップの要素を多分に含むものの)決して全裸にはならず、そのコト自体は20世紀末からのニュー・バーレスクとゆーのも基本的にはその通りで、特に現在ではエロよりも歌や踊りで魅せるもの、というコトらしいのですかね(バストトップを隠す飾りはペイスティと呼ばれるそーで)。ただ、ラスベガスではそれこそ『ショーガール』みたいなトップレスのショーもバーレスクと言ってたりするらしいので、明確な定義とゆーのは無いのかも知れません。が、とりあえず今作でのソレはあまり際どいトコロまでは脱がない(=ペイスティにもならない)ごく本当に歌と踊りが主体な大人のショー、という感じでしたかね。  そのごく健全な・まろやかな、とゆーのは見た目のみならず、お話の中身もそーだと言ってしまって好いかと思います。田舎から出てきた主人公は抜きん出た歌の才能を備えていて瞬く間にスーパーなパフォーマーになってしまいますし(だからライバルとのやり合いだとか、あとお決まりの色恋沙汰なんかも含めて派手な人間関係の立ち回りはほぼ無いですし)、終盤にお話のポイントとなるクラブの経営の危機もトリッキーな手段でアッサリ解決してしまいます。率直に、もしコレがお話だけだったら少し物足りない…という感じかとも思うのですよね。  ただ今作は、そのお話を彩るバーレスク・ショー自体のクオリティの方が確実にメインディッシュなのだとも思います(あくまでソッチを引き立たせる様なシンプルなシナリオ、という意味では、古典的ミュージカル映画風な、と言っても好いかと)。ダンスもカッコ好かったですし(+撮り方も好かったと思いますし)、何より主役の2人(アギレラ嬢とシェール姐さん)の歌唱は流石のハイ・パフォーマンスでした(圧巻の迫力)。重ねて、ミュージカル的に音楽主体でごくノンビリと観てゆく分には、まずまず楽しめる作品かと。
[DVD(字幕)] 6点(2022-02-09 02:57:40)
648.  千利休 本覺坊遺文 《ネタバレ》 
原作未読。成上りの絶対権力者と、その「意のままに為らぬ者」たる求道者…という、一見そこまで難しくもない様な(難しくもなく反発し合うだろう)秀吉と利休の関係性を描くコトが本義かとも思える作品だが、中で利休自身はごく納得して死を賜った、という様にも見える。全体を通しても描き出されている(と思われる)のは、死地に赴く者への手向けとしての茶、というか、死に通じるモノとしての「茶道」観、というか、だから利休が自身の死によって自分の茶道が(少なくとも何らかの)完成に至る、と考えていた様にも見えるというか、これは確かにその部分についてはまま難解な映画だ、と言えるかと思いますね(分かった風なコトを言っても私多分ほぼ理解できてない)。  利休自身は厳密には武家の出自ではない様ですが、戦国乱世を生き抜き、またそれを制した天下人とも臆することなく渡り合った…というのですから、その精神性は間違いなく「武士」でもあったと言えるのではないでしょうか。その意味では(=前述どおり利休を「死」を纏った存在として描く、という意味でも)利休役に三船敏郎を配したとゆーのは、個人的には実に優れた判断だった…と率直に感じます(凄い迫力・存在感でした)。かなり繊細で奥ゆかしい映画だとは思うですが、中々に味わい深い作品でもありました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-02-04 01:12:37)
649.  さがす 《ネタバレ》 
監督と言えば当然、かの問題作『岬の兄妹』しか観たコトなかったのですケド、アレはま~極度に強烈な映画でしたので、そのパーソナリティとゆーのは(1作観ただけでも)ビンビンに伝わってきましたのですよね。すなわち、社会の暗部や人間が秘める闇、だとかいったごくダークなモノを、ソレこそ取り繕うコトも無くダークでネガティブなままにフルスイングで叩きつけてくるかの様な…と言いますか。でも、その中にも実はごく善なる人間性も描き込もうとはしてる…のカモ…と(仄か乍らに)感じ取れたのも確かなのであって、だから今作、個人的にはかなり期待してたのですね(特にその後者の方に)。そして、まずはその期待した側面に関しても今作は実に好い出来だった…とは、とにかく最初に何より伝えておきたいのです(その面、かなり奥ゆかしいのも確かですケドも)。監督のファンならたぶん必見!というヤツかと思いますね。  ただ、意外なコトに本作は(前述どおりの種々の人間性の描き込みもしっかりとされてゆく中で)全体としてはハード系ヒューマンドラマとゆーよりはかなり純然たるサスペンスとして仕上げられているのでして、そしてその面の出来がまた実に意外なまでに頗る高かった…と言えるのですね。なので、お話の内容についてはレビューで言えるコトが(実は)あまりないのです(=ダマって観て!としか)。と言っても、犯罪当事者の計画が(当初から)ごく精密に考え抜かれていた…というヤツではなくて、その実行過程には行き当たりばったりや偶然も大いに孕むのですが、それでいて終盤の展開運びは明快で鮮やか、かつ抜群のキレの好さを誇っており、率直にとても素晴らしかったです。シンプルに事件ものが好き!という方にも大いにオススメですね(近年の邦画では屈指というレベルで)。
[映画館(邦画)] 8点(2022-02-04 00:22:46)(良:1票)
650.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 
とにかく、主人公の女のコにかかる「負荷」とゆーのがのっけから非常に高いのですよね。邦画で言えば3,40年以上前くらいの作品だと、こーいう全方位から頼られまくって辛そうな女のコ(女性)とゆーのは実はワリとよく見た様な気もするのですが、近年の作品において仮にこーいう状況があり得るとしたら、それはもう親(家族)の側に大きな「問題」があるに違いない…だからソレはその時点で非常に「暗い」社会派作品になってきちゃうとも思うのですね。ただ、今作の彼女の親には「問題」がある…と言ってしまうとソレはおそらく表現として適切でないと思いますし、ただ一方でその「ままならなさ」が確実にかなり深刻であるのもまた事実で、だからお話自体はそこまで超暗い雰囲気には決してなってないのですが、一方で尚更この主人公に対する(ごく暖かい)共感・感情移入とゆーのは更に更に深くなってゆく…という様にも感じましたね。まずは誰もがハートフルに心動かされるだろう優れた映画だと思いますし、またこの部分はそれこそ「CODA」と言われる方々の現実をまま的確に映し出している…という意味でも(この時点でも)非常に価値の高い映画だと言えるのではないでしょーか。  ごく大まかなお話の流れのソレ自体は、ゆーてワリとオーソドックス・よくあるモノだと言ってしまっても好いかと思うのです。ただ、ソレを彩る細かい演出は総じてかなり優れたものであったかと感じます。特に、主人公とそのろう者の家族3人(父・母・兄)との中盤以降の対話は、家族でありながらその関係性の中に存在する一種の(互いの互いに対する)疎外感と、それを各々がどう乗り越えていったのか、が丁寧に描かれていてどれもとても見応えのあるものでした。また、主演のエミリア・ジョーンズちゃんの歌唱力を最大限に活かした歌唱シーンも、選曲の良さ&的確さも相まってどれも非常に効果的だったと思います。  もう一点、前述の家族3名はいずれも実際に聴覚障害のある俳優の方が演じておられる(と後から知った)のですが、その「利点」とゆーか、作中の家族の手話での会話シーンがコレまたどれも非常に優れた演技として出来上がっていたと感じました(実に感情の込もったパワフルなボディランゲージで、コレは一朝一夕に出来るよーなモンじゃなさそう…とは思ったのですケドも)。そしてその意味では、エミリアちゃんに関してはこの部分はソレこそ死ぬホド訓練して撮影に臨んだのだろうとも思われまして、そしてそういった部分もまた彼女の役柄における健気さ・逞しさ(そしてソレが醸し出す爽やかな魅力)という側面に確実に滲み出ていたのではないか…とも思われるのですね。
[映画館(字幕)] 8点(2022-02-03 22:50:04)
651.  異端の鳥 《ネタバレ》 
むかし『LIMBO』というゲームがあって、ゲームではあるのですが個人的になんか本作に色々似てるな、と思ったのですね(特にモノクロで、かつ音楽が無い、というあたりが)。  個々の描写の凄惨さは高度ですが、全体としてはストーリーはごく淡々と進む、とゆーか、その残虐行為がごく淡々としたものに(途中から)見えてくる、とゆーか、静かな様でコレはごく「悪しき」静けさ、だとも思いましたかね。  一方で、お話(個々のエピソード)の起承転結自体には意外と因果応報な側面も無くはない…とゆーか、発端の暴虐に対する「復讐」が描かれる場面も結構多かったりするのです。ただ、此処からもやはりごく「悪しき」モノがまた感じ取れる…とゆーのが、鑑賞者としての我々さえ(少なくとも私は)その「復讐」の場面において次第にどこか確実に「胸が空く」のを覚える様になる(覚えてしまう様になる)、そのコト自体が私にはもはや一種の「恐怖」でしかなかったです。その意味でも、諸々とやはり実に恐ろしい映画だ、とも思いましたね。  もう一つだけ、コレもごく限定された時代・場所・状況設定を舞台背景にしている様に見せかけて、種々の工夫や少し非現実的なまでにショックシーンが連続する展開は本作を多分に寓話的なつくり話にも見せている、その意味では、架空と現実の「好いトコ取り」をしている様な映画だ、とも個人的には感じました(コレって、率直に相当に難しい仕事だろうな、とも)。傑作かと。
[DVD(字幕)] 9点(2022-01-30 11:05:45)
652.  ベティ・ペイジ 《ネタバレ》 
アメリカって、戦後暫く位までは(意外なホドに)エロ方面には社会的に厳しかったみたいなのですね。やはりキリスト教の国ですからその面でのモラルもワリと厳格だった、というコトなのかと思うのですが、だから確かに、まず今作で描かれる様なベティ・ペイジの仕事とゆーのは少なくとも当時においては非常に衝撃的(にハレンチ)なモノだった、というのは厳然たる事実なのでしょうし、まただから本作は、彼女がどのような人物で何をやったのかをごく淡々と描いていくだけ…であったとしても、ソレ自体でも(下手に脚色しなくても)彼女の存在or行為の社会的「意義」を(時代考証を加味すれば実は適切に)描き出している…とゆーのも、少なくとも頭では理解できなくもないのですよね。  とは言え、コレはただ時代の移り変わりが為せるワザではありますが、その彼女の実際の行為の内容自体は、また確実に現在においてはそこまで糾弾される様な衝撃的なモノではない、だからソレをそのまま現代で映画にするとゆーのは、やはり少し分かり難い(取り分け、非アメリカ人である我々にとっては)とも思います。もう少し噛み砕いて言えば、現代でコレに該当するかも知れない例えばポルノ女優とか娼婦、だとかいった方々の「お仕事」とゆーのは、またおそらく今後数百年のスパンでは「当たり前・一般的なモノ」というレベルになることはない様にも思われる、という意味で、やはり彼女の行為の「衝撃度」とゆーのには「普遍性」とまで言えるモノは備わっていない…とも思うのです(=だからこの映画もまた、実は「普遍的」なモノには為り得ないのではないか、と)。モチロン、彼女が最初にこの分野の第一人者となったという新規性や、彼女の業績そのものの素晴らしさ(普遍性)には個人的にも全く異論は無いのですケドね(ソコは取って付けながらも明言はしておきたいのです)。  主演はグレッチェン・モルでしたが、中々どーして見た目の完成度(=本人に似てるかどーか)はかなり高度だったと思いますよ(まーあの特徴的な前髪に大いに助けられてるとは思いますが)。軽い作品で他登場人物はあまり印象にも残らなかった…のが正直なトコロでしたが、強いて挙げるならアーヴィング・クロウの妹役のリリ・テイラーがちょっと面白かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2022-01-28 12:01:05)
653.  インシデント 《ネタバレ》 
通常、スラッシャー・ホラーにおいては、まずはヤリ○ンから殺されてゆく…とゆーのが絶対法則なのであって、ソレが今作では処女&童貞の方が狙われる、とゆーの自体が一種の脱構築とゆーか、少なくとも意表を突くという意味ではまま良好なアイデアだと思うのですね。かつ(おそらく陽キャに違いない)今作の製作陣が「処女&童貞が狙われるってなったら、マジ乱パ開くしかねーべさ!」「ヒョ~そのアイデア、マジパナイっすわヒャッハ~!!」てな具合に本作の構成をノリノリでつくり上げていった(のであろう)とゆーのも決して想像に難くない…ともやはり思われるのですよ。そして実際、平凡な前半が終わってブリタニー・マーフィちゃんが理科室で大暴れ→全校総出の乱パが現実味を帯びてゆく…というド真ん中のあたりは、私自身もかなりワクワクしながら観れていたのも(恥ずかしながら)また事実ではあるのでございますね。  しかし今作、最後まで観ると結論的にはアイデア倒れだったとゆーか、特に(そっから)中盤以降は総じてどーにもショボっちいのですよね。一切合切ひっくるめて腑に落ちない・納得いかない諸々をあげつらうってだけでも、例えば…   ・中盤以降の展開運びが単純にスローモーでだいぶダルい。 ・肝心の乱パの描写もどーにもショボい(全然「乱痴気騒ぎ」な感じがしない)。 ・そもそも、狙ったコが処女or童貞かを確かめてそーだったらトドメを刺すモンだとして、当初4人連続でアタリを引くとゆーのは結構なご都合主義ではないか。 ・とゆーか、非常に肝心なハズの「犯人が処女&童貞を狙う理由(理屈)」とゆーのが、コレも実に弱っちい(薄っぺらい)。 ★結局犯人はごく凡人…なのにも関わらず、ケニーが助けに入った段階では親子+ケニーvs犯人の3対1になってるのに、ガキどもがマトモに戦わないモンだから親父は殺されちゃうし、その後だってあれだけ(乱パに)大集合してんだから少しは抵抗してくれよ…つーか。コレも要するにですね、スラッシャーの「最大のキモ」たる殺人鬼のキャラ(凶悪さ・強大さ)のつくり込みが、これまた非常に雑だとゆーコトに他ならん…と思われるのですね。 ★そして何より、同級生が2日で4人も殺されてんのに破廉恥に浮かれてゆく生徒諸君とゆーのにだって、当たり前ですがコレはもう「狂気」とゆーべきモノしか感じ取れないです(=流石にちょっと感情移入・同情は出来ない、てか)。   もう一つだけ、何ゆえに今作の邦題は『インシデント』なんてのになってるのでしょーか?え、コレ担当のかたは中身観ないで付けた、とかじゃねーでしょーね?いくらB級ホラーとは言え、ココまでやる気(売る気)の無いヤツも中々珍しい…とも思うのですよね。
[DVD(字幕)] 4点(2022-01-28 11:51:10)
654.  ドライブ・マイ・カー 《ネタバレ》 
まず、かなり長尺な映画だが、一方で(根本的な)話の内容はそんなに大層なモンだったかな?と思ってしまう…てのがごく正直なトコロ。もちろん、主要キャストの演技&文学的な脚本とかの端的な質の高さは在る、でも、その西島秀俊と妻の霧島れいか、そしてこの2人の関係に纏わりついてくる岡田将生にしたってソコまで複雑というワケでもないごく分かり易いキャラにも思えるし、結局は西島秀俊が霧島れいかに終始振り回されっ放し(→そして何だかんだ最後には吹っ切れてゆく)というごくシンプルなお話だ、とも思う。ただ構成自体は、丁寧にタップリと夫妻の関係性を語り込む序盤+ある一つの「演劇」をつくり込んでゆく中盤+西島秀俊のお話の本チャンたる終盤、と3時間をある程度密度を高く維持するだけの要素の物量は備わっていたとも思うし、個人的にはその中盤なんかも後述どおり実はかなり面白く・興味深く観れたのは確かなのですよね(でもだからとゆーか、全然違う映画な筈なのに観終わった感じは監督の『親密さ』を観た時のソレにかなり似通ってた…と思ったりもしますケドね)。もうひとつ確かなのは、本作で一番「ユニーク」なのは間違い無く三浦透子のキャラ(と実際のその演技)だというコトですね。お話的にも特に終盤は非常に重要な役割を果たしていますし、全編通して(実は)彼女のアレコレにより注目して観てゆくべき映画だ、という様な気がしますですね。  中盤の演劇の話が面白かったという部分については、私が個人的に特に興味深かったのは、演出家の西島秀俊と俳優・スタッフとのやり取りとゆーのは、イベントそのものとゆーよりはそのイベントをつくり出す「チーム」をつくってゆく過程の方により近いモノに見えた、という点ですかね。演劇なんか取り分けそーなのかと思いますが、結局ソコが一番本質的な「クリエイト」なのではないかな、と言いますか(モノよりヒト、的な)。その意味では今回の演劇の建付け(メンバーの多国籍さ・ダイバーシティと、だからそれこそ表面的な「言葉」に頼らないという様な手法)も相まって、なんとゆーかむしろその過程からは博愛主義とか或いはコスモポリタニズムにも通じる様な価値観を感じ取れるとゆーか、その意味でもどこか爽やかなモノを感じました。ソコら辺を加味してもう一点足そうかとも思ったのですが、迷いに迷ってこの評点(据え置き)とします。
[映画館(邦画)] 7点(2022-01-26 00:48:33)
655.  特捜部Q キジ殺し 《ネタバレ》 
サスペンスとしては全くもって捻りの無いつくりで、トリック的なモノも(モチロン)見当たりませんし、ラストも非常に力技な感じです。かつ、言いたかねーですケドもツッコミどころもだいぶん”ふんだん”だったかと。第一に、いくら有力な卒業生のコネクションが在るからとゆーて、何年にも渡ってあれだけ何件も凶悪犯罪を犯しておいてソレを全部揉消すとゆーのはちと無理でしょう(1件2件ならともかく)。第二に、キアステンが20年間行方不明…といって、その実探し始めたら(敵味方ともに)ワリとすぐ見つけているワケで、なら何故ディトリウは彼女を20年も放っておいたのか(=もっと早く見つけて殺してしまえばスッキリしそーなモンなのに…)。最後に、いくらカールが無鉄砲とは言え、令状無しにウルレク宅に侵入して押収した証拠とゆーのはどっからどー考えても「違法収集証拠」で裁判では採用できないと思われます。全体的にちょっとかなり雑ですね(やっつけ…という感じすら受けます)。
[DVD(字幕)] 4点(2022-01-22 02:36:54)
656.  ティーズラマ 《ネタバレ》 
「史上最低の映画とは?」となれば、ソレは多分『死霊の盆踊り』だろう…とゆーのが昨今の本邦ではもはや共通認識に成りつつあるかと思うのですが、個人的にはココには少しだけ違和感とでもゆーべきモノがあるのですね。つまり、あの映画は60年代アメリカで盛んにつくられた「ヌーディ・キューティ」と言われるポルノ映画の一作であり、要は「ハダカが映って(さえ)いればナンでも好い」という類の作品なのであって、かつ更に溯るコト50年代にはその「ヌーディ・キューティ」の原型たる「バーレスク映画」とゆーのもシコシコとつくられていた…とゆーのまで含めると、このコト自体は(『死霊の盆踊り』の知名度に比すれば)あまり世間でも知られていない事実だと言えるかと思います。要は結論、ヌーディ・キューティなら(或いはバーレスク映画なら)別にアレに限らずどれも大体あんな感じじゃねーのかね?(ソコまで大差は無いのでは?)というコトが言いたいのです。  本作はその「バーレスク映画」の中では比較的有名な作品で、ややカルト的な扱いもされている…とのコトですね。一重にソレは出演者のスペシャリティ、つまり50年代の伝説的ピンナップ・ガールことベティ・ペイジと、往年の伝説的バーレスク・パフォーマーことテンペスト・ストームが出演してるというコトに依るものです。とは言え、映画としての内容自体は前述どおり精々『死霊の盆踊り』並み…とでも言いますか、現代の視点からするとかな~り温めな…というモノではあるのですね(=コッチも所詮薄着のおねーさんがゆーてチンタラ踊ってるだけ…てなモンで)。そもそもバーレスクという文化自体、戦前までにはストリップ主体のエロティックなショーが主流になっていたというコトらしいのですが次第に規制を受けて衰退し、本作時点の50年代においてはバーレスクそのものがもはや「過去のもの」になりつつあった…てなコトだそーなのです。また50年代ではまだエロに対する全般的な規制自体も厳格なままであって、だからバーレスク映画はヌーディ・キューティに比べてもエロの面はかなり控えめな質感に留まっています。まず乳首は映りませんし、その他の肌の露出もだいぶ控えられています(特に下半身については、かなり分厚いパンティを履き込んでその上に布を一枚纏わせているのが標準、てな感じすかね)。その意味で言えば、オッパイはバルン!と全開で尻もTバックで丸出し!な『死霊の盆踊り』の方がエロ的な価値はハッキリ高いとまで言えるでしょう(少なくとも「表面的」には)。  ただ今回、実は『死霊の盆踊り』の方もYouTubeでリマスター版をレンタルして観直しました(画質がスゲー綺麗になっててビビりましたわ)。そこで2作を観比べてみると、確かに『死霊の盆踊り』の方はそれでも諸々と非常に出来が悪い、つまりは本作『ティーズラマ』は(規制が厳しい中で)可能な限り色々と「工夫」とゆーのを施そうとはしているのだな…というコトも確実に実感できたとは言えるのですよね。  何よりとにかく『死霊の盆踊り』とゆーのは異常なまでにメリハリとゆーのが無い映画だ、というコトなのですよ。個々の演者のパフォーマンスにしても最初から最後まで全く抑揚・盛上りやストーリーというものが無いと感じます。『ティーズラマ』ではパフォーマーは3分間の中で多少は踊りにもバリエーションを付けようという姿勢が垣間見えますし、そもそもストリップ宜しく(ランジェリーまでとは言え)段々と脱いでゆく…というストーリーが基本的にはあるものなのですが、『死霊の盆踊り』は何故か「最初から脱げるトコロまで脱いで出て来る」or「最初は服着てるケド次の瞬間全開になってる(=脱いでる過程を映さない)」という2パターンしかないのですよ(コレは率直に「何故だ?」と思いますね)。あとそもそも『死霊の盆踊り』では揃えたダンサーも皆似た様な体形、かつ全員最後はトップレスにTバック…とルックス面でもバリエーションが皆無です。『ティーズラマ』ではまずテンペスト・ストームが文字通りの爆乳を引っ提げた超ダイナミックな容貌にして、一方ではモデル体形の娘もチャンと居たり…とある程度のバリエーションがあります(ベティ・ペイジは絵に描いた様なボンキュッボン!で凄いクビレでした)。もう一つ、特にペイジとストームの両名はパフォーマンス中の表情や「品の作り方」が非常に多彩でココは確かに実に魅力的です(流石)。コレも『死霊の盆踊り』のおねーちゃん達がパフォーマンス中終始ごく微妙な表情をしているのとは違いが一目瞭然ですね。これぐらい、ある種コレを「本職」にしてるのなら当然のコトかとは思うのですが、ソレを『ティーズラマ』は多少は出来てるケド『死霊の盆踊り』は全然出来てない…とゆーのもまた間違い無いとは感じられましたのですね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2022-01-22 02:19:29)
657.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 
流石のイーストウッドでも90歳を越えてくると如何せん老いは隠せず、かなりヨボヨボと頼りなく見えましたね。そーすると必然、お話の方もややヘナヘナしちゃってるとゆーか、必ずしも緊迫するシーンが無いとも言えない映画なのにどーにも全体的に弱々しくてキレが無い…のですね。登場キャラも総じてそんな感じで少なくともスーパーマンやスーパーヴィランだとかいったカロリーの高い奴は出て来ない=ごく普通の人しか出て来ない、という映画だと言えるかと。加えて、特に序盤は単純に脚本が雑で安っぽくもありますね(例えば、お母ちゃんがイーストウッドをベッドに誘うシーンとかはいくら何でもそりゃご無体な…てか)。  ただ、後半はそれでもワリと面白く観れていた気もします。結局のトコロ今作はイーストウッド主演で撮るべき映画だったのか?とゆーのが最大の論点になっている気もするのですが(一番最初はシュワちゃんで撮ろうとしてた…と聞いて驚愕してますケド)、その「意図」とゆーのはある程度(個人的にはチャンと)感じ取れた…とでも言いますか。年寄りって、人生経験豊富なだけあって意外と結構ハイスペックだったりするんだよな~とは常々思っているトコロであります。なんか色々器用だったり知識も豊富だったり、あとは枯れて丸くなったが故に人間の取り扱い(特に子供)とかなんかも更に達者になった、てコトもあったりするかと(もちろん年を取ってむしろ剣呑になってもーてる…て人も居るとは思いますが)。そーいった熟年の魅力というモノが今作では大いに感じられたとも思いましたし、ソコはイーストウッドが(主演まで)務めたコトのひとつの意味であったのではないかな、と。個人的には印象はまずまず悪くない映画でありました。
[映画館(字幕)] 6点(2022-01-19 17:11:22)
658.  夜と霧 《ネタバレ》 
短編ドキュメンタリで、語り口も非常に淡々としたものだが、終盤の映像の凄惨さは中々に凄まじい。ただ、そもそもこの題材を短編作品で語る、という建付けにはなんとはなしに疑問(無理)があると感じるのもまた事実かと。個人的には、より後年のNHK『映像の世紀』をかつて観たときの方が衝撃は上だったとも思う(まあ、アッチを先に観たとゆーのもデカいのは確かだが)。  とは言え、例えば学校の授業で使うのには(尺的にも)持って来いだと思うし、そういった目的に供するとしてのクオリティもまた間違い無く十二分以上かと。今後とも、とても価値の在る作品で在り続けるのも確実と言えるだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2022-01-19 17:10:40)
659.  特捜部Q 檻の中の女 《ネタバレ》 
特捜部Qって、またなんかチープな名付けよね…ナンだQって…(まあ別に「Xファイル課」だって大概だとは思うケドさ)  ただ本作は、ほぼマジメ一辺倒で極めて「お堅い」サスペンスで、昨今のいわゆる「北欧もの」の典型と言ってしまって好いだろうと思う。特にそのハードな雰囲気はこれも上々と言って好いだろうとも思われるものの、とは言え純粋に事件ものとして見た時にはあんまし目新しい要素とゆーのが無くって、結論的にはごく平凡かと(監禁対象が議員なのに真相は徹頭徹尾「怨恨」である点とか、あとハミ出し刑事がやり過ぎて終いに停職になるくだりとかはもはや見飽きた感もあって)。そしてそもそも、当初この失踪事件の結論があまりに簡単に自殺に落ち着いてしまった辺りの事情があまり説明されていないのも、個人的には少し気になったりしますね。ただまあ重ねて主演2人の雰囲気・演技の硬派な感じも含め、諸々ひっくるめてもサスペンスとしては非常に「手堅い」部類ではあるし、尺もごくコンパクトなので暇潰しにはある程度使えるかと。タダで観れるとかゆーのなら、観ておいて損も無い気はしますかね。
[DVD(字幕)] 5点(2022-01-19 17:08:13)(良:1票)
660.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
ホランド版は前シリーズと比べても少し若年層向け・ごくコミカルに楽しく観れるという質感かと感じており、ソコは今作も概ね踏襲してると思うのですが、一方で今作は結末含め全体としてしっとりする場面も多くて中でややシリアスめではあるのです。ところが、今作での騒ぎの元凶はとゆーと(マーベルでもチョイ珍しく)完全に主人公側に存在するのであって、彼らの若さ・バカさ・茶目っ気が為せる業、という点を考慮すると、雰囲気+成り行きからの全体の纏まりとゆーのはやや微妙かな…とも思ったのですね。オーラスも、私個人としてはも~ただ素直で完ペキなハッピー・エンドの方が観たかった…とも思いました(エンドロールなんかは最後の最後までほのかに期待してしまいました)。まあ権利関係がややっこしいスパイダーマンはMCUからはいったん御役御免…というコトなのかも知れませんが(→一転、ココぞという場面でまたブチ込まれる方により期待したいトコロではありますケド)。  しかし、いったんの完結編としてはその豪華さ(何と言っても出演者)はあの『エンドゲーム』にすら匹敵するとゆーか、この20年のスパイダーマン映画の集大成とでも言うべきゴージャスなモノでした。トビー・マグワイア、最近見なかったなあ~とも思っていたのですが実に素晴らしい仕事でしたね!私もサム・ライミ版は大好きで(ナンなら『アベンジャーズ』より好きなぐらい)、グリーンゴブリンを殺そうとするホランドを押し留めるシーン、年齢を経た今の彼だからこそ出来る真のヒーローの姿を垣間見たとでも言いますか、その無言のメッセージに感じ入って自分を取り戻すホランドも含めて今作ではココが一番グッときましたですね。他、アンドリュー・ガーフィールドも相変わらず爽やかでしたし、ウィレム・デフォーの迫力・凄みも際立ってました。贅沢ですね。  評点は少しだけ迷ったのですが、素直に楽しめたので高めに寄せておきます。
[映画館(字幕)] 8点(2022-01-14 19:25:45)
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