741. 銀座の恋の物語
《ネタバレ》 冒頭から銀座の朝方の風景が出てきますが、1962年の銀座って、こんな感じだったのかぁとすごく新鮮でした。 例の時計台はあるけど、他は普通の商店街みたいな感じですね。五輪前の貴重な風景が見れて興味深かったです。 名曲「銀座の恋の物語」のフレーズが、まるでジョン・ウイリアムズのモチーフのごとく随所に使われ、終盤の展開にも大きく関係してきます。 主人公が画家で、ピアノのフレーズで記憶が、、、、みたいな展開はよく見るシチュエーション。この映画が最初なんですかね? 多分、年配の人が見れば「懐かしい」という思いでその良さに浸れるのでしょう。 僕が見ると逆で、その古さが「目新しい」。世代が変わると、そういう楽しみ方ができるもんです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-06-27 20:32:58) |
742. ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
《ネタバレ》 ストーリーはなんてことないんですが、会話が逐一面白いです。 主人公の女性は老けてはいてもまあまあ美人なんですが、それでも飛行機内では体当たりキャラを演じてくれます。 お下劣ネタのオンパレードで、よくやるわ、アメリカの女性は強いなぁと妙に感心。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-24 23:50:13) |
743. グレートレース
《ネタバレ》 ゆる〜いドタバタコメディやなぁ、と。ファミリーで楽しめるお笑い映画ってところでしょうか。 最初のいろいろなメカギミックは手が込んでておもしろかった。 あとはジャック・レモンの皇太子役ですかね。アホみたいな役柄で、見てるだけで楽しい。 刑事コロンボで有名なピーター・フォーク、若い頃はなかなか男前ですね。 時代背景のせいなのか、フェミなセリフが多くてちょっとゲンナリ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-20 20:34:57) |
744. 草原の輝き(1961)
《ネタバレ》 さすがはエリア・カザン監督。若者のみずみずしい心の揺れ動きを見事に描いておりますね。 鑑賞しながら、自分の青春時代をひたすら思い出しておりました。あぁ、すごくわかるわぁって。 奥底から湧いてくる好きだと言うストレートな感情と家族からの抑圧の狭間で実に悩ましい。 今の感覚から見ると、「んもぅ〜、とっととやっちゃえばいいのに〜!」って思ってしまうんですが(笑)、 1920年代ではそうはいかんのでしょうね。 教室でワーズワースの詩の意味を問われるシーンが個人的には一番印象深かったかも。 少々突飛かなと思ったり、理解不能なセリフがないわけでもないのですが、人の行動は本来理不尽なものだったりもするし。 ウォーレン・ベイティとナタリー・ウッドの見事過ぎる演技にも感服。 農場に行って、バッドが結婚していることをそこで知る展開は胸張り裂けそうになった。 そしてまた同時に、大人になったバッドが完全に庶民化生活を送っているその落差が印象的だった。 これが成長なのね。あの頃の彼はもう過去のものとなったのね。 草原の輝けるとき、花美しく咲きしとき、再びそれは還らずとも嘆くなかれ、その奥に秘めたる力見出すべし。 国も年代も違っても、この詩の意味は共通普遍のものなんだなと思いに耽りました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-19 23:09:56)(良:1票) |
745. ロビンフッドの冒険
《ネタバレ》 1938年にこんな映画がつくらていたなんて、、、すごいですねぇ。 今見ても、普通に楽しめるしクオリティ高いですよ。 1938年がついこのあいだのことなんじゃと思うぐらい、全体的な色鮮やかさが印象に残ります。 剣アクションも抜かりなく、遠景にアクションの影を映すシーンとかも、「おっ」と思わせられたり。 主人公のキャラクターの気持ちよさがまたいいね。 ストーリー的には王道。でも昔から現在まで、やはり人は王道ストーリーが好きなのだな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-16 21:30:40) |
746. 壮烈第七騎兵隊
《ネタバレ》 1941年にこんなエンターテインメント大作を作ってるなんて、アメリカはすごいですね。 西部劇的アクションからロミオとジュリエット的ロマンスまで詰め込まれた娯楽作品に仕上がってる。 前半は学校、後半は将軍としての戦いで、前後半でだいぶ趣が違います。 最初の軽いタッチ、コメディっぽいノリから、まさかああいうラストになるとは予想していなかったです。 カスターさんも、薄ヒゲを生やしてからは途端に貫禄が出てより色っぽくなってましたね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-14 00:18:43) |
747. レッド・ムーン
《ネタバレ》 確かに、ちょっと異色の西部劇ですよね。 敵のインディアンがたった一人、しかもほとんど姿が出てこないという展開。 このインディアンが早い!強い!巧い!の超強敵で、音もなく現れるもんだから ラストの一騎打ちは目を見張りました。命中してるのにうわうわ〜!っと動いて 襲ってくるもんだからこいつは不死身か!?と思いきやようやく力つきる。 あぁ恐ろしかった。最後まで顔ははっきり映りませんでしたね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-08 20:12:00) |
748. 左きゝの拳銃
《ネタバレ》 これがアーサー・ペン監督のデビュー作なんですか?すごい。最初からちゃんとしたクオリティですね。 私はポール・ニューマン好きなので、ひたすら彼の魅力を堪能しておりました。 まだ若き日の、屈託のない笑顔と、ふとした時のあの眼光。そしてほとばしる色気。さすがは名優です。 ビリー・ザ・キッドの人柄はどのようなものであったのかは推測するしかないのですが、 人情を大切にする、とっても性格のいい側面と、ものすごく強烈な衝動性、その二つが見て取れますね。 無軌道に突っ走っちゃう、大人らしく振る舞うことがほぼ不可能な奴で、これでは遅かれ早かれ破滅してしまうでしょう。 でも、根はいい奴だからこそ、後に引く切なさがある映画になってます。 うちの敷地では面倒は起こすなよと言われてからの、最後の一人をやっちゃうシーンがなかなか緊迫感ありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-06 23:28:36) |
749. ゲームの規則
《ネタバレ》 序盤からほっぺにチュ、手の甲にチュ、どんだけチュッチュチュッチュしとんねんフランス人は、と思っていたら案の定な展開。 フランス貴族の人たちにとっては、痴情はゲームのようなもんなんでしょうけど、そういう浅ましさをシニカルに描いているということでしょうか。 ラストのあっけなく銃殺されすオチが、狩猟会とかかってくるのですね。 その狩猟の映像が個人的に興味深く、次々と撃ち殺されていくウサギさんたちの映像は他に見たことがなかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-05 22:24:18) |
750. ギャンブラー
《ネタバレ》 前半はまだあんまり面白くないかなぁと思ってたのですが、終盤にやられました。 雪がしんしん降る中、静かに繰り広げられる銃撃戦。その横で教会の火事の消化活動をみんなで繰り広げてる。 それを交互に見せて、ラストなんて雪に埋もれていく主人公をアップにしていく。 なんだろうこの無常な感じ。なんとも形容しがたい余韻の残るラストだった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-05 20:17:30) |
751. バニシングIN60”
《ネタバレ》 車好きによる、車好きのための作品という感じですね。 とにかくカーチェイスがやりたかったんだなという内容。話はないようなものです。 後半になると、ひたすら追いかけっこをしております。 今の映画だとカーチェイスがどんどん激しくなっていてやたら爆発したり車がグリングリン回ったりしますけど、 本作はひたすらリアルよね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-01 22:51:13) |
752. ミニー&モスコウィッツ
《ネタバレ》 タイプの違うおっさんとおばさんが知り合ってからわずか4日で結婚するという話なんですが、 あの二人じゃあ別れるのも早そうだなぁ(笑)。 だいぶ病んできてるインテリのおばちゃんに、強引で粗暴でだけど優しいおっさんがハマっちゃったんでしょうか。 でも、このおっさん行動が逐一アホすぎる。そういう意味では確かにコメディだったかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-30 20:50:06) |
753. 大いなる男たち
《ネタバレ》 ロック・ハドソンみたいな男前好きですね〜。昔の男前俳優はやっぱり良い。 本作は、男の友情が主軸。人情の素晴らしさ。これぞ西部劇の魅力。心がほっこりするのであります。 コミカルさも加味しつつ、終盤の馬の大群など迫力満点。あれだけの数の馬が一つの画に収まってるのを見るのは初めてでした。 主題曲もまた良し。とても気持ちの良い作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-27 22:00:28) |
754. 超高層プロフェッショナル
《ネタバレ》 期日までに、ビルを完成させられるかっていうお話。 こんなお話の映画は今までにも、そして多分これからもないのではなかろうか。 高所恐怖症の人には震え上がりそうなシーンも多数。 酒好きで男臭い、ある意味ステレオタイプな土方の人たちがたくさん出てきますが、 高所作業をする人たちというのはまた別格なのだろうなと。 ラストなんて車に落下させて勝利の雄叫び。いやそれはやりすぎ(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-27 20:27:26) |
755. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 娯楽作品として、すっごく面白かったので高得点つけちゃいます。 細菌を浴びた過激派が列車に潜り込む。男を見つけ隔離する作戦、他の乗客への感染を防ごうとする作戦、 鉄橋の前で列車を止めようとする作戦、様々なミッションがどれも面白いのです。 ただ、伝染病の菌が「酸素」で消えるという超理論にはぶったまげました(笑)。 そしてもう一つぶったまげたのはラスト。まさか列車が堕ちるとは思ってなかったので、 あの悲惨でむごたらしいシーンには言葉を失いました。 ここら辺がアメリカ映画とヨーロッパ映画の違いなのでしょう。 本作は、エンターテインメントの皮を被ったメッセージ性の強い映画だったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-25 21:23:53) |
756. ある日どこかで
《ネタバレ》 とてもファンタジー先行な作品で、理屈でどうこう考えるとダメだなと思うんですけど、 そういうツッコミも野暮だなって思うくらい突き抜けて描き切ってくれてるわけですね。 申し分ない美男美女、露出過多の幻想的画作り。 辻褄がどうこうなんて関係ない。とにかく愛の甘美さを見せたかったんだよ、みたいな。 個人的には、ジョン・バリーの音楽が本当に素晴らしいなと思いました。 この愛の地平線を、見事なまでに音楽で表現してくれてましたね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-05-23 23:05:10)(良:1票) |
757. ナイト・アンド・ザ・シティ
《ネタバレ》 デ・ニーロがダメ人間を演じているわけですが、他の彼の作品と違い本作のデ・ニーロは実に弱っちいです。 殴られ役ですね。そんであっちこっちにいい顔しようとして嘯いて自滅していっちゃう。 終盤の、転がるように悪化していく状況は本当ブラックコメディです。目も当てられない。 ロクでもない人なんだけど、何かしらうまくいってくれよ〜って願っちゃう。 しかし、2発撃たれたのにめっちゃ喋るデ・ニーロには笑った。 あの女神も一緒になってくれて、結果オーライかな? [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-23 20:41:13) |
758. チザム
《ネタバレ》 実在の人物をモデルにしてるみたいですが、どの程度まで史実に忠実かはわかりません。 西部劇は、やはり「法に正しく」ではダメですね。荒くれなきゃ活劇にならない。 ジョン・ウェインも終盤になってようやく活躍してくれました。よく見るとショットによっては代役の人っぽかったりもしますが。 他に書く立てこもりでの銃撃戦、そしてあぶり出しのシーンは見応えあります。 みんなを助けようと思って表に出て殺されちゃうご主人は不憫だった。 あと、西部劇に必要だと思うのが「主題歌」。本作の主題歌も耳に残る名曲でよかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-21 23:48:38) |
759. ときめきサイエンス
《ネタバレ》 どういうメカニズムであの美女が出来上がったのか全く理解不能なんですけど(笑)、 色々ツッコミを入れながらも楽しんで見ちゃってる自分がおりました。 なんというか厨二病丸出しという感じで、思春期の男の子が頭の中で妄想全開で作ったようなお話なんですよね。 祖父母が停止されるとか兄ちゃんがモンスター化するとかミサイルが地中から出てくるとか女の子が下着が脱げて暖炉に吸い込まれるとか 変なマッドマックス風のやつらが出てくるとか、はっきり言って全部意味不明なんですけど、 頭で思いついたアイデアをたいした理由付けもせずに映像化しちゃうという、そのゆるい感じが憎めないんです。 それに服装、車、音楽、ノリなど80年代の良さが前面に出ててこれまた懐かしい。 愛すべきアホ映画とでも言いましょうか。こういう映画もまたあっていいものです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-21 21:27:58)(良:1票) |
760. アフリカの女王
《ネタバレ》 序盤だけ見てると、わりとシリアスめのお話なのかなと思ってんだけど、実際は大人のラブストーリーでしたね。 貰い手のないおばちゃんとか言う悪口をかまされた後、無言で黙々とジンを川に捨てていくシーンが笑った。 キャサリン・ヘプバーンはほんと素晴らしい女優。怒ってる時の表情、女になる時の表情、とても鮮烈。 葦をかき分け、ヒルに身体中吸われ心身ともに疲弊していくシーンは地味に凄まじい。 二人で知恵を出し合って、船直したり急流くだったり敵から目を隠したり。 これだけ乗り越えていけるのなら夫婦になっても問題なくやっていけそう。 至極大変な「婚前旅行」となりましたね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-16 22:07:08) |