Menu
 > レビュワー
 > とらや さんの口コミ一覧。38ページ目
とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
>> カレンダー表示
>> 通常表示
741.  潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ 《ネタバレ》 
海辺の小さな町、老人2人のひと夏の心温まる友情のドラマ。 ユーモラス、それでいてどこか哀愁漂う。このバランスが実にいい。 作品の季節は夏真っ盛りの頃ですが、作品の空気はどこか夏の終わりの寂しさのようなものも感じます。  元船乗りで人生を豪快に生きてきたリチャード・ハリス演じる男と、 元床屋で人生を地味に生きてきたロバート・デュバル演じる男。 こんな場合、映画の中で圧倒的にオイシイのは豪快なじいさんを魅力いっぱいに演じたハリスの方なのですが、 ロバート・デュバルの静かで繊細な演技があってこその作品だと思います。 人生の黄昏時を感じるコメディですが、だからこそ若さが眩しいサンドラ・ブロックの存在も効いています。  2人それぞれに思いを寄せる女性がいるけど、1人暮らしの身。1人には息子がいる。 はっきりとはさせませんが、息子との関係は微妙なよう。 2人乗りの自転車、花火大会、釣りに来たはずが素っ裸で川に飛び込み大はしゃぎ。 などなど、性格は全く正反対ですが孤独で淋しげな2人が出会い友情を温めていく描写の1つ1つが素敵です。 2人の友情の終わりは実にあっけなかったけど、最後は友人の腕に抱かれてラストメッセージ・・・。 なんてことは現実にはなかなか無いもんな、とも思えるラストでした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-11 20:58:04)
742.  サンシャイン♪ 歌声が響く街
スコットランドの田舎町ののどかな風景描写や人間模様は良かったのですが、 ミュージカルとしてのテンポの良さや躍動感はイマイチの作品でした。 ミュージカルとしてもう1つ残念なのは、女優陣はまだ良かったのですが、男優陣にしっかり歌える人がいなかったこと。 広場でみんなで歌い踊るラストは本作の中では良かっただけに、 歌唱力が物足りない分、全体的にもっとダンスの要素を入れて作品に躍動感があった方が良かったと思います。 長年連れ添った夫婦のストーリーと若い恋人たちのストーリーが同時進行するのですが、 特に若い恋人たちのパートではもっと歌って踊ってがあっても良かったと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2015-04-06 22:50:18)
743.  ロビンとマリアン
何度も映画になったロビン・フッドの物語ですが、本作はこれらロビン・フッドの冒険活劇のその後の物語といった感じで、 どちらかと言えば活劇よりもロビンと修道院の院長になっていたマリアンとのロマンスに軸足が置かれています。 典型的な賛否が分かれるラストですが、 そこまでのショーン・コネリーと、久しぶりに映画に復帰したオードリー、2人の落ち着きのある大人の演技がいいですね。 脇を固める助演陣もなかなか渋い顔触れが揃っています。 作品の雰囲気を絶妙に作り上げるジョン・バリーの音楽もいつも通り素晴らしい。 「暗くなるまで待って」以来、約10年ぶりに復帰のオードリーはやはりお年は感じますが、 それもショーン・コネリーのシブい魅力とうまく相まっていました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-05 15:56:11)
744.  アルバート氏の人生 《ネタバレ》 
製作・脚本も自らが手掛けたグレン・クローズの“入魂”を感じる作品です。 彼女の男装に関しては、男装の中にも随所に女性を感じさせます。 メイクや1つ1つの所作でもっと男らしさを表現することは出来たと思います。 しかし本作の物語を考えると、当然グレン・クローズも相当こだわったのであろう、 少し不安定なバランスの彼女の男装ぶりは素晴らしかったと思います。 ベッドに横たわり、静かに目を閉じる彼女の本作最後の表情からは「やりきった」という充足感のようなものを感じました。  翌朝、アルバート氏の姿が発見された際にアルバートの人生について語る医師の一言には、確かにそう感じさせるところはあります。 しかしその後の、生まれたばかりの子どもとヘレンとペイジとの、ささやかな優しさを感じさせるラストが良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-05 00:35:32)
745.  二つの世界の男 《ネタバレ》 
1953年の作品。まだ東西を隔てる壁が築かれる前のベルリン。 前半は兄を訪ねてロンドンからベルリンを訪ねてきた妹の兄妹に兄の妻、 この3人以外は得体の知れない人物が次々に登場する。 そして何か深い事情を抱えているかのような兄の妻。 中盤以降、少しずつ戦争と東西冷戦に人生を変えられてしまった登場人物が抱える事情が明らかになっていきます。 終盤のスリリングな脱出劇と、そこに挿入されるメロドラマ。 脱出劇のテンポは少し落ちるのですが、ジェームズ・メイソンのシブさとクレア・ブルームの可憐さ。 2人の魅力を十分に味わうことができます。  まだ街にはがれきの山が至る所に残り、 街にも、人々の心からもまだ戦争の傷跡が癒えないベルリン。 東側の街の至る所に掲げられているスターリンの肖像画・・・。 そこからは戦争と、戦後の冷戦下の東西陣営の様々な思惑が交錯し、 それに翻弄され続けた当時のベルリン市民の置かれた状況が垣間見えてきます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-30 22:55:39)
746.  ボディ・ダブル 《ネタバレ》 
「愛のメモリー」は「めまい」をベースにしながらも、随所に「レベッカ」を感じる作品でした。 一方本作は全体的には「めまい」をベースにしながらも、中盤まではむしろ「裏窓」を感じる作品です。 本作も、どれだけヒチコックの模倣と評されてもデ・パルマの変わることのないヒッチコック愛を強く感じます。 ティッピ・ヘドレンの娘(メラニー・グリフィス)を起用するというこだわり方も、いかにもデ・パルマらしい。 そんな中に強引にエロシーンを挿入してくるあたりもまたデ・パルマ。 キャストが地味でもう少し華があればとも思うし、展開的にはツッコミ所も多いです。 それでも2つのヒッチコック作品を挿入したデ・パルマの遊び心が感じられ、 肩の力を抜いて楽しめる作品になっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-23 22:26:50)
747.  キッズ・オールライト 《ネタバレ》 
一風変わったテイストの家族のドラマ。 それもそのはず。2人の親と、姉と弟の子供2人。親は2人とも母親。 レズビアンの夫婦と、精子提供者によってこの世に生を受けた2人の子ども。 そこに現れる、精子提供者の男。このちょっとフクザツな相関図が面白い。 この男、作中の台詞にもある通り生物学上には父親ですが、家族としては非常に複雑な存在。 この男の登場により、家族にも微妙な空気が流れ始めます。 男と女、親子、家族、「父親」・・・。 ここまでの展開と人間関係、家族の関係の見せ方はなかなか面白い。 この男と家族が一定の距離間を保っていれば問題は起こらなかったのですが、 その距離間をどんどん詰めていく。そして事情はよりフクザツに・・・。 家族の絆が強まったラストはいいでのですが、 この男と家族の後半の絡め方とその顛末には何とも釈然としない思いが残る作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-12 19:58:56)
748.  人生はマラソンだ! 《ネタバレ》 
もっとコメディ色の強い作品かと思っていましたが、意外と真面目に作られている作品でした。 経営が傾きかけた自動車整備工場の再建の条件はフルマラソンを完走すること。 それに立ち向かうダメ親父4人衆。 仕事も大変、プライベートでも皆、何かしら問題を抱えながらも頑張っている。オヤジは大変なんだよ! と言いたいところですが、仕事は全くやる気なし、職場でビール飲みながらダラダラとカードに興じている。 工場が無くなれば皆、路頭に迷うのにマラソンの練習にも全く気が入らない。 前半はこの親父たちのダメっぷりが痛すぎて笑えない・・・。 この部分でもう少し彼らを魅力的に描いてくれていると良かったのですが。  でも、最後のマラソン大会とその後の展開はうまくまとめています。 それぞれの妻たちも、工場の経営者のダメ息子も、走るオヤジ達の姿を見て確かに何かを感じとってくれたのだから。 経営者の男の運命は仕方がなかったと思いますが、仲間達のその後の行動にはやられましたよ。  マラソン大会から6か月後。 父が命をかけて残した工場であのダメ息子が働いている。 マラソンのメンバーも家族もみんなそこにいる。 そんな様子を見つめるかのような写真の中の経営の男。 無事工場が生き残ったことを伝えてくれるいいラストシーンでした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-12 13:01:52)
749.  殺したいほど愛されて
そんなに色々な映画を見た訳ではないけど、ダドリー・ムーアという人はやっぱり面白いなあ。 それにしてもダドリー・ムーアとナタキンが夫婦役なんて、誰が考えたのだろう? まあ、この一見釣り合わない2人の夫婦だからこその喜劇なんですけどね。 中盤以降、妻が浮気してるんじゃないか? という疑念と嫉妬の炎を燃やすダドリーがひたすらドタバタして笑わせてくれます。 そしてナタキンが可愛い。 ダドリーのキャラが濃すぎる分、作品の中でナタキンの存在感は微妙なところですが、 彼女の存在が作品を華やかなものにしてくれています。 ダドリー・ムーアvsアーマンド・アサンテのバイオリン対決など、笑いドコロも十分。 オリジナルの「殺人幻想曲」は未見ですが、(このオリジナルの邦題は秀逸!) 本作はダドリー・ムーアの濃い存在感が全開の作品になっているのでオリジナルはどんな感じなんだろう? 機会があれば見比べてみたい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 22:08:39)
750.  美しき冒険旅行 《ネタバレ》 
文明社会に住む人間、しかもか弱い少女と幼い弟を突然未開の地へと放り出す。 妙に体にピタッとした白いブラウス&ミニスカで未開の地を冒険するジェニー・アガターが大健闘です。  果てしなく未開の風景が広がるオーストラリアの砂漠の厳しい自然。水も食料も無い。 そしてWALKABOUT(大人になるための儀式の旅)途中のアボリジニの青年との出会い。 ニコラス・ローグ自らが撮影を担当したオーストラリアの大地の映像は神々しく美しい。 しかし美しくも自然は厳しい。生存競争に敗れた動物には、やがて蝿や蛆が群がり骨だけの無残な姿になる。 本作を見るほとんどの者は文明社会の住人であり、この姉弟と同じ価値観、目線で本作を見るでしょう。 様々な動物や美しい鳥も登場します。アボリジニの青年の狩りのシーンは残酷でもあるのですが、 この土地で過酷な自然環境の中に住むアボリジニの青年にとっては、そんな動物も鳥も生きる糧。食糧。  しかし姉弟とアボリジニの青年が出会って以降は平和な時間が流れます。 しだいに弟はこの青年になついていく。青年は姉に恋をする。 言葉は通じなくとも文明社会の住人と未開の地の住人の意外にもほのぼのとした交流。 でも、最後には哀しい結末が・・・。  こういう映画によくみられる白人や文明社会への問題提起や批判を前面に押し出している訳でもありませんが、 終盤、突如人間が造ったアスファルトの道が現れる。道路に沿って立つ電柱と電線に不思議な違和感があります。  ラストで元の世界に戻った少女はすっかり大人になっていました。 恋人がビジネスと厳しい競争社会の現実を語っている。 彼女はそんな話はうわの空で、厳しい生存競争があったオーストラリアの日々を思い出している。  あの日々は彼女にとってもWALKABOUTということだったのでしょうか。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-06 21:28:38)
751.  映画と恋とウディ・アレン 《ネタバレ》 
アレン・ファンの僕にとっては実に楽しい映画でした。 また、1人の人間を取り上げたドキュメンタリーとしても見応えのある作品となっています。 ジョーク作家、スタンダップ・コメディアン、そして映画の世界へ。 アレン・ファンにとってはお馴染みの彼の経歴を、実際に当時のアレンの姿をふんだんに盛り込みながら見せてくれる。 経歴は知っていても実際に彼のスタンダップ・コメディアンとしての若かりし頃の姿を見る機会はなかなかありません。 それだけでもアレン・ファンにとっては楽しい映画であり、貴重な映画であると言えるでしょう。 作中でアレンは言う。「人はなぜ苦しみながら生きるのか?自分の存在や孤独とどう向き合うのか?答えの出ない問題をいつも考えている」と。 彼が映画作家として大きな転機となった作品として、 「アニー・ホール」(僕の好きなアレン映画の1つです)が取り上げられていますが、 以降現在に至るまで、その答はまだアレンにも見つかっていないようです。 アレンさんには申し訳ないですが、この先もずっと彼にはこの答えを見つけてほしくない。 その答が見つからないうちはまだまだ面白い映画を僕たちに見せ続けてくれるでしょうから。 また、作中でジョシュ・ブローリンはこう言っています。 アレンの映画に出て、「映画学校の学生に戻った気分だよ。誰もが彼に褒められたいと思っているんだ。」と。 アレンが重鎮であることを感じさせますが、当のご本人からはそんな雰囲気は感じられません。 これもこの人の魅力なのかなと思わされました。 そして作品が終わりに近づいた頃、アレンは実に嬉しいことを言ってくれます。 「誰もが年をとるけど、完全に引退するまでは愛を語ることができる。僕はまだロマンスが過去のものになる年齢に達していないんだ。」 実にアレンらしい言葉ですね。まだまだ僕たちに楽しい映画を見せてくれるはずだと、この言葉にとても嬉しくなったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-03-04 00:16:08)
752.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
戦争映画、特に9.11以降のアメリカと戦争を描いた映画としては意外なほどメッセージ色が表に出ていない作品でした。 1人のアメリカ兵狙撃手、クリス・カイルの4度にわたるイラクへの派遣と、その合間のアメリカでの日々を交互に挿入していく。  戦場の緊張感溢れる描写は勿論ですが、アメリカでのクリスの姿を追う緊張感のある描写。 隣家のバイクか車がエンジンをかける音。ちょっとした機械の音。 自分の運転する車の後ろを走るバン。ホームパーティーで娘と遊ぶ犬。 それらの1つ1つに過剰に反応するクリス。戦争が次第に彼の心を狂わせていく。  そして冒頭でイラクの母と子どもを狙撃したのがクリスなら、 自分が狙撃した男が持っていた武器を手にし、戦おうとした子どもをスコープ越しに見つめながら、 「頼むから武器を手放してくれ!」と呟き、子どもが武器を手放すと、狙撃しなくて済んだ安堵の表情を浮かべたのもクリス。  交互に描かれる戦場のイラクと日常のアメリカ。 1人の兵士の姿を追うその両方の描写を通して、戦争と人間を見事に描いた傑作だと思います。 無音のエンドロールの映画を見たのは久々でしたが、 哀愁漂うトランペットの音色に続く本作の無音のエンドロールは何とも言えない悲しみに満ちていました。
[映画館(字幕)] 9点(2015-02-24 22:58:44)
753.  グース
まだまだこの世界には広く人々に知られていない素敵な実話が一杯あるんだろうな、と思わせてくれる夢のある作品です。 全くひねることなく、いいお話にまとめられている。 雁が空を飛ぶシーンの美しさ。パキンちゃんの愛らしさ。作品の中にある子どもの目線。 実話とファンタジーのテイストのバランスの良さ。環境問題への言及。 子どもに見せるのにもとてもいい映画だと思います。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-02-22 23:09:09)(良:1票)
754.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
全く予備知識なしでこの豪華キャストに惹かれての鑑賞でしたが、 この顔触れの家族のドラマでまさかこんなヘビーな映画になるとは思いもしませんでした。 この豪華キャストの壮絶な演技バトルは見応え充分。 ヘビーなドラマですが、一気に見せてしまう力強さがある作品です。 なのですが、これだけ2時間みっちりやられると鑑賞後はさすがに疲れます。 最大の見所は葬儀の後、家族がテーブルを囲む中盤の長~い食事のシーン。 他の人物が喋っている間も一切の隙を見せない。 そんな鬼気迫るメリルの演技には、映画の中で縮み上がっている男性陣と同じく圧倒されまくりでした。 そんなメリルの演技に真っ向勝負を挑むジュリア・ロバーツも同じく。 男性陣が目立ちにくい作品ですが、クリス・クーパーは流石の存在感を見せます。 さて、この壊れかけた家族がどう再生していく過程を見せてくれるのだろう・・・? と思いながらの鑑賞でしたが、本当に壊れていく様を見せていくだけでした。 最後はささやかでもいいので再生への過程を歩み始めるのであろう、そんな家族の姿を見せてほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2015-02-19 22:11:34)
755.  48時間
こういう黒人と白人の2人が行動を共にする映画って昔からありますが、 本作はやっぱりエディ・マーフィーのキャラが抜群にいいですね。 ハードボイルド・アクションとしてもいいですが、エディのおかげで適度にコメディタッチ、 尺も短めでテンポもいいのでサクッと気軽に見ることができるバディ・ムービーです。ウォルター・ヒルはこの頃が一番良かったかな。 以前はテレビの「○曜洋画劇場」でよくやっていたので何度も見ている映画ですが、何度見ても面白い、よく出来た映画だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-18 21:28:49)(良:1票)
756.  ラストベガス
老境に入った名優が結集し、今は離ればなれになってしまったかつての仲間と久々に再会しハメを外す。僕の好きなジャンルの映画。 同じ方向性の作品としては最近では「ミッドナイト・ガイズ」という作品も良かったです。 本作は結構中だるみの時間帯もあるのですが、 終盤には4人それぞれの今の事情とベガスの週末の出来事をうまくつなぎ合わせていきます。 女をめぐるダグラスとデ・ニーロのドラマ、フリーマンと息子、クラインと妻のドラマとそれぞれに味がありました。 そして彼らと出会うベガスのクラブで歌う歌手のメアリー・スティーンバージェンが良かった。 近年では「噂のモーガン夫妻」なんかでも感じたことですが、この人は女優として今が一番いいんじゃないかなと思えます。 4人の名優の競演で主役をつとめたのはマイケル・ダグラスでしたが、 ラストのケビン・クラインのベガス後の姿が最も嬉しかったりしたのでした。
[DVD(字幕)] 5点(2015-02-15 19:01:20)
757.  帰郷(1978)
同じ年の製作である「ディア・ハンター」と重なるものを多く感じる作品です。 戦場のロシアンルーレット、ニックの壮絶な最期など見る者に強烈なインパクトを残す「ディア・ハンター」と比較すると、 終盤までは淡々と帰還兵と夫の帰りを待つ女の日々を綴る本作は地味な存在ですが、 両作品とも、心に、身体に、傷を負った帰還兵と夫や恋人の帰郷を待ち続ける女、 その心の奥を描き出した素晴らしい作品であり僕にとってはどちらも甲乙つけがたい映画です。  本作はジェーン・フォンダとジョン・ヴォイトのラブストーリーを軸に展開していきますが、 出番は少ないもののブルース・ダーンの存在が効いている。 ラストのヴォイトのスピーチがいい。 その強烈なメッセージと交互に挿入されるブルース・ダーンの姿が哀しい。 当時の空気が感じられるような挿入曲の使い方も素晴らしい。 80年代以降も様々なアプローチ方法でベトナム戦争を扱った映画は作られ続けますが、 当時の空気が伝わって来るかのようなこれらの作品には独特の悲しさが感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-15 15:51:40)
758.  カクテル
今も笑顔が素敵ですが、本作でも爽やか笑顔が素敵で見事にトム・クルーズがカッコいい映画。 もうトムのカッコよさを見せるためだけに撮られたような映画ですね。 バーテンダー・トムのパフォーマンスは見ていて楽しかった。 特に序盤の兄貴分のブライアン・ブラウンとのコンビ芸は最高でした。 ただ中盤以降はそんな本作の最高の見せ場も無くなり、前半の軽快な作品の空気も無くなり、かと言って大した中身も無くかなり退屈。 勿体ない事にブライアン・ブラウンもいつの間にかほとんど存在感がなくなります。 一度はケンカ別れしながらも、この2人が一緒に技を磨き、 トムの恋を挟みながらこの世界でスターになっていくサクセスストーリーのようにした方が良かったと思うんだけどなあ・・・。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2015-02-13 23:13:16)
759.  ウォー・ゲーム(1983)
まだソビエトという国が存在し世界が東西冷戦下にあり、 何かのきっかけで第3次世界大戦が起こってもおかしくなかった時代。 戦争を○×ゲームに例えた時代へのメッセージと共に、 パソコンやインターネットが広く一般に普及する少し前の時代にあって、来るべき新しい時代を予感させるような作品。 この頃のジョン・バダムの作品は「ショート・サーキット」や「張り込み」など、 続編が製作される映画も多く、面白い映画が多かった。 本作のもう少し後になれば青春映画でよくその姿が見られたアリー・シーディーにマシュー・ブロデリック。 本作ではまだ少し幼さも感じさせますが、サスペンスとしての緊迫感と共に2人が主演の青春モノとしてもいいと思います。 娯楽作を中心に確かな手腕を持つジョン・バダム。 最近その名前を聞く機会が無いのが残念ですが、また新作を撮って欲しい監督の1人です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-13 17:26:21)
760.  ワン チャンス 《ネタバレ》 
僕はオペラのことは分らないので本作の主人公であるポール・ポッツのことも本作で初めて知りましたが、 ポールという人間と彼のこれまでの半生を適度にコメディタッチで実にテンポ良く分かりやすく描いています。 彼の周りにいる愛すべき人々の人物描写がいい。 子どもの頃からずっと彼のことを応援してきた母。 対立することもあったけど、実は息子思いの父。 終盤の息子のいじめっ子だった男を殴り飛ばすシーンと、 ラスト近くの「俺はいい親父じゃなかったが、親父としていかに成功したかは息子がどれだけ親父を越えたかで決まるんだ」という台詞が感動的。 この親父役のコルム・ミーニイが実にいい味を出しています。  前半の、後に結婚することになるジュルズとのラブストーリーと結婚後のドラマ。 作品の中で非常に重要な位置づけである彼女の存在抜きにはポールの人生も、 この映画も無かったかもしれない。そんな2人のドラマとしても良かった。 もう1人忘れてはならないのがマッケンジー・クルック演じる携帯ショップの店長。 ちょっと可笑しな好人物で、作品の空気を和ませる貴重なキャラクター。 彼がいなければこの2人、出会うことは無かったかもしれなかっただけに、 彼もまたポールの人生のドラマには欠かせない存在です。  オペラの吹替はポール本人が担当したそうですが、 あることがきっかけでジュルズを怒らせてしまったポール。彼女の仕事が終わるのを待ち、 彼女への思いの丈を歌に込めたシーンなど、彼の歌声を実に効果的に挿入しています。 幼少の頃からのトラウマ、自分への自信の無さ、病気や怪我を乗り越え、 彼を支える人々と共にワンチャンスをモノにした男の半生を爽やかに描いた王道サクセスストーリー。
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-07 19:57:33)(良:3票)
000.00%
120.10%
2130.62%
3492.33%
41205.71%
527313.00%
646622.19%
757027.14%
841119.57%
91617.67%
10351.67%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS