761. アナコンダ2
B級モンスター映画の続編というと、大抵クオリティが下がるものですが、結構楽しめました。物語のテンポが良く、アナコンダが全員を始末していくだけでは無いのが面白い。途中のジョーズネタや、面白黒人の「アナコンダが人を食っていく映画をテレビで観た!」など、メタ的な笑いが個人的にツボでした。 [地上波(吹替)] 6点(2010-05-12 22:59:55) |
762. ブルーノ
ゲイのブルーノが各地でゲリラ的にサイテーなドッキリを行うモキュメンタリー映画。全編にわたり本当にサイテーなシモネタが繰り返されますが、そのレベルが度を越していて面白い。本当に命の危険を感じるような事もやっていて、最近のヌルいテレビのドッキリに飽き飽きしているという人は楽しめる筈。 「お前も心の底ではゲイなんて最低だ!とか思ってんだろ?」と露骨にメッセージを投げかけてくるので普通のコメディ映画とは違い、観終わった後の爽快感は余り無い。 [映画館(字幕)] 6点(2010-05-09 09:44:47) |
763. TRICK トリック 劇場版2
《ネタバレ》 全編に渡り繰り返されるCGの連打とあざとい演出に飽き飽きしながらも、最後まで鑑賞しました。「新興宗教の教祖のイカサマを解き明かす」というストーリーをもっとホラーらしく、ペテン師に頼ってしまう人々の愚かさをキチンと描いたら、良作になっていたかもしれないと思いました。しかし、まあテレビ局が製作したドラマの映画化となると、これくらいコメディ寄りに成らざるを得ないのかな。残念です。 [地上波(邦画)] 2点(2010-05-09 08:44:56) |
764. TRICK トリック 劇場版
テレビで観たので許せるが、映画館で観たらキレるレベルのくだらなさ。 [地上波(邦画)] 3点(2010-05-08 07:33:29) |
765. 死の標的
ヴィジランテ物としては結構面白かったです。敵が黒魔術を使うジャマイカ集団というB級感丸出しの設定がアホ臭くて良い。 [地上波(吹替)] 5点(2010-05-05 09:30:54) |
766. 旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ
ちゃんとした役者さんを揃えているので、画面が引き締まっているシーンは結構ありました。でも内容は普通のサクセスストーリーで、テレビドラマ的な演出(象が××するシーンは酷くねー?)が連続していたので、こんなもん2時間のテレビドラマとして放送しろとしか思えない。 [地上波(邦画)] 4点(2010-05-03 21:35:47) |
767. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 「もしも自分が生まれていなければ……!」。作り手が伝えたいメッセージはストレートに伝わるし、街の人々はキャラが立ちまくっているし、皆さんが言っている通り後半の展開がとっても魅力的で最後まで楽しく観れました。 でもこの点数にしたのは、個人的にどうしても人間ドラマの部分に不満を感じてしまったからです。キャラクターの内面が最初から最後まで殆ど変化しないのは、どんな映画であれ問題だと思います。この映画は「こいつは良い奴、こいつは悪い奴」と線引きしちゃってるんですねー。イヤーな奴は最後までイヤーな奴で、そいつの内面や感情の起伏が一切見えないんですよ。 それでもアメリカで国民的に愛されている映画ですから、軽い気持ちで観れて最後に感動できるって作りなのは当たり前なのかな。 [地上波(字幕)] 5点(2010-04-28 12:25:14) |
768. 幸せのレシピ
個々のキャラクターは非常に魅力的(特にアビゲイル・ブレスリン演じるゾーイ!)なのですが、ハッキリ言ってそれ以外の部分には全く魅力を感じませんでした。でも別に物語として破綻はしていないし……。ウーン、普通過ぎる展開にはそろそろ飽きちゃう年齢になってしまったということでしょうか。ただし音楽だけは駄目だと思います。3パターン位のフレーズを早めたり遅めたりしてるだけです。手抜きすぎ。 [地上波(字幕)] 4点(2010-04-26 06:38:21) |
769. タイタンの戦い(2010)
3Dで無く2Dで鑑賞しました。一言で感想を述べますと……つまらない。兎に角キャラクター達がこちらの予想の上に行ってくれない。ストーリーの下敷きとしてギリシャ神話があるので、大胆な脚色は不可能なのかも知れませんが、それにしてもツイストが全く無い。モンスター達の連戦はある程度楽しめるものの、VFXのレベルが高いとはお世辞にも言えない点も辛いですね。 他のレビュワーさんも仰ってますが、作り手がこの映画を通して何がしたかったのか良く分からないのが、最も駄目だと思います。単なる英雄伝説を映画化したかったのでしょうか? [映画館(字幕)] 3点(2010-04-25 20:22:04) |
770. アリス・イン・ワンダーランド
まず初めに言っておくと、私はティム・バートンの「こいつは良い奴、こいつは悪い奴」という紋切り型のキャラ設定が嫌いです。しかし今回はその点がある意味で逆に良い効果を作品に与えていたと思います。その理由はこの映画の原作が子ども向け、また映画もそれに準じた作品なので勧善懲悪なお話でも問題ないからです。 そしていつものティム・バートン通りのダークで気味が悪い映像は相変わらず魅力的でした。 [映画館(字幕)] 6点(2010-04-18 22:05:43) |
771. 第9地区
手ブレするカメラによるドキュメンタリータッチな映像は、理不尽な状況に追い込まれていく主人公に感情移入し易く、真剣に主人公を応援してしまいました。最近は主人公が最後どうなろうとどうでもいい映画が多い中で、凄いハラハラ感を最後まで提供してくれました。突っ込み所(エイリアン相手の売春がある、エイリアンが人間に対して蜂起しない等)が多い事が難点でしたが、終盤の銃兵器を湯水の様に使いまくる戦闘シーンでそんな事は吹っ飛んでしまいました。 しかし続編の製作が決定したらしいですが、一体どうするのか。ロクな事にならなさそうな気が……。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-18 21:57:11) |
772. 地獄の黙示録
《ネタバレ》 「ベトナム戦争はアメリカが引き起こした狂気の産物」という事実と、コンラッドの傑作小説「闇の奥」を基に作られた戦争映画。主人公と行動を共にするクリーンとシェフは途中で船に乗った何の罪も無い民間人を虐殺しますが、その後に主人公が生き残りの女性を射殺すると「何て酷い事を……」と主人公を攻め立てます。殺す殺さないの意思の違いはあるでしょうが、私にはどちらも同じ行為に思えました。主人公も、カーツも、キルゴアも、シェフも、バカなサーファーも、クリーンも、そしてアメリカ全体も、皆狂気に塗れていた。 [地上波(字幕)] 7点(2010-04-13 18:25:26) |
773. ティム・バートンのコープスブライド
《ネタバレ》 高い技術のパペット・アニメーションが魅力ではあるけれど、如何せんストーリーの展開がベタ過ぎ。次の展開が容易に想像出来てしまうのは問題だと思います。しかしそれを意識したのか、ストーリーの展開が早く、上映時間も短くなっていたのは良いですね。 ここからは私のティム・バートンへの愚痴になるのですが、彼を投影させた様なヘナヘナな主人公が、殆ど無条件に二人の美女から愛される展開は個人的に好きになれませんでした。こいつ序盤なんてピアノ弾けるだけじゃん。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2010-04-13 13:30:44) |
774. ALWAYS 三丁目の夕日
全てに於いて安っぽい演出、演技、台詞、音楽のオンパレードが続くので、個人的には終始最悪の気分でした。勝手に自分の心情を話し出す登場人物、吉岡秀隆の大根演技、小雪の指輪に関する恐ろしい程ベタな台詞、感動しろと言わんばかりに鳴り響くメインテーマ。こんな安い作りの映画が評価されている理由が全く分かりません。「昭和ってこんな感じだったな~」と思い出に浸るのは別にいいと思うのですが、映画の出来とは分けて考えるべきだと思います。いくら昭和の町並みが上手く再現されていたと言っても、映画的な場面が1ミリも感じられない映画を私は好きになれません。 [地上波(邦画)] 0点(2010-04-11 19:54:10)(良:2票) |
775. プリンセスと魔法のキス
今までのディズニーとは一味違う現代的なプリンセスムービー。今度のプリンセスは受動的に王子に見初められ、最後には結ばれて終わったりしません。そもそもヒロインはプリンセスという身分に全く興味が無く、自分の夢を叶える為に一日中働いている女の子。そして王子は身分故に好き勝手に色々な女を抱きまくっている人間のクズ。この価値観が正反対の二人が、最後に"人生で最も必要な物は何か"という問いに同じ答えを導く展開には、恥ずかしながら涙してしまいました。 ジャズ好きな私としては、全編にわたりニューオリンズ発祥のジャズのスコアが使われていたのが嬉しかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2010-04-01 19:10:47) |
776. ハート・ロッカー
明確な悪を描かず、エンターテイメント性の高い作品に仕上がっている所に、キャスリン・ビグロー監督の真摯な映画作りへの姿勢が表れていると感じました。元夫のジェームズ・キャメロン監督のアバターは、人間を単なる悪としてしか描いていなかった点から、アカデミー作品賞をハート・ロッカーに奪われてしまった事は必然であったと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-30 22:31:46)(良:1票) |
777. ニンジャ・アサシン
《ネタバレ》 ジェームズ・マクティーグ、ウォシャウスキー兄弟というハリウッド界のオタク代表が作った、完全に趣味先行のアホアホ残虐アクション映画です。「今の世の中に忍者がいたら面白くね?」というアホ丸出しのアイデアから作られたのでしょう。全編に渡るヒドい展開(忍者の主人公が色々あって忍者の里を滅ぼすだけ)に爆笑してしまいました。 その他にも、「忍者は念じるだけで体が治せるんだぜ!」とか「忍者は目隠ししてても音で敵の攻撃を避けられるんだよ!」とか「ジジイの師匠キャラはマジ強いよな!」等の、どこのNINJA漫画だと突っ込みを入れたくなる展開が満載なので、B級映画が大好きな人は大満足出来ると思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-30 08:45:07)(良:1票) |
778. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 コナン・ドイル好きの私ですが、ホームズとワトソン君を武道派にしてアクションシーンを盛り込んだのは、良いアレンジだったと思います。お話の方ですが、コナン・ドイルと言うよりはカーター・ディクスンの様な、オカルトと宗教が科学によって成り立っている展開は個人的に好きなので、映画としては結構満足しました。 その他にも、ホームズの初対面の人に対しての分析、ベイカー街221B、モリアーティ教授などシャーロキアンが観るとクスリと出来る要素が入っていたのも面白い。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-28 20:49:37) |
779. 映画ドラえもん のび太の人魚大海戦
《ネタバレ》 序盤の町が仮想水で水没する場面は観ていて子どもの時の様にワクワクしました。しかし後半で一気に詰まらなくなってしまう。キャラクターの設定が穴だらけ、全体を通して映画オリジナルのキャラクターに一切魅力が無かったと思えます。終盤に限っては早く纏めようとしたのか、ラスボスとの対決が無理やりかつ、適当に終わらせ過ぎな気がしました。 [映画館(邦画)] 5点(2010-03-27 11:59:30) |
780. グエムル/漢江の怪物
ポン・ジュノ映画を観たのは初めてでしたが、この人が作る映画はすごいですね。粗筋だけに焦点を当てると、非常にオーソドックスで丁寧なモンスターパニック映画に仕上がっているのに、いきなりコメディ調やサスペンス調の画に変化する。でも映画自体は全く破綻していないし、寧ろ監督の個性として面白かったです。 最も印象的だったのはペ・ドゥナが橋に向かって河原を疾走するシーン。ただ走っているだけなのに、画が非常に美しいと思いました。こういうシーンをサッと撮れるポン・ジュノは凄いなと思ってしまいます。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-22 13:25:42) |