61. スモーク(1995)
《ネタバレ》 地味な映画なのだが、随所に鏤められた話がいい。煙の重さを量る話、鉤の付いた義手をつけられた男の話、氷漬けの自分よりも若い父親の話、そしてラスト。とても温かい気持ちになれる作品。クリスマスに大事な人へプレゼントするのにいいかも。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-01 00:09:39) |
62. スーパーの女
退屈せずに一気に見れた。台詞に説得力がある。今後はスーパーで新鮮さに注意するだろう。 [地上波(邦画)] 8点(2008-05-06 23:35:22) |
63. デッド・サイレンス(2007)
手抜きのない丁寧な映像作りに好感持てる。次回作もきっと見ます。 [映画館(字幕)] 7点(2008-04-08 01:07:44) |
64. 犬と私の10の約束
《ネタバレ》 豊川の演技が固いなあ。無理しておどけているようにしか見えない。仕事の顔と父の顔、二面性をもっとうまく表現出来る役者の方がよかった。ラストに『千の風』のエピソードを持ってくるのはどうなんでしょう。いくらなんでもあざと過ぎます。 [映画館(邦画)] 7点(2008-03-26 23:48:38) |
65. 日本のいちばん長い日(1967)
玉音放送の録音シーンを描いたというのは実に興味深い。原盤がNHK放送博物館に所蔵されてるそうな。すでに劣化して再生できないそうですが、生で聴いてみたいですね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-23 22:23:03) |
66. 羅生門(1950)
もともとあった橋本の脚本「藪の中」に無理矢理「羅生門」をねじこんだということで、ラストは無理にまとめようとしてこじつけた感が否めない。あと、尺を伸ばそうとしてか、間の取り方が少しじれったい。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-22 21:59:47) |
67. 切腹
《ネタバレ》 時代劇ミステリーとでも言うべきか。四方を敵に囲まれ、完全に不利な状態を、徐々に優位へと変えていく様が見事という他ない。特に切り取った丁髷を出すシーンは鳥肌ものだ。しかしよくよく考えると井伊家は何も悪くないのだが、津雲の重厚な物言いが説得力を生み、いつの間にか丸め込まれてしまっている。 [ビデオ(邦画)] 9点(2008-03-19 00:22:02) |
68. ALWAYS 続・三丁目の夕日
《ネタバレ》 隅々までこだわった小物や美術が逆にわざとらしい。アンクルトリスとか新幹線の「こだま」とか。そういった細かい部分でニヤリとするのがこの映画の楽しみ方なのかも知れませんが、私にはあざとすぎて楽しめませんでした。芥川賞の発表を待つ間、あれだけ受賞を確信してお祭り騒ぎしてたら、見てる方は「ああ、落選するんだな」って解っちゃいますよねー。でもそういうわかりやすさが受けていることのでしょうね。隣のおばちゃんはすすり泣いてましたから。 [映画館(邦画)] 5点(2008-03-18 00:14:17) |
69. 異人たちとの夏
山田太一が脚本も書けば良かったのに。と思う。自殺した女の霊と、両親の霊との関連性が不可解。両親が女の霊から引き離そうとしていたのか? [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-18 00:04:37)(良:1票) |
70. バッド・エデュケーション(2004)
《ネタバレ》 性描写が露骨すぎて見てるこっちが恥ずかしくなってしまった。笑うしかないというか。最初の回想シーンが撮影中の映画だったというトリックはいいアイディアだと思うが、ラスト、神父がふらっと現れて告白するんじゃなくて、そこにもなにかサスペンス的な演出があれば良かったと思う。 [DVD(吹替)] 6点(2008-03-17 23:49:48) |
71. 太平洋ひとりぼっち
あまりにも主人公がチャラチャラしていてふてぶてしく、応援する気にならない。どうしても横断したいという熱意もあまり伝わってこないのは、石原裕次郎の大根振りにあるのかもしれない。あの子供の棒読みのようなナレーションはどうだ。実話とはいえ、主人公は何か背負っている物がないと、ドラマにならない。サンフランシスコへ辿り着いても感動は無い。はい、そうですかという感想しかない。あと、あれだけ荷物を持っていきながら、洗濯バサミはないのかよ! [地上波(邦画)] 5点(2008-03-14 13:10:07) |
72. 天国と地獄
この手の犯罪映画は、警察がダメダメだったりして、やきもきさせられたりするものが多いのですが、この警察は珍しく優秀でした。『新幹線大爆破』の警察と比較してみると天地の差。犯人の動機が浅かったのが少し拍子抜けしましたが、実際犯罪を犯す人の動機なんてこんなものなのかな。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-17 00:37:02) |
73. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
ティム・バートンとジョニー・デップ、このコンビのキャラの作り込みは毎回感心する。ジョニーデップ、意外と歌うまい。が、歌長い。 [映画館(字幕)] 7点(2008-02-17 00:31:51) |
74. 書を捨てよ町へ出よう
鬱々とした若者の孤独と不安、むやみやたらに裸。シュールを気取った演出、無駄に長い一人台詞。こんな感じだろうなと、予想した以上の物はなかった。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-13 23:53:27) |
75. カポーティ
伝記物というのは、人間臭さを見せたいのか、影の部分ばかりを前面に押し出す傾向にありますね。まあ、そうでないと映画にならないのでしょうけれど。あの甲高い声がとても耳障りでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-06 23:59:41) |
76. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 奥方と千鳥が、相手方に乗り込む合図に流す椿の花を、赤にするか白にするか楽しそうに話している間、襖に書かれた「や」の文字を暇そうになぞる三十郎。その仕草が何度見ても笑えます。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-02 01:42:38) |
77. ラスト・ショー
《ネタバレ》 何もかも失ったソニーが、最後に帰って行くのが不倫相手のおばちゃん。叩き帰されると思ったら、意外にも… ああ、人を好きになるってこんな感じだったっけと、白黒の画面も手伝って懐かしい気持ちにさせられる作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-29 23:29:24) |
78. 永遠のマリア・カラス
《ネタバレ》 過去の栄光にすがって生きる哀しい女の映画なのね… と思って見ていたら、後半、マリアの並々ならぬ決意。実現はしなかったけれど、あそこにはグッと来ました。しかし、あのラリーとマイケルのエピソードはいるのでしょうか。? [地上波(字幕)] 6点(2007-12-23 01:02:24) |
79. おもひでぽろぽろ
親父にももう少し説得力のある言葉を言ってほしい。役者になるのがダメなら、その理由を力強い言葉で言わないと。でなければ子供が納得するはずもない。寡黙な父親像を描いてるつもりか?あれではただの堅物親父という「イメージ」をなぞっているだけだ。もっと生きた台詞を! 今井美樹と柳葉をモーションキャプチャーにでもしているのか、笑うと突然顔がリアルにクシャッとなるのが気持ち悪い。 あそこまで似せるのならアニメでやる必然性があろうか。 [地上波(邦画)] 6点(2007-12-22 00:18:04) |
80. 楢山節考(1958)
セットがオズの魔法使いみたいだと思ったが、ライティングや場面転換など、今見ても斬新。演劇の手法をそのまま映画に持ち込んだ感じ。クライマックスの三味線も映像と一体化し、とてつもない臨場感を醸し出している。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-12-01 00:41:15) |