61. PUSH 光と闇の能力者
ダコタ・ファニングが安達祐実にしか見えねぇ~。www ま、それはともかく。ここでの評価を先に見ていたせいか、思ったより結構面白く観られた。この手の映画は、超能力合戦なんていうそもそもの設定からして無理があるわけで、そこに細かい文句を言っても始まらない。勢いで観て、勢いで騙されときましょう、くらいのつもりで観るのがイイと思ってますんで。 で、映像にしろ編集にしろ、何とかスタイリッシュに観せようとする気持ちは感じられる。まあ、あまり功を奏しているとは思えないけれど、気持ちは、ね。 何でもできるスーパースターが居るワケじゃなく、能力者一人一人の役割分担が決まっているため、パーティを組んでチーム戦だ! ってところもゲームっぽくて面白い。 細かいことを言い出したら、ストーリー上の粗なんて山ほどある(例えば、どなたかも書いておられるが、何十人、何百人に試してキラ一人にしか成功しなかったワクチンがそんなに大切か? それって失敗作なんじゃないの? とか)のだが、そこは先にも言った通りこの手の映画でそんな粗を突くのは野暮ってモノ。ただ、レビュワーの皆さん仰るように、敵味方含めて人物のキャラが描けていないため、誰にも感情移入できないのが痛い。最低限、観客がしっかりと視点を据えられる程度のキャラ設定は欲しい。それがあるだけで見終わった印象はまったく変わるハズだから。 ところでこの映画、『PUSH』ってタイトルな割には主人公が使うのはただのPKなんだよね。なんで『PUSH』なんだろ? それと、コレって全編香港ロケの意味あるのかな?w [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-04 11:47:48) |
62. ジャンパー
絵はそこそこ面白いと思う。めまぐるしく変わる背景をバックにした挌闘シーンなどは結構楽しめる。が、それ以前に話がちっちゃい! あれだけの超能力を持ちながら、ジャンパー達のすることと言ったら泥棒と観光旅行(しかも不法侵入)……。orz で、主人公が言うんだ「俺たちは誰にも迷惑掛けてないのに」って。かけてるよ、十分だよ!www だから狩られるんだよ!w だっていらねぇもん、こんな危ない奴等。殺し屋にでもなられたら完全犯罪だってできちゃうしね。何気に豪華なキャストを揃えながら、ホントどーでもイイ映画でしかない。原作は未読だが、マジでこんな話なの? [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-12-31 11:45:31) |
63. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 浅い! スパ銭の子供用風呂くらい浅い! 原作は未読ですが、コレって日本と古代ローマを共同浴場というネタでつなげたアイデア物なわけで、富士山の壁絵のくだりやフルーツ牛乳のくだりみたいなエピがこの話の面白さのメイン要素なんじゃないのか? 後半の権力争いに巻き込まれたり、それを解決する辺りは、とくに面白くもなく、先の読めるありきたりな展開。もっと風呂を使った比較文化論の様なものを面白可笑しく観せてくれたら良かったのに。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-10-13 09:35:27)(良:1票) |
64. 帝都物語
20何年ぶりに再鑑賞。昔は原作を読んで間が無かったことも有り、「ほうほう。あのシーンはこうなったか」などと観た覚えがある。が、原作の細部などとっくに忘れてしまった今、冷静に観ると、こりゃひでぇ、と。w 皆さん仰るように話の筋がまったく分からん。www 当然ストーリーは知ってるんだろ、的な前提の元での映像化。まあ、文庫本にして10冊前後もある話を2時間チョイに端折って纏めてあるワケだから、そりゃ無理もある。しかしねぇ、一本の作品として考えるなら、無理があるなら作るべきじゃない。作るんなら端からシリーズ物で考えるとかさ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-09-22 12:10:31) |
65. 五条霊戦記//GOJOE
いやはや、すごいです! こんなに面白そうな題材を使って、ここまで退屈でつまらない映画に仕立てるとは! 主人公は弁慶。つまり、隆大介。浅野忠信も永瀬正敏も脇です。まずポスターに偽り有りだわな。w そして、設定だけは本当に面白い。これからどんな展開があるのか?! とワクワクさせる。……が、その期待は見事に裏切られ続けます。しかも2時間以上。ははは……、すごいです。これは新手の拷問です。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-08-15 02:24:11)(良:1票) |
66. 時をかける少女(2010)
う~ん、ナンかねぇ……。これ、『時かけ』の必要、ある? って感じ。『時かけ』の設定に乗っかった全く別の話。その設定も、結局は過去にタイムリープする理由付けにしか使われていないし。 余談だが、『時をかける少女』には、石山透が書いた『続・時をかける少女』という筒井康隆公認の正式な続編があるわけで、作者は違えど筒井氏公認である以上、その2作品を下地に踏まえるのが筋ってモンではないかと思うんだが……。正編の映画化だった大林版はともかく、それ以降の作品は全て勝手に続編を作っての映像化になっている。あっ、これは……ひょっとして『時かけ』正編に同時収録の「果てしなき多元宇宙」へのオマージュなのであろうか? …………んなわきゃねーよな。w で、この作品ですが……。まあ、何から何まで先の先まで読めるこぢんまりとした作品ではありますが、その分、まとまってはいます。でもそれだけ。何のときめきもドキドキもハラハラも無い。仲里依紗を観るためだけの映画。物語に期待しちゃガッカリします。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-08-15 01:32:58) |
67. デッド・サイレンス(2007)
《ネタバレ》 まず、正直、暗くて観にくいというのが一番の感想。話は、かなり古典的というか、オーソドックスなモノだが、勿体に勿体をつけて謎ばかりが深まる序盤は、今時ちょっと面倒くさい。落ちは……ねぇ。w あの若くて美しい義母が怪しいというのは、けっこう早くに読めちゃうんだよなぁ。親父が人形だったことだけがちょっと笑ったところ。いっくらパーフェクトな人形といっても、有り得んだろっ! 目の前で父親と話をして、人形と人間の区別もつかんのかいっ、このボンクラっっっ!w [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-07-27 19:55:38) |
68. ミケランジェロの暗号
《ネタバレ》 サスペンスとしてはなかなかの出来。ユダヤ人とナチスの将校が入れ替わるというシチュエーションに、同じ家で育った幼馴染、主人の息子と使用人の息子、女、などなどのシチュエーションが絡んでスリルを盛り立てる。 しかし! このタイトルはダメ! ミケランジェロの暗号なんて欠片も出てこない。というか、ミケランジェロの画すら話の切っ掛けの一つにしか過ぎない。謎解きやミステリーなんて物は皆無です。 それにしても、この手の映画を観るといつも思うことがある。この映画も、ユダヤ人は誠実で情深く、賢く勇敢。ドイツ人は少々マヌケである。う~む……。戦争の良し悪しはともかく、一旦『戦争』というモノを始めたら、何があっても、どんな手段を使おうとも、負けちゃいけないんだな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-27 18:17:26) |
69. ブラザーズ・グリム
正直言って期待外れ。ギリアムらしい風刺が所々あるものの、ストーリーも映像も退屈だった。 グリム兄弟のそれぞれのキャラもイマイチ弱いし、ヒロインのレナ・ヘディは『300』のスパルタ王妃といい、TVシリーズ『ターミネーター』のサラ・コナーといい、男勝りな気の強い役が多くて、今回もその路線で意外性ゼロ。見終わって印象に残るのはモニカ・ベルッチの美しさだけとは何と悲しい……。w いやいや、それより何より、まずはご都合主義とすら言えない穴だらけのお話は、ホンの時点で何とかならなかったのか? 特に前半のつまらなさは観ていて苦痛でさえある。まあ、後半になっても特別面白いワケではないが……。『いんちきオカルトハンターとして詐欺商売を働いてたグリム兄弟が遭遇するマジもんのオカルト事件』観たいな話なんだが、せっかく中世ファンタジー、御伽噺、魔法の森、剣と魔法といった魅力的な材料を与えられながら、ほとんど活かせていない。これだったら、ありがちだが、グリム童話を元に、真実のグリム童話……風な話にした方が良かったんじゃないか? とにかく、ギリアムだからと「ホラ吹き男爵」をモチーフにした『バロン』を期待するとガッカリする。むしろギリアムの回りクドさといった悪い面が全面に出てしまった作品。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-07-14 20:36:51) |
70. 恋はデジャ・ブ
すっごく面白い! というワケでもないし、超感動! というワケでもないが、それなりに上手くまとまった佳作。むしろココがえらい高評価なんでちょっとビックリ。w アイデア自体は、『リプレイ』や『振り出しに戻る』等など、ファンタジーやSFではよくある話なんだけれど、脚本とビル・マーレーの上手さかな? 鑑賞後はちょっと気持ちがほっこりする。ただ、同じ町で同じ日が繰り返されるという設定上、主人公が半年も同じ1日を過ごしてるという時間の経過が分かり難いのがちょっと残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-26 18:59:18) |
71. インシディアス
正直、ケレン味だけで、ホラー映画としては凡庸。『SAW』のスタッフが作ったというから期待したんだが、『SAW』にあった痛さを感じる映像も無ければ、大した恐怖や驚きも無い。ただ、ピュイィーン、キュルルルル、ドッシャーンっ! と音が喧しいだけ。顎のしゃくれた木の人形が映ったときには、思わず「おいっ、SAWのスタッフらしさって、コレだけかよっ!」と画面に向かってツッコンでしまった。ラストもありがちでガッカリ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-06-13 11:40:55) |
72. ギフト(2000)
サム・ライミの監督作品ということで、もう少しケレン味のある物を予想していたら、何とも正統派な作りでちょっとビックリ。w サスペンス、スリラー、ホラーなどなどの要素はあるが、どれを取ってもとくに目新しさはなく、その辺を期待すると弱さは気になるが、何気に豪華な役者陣で安心してみていられる。ラストもちょっとイイ話風の終わり方で、鑑賞後の気分も良い。それなりにテンポも良いし、こぢんまりとはしているが佳作と言うにふさわしい一本。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-12 19:00:28) |
73. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
ここでの高評価に、かなり期待して観たんだが……。前半3分の2は退屈な映画だなぁ、と。カードゲームで大きく負けた辺りでは、イカサマでハメられた負けをイカサマで取り返すコンゲームものなのか? と思ってみていたが、なんだ、ただのスラップスティックだったのか。後半3分の1で話が大きく動いてから、やっと少し面白く観られるようになってきた。が、各悪者グループの円環状の関係は容易に予想がつく。まあ、後半のまとめ方は面白くないワケではないが、褒めるほどのモンでもない。アンティークの銃を巡ってのラストシーンが、ちょっと楽しくはあるが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-30 23:56:41) |
74. 遊星からの物体X
もンのすごく久しぶりに再鑑賞したんだが、やっぱり面白い。これをジョン・“B級ホラーの帝王”・カーペンターのベストに推す人も多いと思うが、それだけの出来ではある。 宇宙からエイリアンがやってきました、という何てコトない題材なんだけれど、南極基地という閉ざされた空間と、誰が敵か判らないサスペンスで緊張感も十分。クリーチャーの造形も、当時としてはよく頑張ってる。 また、最近のハリウッド映画なら絶対に無理やり一人は配置されるヒロインがいないのも良い。むさいオッサンだけのむさ苦しい映画なんだが、余計なお色気で緊張感が殺がれることなく、淡々と進んでいく。 30年経っても古臭さを感じさせないSFホラーの名作です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-30 20:47:57)(良:1票) |
75. ラスト・ソルジャー(2010)
近年のジャッキー・チェン作品の中では、群を抜いて良くできている。まず、香港映画にありがちな、無駄としか言いようのないシークエンスがほとんど無く、全てが話に繋がったエピソードで構成されているし、その話も良くまとまっている。むりやり戦に駆り出されて民兵となった農夫と、敵国の将軍(皇太子)の道行きと次第に芽生える友情というのは、ありがちかとも思うがやはりドラマチックだ。ジャッキーも、寄る年波には勝てずアクションは少ないが、下らないCGを極力排して身体を使っているのに好感が持てるし、ジャッキーらしい笑いは健在。最後も、強いメッセージ性の中にも「なるほど、ラスト・ソルジャーとはそういう意味ね」と納得させられて、余韻を持って終わる。久しぶりに満足できたJC作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-29 20:04:31) |
76. シンプル・プラン
《ネタバレ》 スティフン・キングが大絶賛したという原作は、10年以上前に買ったきり積ん読の山に埋もれてしまっている……。ということで、原作未読で映画を観たが、正直私ゃダメだ。受け付けない。なるほど、皮肉屋のキングなら絶賛しそうな内容だわ。が、大の大人が何人もの人まで殺して得るモノ無しってのはちょっとねぇ。カタルシスの欠片も無い。これならいっそ捕まった方が諦めもつく。話自体も大して目新しい展開ではなかったし、見るべきものは無かったと言うか……。まあ、見終わって残るモノと言えば、腹決めた女が一番怖い、みたいな感じ?www [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-05-22 21:04:01) |
77. フィールド・オブ・ドリームス
ある意味、アメリカ人のためのアメリカ人らしいファンタジー映画。でも、野球に興味の無い自分でも楽しく観られたということは、基にあるテーマがイイからなんだろう。映画としても、テンポもいいし、笑いもあり、カタルシスもあり、それなりの感動もあり、で手堅くまとまっている。まあ、ビックリするほど奥さんの理解がありすぎるのが、都合良過ぎではありますが。w [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-16 20:27:26) |
78. シャレード(1963)
古き良きハリウッドが生み出した傑作。113分というのは当時としては少々長尺ながら、ロマンチック・コメディ、小粋な台詞、サスペンス、スリラー、どんでん返しと、エンターテインメント要素が詰め込まれている。二転三転するケーリー・グラントの正体も、最後の最後で実は……となってオチに繋がる。テンポも悪くないし、娯楽映画として今見ても十分なクォリティ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-05-15 21:19:18) |
79. サスペクト・ゼロ
多少ポイントがズレていることは承知で……。リモート・ヴューイング(以下RV)が、少なからずの誇張はあれどもこれほどしっかり描かれている映画は珍しい。実際にどれほど軍で使われたか、もしくはFBIで使われたかは分からないが、RVという技術があるのは本当。日本のTVで有名なマクモニーグルはその使い手だ。そういう意味で、RVを主題にした映画としては貴重かな、とは思う。ただ、映画としては、人物の描写すらまともにできてなくて薄っぺらなキャラが表面的に動いていくだけだし、サスペンスとしては最終的な犯人像が分かり難くてイマイチだし、超能力オカルト物としてもネタばらしが早すぎて弱い。さらにオライアンが、せっかく自分の力を活かして犯人を捕まえたのに、「もう疲れた」と死を望むのも唐突と言えば唐突。もう少し気の利いたラストは無かったのか? まあ、勿体ない映画。もっと面白くなりそうな素材なのに……。もう一度言います。ポイントがズレていることは承知で、RVをしっかり描いてくれたことに6点。映画としては3点程度の物だけどね。w [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-04 00:31:46) |
80. 最強絶叫ダンス計画
まあ、アレやコレやの映画を好き放題におちょくりまくりで笑わせてくれますが、それだけに元ネタを知らなければ「???」な、ただの馬鹿ジョークの連続に見えてしまうかも。 観るべき中身なんて全くないが、脳天気に楽しむにはイイ。もちろん、作り手もそんなことは百も承知で83分という短尺も心得てるねぇ。 いや、それにしてもウェイアンズ一家、よーやるわ。www できればデイモンも何らかの役で参加して欲しかった。w [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-03 21:21:49) |