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no_the_warさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 772
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/no_the_war-since2010/
年齢 42歳
自己紹介 ブログでは文字数気にせずレビューしています。
併せてご覧ください(^っ^)b

こんな僕ですが父になりました。しばらくは子育てで映画どころじゃありません。じゃんじゃん笑投票なりなんなりしてください。

2015年1月、ついに700レビューに届きました。記念すべき700レビュー目は・・・『ゲームセンターCXザムービー』うっかりしてたぜとほほ

2018年、今年は12本映画館で観れました。つきいちペースは健康的。

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61.  クリーピー 偽りの隣人 《ネタバレ》 
僕たちはこの映画を「黒沢清だから」観に来ている。なのでそのつもりでこの映画と対峙するつもりでいる。するとオープニング、取調室の窓枠ただそれだけで吐き気がこみ上げてくる。窓枠の格子に合わせて字幕でキャストの名前が現れて消えていくが、「黒沢清」は文字数の関係かもしれないが、窓枠の格子からずれている。僕は開始3分のこの時点で、満腹感。 考えすぎだバカと思うでしょ。でもさ、ちゃんとこの取調室の窓枠、映画後半で再び登場したんですよ。ほらちゃんと意識的に撮られている。 隣人の登場も秀逸。ただ「日陰に立ってる」だけなのに、なぜあんなにヤベエ感じに撮れるのだろう。玄関手前に揺れるカーテンがきっと効果あるんだろう。揺れるカーテンは、『トウキョウソナタ』のラストシーンでもあった。あの時は清々しい風だったけど、今回は禍々しい風だった。室内から外に風が流れるとは、家の奥のドアが開いたり閉じたりしたときではないか。つまり、あのカーテンがたなびいているとき、奥のあの鉄扉が開いていたのか。  昔の一家失踪事件の生き残りの女もクリーピーだ。確かに被害者で気の毒な人なんだけど、どうやら彼女は黒だ。 誰もが記憶に残る、大学での尋問のシーン。そこでの彼女の証言「私は2階にいて、その男を見下ろしていた」という表現が僕は引っかかった。そして映画の後半、彼女は住んでいるアパートの2階の廊下から、西島秀俊を見下ろした。 てことは自動的に西島もクリーピーだ。そして映画ラスト、一見気持ちいいリベンジを果たすんだけど、西島は隣人にとどめをさそうとする(が弾切れだったので竹内結子に「もう死んでるわよ」と諌められる)。この映画の中でもっともサイコパスなやつは、何を隠そう西島その人であった。  そもそも香川照之が一番悪い奴で、こいつさえいなければ良かったんだけど、現実に我々の世界にはあんなやつが存在していた。北九州一家殺人事件とか、尼崎角田美代子事件とかもきっとこんな感じだったんだろう。ぶっとんだサイコパスの行き着く先には、現実がある。
[映画館(邦画)] 8点(2016-12-30 23:59:04)
62.  FAKE 《ネタバレ》 
あの日佐村河内をケラケラと笑ったすべての日本人が観るべき映画。ドキュメンタリーとしてもよく撮られていて見応えがあるのでオススメ。 ただし、出来事の概略を字幕で説明するのはズルいなと思った。字幕使わずに被写体とのやり取りのみで全部説明できたら渋いのに。 あと、映画ラスト、美しくも切ない感動的な余韻のひとときで、森達也のコメントがめちゃくちゃ蛇足。「いいシーンが撮れました。それは、かおりさんがここにいてくれたから」みたいな。あれは言っちゃおしまいだ。おしまいなんだけど、おっしゃる通りで、とてもいいシーンだった。それは、オシャレな小さいランプひとつが灯るだけの黒いカーテンで薄暗い部屋、スピーカーから聞こえてくる壮大で哀しみに満ちた音楽、ちょっと顔をそむけて音楽を聴いてるんだか聴いてないんだか、じっと座る奥さんのほぼ暗闇の手元に、光る指輪の白い輝きを撮れていたからだ。 あのランプの明かりの具合がとても良すぎるので、森があらかじめ用意して仕込んだものなのかもしれない。森は床に座ってカメラを仰角に構えて、計算しまくったに違いないと勘繰らずにはいられないくらい美しいシーン。ほんとたまたまああいうふうに撮れたっていうんなら、ある意味天才的。たまたまでなく作為があったというなら、これこそFAKE。 何が真実で、どこからがフェイクなのか、映画からは結局さっぱりわからないし、分かろうとも思わない。だけどもそんな半信半疑の暗闇の中で、あの指輪の金属光沢だけは、本物だ。
[映画館(邦画)] 8点(2016-12-30 23:56:18)
63.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
若者3人の中のひとり、女は、幼少期親から虐待を受けていたと序盤吐露する。「車のトランクに閉じ込められたのよ」などと。 で映画後半、イヌに追いかけられた女は、車のトランクにイヌを閉じ込めた。  このとき、女はかつての自分をフラッシュバックしないだろうか。閉じ込められたイヌに、幼い日の自分を重ね合わせ、見捨てることができず、トランクのふたをあけ放ち、イヌは最初は女に襲い掛かるけど、じきに仲良くなり、イヌはおとなしくなって自由の身になりデトロイトの道をちびちびと去っていく・・・ そんなことを想像した。映画自体は、観客を楽しませる(=驚かせたり怖がらせたりも)ためにありとあらゆる工夫が凝らされているので、満足。
[映画館(字幕)] 8点(2016-12-30 22:35:35)
64.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
世の中には「原爆は正しかった!」といまだに言ってる人がいるらしいけど、一方その頃我々japは、8月6日の呉で冗談言いあいながら草鞋を編む人々の映画を観て笑っている。我々japの勝ちだ。
[映画館(邦画)] 10点(2016-12-30 22:28:53)(良:1票)
65.  レッドタートル ある島の物語 《ネタバレ》 
ブログではほかにいろいろ書いているが、ここではとりいそぎ、イカダを破壊する海の中の何かについて検討しよう。  男は島を脱出しようと、竹でイカダをこしらえて、それに乗って沖に出る。しかしその度に、イカダの底をドーンと突き上げる何かに襲われ、イカダは破壊されてしまう。男が海中に顔を沈めその何かを探すが、すでに姿はない。男は泳いで島に引き返す。これを3回くらい繰り返す。3回目にレッドタートルと出くわす。 この流れで行くと、最初のドーンの正体は、じつはレッドタートルだったのではないか、と推察できる。確証はないが、レッドタートル以外には考えにくい。無人島が男を逃がさないためにやってるのかもしれないとも考えたが、だとしたらなぜ無人島はあの男を必要としたのだろう。 でもそれはレッドタートルにも同じことが言える。なぜレッドタートルはイカダを破壊してまで男を無人島にとどめようとしたのだろう。 ネットのどこかのレビューでは、「レッドタートルが男に惚れた」という意見があった。うーん、まあそうとも取れるかもしれないけど、だとしたらなぜ映画のラスト、レッドタートルはあの行動に出たのだろうか。いまいち僕はつなげられない。 それに惚れた相手に、あんなイカダをぶっ壊すという暴力的な方法でアプローチするだろうか。なぜ1回目2回目は姿を現さなかったのだろうか。 僕はレッドタートルによる、男への仕返しだと思う。 そもそもこの映画の主題となるはずのレッドタートルの身振りそぶり、運命、意志すら解釈がビローンと広がってしまう。それこそがジブリの意図だとするならば、あのころのジブリはいずこへ? ただ少なくともラストシーンの、男の手をそっと撫でるカメの前足の優しさと、海に向かう後ろ姿には、力強い何かまっすぐな思いを感じずにはいられなかった。それが何なのかは、よくわからーん。
[映画館(邦画)] 7点(2016-11-05 22:37:36)
66.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
タキがミツハの体で目を覚ました時、おっぱいをゆっさゆっさ揉むだけで、済ませたとは到底思えない。箪笥の中身とか、局部の構造とか、ぜってー気が済むまで堪能したに違いない。それが高校生男子。 逆にミツハがタキの体で目を覚ました時も、同様に違いない。 あれだけ生き急ぐエネルギー溢れる二人なのだから、そっち方面のエネルギーだって溢れんばかりに違いない。  もしもタキとミツハが、クソデブ不細工どうしだったら、糸守は繰り返し壊滅していただろう。かわいいってだけで救える命があるんだな。
[映画館(邦画)] 8点(2016-09-19 21:38:26)(笑:1票)
67.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
願わくば、以下の2点についてかな。 ひとつめは、破壊願望の成就について。自衛隊が引き金を引いたあの瞬間に、今のJAPANのかたちが破壊された。でも僕はもっともっとゴジラに暴れまわってもらいたかった。隅から隅までずずずいっと崩壊させるゴジラの活躍を、安らぎの音楽と共にもっと堪能したかったし、一夜あけた関東平野が見晴るかす限り焼野原になっているその真ん中にぽつっと立っているゴジラの光景を見たかった。 なんなら、国連による熱核攻撃すらほんとにやってほしかった。宇宙から俯瞰したアングルで、関東平野が吹き飛ぶくらいのきのこ雲を。まさにサードインパクト。 それが無茶なら、たとえば核爆弾発射へのカウントダウンとの並列により、ハラハラドキドキを盛り上げたりとか。で残り0.02秒のところで食い止めるみたいな。  ふたつめは、数十年前、『ゴジラ』という映画が公開されていた日本という設定での『シン・ゴジラ』。東京湾であの尻尾が姿を現したとき、市川実日子あたりが「この尻尾、もしかしてゴジラです!」それに対して総理あたりが「馬鹿な!映画の世界の話じゃなかったのか!」「まさか、現実になるとは・・・」などと言ってくれれば、よりゴジラの実在感が増したのではないか。 そしたら、ゴジラ退治の方法を、当時の映画を参考にすることも可能だ。「メカゴジラでも作りますか?」「三菱重工はMRJで忙しいから無理でしょう」などと冗談も言える。 いずれにせよ、『シン・ゴジラ』が描くJAPAN(虚構)と、僕たちが今暮らしている日本(現実)の隔たりが曖昧になってくると思う。どんな世界が広がるか興味深い。  あと、個人的に最も嬉しかったのは、山手線とか湘南新宿ラインとかがゴジラに突っ込んでいくあのシーン。 『無人在来線爆弾』 映画の最初からずーっと洪水のように示される明朝体の活字たちは、あの攻撃シーンでの「無人在来線爆弾」を成り立たせるための伏線だったのだろうとすら思えてくる。しかもこの無人在来線爆弾が、結構ゴジラに効いている。僕たちの山手線や湘南新宿ラインが、ゴジラにまとわりつくようにとびかかり、自爆していくその姿に僕はバンザイしたくなった。しなかったけど。
[映画館(邦画)] 9点(2016-09-19 21:28:46)(良:1票)
68.  ファインディング・ドリー 《ネタバレ》 
「たかがディズニー映画なんだし、ドリーは両親に逢えるんだろ」などとぐれて観ないのはもったいない。そりゃもちろん、ドリーは両親に逢える。そんなことは分かっていて映画を観るということは、どんな過酷でスリリングな運命がこの魚たちに襲い掛かってそれをどのように乗り越えて両親に逢うのかを知りたいということだ。僕はこの邂逅で、号泣とまではいかなかったが、ドリーの孤独や哀しみに胸が締め付けられた。  たとえば花火大会の大混雑で、子供とはぐれて行方不明になって、いつまでたっても見つからない。なんてことがもしあったら、はたして僕はまともに生きていくことが出来るだろうか。まだ1歳だから僕の顔を覚えていないかもしれないし、誘拐した奴に懐いてしまうのも赦せないし、かといってどっかの農村に農奴として売られて家畜同然に扱われているのも赦せない。 ドリーの両親の心配と、自分を責める気持ちを想像すると、深海の水圧に押しつぶされるような息苦しさを覚える。小学生のちびっこたちが午前中暑いなか夏休みで観に来ていたが(今日の東京37.7℃)、この映画を観て、ちびっこたちは親にちょっと優しくなれたらいい。  実は重いお話だけど、さすがピクサー、されどディズニー、カーチェイスとかオットセイとか鳥とかでバカバカしく楽しませてくれる。今回はあのタコがいてくれたおかげで映画は勝利を収めた。タコがあんなことできるわけねーだろ!
[映画館(吹替)] 8点(2016-09-19 21:27:03)(良:1票)
69.  UFO学園の秘密
この映画を、友人たち男7人で観れたことを誇りに思う。
[映画館(邦画)] 5点(2015-11-12 21:10:46)
70.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》 
申し訳ないけど、冒頭のドリカムで減点だ。ああいうのは嫌悪感を覚える。DVD発売してもあれ載るのかしら、だとしたら写真が採用された人にとっては心地よいことなんだろうな、僕にとっては崖の底に捨てたい記憶。まあいいです、これが日本の限界なんでしょう。情けない。僕はあのときなるべく目を閉じていた。ヒトんちのガキの泣き顔なんて見たくない!ましてジジイなんてもってのほか!  さて、内容について。 少女ライリーだけの物語であれば、25分で終わる。引っ越して、生活が苦しくなって、いろいろうまくいかなくて、家出未遂して、和解するだけの話。こんなに退屈なストーリーである。であるんだけども、擬人化された各感情や各思い出たちのやり取りのドラマが、ファンタジーでありアドベンチャーであり、それらがどうやら僕自身のインサイドにもあったことなんだろうなと思うと、どうすればこんな映画が撮れるんだろうかと舌を巻いた。監督のインサイドヘッドはどうなってるんだろう。  ビンボーが消滅するのではなく、最後復活しないかと期待したんだけど、それは叶わなかった。この時もしビンボーが復活していたら、僕のインサイドではヨロコビが大はしゃぎしていたことだろう。しかし今、僕のインサイドでは、カナシミがしっとりと体育座りをしている。この映画は、ビンボーをあえて消滅させることで、観客のヨロコビでなく、カナシミの存在とそのあたたかさを思い出させる。 でも、よく思い出すと、ビンボー、最後一瞬だけ、ライリーの夢に登場していたではないか。決してライリーはビンボーを忘れ去ってなんかいなかった。   もし映画終わった後にドリカムが始まっていたら、僕はイカリに支配されただろう。
[映画館(吹替)] 7点(2015-08-20 22:52:48)
71.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
エニグマを解いた後のほうが、人の生き死にのジレンマに翻弄される。その様子が興味深かった。 
[映画館(字幕)] 7点(2015-03-20 23:34:25)(良:1票)
72.  幕が上がる 《ネタバレ》 
僕がまず感じたことは、ももクロ5人が高校演劇という教育活動を扱う映画の主演を通して、高校演劇が期待する教育効果(青少年らしい成長・自己実現・社会性・豊かな心・あとなんかいろいろ)を獲得していく姿を捉えることに成功した映画だ、ということだ。単なるアイドル映画であれば、完成されたアイドルをただかわいくエロく映していればそれで事足りるだろう。もちろん『幕』もアイドル映画の要素は拭いきれないけれども、そんな“目の保養”程度の映画の域を大きく越えて、ももクロそのものの成長・自己実現を生々しく汗臭く撮ることが出来ていた。成長した若者を見るのは本当にすがすがしいものだ。昔チビでクソガキだった親戚の少年が、数年ぶりに法事で見かけた時に立派な青年になっていたときのすがすがしさ、頼もしさ、かわいらしさ。そんな映画。 
[映画館(邦画)] 8点(2015-03-20 23:32:12)
73.  きっと、星のせいじゃない。
百万の人に広く記憶されるよりも、一人に深く愛される方が、病気でもだえ苦しみ気絶しながら死んでも、幸せなんだなと思った。生きててよかった。   原題と邦題が全然意味が違うと思う。原題は『THE FAULT IN OUR STARS』直訳すると「我々の星々のファール」もっと砕いて映画になじむように訳すと「この世の失敗作」。劇中、ウイリアムデフォー演じる作家が、二人に向けて暴言を吐く。その中に「君たちは副産物だ!多くの健常に生まれてくる人間とはちがう不良品だ!」みたいなせりふがある。作家が言うように、彼らは片足がなかったり酸素ボンベが必要だったりと、いわゆるエラーともいえる。なので原題はこの二人そのものを指すと思う。 それに対し邦題『きっと、星のせいじゃない』は、この原題に抗う意志を感じる。「僕たちはエラーかもしれない。けれども僕がハンデを背負ったのは、星のせいではないんだ!」という自立した希望の言葉のように感じる。僕は邦題のほうが好きだ。覚えにくいけど。
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-04 00:58:41)
74.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
日本人は、今起きている戦争と対面するためには、テレビのニュースやユーテューブでしかない。そもそも対面しようとする日本人が少ないと思う。そんな我々が今の戦争を論じるなんてちゃんちゃらおかしい。まして集団的自衛権だとか。 しかしこの映画を観ると、今起きている戦争の現場の様子が大音量で大画面で描かれるものだから、テレビやユーテューブで知ったつもりになっている自分が、井の中の蛙であることを暴かれた。シャレにならない殺戮と葛藤と緊張が、現場では毎日繰り広げられていると思うと、いてもたってもいられなくなった。けれども、特に何もしない。 
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-04 00:55:25)
75.  ホーホケキョ となりの山田くん 《ネタバレ》 
世間的にはこの映画は、コケたと評価されている。確かにスタジオディブリの『もののけ姫』の次の映画と言われちゃえば期待されちゃうだろう、そのハードルに対して、この映画を差し出したのだから、コケるだろう。 確かに見応えはない。映画を観た、という気にすらならない。僕は新聞を読まないが、朝日新聞を見かけた時は必ずののちゃんを読む。僕はののちゃんが大好きだ。あのテキトーな感じがたまらなくあこがれる。僕のように、ののちゃん好きな人にとっては垂涎ものの映画だったろう。 視点を変えてみると、高畑監督にとって、この映画は『かぐや姫の物語』を完成させるためには必要な過程だったことだろう。冒頭かぐや姫としてののちゃんが現れるあたり、すでにこの頃から『かぐや姫の物語』への工程を踏み始めているんだなと分かった。つまり『山田』は、『かぐや姫の物語』を完成させるためのいわば“習作”。という意味で価値がある。 
[DVD(邦画)] 6点(2015-03-04 00:54:05)
76.  ラストタンゴ・イン・パリ
僕が生まれる10年も前から、女は上書き保存、男は名前を付けて保存なんだなと思った。 
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-04 00:53:00)(良:2票)
77.  現金に体を張れ 《ネタバレ》 
僕「ちっ。ゲームオーバー。リセット、やり直し。」 テレビ「チャラララー『ザ・キリング』」 母「ごはんよー」 僕「んだよ」 そんなことを思い出した。 
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-08 17:46:33)
78.  ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック 《ネタバレ》 
映画館で観なくてほんとによかった。昔観たゲームセンターCXマイティボンジャック完全版を見て感動のあまり涙が止まらなかった僕にとって、この映画で少しも新しい感動は得られなかった。もちろん”一ツ橋ホールの奇跡”と呼ばれる、マイティボンジャックのエンディング画面をまた観れたことはとても感動的で、ホールのマニアックな観客と共にスタンディングオーベーションしたくなる。んだけども、だったら以前借りたマイティボンジャック完全版を観ればよいだけのこと。 確かに映画化するならば、マイティボンジャック完全版をモチーフにするのが正解だ。そして1986年の中学生の物語を交差させ、一ツ橋ホールのライブに噛み合わせていくのも標準的な発想だ。さらに、DQNから逃げる中学生がシャッターを開けて身を隠す姿と、マイティボンジャックにおける王の間への扉を開く姿とをレイヤーで重ねて描く感じは、この映画作った大人たちが頭をひねって作り上げたソースだろうなとも思う。感心する。だけども、圧倒的に、有野課長とファミコンとの格闘のほうが面白い。はっきりいってへたくそな有野課長が、それでも頑張ってギリギリで敵をかわしてクリアしていくスリリングさのほうが面白い。結局、1986年エピソードが負けている。僕自身のノスタルジーを映画に乗せられなかった。
[DVD(邦画)] 3点(2015-01-27 00:09:57)
79.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 
映像が圧倒的にすげえのに、脚本もすげえんだから、もう負けるわけがない。『ゴジラ』で泣けるのはゴジラが咆哮するシーンだ。『モ』でもサリーが全力で咆哮するシーンで涙がこぼれた。そのガオーーになるまでの、夜のキャンプ場宿舎での“恐怖演出”が、マイクがそれまで猛勉強してきたであろう「怖がらせる理論」の実践演習のようで、それはまさに、これまでの映画の歴史を紐解き、先人たちがどのように恐怖を描いてきたのかを回顧する、映画に対する深い造詣と愛情をみた。  
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-01-27 00:08:05)(良:1票)
80.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006 《ネタバレ》 
DVDジャケットの絵に、大きく満月が背景に描かれている。映画の始まりとともに満月が夜空に浮かぶ。ピー助はやや欠けた満月にむかって遠吠えをする。そして映画のラスト、満月にピンク色のボールにかさなっていく。これら、満月の描き方がこの映画では象徴的である。 映画前半はのび太とピンク色ボールとの関係が細かく描かれていたが、ラストはそれが無かった。もちろん映画の終わりにはボールが登場するが、劇内においては登場しない。代わりに、あのエンディングにしている。これは作り手たちのある意味覚悟があったに違いない。だけども僕はやっぱり最後、ボールとのび太の風景を見たかった。  絵の質感も好感が持てた。過去の継承(不易)と、現代の風(流行)の相克のバランスは、この映画製作において相当頭を悩ませたことだろう。そこで、筆致の妙で流行を表現したのだと感じた。しなやかな動きと涙の表情がよく合っていたと感じた。  過去の優れた作品を(もしくは未熟だった作品を)、現在の技法や感性でリメイクし、新たな視点を与えることは、大変有意義なことだ。それとこれを比較しながら観るのも楽しい。  
[DVD(邦画)] 8点(2015-01-27 00:06:27)(良:1票)
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