61. アーティスト
フランス映画!音に頼れないから複雑に話が絡み合うような展開にはできない。それはそれでベタであろうが飽きはさせない。しかし今なぜサイレントなのか。アメリカ映画へのオマージュとフランスがたまにやるアメリカへの皮肉か。よく研究してます。 [DVD(字幕)] 8点(2013-01-02 01:49:23) |
62. 運命じゃない人
《ネタバレ》 羅生門の変化球。いっぽん取られた。 [DVD(邦画)] 8点(2012-12-02 18:04:51) |
63. ある夜のできごと
たとえわがままであろうと、旧友へ抱く甘えは変わらぬ安心感のなせる技。友と過ごす時間、楽しさがほとんどであろうが、年月とともに否応なしに生まれる分別はときにそれを疎ましくさえ思わせる状況を作り出すことがある。それをストーリーだけでなく製作編集でも上手に折り合いをつけたと思う。予算無かったんだろうなあ。この監督のノビシロを見たい。 [映画館(邦画)] 8点(2012-09-24 22:10:47) |
64. アンストッパブル
余計な人間模様で失速する映画が多い中、主人公を取り巻く環境話がこの程度で抑えられたから映画のスピード感が落ちていない。脚本の勝利だろう。 [DVD(字幕)] 8点(2012-09-19 00:34:09) |
65. の・ようなもの
《ネタバレ》 昔観たときとはさすがに感じ方も違うが、志ん魚が夜明けの街をひとりつぶやきながら歩き続けるシーンは大好き。ここは脚本も演出も天才的な仕上がりだと今も思う。間違いなく森田監督の最高傑作。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-04-05 00:57:37) |
66. 眼下の敵
《ネタバレ》 血と汗の積み重ねで「悪」ドイツを打ち負かす。大多数の映画はまさにそれ。そうなるとここでは艦長の機転でギリギリ魚雷をかわさねばならないのだが。これは、勝負を曖昧となる戦略ではなく戦術での知将としてドイツ側を描き、互角に渡り合うことで名作になったのだと思う。ヒトラーに懐疑的な背景が若干冗舌を感じるも名優クルト・ユルゲンスの存在がすべてを成立させた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-04 00:01:03) |
67. オーケストラ!
《ネタバレ》 生い立ちに秘密を抱えるヒロインとラストのオーケストラ演奏、これがすべての映画。楽団員、プロモーター等のいいかげんな展開、ラストにたどりつくまでのご都合主義はコメディということで強引ながらクリア。まあ、必ずもう一度聴きたく(観たく)なるくらいの演奏です。それだけで大成功でしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 19:11:05)(良:2票) |
68. 居酒屋ゆうれい
《ネタバレ》 好みの問題だけど、気の良いゆうれいの室井の実力も、看板足り得る後妻の山口の輝きも特筆すべき素晴らしいキャスティング。個人的にはここのショーケンが最高。この居酒屋のオヤジや客筋なら常連となってもいいって気がするもの。この店の雰囲気が少しでも狂うと後味がまったく違うものとなるだろう。店づくりが成功しましたね監督。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-04-13 22:41:56) |
69. ラヂオの時間
たたみ掛ける展開、まさに三谷幸喜の真骨頂。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-03-18 23:52:42) |
70. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 違和感を覚えながら見ていた。中途半端に近い時代のものだからどうしても今と比べてしまうのだが、時とともに隣人との関係は希薄になり、無関心、関わりたくない、見て見ぬふり、それが普通の現在では報道カメラマンとはいえあの程度の目撃に事件性を見出す状況となるであろうか疑問も。しかし、すべてを超越するくらい面白かった。そうか、その違和感は今ではありえない丸見えの窓にあるのか。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-04 03:23:40) |
71. 脱走大作戦
やっと再見。数ある出演作の中でこの作品でのポール・ニューマンが一番好きだ。初めて観た30年前と同じ余韻。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-23 17:21:04) |
72. アメリカを売った男
《ネタバレ》 二兎を追わず、サスペンスを捨て人間ドラマに的を絞り大成功。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 21:03:35) |
73. たみおのしあわせ
好みの問題が大きいだろうが、これだけ的確に適材適所を抑えている映画も少ない。最後にこの監督の持つシュールさが垣間見え嬉しかった。岩松了のファンですし。 [映画館(邦画)] 8点(2008-11-17 20:52:42) |
74. 転々
小ネタが随所にちりばめられている。ストーリーと並行してそのお宝探しを満喫していく。三木作品は馴染めぬ人がいてもあまりにも当然すぎて論点が存在しないのかもしれない。たとえば辛口否定の人がいて、それが異なる意見であっても度量の大きさ?とも違い、反撃する力が入らぬ一種の懐の深さがあるのである。それがまさしく脱力系なる所以か。傑作「亀速」と同じく、あくまで裏面であるバカバカしさの表には良質な哀愁が存在しており、マニアにはたまらぬ仕上がりである。それにしても老けてからの三浦友和の素晴らしさはどうしたことか。 [映画館(邦画)] 8点(2008-09-28 00:32:56)(良:1票) |
75. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 あらゆる視点からどんどん同一の事件に踏み込んで行く斬新な演出と思う。ただ、どうしても視点角度を積み上げて行くに従い、かなりくどいものになってしまった。最良かどうかは別にして、TV「24」が多用する四分割進行的な処理の方がスマートだろう。話の展開を広げすぎという嫌いを感じ、どう収拾つけるのか興味深く楽しみに観たが、失望感なく十分な出来に思う。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-03 19:03:02) |
76. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
自分も含め、観る側が高いハードルを勝手に設定してしまうシリーズ。ハリソン・フォードがいて、あの音楽がかかればそれだけで十分にクリアされてしまう。そんな映画があってもいい。 [映画館(字幕)] 8点(2008-08-02 16:51:04) |
77. メル・ブルックスの大脱走
《ネタバレ》 リメイク物とは知らなかった。舞台でのシェークスピアという紋切り型の芝居に対比させ、これこそ映画という展開の脱走劇を見せる。やはりメル・ブルックスは偉大だ。邦題は今一ついただけないが。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-23 23:46:12) |
78. クライマーズ・ハイ(2008)
原作から思い描いていたイメージそのままの見事なキャスティング。すべてそこに。 [映画館(邦画)] 8点(2008-07-06 02:46:25) |
79. カッコーの巣の上で
文句なしの名作。管理する方もされる方も明らかに正常ではない。観る側が安易に予想する予定調和を見事に裏切り続け、圧倒的な演技力でもって不思議な余韻を残す。個人的には「まぼろしの市街戦」の方が好み。まあ関連は希薄だが。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-29 02:14:56) |
80. 大いなる陰謀
《ネタバレ》 三つの進行に馴染むまで、若干時間が掛かった。見終えて消化不良と捉える向きもあろうが、観る者への問題の預け方が上手い。相反する二つの流れをメリル・ストリープと共に検証していかねばならぬ。 [映画館(字幕)] 8点(2008-04-19 01:16:03) |