61. 熱いトタン屋根の猫
舞台劇風でほぼ進行は会話のみという作風は、内容によっては鑑賞が苦痛になってくるのだがこれは重いテーマの割に最後まで引き込まれ面白かった。でもその面白さは、なにかと腹立たしい煩い兄嫁が最後には反撃され痛い目を見るところ是非見届けたいという思いに支えられていた感も強い(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-18 12:52:34) |
62. かいじゅうたちのいるところ
原作と全く違う作品として鑑賞できる自信がなければ、観ない方がいいです。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-06-18 12:41:26) |
63. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 映画としての完成度が高いのは分かるが、どうしても主観で観てしまい点が辛くなる。とにかくかっこわるい男性がたくさん出てくる映画。映画の中でぐらい、現実には望めないような内面・外面揃ったイケメンを観たい!と思っている私にとっては残念すぎるキャラクターばかり。最後の最後になってジャック・レモンはカッコイイ男になるんだけど、そこに行き着くまでがダメすぎる。不名誉な誤解を受けてもヘラヘラ笑ってるなんて、出世の為であっても性格所以であっても情けない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-18 12:38:57) |
64. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 思いがけずラブストーリーとして秀逸だったのは嬉しい誤算。その点実話とはかなり乖離があったらしいが、映画としての鑑賞価値は上がったに違いない。最後の最後の一瞬、全てを悟って見つめ合う二人の眼差しにヤラレタ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-04-20 13:38:55) |
65. 悲しみが乾くまで
《ネタバレ》 邦題がなんだかなーだったので期待せずに観たが、思わぬ佳作を発見した気分。冒頭からすごく丁寧な画像に惹きつけられ、なんだろう?と思うウチにドラマに引き込まれ・・ただちょっと麻薬中毒からの再生を綺麗に描きすぎというか「そんな簡単なもんじゃないだろーよ」と思わず画面に突っ込み入れたくなるシーンもあったが、それを見せたかったんじゃないのかも知れない。扱ってるテーマが重いのに表立って非道い人間が出てこないのも後味の良さにつながっている。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-18 17:09:59) |
66. デトロイト・メタル・シティ
松ケンはどうしてこうキモイ役がはまるのだ。大河なんかに出てかっちょよく振る舞ってると何故か大根に見えるのに、役がキモければキモイほど彼の持つ天性の役者魂というか演技力が冴える気がする。松雪さんもこういう役の時ほど好きだ。そして母ちゃん役の宮崎美子、相変わらず泣かせるなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-04-18 17:02:12) |
67. 昼顔(1967)
綺麗な女性を観るのは大好きなんだが、ドヌーブはもうちょっと年くってからの方が美味しい感じ。この若さではどうも人形じみた作りもの感が際だってしまってつまらない。その分モデルとしては完璧なのでお洋服鑑賞がまた楽しかったけれど。原作読んだ時は中学生だったので結構衝撃で、格調高いのにエロい、そのギャップにカルチャーショックを受けた。当時の印象と違和感のない映像化で楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-18 16:50:08) |
68. ブロークン・イングリッシュ
外国人の友達が絶賛していたので期待しすぎてしまったか。アメリカ人がフランス映画の雰囲気を出したくて頑張ったらこうなっちゃいました、という中途半端な印象。盛り上がりどころがどこなのかよく分からなくてイライラした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-04-18 16:40:29) |
69. チーム・バチスタの栄光
面白かった。原作未読、ドラマは映画の後にチラ見しましたが、仲村トオルより阿部ちゃんの芝居の方がキレがあるようで私は好み。で、その阿部ちゃんが出てくるのが遅いせいか序盤の展開にグダグダ感があり、コメディなんだか何なんだか?と早くも気分がダレそうになってしまった。田口先生が原作では男性、というのも先にこっちを観てしまったので面食らったが、レビューを読む限りドラマの方が展開や人物描写などにじっくり時間をかけられるだけ見応えがあるのかもしれない。しかも映画には「それ必要?」と思うようなシーンもチラホラ。本業ミュージシャンだとか芸人だとか、生粋の役者じゃない人々がなかなか良い味を出していて、そこは面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-18 16:27:47) |
70. シルク(2007)
《ネタバレ》 外国映画だけれど、日本の役者さん達がとても良かった。はるばる最果ての国まで・・のはずが妙に簡単に日本に行き着いてしまう。しかも何度も。外国人が抱きがちな日本へのなんじゃそりゃ的な幻想はチラチラ感じなくもなかったが、「ナイナイ!」と斬り捨てるほどでは無かったかと。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-18 16:25:59) |
71. 情愛と友情
原作未読。イギリスの田園地帯のお屋敷の情景が美しく、ブライズヘッドのシーンにはうっとり。チャールズにとってはブライズヘッドにまつわる全てが永遠の憧れをの真の望みがどこにあるのか、最後までブレブレで若干分かりにくかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-18 16:24:41) |
72. まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響
かなり古い映画なのに内容は現代にも通じる。この作品から40年近く経った今も、世界中にこういう状況の家庭はあるだろうし、同じように人知れず傷ついたり悩んでいる子どもも多いのだろうと思うと、ちょっと切なくなる。今の子どもが目にする機会はあまりない作品だろうし、展開が冗長過ぎて嫌われるかもしれないが、時代を問わず、思春期の子どもが見たら何かしら心に響くものがあるであろう佳作。なお、毎日ニュースで天気予報と並んで「本日の空間線量」がレポートされているという現在の日本の状況下でこの作品を観ると、映画と現実世界のどっちがフィクションだか分からなく思えるという、シュールな気分を味わえる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-08 09:37:45) |
73. 乱暴と待機
登場人物が絶妙に気持ちの悪い変人ばかりで面白かった。ものすごく好みの分かれそうな作品ですが、私はすごく好き。いくつかコーヒー吹くような破壊力のある名台詞があり、何度もそのシーンを観たくなってしまう。 [試写会(邦画)] 7点(2012-03-08 09:10:56) |
74. めぐり逢えたら
《ネタバレ》 いい年して運命の出会いを夢見ても、このメグなら許せる。というか、許せる時代だったのかも。大人のおとぎ話というには余りにもノー天気過ぎて今ひとつ入り込めなかった。子どもをダシに使うくだりもあまりに陳腐だし、8歳の子が一人で飛行機で北米を横断して初めてのNYを徘徊できるってのも今では無理すぎて、昔は平和だったのだなぁと思ってしまった。平和な時代を懐かしむには、私の心が殺伐としすぎているようだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-08 09:05:02) |
75. ナチョ・リブレ/覆面の神様
笑いもユルイがそもそも全体的な構成がユルユル。子どもと一緒に観ても安心という点では良かった。が、特にプロレスファンでもない私にとってはジャック・ブラックの百面相以外に観るべきものがなく、演出やプロットの荒さだけが印象に残った。勧められて観ただけにちょっと残念。ちなみに一緒に観ていた小中学生には、意外にもナチョよりヤセが人気だった。 [DVD(吹替)] 4点(2012-01-08 10:01:23) |
76. 雷桜
あらま、点数低いこと低いこと。確かに色々無茶を押し通しまくりで外国人が「日本の時代劇ってこんな感じ」という適当な妄想をもとに作った日本映画、ってな感じは否めませんが、そもそもがファンタジーなんだしやれ時代考証だの何だのとリアリティを求めても仕方なくね?と思った次第。例によって蒼井優目当てで観たのだが、思いがけず小出恵介が良かった。優ちゃんは、怒鳴るわ暴れるわ化粧っ気ないを通り越して小汚いわ・・と、およそ綺麗どころ感ゼロの熱演に女優魂を感じました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-23 18:01:28) |
77. 野獣死すべし(1980/日本)
松田優作の怪演が凄まじい。彼のヒリヒリするようなキレ芝居を恐る恐る鑑賞させていただくだけでお腹一杯。確実に一見の価値はあるのだけれど、一人の俳優の渾身の演技を堪能できる反面、彼一人の芝居のインパクトがあまりに強すぎて他に何も残らないという、ある意味贅沢な作品。それにしても本当に残念な人を亡くしました・・。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-26 00:12:59) |
78. アメリ
《ネタバレ》 ミヒャエル・ゾーヴァが大好きなので、彼の作品の登場人物が動いているところ(!)が観られる貴重な作品としては思い入れ大。ただその点を除けば、一つ一つのシーンを切り取ってみれば可愛いらしげな絵になっているものの、やってることを冷静に観ればこんな面倒くさい女もいねえだろうと思ってしまうあたり、何とも感情移入しにくい作品でした。ま、最後は勇気を出して本物のお花畑に飛び込めたみたいで良かったね、と。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-25 23:52:30) |
79. クレイジー・ハート
《ネタバレ》 ジェフの歌は予想以上に良かった。本場のブルーグラス・フェスを見たことあるがもっとグダグダのおっさんがいっぱい登場していた(笑)。いやむしろこの映画に足りないのは正にそのグダグダの修羅場感かも知れない。話の展開が一々予想通りで綺麗にまとまりすぎな印象で、ジェフのカントリー歌手デビューPVかと思うほど淡泊な印象。あっさり完了したアル中からの更正も、その後のとんとん拍子の成功も、あまりにも淡々と描かれていて拍子抜けした。オスカー受賞に異論はないが、還暦近いオジサン達に現実の厳しさを叩きつけない甘い映画なのかも知れない。ラストで元鞘に戻らないのが救い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-25 23:33:59) |
80. パニック・ルーム
《ネタバレ》 またジョディが頭脳プレイで勝つパターンか。もう絶対そうなるって分かってる安心感半分、退屈半分。我らがスーパーガール・ジョディの見せ場を作るためのしわ寄せとなった数々の突っ込みどころをスルーする心の余裕があれば楽しめます。犯人達の隙を突いて一瞬外へ出るシーンは本気で心臓がバクバクしました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-11 01:37:55) |