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果月さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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61.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
この映画の素晴らしさは皆様が語って下さっているので、ウォルトを殺したチンピラについて私なりに思うところを。私はウォルトが彼等に「罪を犯せば罰がある」事をきっちり示したのではないか、と感じました。彼等も差別の犠牲者なのでしょう。白人が拳銃をもてば、こっちはマシンガンをもてばいい。社会に虐げられてきたから社会に復讐していいんだ、と言わんばかり。ですがそれは幼稚なへ理屈。現に彼等は自分達を虐げた者ではなく、自分達より弱い者に牙を向けました。ラストでウォルトが彼等に言った台詞「同族の女を暴行し~」には「お前達は強者に沈黙し弱者をいびる臆病な卑怯者だ」という意味があったように思うのです。「人を殺した最悪さ」を知った彼等がどう変わっていくかは彼等次第なのでしょう。弱者を守るのは社会の仕事。でも、病んだ社会は常に強者に味方する。「大人には子供を守る義務がある」と大人になって気づきました。大人だって死にたくないけどタイタニックに乗船していたら、子供を押し退けて救命ボートに乗る訳にはいかない。残念な事に子供を押し退ける大人が多いのが現実;頑固で偏屈な大人に守られたタオとスーはきっと子供を守れる大人になれる。その未来に希望を感じるのです。御葬式や遺言の場で息子さんがタオを見ていましたが「お父さんの心を取られたみたいで少しくやしいかな?」と思いました。私の観た映画館ではエンド~の途中で席を立った人は一人でした。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-08 13:10:10)(良:3票)
62.  シン・シティ 《ネタバレ》 
何が言いたいのかさっぱり分からない映画でした;テーマは「暴力には暴力を」?「皆殺し万歳」?精神的にも肉体的にも「痛み」を排除した映画だな~と思いました。顔の肉食いちぎられても痛がらずに「何すんのよ!」って;そ、そんなばかな…; 「痛み」は感情にもつながるので、登場人物の感情がとても希薄。だから感情移入する事も出来ず、ただ、淡々と観るしかありませんでした。工場見学でもさせられているような気分に陥りました。「この過程の先に出てくる商品(結末)はなんだろう?」みたいな; 結構有名どころな役者さんを揃えたと思うのですが、役者を無駄使いしていた気がしてしまいます;女の子が可愛かったという事で、この点数です。残念ながら私の心には何も残らない映画でした。
[DVD(吹替)] 1点(2009-06-07 09:24:44)
63.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
原作知らずに鑑賞いたしました。差別感情が滲みでているように感じて非常に不愉快な映画でした。 冒頭から呆気にとられました;使者を殺すところから、この王が独裁的で非常に野蛮だと思います。救いがたいのは、周りの家臣がこの王を崇めているところ。あの戦いにしても、弱点が分かっていながら、放置して何の対策もたてないなんて…無能すぎます; デザインは凝っていたと思うのですが、演出がチープでした。技術に頼っているだけ。ストップモーションの多様などは演出力の無さを際立てせていました。戦士の肉体美は目の保養になるかと思いきや、戦場でさらけだされても…;サッカーの試合中にカッコ良いポーズを意識している選手がいたらイラっとすると思うのですが、同様のイラつきを覚えました。戦場は破壊と殺戮の場所。美化するべきではありません。王妃もひどかった;あそこで殺すのなら、身体要求された時に殺しておけばいいのに…;本当の事を言われて殺すなんておかしい。自分は間違っていないと思うなら「私はやましいこともない」と堂々としていればいいのです。自分にとって邪魔者を殺すのは卑怯です。独裁者の横暴さと幼稚さが如実に感じらます。 この映画が最悪と思うのは、無能で野蛮な独裁者を「正義」として、その犠牲になった戦士を「勇敢」として描いている点です。トップが無能ゆえの悲劇として描いているなら、少しは納得出来たのですが… この映画の良いところを探してみたのですが、私には見つけられませんでした;
[DVD(字幕)] 0点(2009-06-07 09:17:13)
64.  オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》 
「オペラ座の怪人」はやはりオペラで観てこそだな、と確信させてくれた映画でした。昔、完全な映画としての「オペラ座の怪人」を観賞した事があったのですが、魅力が今ひとつ伝わりにくかったように思います。劇中劇も混同する事なく生かされていて、あの音楽と豪華な雰囲気と、光と影の無気味な美しさに酔いしれる事が出来ました(惜しむは「舞台で観たい~!」と思ってしまう事でしょうか^^;)感動したのはなんといってもラスト。ファントムがクリスティーヌを解放するところ。相手の拒絶する権利、選択する自由を奪って得られるものは愛ではなく、服従です。ファントムはクリスティーヌを愛していると言いながら、彼女を支配しようとしていました。愛を知らない彼はそれが分からない。しかし、クリスティーヌが愛を与えた事によって彼は初めて愛を知る。だからこそクリスティーヌの「拒絶する権利」と「選択する自由」を認める事が出来たのだと思うのです。「愛とは与えるものである」という事を哀しく、美しく、感じさせてくれる感動のシーンでした。ファントムが死んでいるのか生きているの曖昧にした脚本も素晴らしく、舞台演出も見事でした。この映画は本当に「オペラ座の怪人」が好きな人達によって作られているのだ、と思う映画でした(しかしやっぱり舞台で観たいな~;)
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-27 14:31:43)(良:2票)
65.  アンダーワールド:ビギンズ 《ネタバレ》 
私はルシアンひいきなので好印象で満足しました。(彼に感情移入出来るかどうかで評価は分かれるところだと思います)恋人と結ばれない運命である事はもう知ってましたし。この映画の世界観は気に入っていましたし、一見「獣」と蔑まれそうな「狼一族」が「ヴァンパイア一族」より崇高な感じがするのが特に好きです(裏切りもないし)「1」で、ルシアンは「狼一族」の長なのに獣に変貌せずに、心まで獣になって堕ちるないように、と仲間に言い聞かせていた(だから最期があっけなかったのはショックでした;)その不満を今回の「ビギンズ」がはらしてくれたので、余計に満足感があったのかもしれません。 ビクターが最低の君主であったのが、嫌という程確認出来ます;本当に最低;しかし、そんな最低な君主を威厳と品格を常に感じさせた役者さんの力量に感服しました。予告とかチラシを観ていると「ルシアンとソーニャの悲恋」が軸となっている気がしますが、どちらかと言うと「狼一族の魂の解放」がテーマになっていた気がします。終盤の、ルシアンの元に一丸となった「狼一族」が城を制圧する様は、まさしく「奴隷」から「戦士」になった解放の場面だと思います。 「1、2」を観てないとちょっと分かりにくいでしょうか。R15指定だけあって残虐なシーンは多かったです;(「他人の尊厳を踏みにじる」残酷さも多かった…)万人受けする映画ではないかもしれませんが、このシリーズの世界観が好きで、なおかつルシアンが好きなら満足すると思います(マイケルとセリーンが好きな方はちょっとがっかりするかもしれません;見事なまでに出てきませんから;)
[映画館(吹替)] 7点(2009-03-17 11:04:02)(良:2票)
66.  めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 
この映画は核となるヴァージニア・ウルフと彼女の書いた小説「ダロウェイ夫人」を読んでいるかどうかで、大きく印象が違う映画だと思います。映画を鑑賞した時には読んでいませんでしたが、読んだ後は、脚本の素晴らしさに感嘆いたしました(可能なら読書後の鑑賞をお薦めいたします)また、役者さん達の演技が素晴らしい。ヴァージニア・ウルフは13歳の時に母親を亡くしてから精神的に不安定になり、父、兄、を失っていく中、生と死の間を揺れ続け、最後に入水していまいますが、その揺れ続けながらも生の素晴らしさを愛し続けた彼女の生き方を二コールが見事に演じている、と思いました。夫の「最高の人生」の為に生きるではなく、「自分の為」に生きたいと願い、家族を捨ててしまう女性の苦悩や、「彼の為だけ」に生きる女性(自分の為ではない)「彼女の為に生きる」のではなく「自分の生」を生きたいと自ら死を選ぶ詩人、どの役者さん達も見事に演じていました。すごい高水準の映画だと思います。一度は観ておくべき映画だと感じました(ある程度、大人になってからの方が良いと思いますが)邦題の方が原題より数倍素敵ですv(つけた方、GJ!)
[DVD(吹替)] 9点(2009-03-01 17:20:50)(良:3票)
67.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 
期待せずに観ました。「反政府組織の美しき女性暗殺者の自由と真実を求めた戦いを、スタイリシュにラブストーリーで味付けして軽めに仕上げました」みたいな物語でしょうか?刺客イーオンの美しさと未来都市の幻想的なデザインは素晴らしかったと思う。どこかはかない都市の浮遊感は「クローン人間の都市」という虚像的存在感と合っていた。ただ、不思議な武器やアイテムがでてきても、どんなに未来になっても人を殺す道具は銃かい!そこが残念でならん;あのデザインと不思議な反組織の密会などで幻想的な世界に浸りそうになっても、結局ドンパチ;ああ~世界感ぶち壊し~;もうちょっとなんとかして欲しかった;庭の防御システムがあんなんだったのに「侵入者」探しで機関銃とかだしてくるのは何故?「身体を瞬間冷凍させる針」ぐらいだしてこれなかったのだろうか…;せめて銃のデザインは変えて;(予算不足ですか?;)それなら話に密度がなくとも「世界に浸らせてくれた」ってとこで印象は良かった筈;スタイリシュに設定したんなら「闘い」もスタイリッシュにすべき。そこだけどろ臭くしてど~するのです~;「一度きりの人生を大切に」というテーマも、イーオンがバンバン敵を殺しまっくたり、市民を巻き添えにしても平然としているあたり、伝わってくるものが薄い…;あんさん、妹殺されて深い絶望味わったんじゃないんかい?;クローン人間なら殺しまくってもいいとでも?(その人が死ぬ事に変わり無いのに…)と言いたくなった;むしろ命を軽く感じさせる内容だったのでは?クローン人間に対して誤解をうみそうで怖いです;いろんな意味で「中途半端」な印象を受ける映画でした。シャーリーズ・セロンのプロモーションビデオだったのだろうか?だとすれば成功だったと思います。物語には関係ないのですが、弟グッドチャイルドが「俳優の北●一輝氏にちょっと似ているかも?」思ったのは私だけでしょうか?;すみません;
[DVD(吹替)] 5点(2009-01-27 15:04:47)
68.  アンダーワールド/エボリューション 《ネタバレ》 
何の期待もせずに観賞しましたので、この点数です。映像美とアクションに酔いしれる映画なのだ、と割り切きって観ると好印象になると思います。CGなんかも「こんなものだろ」と思って見ると結構頑張っているのではないでしょうか。俳優さんが「ヨーロッパの雰囲気があるな~」と思っていたら、イギリスの俳優さんなんですね。ケイトも前作よりアクション慣れしているようで、動きが良かった。特に「止め」が前作より決まっていた感じがする。監督はMTV畑の人なのですね。どうりで映像は洗練されてて美しい。美術も青白いカラー画像も綺麗だった。ストーリーは今回も前作と同じで「詰め込み過ぎ」の感は否めず…設定はすごくいいのに、活かしきれてないような…視点を絞ったらいいのにな~と思いました。「ウィリアムの復活」か「不死者の父親」のどちらかに焦点を合わせれば良かったのでは?と思いました。設定も俳優も美術もいいのに…非常にもったいない。 近年における「吸血鬼」映画は、ダークな雰囲気とアクションに比重がかけられているので、ストーリー性はあんまり期待しちゃいけないのかもしれません。悲しいですが;敵が吸血鬼かゾンビか、の違いだけで「バイオ~」などとあまり変わらないのでは?「吸血鬼」である意味が薄れてきているように思います。十字架やら太陽の光を浴びると灰になる、という設定も今ではほとんど見られず…味付け程度;昔は「日が沈む」とか「もうすぐ朝」とかストーリーにおいて重要で「吸血鬼」であるという意味があったものですが;何より、日本の数々の「吸血鬼話」と違って「人外」である事の苦悩とかま~ったくナッシング。そう考えると「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」がハリウッドの「吸血鬼」映画において、かなり異色作だったのだな~と実感。もう一度、「吸血鬼」である事の意味を感じられる「吸血鬼話」が見たいな~と思いました。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-20 17:13:45)
69.  ミスト 《ネタバレ》 
う~ん;前評判に期待して観たせいか、この点数になってしまいました。モンスターパニックではなく、集団心理の怖さを描いた作品というのではもっと高得点でもいいかな、と思うのですが設定がゾンビシリーズといっしょのような気がして;ラストも弾が4発ってところ「まさか、こうなるんじゃないよね;」と予想したラストになったのも残念;集団心理の怖さを描く映画なら「霧の中の何か」はもっと隠すべきだったように思います。触手が出てきた時点でかなりテンション下がりました;キングによく出てくる「狂信者」もお約束のように出てくるし;この集団狂信心理は、進化論ではなく「神の人類創造説」を信じる人が4割ちかくいるアメリカならばこそですね。「教祖」がいなければ、弁護士のようなエリート派、体育会系派、良心派、烏合の衆、に分かれたんだろうな~と思いました(主人公が出て行った後はそうなって殺し合いが起きたような気がする)ラストの主人公達の行動は「人は敵がいなけりゃ生きるパワーが沸かない」って事か、と解釈しました。スーパーにいた時は「こんなところで死にたくない」とか「こいつらに殺されたくない」という信念で生きてやる、というパワーがあったけど、そこを出て絶望的な状況を見せられ、生きる信念を見出せなくなったんではないだろうか。スーパーの狂信者達も同じで「目の前にいる理解できる敵」が必要だったのでしょう。また、父親の最後の行動も「他人の命を背負う重さ」に堪えられなくなったのではないか、と思いました。最後に残ったメンバーは皆、父親を頼り切っている人ばかり。女、子供、老人。無意識に逃れたかったからこそ、集団自殺という最悪の道を選んでしまった。もし、成人男性が一人でもいれば、違った選択をしていたと思います。ラストに皆が見放した女性が子供二人と無事救助されている姿が印象的。結局、彼女の「みんな地獄に落ちればいい」の言葉通りになった訳です。
[DVD(吹替)] 5点(2009-01-04 13:45:54)
70.  ラスト、コーション 《ネタバレ》 
監督がアン・リーとは知らなかった。どうりであの空気感は見事です。言葉の裏側、交差する視線がもたらす緊迫感は並の映画ではだせないのではないでしょうか。 「ワイルドスワン」という本を読んだことがあるので、その予備知識があったうえでこの映画を観れたのはラッキーでした。 女性の賭けマージャンは孤独な上流階級の奥方の象徴だとか、国民党の性質と信念、日本人街で見せた日本軍の堕落振り、アメリカ参戦によって、敗北が決定的となった日本の犬になっていたイーの涙ぐんだ姿。そういった歴史と文化の裏側を知って観るのと観ないのとでは印象の深さがまったく違うと思います。ある程度の歴史を知ってから鑑賞されることをお勧めします。 ふと、思いましたが、宝石店でイーがワンに「ずっといる」と言ったのは、彼女といっしょに逃亡する事を考えていたのではないでしょうか。破滅する前にすべてを捨てて、唯一信じられる女性と共に。イーはこれで完全に逃亡する気力を失ったでしょうから、彼に待っているのは破滅だけかもしれません。 「本当の愛」を示す事が、二人にとっての「破滅」になるとは…悲しすぎる、しかし深い悲恋映画でした。
[DVD(吹替)] 7点(2008-12-31 13:29:34)
71.  記憶の棘 《ネタバレ》 
これは行間を読む物語というか、裏側を察する映画ではないだろうか、と思いました。終盤になっていろんな事が明らかにされていく。それは推理小説のような「謎」ではなく、人の心理。何故、この人はこんな行動をとっていたのか、という感情が明らかにされるので、そこを分かったうえでもう一度観賞すると奥深い。例えば、アナの母親が少年をうさんくさそうな目で始終見ているが、それは少年を疑っているのではなく、かつての婿が嫌いだったから、という理由が分かったりする。 ラストのアナのせつない感情の爆発が痛々しい。刺は決して抜ける事はないのだろう、と察せられる。彼は刺の刺さった彼女を愛さなければならないのだろう。自分では刺を抜く事は出来ないのだから。
[DVD(吹替)] 7点(2008-12-18 15:49:48)
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