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えすえふさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 552
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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61.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 
録音、効果音、音楽。知ってるようでまるで知らない映画音響の世界。 本作はそんな映画と音響の歴史、そして役割を教えてくれるドキュメンタリーだ。  音響の重要性を語るルーカス、コッポラ、リンチ、ノーランと名のある名監督達と陰に隠れていた音響技師達の努力が見えてくる。 ジャズシンガーから市民ケーン、アラビアのロレンスからスターウォーズ、地獄の黙示録、ジュラシックパークにトイストーリーやインセプショなど名画たちを見ながら追っていく音響の歴史はとにかく楽しい。 いやいや、出てくる映画がどれも良いシーンばかりで卑怯ですよ!それだけでテンションが上がっちゃいます。  それに本作は映画音響というだけあって、音楽の扱いは完全に映画館向け。 歴史を通してモノラル、ステレオ、5.1chサラウンドと進化を、映画館の音響を通して自分の耳で感じることが出来る。実は今と昔じゃこんなに違って、今はこんなに凄いことになっていたのかと驚いてしまった。今、凄え!!!  更に録音に効果音、そしてBGMとスタッフロールでどんな役割かボンヤリていた人たちの本来の仕事をこれでもかと紹介してくれている。まさかこんな録り方をしていたのかと驚くばかりだ。 映画は映像ばかりに目がいってしまうけれど、本作のおかげで映像と同じくらい大切で大事で重要な音響を更に味わっておかねばと思っちゃいますね。更に映画に対して見識が広がる一本です。映画好きなら見なきゃ損だ!そしてこの体験は是非映画館で!
[映画館(字幕)] 8点(2020-10-17 15:34:40)(良:2票)
62.  マリッジ・ストーリー
カイロ・レンとブラックウィドウが離婚!? 凄い組み合わせの二人の結婚生活はさぞ幸せだったかもしれないが、お互いの仕事人としての強さのおかげで長続きはしなかった。 まぁそんな彼らの離婚話は端から見てるからちょっとユーモラスに見える。父親ってやっぱり弱えー! 仲が死ぬほど悪い訳じゃないし、恋人ではなく友人としてならきっと最高の関係だったであろう二人のやりとりは本当に面白い。 しかし裁判というのは恐ろしく醜いものにしてしまう。いやいや見てられない。それを煽る弁護士も凄い。凄い奴だ。 演技としても二人とも相変わらず恐ろしく上手なのでもう後半の喧嘩は凄いし、面白い。 そんなわけで二人の関係は一度終わったけれど、自分以上にお互いを知っている彼らの幸せを願いたくなる一本でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-10-16 14:24:55)
63.  TENET テネット 《ネタバレ》 
わかっていたけど初見で理解出来るはずがなかった。 お陰様で後半はどんどん置いてきぼりを喰らう羽目に。全く説明する気がないしわからないけどDV野郎の自暴自棄な悪事を止めればいいんだな!わかったぜ! 今回はスパイアクションなのでノーラン風007をこれでもかと堪能できる。想像以上に主役のジョン・デビッド・ワシントンはチャーミングで魅力的でビックリ、可愛いぞ。周りの役者もかなり良いし相棒のニールも良い。  だけど映像的にはインセプションほどの目新しさも、ダンケルクほどのインパクトは無く、所詮は逆再生なので見慣れてくるとそこまでの面白さは無い。(まぁどうやって撮ったのだろうとは思いますが) むしろ見所は飛行機を突っ込ませるシーンに驚き。ノーランの事だからマジでやったんだろうな、マジかマジかよとあのシーンが最も胸を滾らせてしまった。思えば007カジノロワイアルでもこんなシーンがあった気がするけどこちらの方が派手だぜ。  でも演出的には突然高速道路のバックしてくる車は新手のスタンド攻撃のような不気味さがあったり、尋問シーンの絶妙なおかしさが不穏だったりと巧さを感じますね。 設定的にも未来人がマジで話の上でしか出てこなかったり、アルゴリズム(2000代なら絶対ストラップが発売されてた)というものがマジでよくわからなかったりと面白さもありました。  ただ後半の戦場はインセプションの後半と同じく相変わらず面白さが無い。敵も見せない、なにか複雑な事をしてビルとか破壊したりするけれど景色もつまらない、しかも今回は謎の挟撃作戦のおかげで、ややこしさがこれでもかと上積みされているので純粋なアクションシーンとしては全然見れないのでけっこう残念。どうせだったら一人ぐらい対消滅して欲しかったぜ!  本作はこれまたノーランに一杯食わされた気分になる一度では全く理解できないなんとも面倒くさい作品でした。もう一度、いや、二度見れば面白いのかなぁ。とりあえず他のノーラン映画と違って映像的には若干インパクトには欠けました。  ラストもラストでドヤ顔の彼の理由もわからず、頭に疑問符が残ったまま席を立ち、とりあえず悔しくてパンフレットを買った。
[映画館(字幕)] 6点(2020-10-16 13:36:42)
64.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
気づけば死んでいたビンラディン。 アメリカのプロの中のプロが軽やかに倒したのだろうと思ったが、なんともまぁ心底大変だったかを思い知る映画だ。  そこまで至る道は最初から端っこの連中に対する酷い拷問から始まり何年も何年も見えない敵を追い続けていく彼らの心労は想像を絶する。しかも生きてる限りテロが起こり続ける。 作中に緩急はあるものの、いつ命を落としてもおかしくない終始ヒリヒリした空気は変わらない。いつ何が起こるかわからない最悪の緊張感がこれでもかと付きまとってくる。 そして主人公の執念の捜査が顔付きに現れていく様も凄い。そりゃあんな目に遭えば人間変わるよね。  終盤の突入シーンはイカすヘリが落ちたりとホントのことなのに見応えたっぷり。臨機応変な彼らの仕事っぷりはこの映画唯一のアゲポイント。 結末はわかりながらも最後まで緊張感が止まらないのと凄いです。帰るまでが作戦なのだ。 嗚呼ここまで長かった…。  最後のシーンは達成感よりもドップリとした疲れがのしかかる。2時間半の短さの中に10年分の重み伝わってきました。お疲れ様です。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-09-17 10:57:07)(良:1票)
65.  ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 
天使か悪魔かケーブルガイ! 奴に友達認定されたら運の尽き。どこまでも張り付いて離れない粘着質!!!でも味方になれば際どい所まで助けてくれるけど、敵になったら…。 大抵の映画や漫画なら粘着質のヤバい奴は大体不潔感漂う奴なのですが、本作は面白イケメンのジム・キャリーなおかげで不快感少なめで、動きや顔が面白いけれど、言葉や行動の節々にヤバさが漂うくらいの絶妙なバランスの良さで収まっていて絡まれてる本人は気の毒ですけど、外から見てるこっちとしては楽しいんですよね。 居るじゃないですか離れて見てる分には楽しいけれど、絶対にお近づきになりたくない人って。 そんな事で起こるスリラーだけれど、雰囲気はコメディ色も強いしBGMものどかなので楽に見れます。死人も出ないしね。  最後は彼の偏屈性の生まれは孤独にテレビに育てられたからと言うオチになっていますが、さすがに無理やり感はありますね。先天性のヤバさですもんアレは。  ちなみにジム・キャリーの吹き替えはエース・ベンチュラと同じく江原正士氏による狂気より面白さが上回り、終始憎めなさが漂う演技が最高でした。  そんなこんなで面白くも全く懲りてない背筋がちょっと冷える締めで最後まで楽しく見ることが出来ました。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-09-14 18:39:06)
66.  インセプション 《ネタバレ》 
俺たち素敵な夢泥棒っ! クリストファー・ノーラン監督最新作「テネット」公開を控え、ダンケルクやインターステラーなどが公開され2010年の作品「インセプション」もIMAXで再上映された。 当時も劇場で見たけれど、改めて見ると自分がほとんど内容を覚えていなくてビックリ。おかげで新鮮な気分で観ることができました。  でも主軸となるミッションの「多重構造になった夢」という構造は覚えていたので前回は「凄いけどよくわからなかった」という印象があったけれど、今回はスルスルと理解出来て10年前より確実に楽しめている。一回目は設定を理解する間にドンドン話が進んでいくのでついて行けなかったんだよね。  そんな訳で一度見た映画なのに、渡辺謙が撃たれるのも知っているのに終始ドキドキ。三枚目なトム・ハーディも素敵だし、改めて見るとディカプリオは情けなさ漂う良い演技をしている。 あとジョセフ・ゴードン=レヴィットはセクシーすぎるよ。 それにCG嫌いのノーランの映像は今もなお10年前の作品とは思えない輝きを放っており、不思議な気分を味わえる。わかっていてもあのホテル廊下での格闘シーンは不思議に見える。  最後にノーラン映画はどれも見終わった後の後味が独特ながらも気持ちよく、爽やかな気分で「良い映画観たな…」と思いながら劇場を出ることができるのでやっぱ最高ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2020-08-29 22:40:38)
67.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
クールなあいつは逃し屋。我らがライアン・ゴズリング。 監督はデスストランディングでハートマンを演じたニコラス・ウィンディング・レフン。 アウトローながらも純な愛を知った彼の未来は綺麗な映像とエモい音楽の割に上手くいかない。いや、行くはずがない。 ライアン・ゴズリングってイカれた役が多くて今回はなんともクールで期待しましたが、中盤からバイオレンス全開になった瞬間彼のサイコ本性が丸見えになっちゃって「あ、いつもの彼だ」となっちゃいました。 彼には血しぶきの化粧がお似合いなのだ。人妻との恋仲も顔をペチャンコになるまで潰したらそりゃドン引きですわ! 結末は意外とアッサリで、余韻はあるけれどよくは分からず、人妻もあんな殺しっぷりを見ても後ろ髪惹かれていて大丈夫かなとなっちゃいました。 監督の映画は初めてでしたが、その音楽と映像は美しく、なおかつバイオレンスも凄い、面白い作品でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-08-29 22:36:37)
68.  ストライクウィッチーズ 劇場版 《ネタバレ》 
独断先行命令無視、最もヒーローに向いていて軍人に向いてない我らが主人公はまたもや日本から欧州へ。 しかも今回は真面目すぎる若造を連れて。 本編はロードムービーのように新キャラの服部静夏と二人で旅をする形なのですが、軍紀無視が当然の宮藤と新キャラちゃんのソリが合うはずもなく徐々にギクシャクしていきます、まぁこれがなんとも気分の良いものでは無いのがちょっと残念。  だけど本作は他の部隊のウィッチがどかどか出てきたりと、本シリーズの世界観を更に広げる面白さが詰まっていました。 最終的な二人の関係は501の他のメンバー達の宮藤に対する圧倒的な信頼のおかれ方と、魔女というより化物な宮藤の魔法パワーに圧倒されて屈服and納得するしかないという結末にはなんともかんとも。 それで服部の真面目すぎる性格がちょっとほぐれた所まで描いて若き世代の成長要素を持たせて欲しかったなと思っちゃいました。  ラストは更に部隊の再再結成が明示される終わり方。 印象的にはちょっと長いOVA的なアッサリとした内容でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-07-25 22:43:45)
69.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 
第一線の俳優陣で送る恋と青春の物語は、どこまでも高クオリティ。 とにかく誰もが演技が素晴らしい。 ジョーの奔放すぎるも現実と向き合う姿勢、ローリーの恋の風向き、エイミーの感情が複雑に絡み合う思い、そしてメリル・ストリープ叔母さんの威厳が凄かったです。というかみんな凄い。  そしてグレタ・ガーウィック監督の編集の凄まじさも素晴らしい。近代アメリカが舞台ながら雰囲気を壊さずに現代的なテンポとスピード感で描いていったり、最初から覚える人物が多いながらも、一人一人の人間を丁寧に構築して自然とこちらに覚えさせる技はまさに職人。更に、過去と現在を色調でわかりやすく表現してるのも嬉しい。手紙のシーンも好きです。 それに衣装に、音楽、どれもが素晴らしく若草物語というモチーフに見る前は全然興味は惹かれなかった僕でさえ、最後には前のめりにウルッときてしまいました。素晴らしい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2020-07-03 16:37:35)(良:1票)
70.  ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 《ネタバレ》 
面白かったけれど大きな謎が残るドラマシリーズ!クーパーは乗っ取られてどうなってしまうのか!?レオは無事蜘蛛から生還できるのか!?ベンはドナの父ちゃんに殴られたけど大丈夫なのか!?マイクは気の毒じゃないか!? など後味が悪いくらい数多くの謎を残したまま終わっちゃいました。 そんなドラマの後に作られた本作品。評判の悪さは知っていましたが、続きを見るためにも、この作品は見なきゃならぬと思い視聴。 結果更に謎は深まり、不快感だけがたっぷり浴びさせられる結構苦しい作品でした。 ボビーはマジで人を殺したのか!?レオは何故あんなに早くとんずらしたのか!?あのデビット・ボウイや他の二名はなんだったの!? とにかく謎だらけ。 そんな内にローラも殺されちゃってよくわからないまんま終わっちゃいました。 にしても全体を漂う不快感は凄いですね。嫌な雰囲気が終始流れていて凄いですよ。それにローラとリーランドの関係の絶望感も最悪です。最後のリーランドの演技は恐ろしいったらありません、アレに比べたらボブなんか可愛いもんですよ。 あとドナの役者さんはドラマの強そうなドナとは正反対で凄く弱々しくてでびびっちゃった。 これを当時見ていたら僕も怒り狂っていたでしょうね…とりあえずシーズン3に行く用意がこれで出来ました。
[DVD(吹替)] 5点(2020-06-30 11:31:37)
71.  ロボ・ジョックス 《ネタバレ》 
人類よ、これがロボジョックスだ!文句あるか! なにか壮大なバックボーンがありそうで無いような不透明なストーリー、人間関係、世界観。 とにかく規約や命令を無視しまくる選手達、負けた奴を無慈悲に踏みつぶすライバルパイロット、陰湿なスパイ合戦、ロボットに乗りたがる試験官ベイビーな人達。 独特なSF観は見ていて楽しいですが、なんだかんだツッコミ所ばかりの荒いドラマはご愛嬌。マツモト博士が定食屋の親父にしか見えないのもご愛嬌。 印象的なのはやっぱりパイロット試験ですね。ギャグです。 しかし、そんな事は本来この作品にとってはどうでもよかろう事。本当の主役はアキレスとかいう額に日の丸がくっついたオッサンではありません! 我らがマツモト14号(紛う事無き日本製!)。そしてボバレフスキー42号!その勇士!カッコ良さ!弱さ!名前の独創性!危うさ!ガジェットの多さ!全てが魅力的です。なんともいえないストップモーションで動くその姿はまさにスーパーロボット!ザ!特撮!なぜ戦闘時あんな危ない所に観客席があるのか?とか、なぜ宇宙まで飛んだのか?とかそんな事はとてつもなく些細でどうでも良い事なんです!いや、どうでもよく無いけれど! 最後はあれだけ互いを憎み合っていた両者が仲良く拳を合わせて終わり!もうこちらの事を一切考えない突き放してくれる映画でした!最高!
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-06-24 20:58:46)
72.  バード・オン・ワイヤー 《ネタバレ》 
う・・・うるせー!!! ハリウッド映画にはうるさいヒロインというお約束みたいなキャラクターがいます。まぁアクションシーンが起るたびに主人公の隣でキャーキャー叫ぶだけの係です。主人公が叫ばない代わりに一般人目線で事の異常性を悲鳴を使って教えてくれる便利な役回りなのですが、諸刃の刃でもあり、間違ってやりすぎるとうるさいだけの存在となり作品全体のの質をも下げてしまう損なキャラクターでもあります。  まぁそんな(損な)役を今回ゴールディ・ホーンが演じる訳ですが、これがもう事あるごとに叫びまくるキャラクターでビックリ。常に叫んでます。銃撃戦で叫び、カーチェイスで叫び、飛行機が離陸しただけで叫び、頭にゴキブリが乗って叫びます。う…うるせぇ…。 そんなこんなで全然ストーリーは入ってこないが、こちらもロクでもない。よくある逃亡して身の潔白を暴くモノに近いが、立場上主人公は過去点々としてきた場所に出向きそこでお世話なった人々に会い、面倒事か死を振りまいて去って行く。あんなに人の良さそうな整備工のオジサンがあっけなく殺された時点でなにかこの映画はヤバいと感じました。  主人公の行動もよくわかりませんし、ましてや二人で行動する意味もちょっとわかりません。 しかしアクションシーンは流石のジョン・バダム。特に凄いのはやはりヘリと飛行機のチェイス。素晴らしい迫力です。音楽や雰囲気も良いのです。 ラストバトルは何故か動物園。なんと動物を檻から出しての攻防。だいぶカオスな様相である意味目が話せません。処刑がライオンやピラニアまかせというのも面白いです。どこに向かっているんだこの映画。  結末も、彼らの立場がよくわからないまんま終わる雑っぷり。大暴れした二人がこのまま穏便に済むとは思えないのですがまぁ…もう…どうでもいいや。
[DVD(吹替)] 5点(2020-06-24 14:15:06)
73.  張り込み(1987) 《ネタバレ》 
張り込み!刑事ならやらにゃならぬ仕事!ドジな2人組が若いギャルを張り込むぜ! そんな二人の刑事と一人の若い女性のコメディ映画はコメディというよりは結構サスペンスでアクションもあったりと盛りだくさん。 序盤の刑事同士の悪戯合戦やベタな隠し事ラブコメとだんだんと面白さにエンジンがかかってくるのがたまりません。 朝マリアからクリスの家に電話がかかってきて「まずい!」となるシーンは丁寧に張られた伏線のおかげで面白すぎます。 他にもクリスと警察のチェイスもなかなかに笑えます。更に酔っぱらいを巧みに去なすクリスには男の俺もほれぼれ!そりゃ惚れるわ! が、そんなユルい空気にはタイムリミットがあるのがまた巧妙。 後半はうってかわってハラハラな緊張感たっぷりのシリアス展開一直線。 警察とのカーチェイスはシンプルながらも魅せるはやはり監督ジョン・バダムの職人芸。これが凄いよく出来ている。 更にそこからマリアの家にやってきた逃亡犯とのやりとりは一触即発のヒリヒリした展開。 さらに製材所でのバトルとここまでダレさせる事無くノンストップに走り抜ける展開の連続には恐れ入ります。 最後はベタながらのハッピーエンド。 他のジョン・バダム映画に比べるとスケールはだいぶ小粒ですが面白さは変わらずの素晴らしい作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2020-06-16 23:50:52)
74.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
今回IMAX版が上映されたので改めて見てみました。 いやいや、2020年にマジで東京オリンピックが開催される時期に本作を上映するなんて粋な事をしてくれますね。 まぁこちらの世界はオリンピックどころか開催地がまるごと崩壊する話。そして僕はこの映画版の話をほぼ覚えていなかったので非常に新鮮に見る事で来ました。 やっぱりカッコいいAKIRAのタイトルロゴがバーン!と出る始まりからもう痺れますし、金田対クラウンのバイクバトルも鳥肌たちっぱなしですよ。 でもテンションの絶頂って本作は意外序盤がピークであとは結構下り坂。いやいや、それでも面白いんですけどね。 それにバイクシーンはどれも背景が動きまくってアニメとは思えない立体感があって凄まじいですし、背景も作画もとにかく凄まじい。 あと何と言っても本編は金田の存在がとにかく楽しい。政府側でもテロリスト側でもなく純粋に友情と愛のために生きるカッコいいし、緊迫した雰囲気の中でもユーモアを忘れない彼のおかげで本編は半分成り立っていますね。 そしてやっぱり聞いて楽しい名言の数々「さんを付けろよデコ助野郎!」や「ピーキーすぎてお前には無理だよ」などの台詞がやっぱり聞くと嬉しい。 ストーリーより半分雰囲気映画な本編ですが、改めて面白い作品でした。 ちなみにIMAX版は更に音、映像と共に最高です。
[映画館(邦画)] 7点(2020-06-05 21:24:15)
75.  名探偵ピカチュウ 《ネタバレ》 
1996年、小学三年生の頃にポケモン赤・緑と出会ってそれから行く年の時が来て僕もいい大人になった。 当時はもう狂ったように遊んだし、カードも買ったし、アニメも見たし、ポリゴンショックも受けた(特に身体に異変無し)。 だけど今はもうポケモンも遊んでないし、これから遊ぶ事もないだろう。 でも地上波でなんとなく本作を見だしたらなんだか在りし日の感情が沸々と湧いて出てくるじゃないか。 この世界、あぁこのポケモンの世界!小学生の頃憧れた世界だ!!! アニメではない実写のポケモンはまさに実在する生物として描かれ、現実を生きる生物らしさとポケモンの可愛さを上手く混ぜた大変素晴らしいものになっている。(あのガーディを抱かせてくれ!) それにネオン多めの街並も可愛いブレードランナー感があって最高ですね。思えばロゴやポスターのデザインなどもも非常にセンスが良い。 まぁお話は子供騙しではないにせよ結構オーソドックスなものになっていて、大人にはちょっと物足りないものにはなっているが、ピカチュウとのやりとりは面白いし、バトルシーンはかなり迫力がある。超巨大ドダイトスやメタモンなど驚きの連続なのも面白いです。それに知ってるポケモンが出るたびにめちゃくちゃテンションが上がります。 そんな見所たっぷりなおかげで終始ダレる事も無く最初からエンディングまで大満足で見終える事が出来ました。もうこれは今まで生きて来たご褒美と言っていいですね。素晴らしい。次回作に期待してます。
[地上波(吹替)] 7点(2020-05-29 17:24:16)
76.  大空港 《ネタバレ》 
イカすオープニング曲から入る本作は墜落パニックかとずっと思っていたのですがなんとグランドホテル方式の群像劇でした。 というかここから有象無象渦巻く跳梁跋扈のエアポートシリーズ(本家は四作のみ)が始まったんですね。 様々な人間の感情と思惑が交錯する70年代大空港の一大事はモダンなカットインたっぷりのライトな雰囲気。 策士すぎる無賃乗車おばあちゃん(この人金は持っていて楽しんでやってるタイプだ)との攻防や、妊娠してしまった彼女に対して今後を悩むパイロットなど…ここまではとても軽い雰囲気であったが、なにせ一つのミスが大惨事を招くのが映画内での空港と飛行機の運命。  ここでなにか事故が起きて…と思ったら非常に気の毒な夫妻の登場。 爆弾魔の妻思いは良いのですが多くの人を巻き込む流れはなんとも微妙な気分にさせられます。最後取り残され降りてきた乗客に謝罪してしまう奥さんが非常に痛ましい。気の毒すぎる。  しかし爆弾があると推理するシーンもなかなか一人の税関員の直感から導かれているのがプロの仕事というか超能力じみていてあまり説得力がないのがちょっと残念。 仕事に熱心すぎて家族を放り投げてしまった空港長はそのまま仕事と嫁を放り投げる最後がなんともかんとも。 あと被害に遭った乗務員のお姉さんと赤ちゃんがどうなってしまったのかも気になります。  一人一人のストーリーを紐解くとそこまでの話はないのですが、劇中の人々の絡まり合いがとてもバランス良く出来ておりいろんな化学反応を出しており、グランドホテル方式の映画としてはかなり成功しているものと感じられます。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-11 14:38:44)(良:1票)
77.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
本作は静かなディザスター映画。見えない怪獣映画。現実味が強く死ぬほど怖いパニック映画だ。  噂とデマが蔓延し食糧を奪い合う者、己の利益のためにデマを流す者、ここぞとばかりに暴動を起こす者、ゾンビ映画並に人間達の負が濁流のように迫るシーンはとにかく恐ろしい。  あのマット・デイモン自身も己の肉体は守れても、家族までは守れない。運命に翻弄される彼に出来ることは娘の命を守る事しかなかったのは本作では唯一映される一般人目線で非常に良かった。 しかしウイルスを防ぐ方法はあった。それは今我らもやっている手洗い。 本作ではこれでもかと物に触るシーンを見せてくる。それが取り返しのつかない事になっていくのがまたまた恐ろしく、手からの感染をこれでもかと見せて手洗いの重要性を教えてくれる。触れても顔は触るなよ!  本作は反面教師的な役割と手洗いと自衛の重要性、そして今僕らが置かれた状況を最悪の形で見せてくれる、ある意味で薬のような作品かもしれない。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-04-04 10:23:03)(良:2票)
78.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 
僕には早かった… たしかに絵的には面白いですがやっぱり冗長に見えてしまうのが僕の訓練の足りなさなのでしょうか。 噛み合ない会話、よくわからない状況、一体ソラリスとはなんなのか… ただこの不思議な世界で一体何が起こって行くのかは予想がつかず、蘇った元嫁が何を目を離していない隙になにをしでかすかわからないハラハラ感がずっとありました。液体窒素なんて飲むな! にしても最初に蘇った嫁をロケットで飛ばすなんてまるで古いアメリカのカートゥーンみたいでちょっと笑っちゃいました。 そんなこんなでこれから後数回は観る付き合いになりそうな本作。とりあえず初見ではこのくらいの点数です。
[DVD(字幕)] 5点(2020-03-28 20:43:31)
79.  ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE 《ネタバレ》 
映画館でチラシを見た時一体どういう事なのかわかりませんでしたが、今回Amazonプライムで観る事が出来ました。 いつもの2人にマドンナに三船美佳さんを御呼びしての初の台湾での海外ロケという…映画…映画かコレ? やっている事は舞台が台湾である事以外は全てがいつも通り。  まぁ本作は料理を推す訳でも、観光地を推す訳でもなく、ただ単に路線バスで台湾横断というだけのもんだから映画館で映えていたかは怪しい所。料金払って観るのはちょっと考えちゃいますね。 しかしながらこの「いつも通り」は居間で食事しながらだらだら観るには非常に良いモノで、いつもと違う台湾の雰囲気もとても良かったです。  3日目では台風直撃で足止めを食らい、4日目ゴールまで行けるかはかなりハラハラしました。途中で蛭子さんのコケ方がかなりリアルで痛そうでしたね…。 なんとかギリギリゴール出来たのもホッと胸を撫で下ろしちゃいました。マジで間に合わないかと思っちゃいましたもん。 ただゴールの灯台があまりに地味すぎてこれでゴールというのも達成感が湧かなさに笑っちゃいました。  でも道中での人々との交流がなんだかんだほっこりしましたし、街の景色や料理はどれも美味しそうでした。台湾に行きたいなぁ。 まぁ映画として観るとかなりツラい本作ですが、番組としては非常に満足でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-03-28 20:36:32)(良:1票)
80.  ショート・サーキット 《ネタバレ》 
自我を得たロボットジョニー5!己の運命は己で切り開くのだ! 本作の見所は何と言っても主役のジョニー5。 完全なモノホン感はたまりませんね。コロコロ変わる表情に伸びるレーダーなど様々なギミック特撮の輝く絵がいちいち面白い。 基本は追いかけっこなのですが、ジョニー5も成長していくごとにユーモアを覚えて面白くなって行く所も最高。 特にサタデーナイトフィーバーに合わせてステファニーと踊るシーンは素晴らしい。感動する所でもないのですが泣けるシーンです。(って同監督作品のセルフパロディでもあるんですね) 途中の同型ロボとのバトルも面白く、いちいちジョークを言いながら戦うジョニー5がとにかく可愛い。 周りの人間達もユルい人が多く、ジョニー5に車を奪われた2人が路肩で遊んでるシーンが最高です。 最後は制作者との和解、そして脱出、悪い奴はクビとスッキリするラストで大満足!最後の最後まで大人でも楽しい一本でした! やっぱり特撮はいいもんですね!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-03-27 16:59:39)
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