781. コドモのコドモ
《ネタバレ》 素敵な麻生さんに10点、はつらつとした谷村美月に10点、将来性豊かな学級委員長役の子に10点、医者という職業の大事さ、尊さを小学生ににして会得できた少年に10点、 案外進んだようなことを言って、一番子供がわかってるような教師が実は一番駄目なことを描いた点に10点 だけど子供に対する重大な性暴力を、美談として描いたことに-10万点 だからマイナス点をつけたいんだけどつけられないものはしょうがない。 小学生の女の子と性行為を行い、しかも妊娠させたら、それは極めて悪質な性暴力。 行ったのが、大人であろうが、同級生の男子であろうが関係ない。 そもそも最初にそういう発想があるべきなのに、全くなく、話を命の尊さにすりかえたことにさらに、-10万点 (ほんとに2時間見るの苦痛だったんだけど、昔自分が好きな女優が出てる映画に関して、明らかに映画を見てない中傷的なレビュー?が氾濫したのがものすごく腹立たしかったので頑張ってみました。でもほんとにつらかった) 2010-1-03 他に映画以前の映画を評価してしまったので、それよりは上ということで 1点に変更 [CS・衛星(邦画)] 1点(2009-10-09 22:26:11) |
782. 007/トゥモロー・ネバー・ダイ
《ネタバレ》 人を殺すことにいちいち理屈をつけなきゃいけないような邦画のサスペンスを見ることが最近多かったので、全くこれっぽっちもためらいを感じないボンドには痛快感を感じました。(特に昔の愛人の仇をうつとことか) 携帯とか自動車とかの小道具も面白かったし、ミッシェル・ヨーもSAYURIの時よりは随分魅力的でした。 ただ、二度見ると、例えばものすごく大がかりなことをやってるわりには、警備陣のあまりの手薄さとか、キーボードに漢字がふられてる悪ふざけとか細かいことが気になりました。 (このシリーズ二度目はどうしても減点になることが多いんで見ないほうがいいんかしらw) [地上波(吹替)] 6点(2009-10-09 11:23:37) |
783. ターミナル
《ネタバレ》 よくファンタジーだから、細かい突っ込みは……なんて言い方があるけど、これくらいファンタジーを馬鹿にした言葉はない。良質なファンタジーは必ずしっかりとした世界観、ルールに裏打ちされることによって、観るものを異世界に誘うものなのだ。 製作者の思いつき、ご都合主義によって左右される作品をファンタジーと呼ぶのは、ファンタジーへの侮辱。 ましてや、この作品のように、一見リアルな世界、リアルな人間を描きながら、あまりに多くのいいかげんさ、思いつき、適当さで出来上がってる作品を、ファンタジーだから、おとぎ話だからの一言で容認することは、私には絶対できない。 だいたい主人公のあの「軽い」目的のために、(本人が望んだとは言え)一人の人間が国外追放、投獄され、二人の人間が職を奪われる。(映画でははっきり描かれてないけど、そうならないと断言できる材料も何も与えられなかった) そんな結末に感動することなんて絶対無理。 ボロカス書いたけど、ゼタ=ジョーンズがあまりに綺麗で素敵なんでこれ以下の点数はつけられない [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-09 11:06:32) |
784. 彩恋 SAI-REN
《ネタバレ》 もったいない。 これだけ魅力的な女優達と個性的な俳優でキャスト組んでおきながら、この出来。 邦画にありがちなといっちゃお終いだけど、人を殺せば感動だと思ってる安易な、そして真っ当な気持ちのぶつかり合いがない、終始ヌルッとした脚本。 前半51分くらいまでは、ガールズトークなんかで心地良い雰囲気に包まれてみてたんだけど、そこから先がグダグダで長かった。 あと、実は無意味にハードルが高い映画で、何かに引っかからずに最後まで見れるのは、少数派。最初からマイナーだということに甘えてる姿勢にも疑問を感じる。 ただ、奥貫薫さんという女優の魅力に初めて出会えた分だけは、自分的に価値がある作品だった。 平成23年3月14日追記 良を頂いたのを変更するのはどうかと思われるので、もしもお気に障ったら遠慮なくお取り消し下さい。 2度目じっくり見て、この映画の薄気味の悪さが理解できた。世の中でまだ完全に受け入れられていない価値観に基づいた行動を、高校生達が行い、それに対して全く批判もされることなく、温水によって代表される「ぬるい」大人たちがごく当たり前として受け止める、このなんともいえない気持ちの悪さ。 高校生が飲酒することに、いちいち目くじらを立てるつもりはない。自分だって大いに飲んだ、だけども後ろめたさはあったし少なくとも発見した大人は、叱責した。それが世の中の最低限のけじめじゃない。 高校生が性行為を行い妊娠するのだって、別に個人的な価値観では「否」とはしない。 (実はガッキーに対する愛情のあまり、彼女の主演映画をとことん擁護して大喧嘩して、 ある映画サイトを追放になった過去がありますw) しかし、それを親や周囲がすんなりと受け入れるのは気持ちが悪い、不自然、異常。 その他電動キックボードの違法の使用とか、とにかく無神経さが滲みでるような脚本。 そして、他のことは、まあ、看過するとしても、たった一つどうしても認められないこと。剥けないのをむりに剥くと、かんとん〇〇といって大変な事態になるんだがw [地上波(邦画)] 4点(2009-10-07 15:50:25)(良:1票) |
785. Wの悲劇
《ネタバレ》 薬師丸さんのファンなら何度見てもOKで、おそらく10点がつくでしょう。 だけど、そうでない人間は1、2度にした方が。せっかくの好印象がくずれます。 昔何回か見て自分なりに大分いい印象持ってたんだけど、今回じっくり見てみたら。 もう台本に粗が多くて、多くて。 芝居に命かけてる劇団の花形女優が、自分の退団かけてまで1研究生救いません。 ましてや、その直後にだれが見てもごり押しのいちゃもんつけて、その研究生に大きな役を与えるなんて。 こんなことが怪しまれず通るわけないじゃないですか? あんだけ大騒ぎしてるマスコミだって、彼女の周りに全然取材して裏取ろうとしないわけないし。 そもそも、撮影時期が合わないからって、原作を劇中劇に変えるって無理ありすぎです。 原作に対しても冒涜、またそんな理由で別のストーリーが作られるとか、映画にたいしても失礼です。 [DVD(邦画)] 6点(2009-10-05 18:55:40) |
786. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 平成23年4月4日全面改訂 前回見たときは、完全に見る視点を間違ってたと思います。詐欺とか騙しのテクニックの面白さを期待して見たんで少し拍子抜けしたわけなんですが、実はこの映画の魅力は、フランクと捜査官の関係、フランクと父との関係、母との関係、等々、人間関係のドラマとしては充分以上に楽しめる作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-03 10:41:50) |
787. 荒馬と女
《ネタバレ》 マリリン・モンローがどんな女性だったかよくわかる映画だった。 ゲイはこれからどうやって生きてくんだろう?自分の生き方を否定されて、あっさり受け入れて。それこそ死ぬしかないんじゃないかな。 たぶん二度と観ることは無い映画だけど、後味はそんなに悪くなかった。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2009-10-01 07:31:24) |
788. 大帝の剣
《ネタバレ》 かなり楽しめました。好きですね、こういう別の人格、生物が体の中に入ってきて共存する話。 キャスト的にも大満足 阿部寛は何をやっても阿部寛で、長谷川京子は綺麗。なにより驚いたのはクドカンがちゃんとまともな芝居やってること。 ただ、残念なのは中ボス、ラスボスが弱いこと。ラスボスはもっともっとこちらを一度や二度絶望させるくらい強くないと。 あと、どうでもいい宇宙船のCGには思い切りお金使ってそうなのに、肝心なところでCGというか特撮しょぼかったですね。何、あの最後の脳みそ?子供のおもちゃ? 設定、キャラクターはいいので、もっともっと面白くなった可能性のある作品。 興行的な大失敗はうなずけますが、残念です。 平成25年3月31日再見 よくも、これほど面白い設定で、こんなワクワク感がないつまらない話に仕上がったなと逆に感心。宇宙生物の正体も、地球人の登場人物の正体も、オリハルコンの正体、意味も、最初から明かす、明かす。伏線も何もあったもんじゃない。少しは見てる側に「?」と思わせる要素も残してほしかった。いささか品性に欠けるたとえだけど、ストリップショーで最初から真っ裸で出てきても面白くないでしょう。 前記の設定だけでなくて、キャストやあと、ちょっとしたくすぐりも十分笑えたので残念な作品。特に、黒木メイサ、男装だと目つきの悪さが全く気にならずなかなか。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-28 16:36:03) |
789. スーパーマンIII/電子の要塞
《ネタバレ》 実はⅠ、Ⅱ、Ⅲの中ではこれが一番面白かった。 どうしようもない失業者が突然コンピューターの才能に目覚めると、ハッキングして気象衛星をあやつり、天候を変えてしまうなんて十分今でも通用するストーリーだと思う。(そりゃ、ハードとしてのコンピュータ、とかプログラムの仕方とは無茶苦茶ちゃっちかったけどw) あと、スーパーマンの人格が二つに分裂して互いに戦うのも面白かった。(ただ、クリプトナイトもどきで、おかしくなってるのが子供の声で正気にもどってくってのは安易ですけど) ただし、身障者を馬鹿にしてギャグにするようなオープニングは最低、最悪。よく上映時非難されなかったなと。その分でー4点です。 [DVD(字幕)] 3点(2009-09-28 10:51:14) |
790. スーパーマンII/冒険篇
《ネタバレ》 ギャグとして観ると面白い。もう途中で、つっこむのに疲れるくらいつっこみどころが多くて。 また、製作者の意図には全く無いかもしれないけど、アメリカ人の嫌なところ、傲慢なところが、はっきり現れててその点では興味ぶかい映画でした。 やっぱりアメリカ人にとって、力が全てなんだなと。しかも無形の力ではなくて、人をぶん投げる、物を壊す、具体的なわかりやすい力w アメリカ人にとっては、そういう力が絶対。だから、自分達よりちょっと強い存在が出てきて、ホワイトハウス壊されたら、即降伏。しかも世界の指導者(爆笑)アメリカが降伏したら、当然w他の国もみんなおとなしく降伏(実際には、中国とベネズエラ、イラン、北朝鮮だけは、あの3悪人が行って暴れん限りは降伏しないと思われw、塚、イスラム教徒は最後の一人になるまで抵抗すると思われ) いや、アメリカ人じゃなきゃ考えつかないストーリーですね。 あと食堂でのごろつきへの復讐。あれなんかもアメリカ人ってのは、とにかく力関係とか関係なく、やられたらやりかえす、そういう実に器の小さな国民ってことがよくわかりました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-28 10:37:29) |
791. スーパーマン(1978)
《ネタバレ》 久しぶりに見たんですけど、記憶してたより面白くなかったです。 まず、26の銀河の知識とかもっともらしいこと言う割には、自分の星ひとつ救えない親達にげんなり。 地球に来てからは、なかなか。養父母もいい味してるし青年時代も面白かった。また初めてメトロポリス来て新聞記者になり、スーパーマンデビュー、空中デートも素敵だったと思います。ジーン・ハックマンもなかなか楽しい悪役で、無能な部下とのやりとりは楽しかった。 ただ、どうしてもあの落ちが……… まず、あのシーンですが、スーパーマンが猛スピードで回転して、地球を逆回転させた。 それ以外の解釈は無理です。なぜなら、回転の一番最後に地球の回転を元にもどすために、スーパーマンがそれまでとは逆の方向に飛んでるんですから。 その他の解釈では、最後のあの逆逆回転が説明できません。 で、ごく当たり前の、だのに大勢の人が騙されやすいことを一つ。 「時間が進むから、地球が自転するのであって、地球が自転してるから時間が進むのではない 従って地球の自転をどうしようと、それは時間の流れとは全く関係ない」 わかりにくければ、地球から他の天体に向かう宇宙船の中でも時間はすすむことを考えていただければ。 こんな失笑物の展開で、感動してくれといわれても…… 無理ですw [DVD(字幕)] 4点(2009-09-28 10:19:19) |
792. ヤッターマン(2008)
《ネタバレ》 ドロンボ一味のいんちき商売も、「もしかして、もしかすると」も、どくろベー様も、 ビックリドッキリメカも、メカのもとも。おだて豚まで! とにかく製作者の原作に対するレスペクト、愛情が感じられて最高でした。 あと、予告編も。(小さい子供連れてったら、来週も来ようねって大変だっだろうなw) フカキョンのドロンジョ様も言うことありません。 DVD買って、やっぱり良かった。 [DVD(邦画)] 8点(2009-09-26 15:38:37) |
793. 早春物語
アイドル映画はアイドルが可愛くないと、その時点でアウトです。 原田知世は、このあとの映画では十分魅力的だったので、ちょっと中途半端な時期だったのかな。まだ、子供、子供してこの役は無理でした。 しかし、40代の男性と、17歳の女子高生の恋物語が別に世間に異端視されることなく、メジャー映画として公開されるなんて、古き良き時代ですねw [ビデオ(邦画)] 3点(2009-09-24 10:44:24) |
794. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 これほど、映画の主人公に心が惹かれたことは今までありませんでした。 最初は、あくまで金儲けのために動いていた、人間としていろいろな弱みを持つ人間が、その人間としての弱さを残しつつ、大勢の人間を救うために全てを失っていく姿にうたれました。 「目的は手段を正当化する」という言葉は、今まで嫌いな言葉でしたが、その目的が人の命を救うことであるならば、あるいは成り立つ言葉であるかなという気もします。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-09-24 10:36:18) |
795. ジョニーは戦場へ行った
《ネタバレ》 何度も見た映画ですが、今回は特に、世代による戦争に対する関わり方の違いを深く感じながら見ました。 戦争を賛美し、参戦を決めるのは、上の世代。だけども実際に戦争に送られ、死んだり、ジョニーのように傷ついたりするのは若者の世代。 こういった観点から見ても、なかなか考えさせられる映画でした。 平成26年7月8日 繰り返し見たい映画では無いので 点数のみ7→6 ※3 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-09-24 10:24:26) |
796. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 実は難病物はけっこう食傷気味で、どうして日本映画は?って普段文句を言う方なんですが、この映画にはやられました。 あまり回想部分には惹かれるものはなかったんですが、現在の方。 思い出の場所で、亜紀の声が、テープから聞こえてくる、もうたまりません。 自分だったらあんな思い出に出会ったらその場で、悲しさのあまり崩壊してしまうかもしれません。 巧みなストーリーに惹かれました。あと、長澤さん、自分的にはあまり評価が高い女優さんじゃないんだけど、この映画は素敵です。テープの声も含めて [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-21 19:41:36) |
797. 女帝〔エンペラー〕
《ネタバレ》 ビジュアル的には100パーセント満足です。チャン・ツィイーは綺麗だし、皆さんには、あまり評判が良くないワイアー・アクションも、日本のチャンバラに比べたら全然こっちの方が迫力あって好きです。 ただ、ストーリー・キャラクター設定がね。ハムレットをなぞったのはそれなりに面白かったけど、あまりに皇帝が精神的に弱くて、あんな死に方はないと思う。 やはり悪は強くないと魅力無いですよ。一番のクライマックスがあれでは。 平成24年2月24日追記 結局、この映画のストーリーがわかりづらい、ぴんと来ないのは、主人公と皇帝の間の恋愛感情がわかりづらいから。で、なんでわかりづらいかというと(ここから先はあくまで私見)、日本人と中国人では男性俳優の魅力の感じ方が違うからじゃないかと。 なんで、こんなこと思ったかというと、レッドクリフで悪の総大将、スケベ大王の曹操を演じてぴったりだった俳優さんが、先日見た「孫武」というテレビドラマでは、女性にもなかなかもてる主人公役やってたんですよ。ということは、中国人の感覚からすれば、彼は男性的魅力がある俳優だということになりますよね。。 同じことを、この映画の皇帝にもあてはめて、すごい渋い男性的魅力にあふれた男性だと脳内補完して見れば、案外といくつもの恋愛感情が交叉した結果の悲劇と楽しんで見れるかもしれません。以上愚見でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-21 19:30:20) |
798. 栄光への脱出
《ネタバレ》 つくづく酷い映画だと思いました。 一番気の毒なのは、おそらくユダヤ人の監督はイスラエルを擁護する意図でこの映画を、作ったんだろうと思いますが、この映画の内容を鵜呑みにすると反ってユダヤ人に対して悪感情を持ちかねないことです。 まず、信じられないくらい無神経に作られてるのが、命の重さに対するダブルスタンダード。 映画のラストシーンで主人公は、友好的なアラブ人とユダヤ人少女の命を奪った相手をけだものと表現してます。 しかし、映画のそこまでのシーンで彼らのやってきたことは何でしょうか? イギリス人に対する、(映画では絶対表現されてないけど)おそらく民間人も含めた犠牲者の出た無差別テロ攻撃です。 イギリス人は決してユダヤ人に対して一方的な圧政者ではありませんでしたし(そのことは映画の中でも表現されてます)、ナチスからユダヤ人を解放するためにイギリス人の血も流されてるわけです。 それなのに、おそろらく大勢のイギリス人が犠牲になったテロ攻撃に対して、全く罪の意識を感じてない存在として主人公達が描かれてます。(止める理由は、単に国連で問題になるからだけです) こんなの見たら、ユダヤ人というのは、自分達の命はものすごく大事にするけど、他の民族の命は紙くず同様に考えてる民族だと思われてもしょうがないのでは? 第二に映画で描かれてる嘘 まず、あまりアラブ人を悪く表現したくないのか、アラブ人を扇動する存在としてナチスの残党が出てきて、しかも公然と活動させます。 そんな存在認められるわないじゃないですか? そんな見え透いた出鱈目を捏造してまで、イスラエルに敵対するアラブ人はナチス同様の悪だと表現したいでしょうか? プロパガンダにしてももっと上手に作ってもらいたいのです。 第二の嘘は、イスラエル・ユダヤ人にもともとすんでいたアラブ人と共存する意志があったように描いてること。 これに関しては、現在の状況を見てもらえば説明は必要ありませんね。 あまりにも酷い映画で本来なら0点なんですが、ユダヤ人少女の可憐さに1点 [CS・衛星(字幕)] 1点(2009-09-21 10:24:49) |
799. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 平成23年9月3日全面改訂。過去の記憶が途切れている時点に、実は未来から戻っていたという発想は面白いし、基本的には過去を変えることによって自分が望まない思いもかけない結果をもたらしてしまうというストーリー展開もまあまあ。ただ、書いたのが本職のSF作家でないためか、いかにもストーリーが粗雑、整合性とかなんて最初から考えてないように感じられる。 主人公に起こった過去の重大な出来事を時系列順に並べてみるならば、児童ポルノ撮影→爆破事件→犬の殺害という順番になる。この映画のテーマに従うならば、塚従わなくても当然、過去の出来事を変えればその後の出来事に影響を及ぼすはずであり、そのことはこの大きな3つの出来事に関しても当てはまるはず。 ところが、一番最初の過去の改変(児童ポルノの撮影阻止)が行われ、一組の兄弟の人生をまるで変えてしまったにも関わらず、爆破事件、犬の殺害に関しては全く同じ状況、 全く同じスチュエーションで起こるとか!? あるいは、小学生が自分の手の平を釘で刺し貫くとかかなり大きな出来事なのだが、 それが手のひらの傷以外には未来に全く何の影響も及ぼさないとか。 脚本を書いている時点で、自分の扱っている題材、テーマを本当に理解していたのか疑問を感じる。 さんざん、貶してしまったが実は、映画の設定の矛盾についてこれほどじっくり考えてみるのは、新鮮味があって面白かったのでその点では感謝すべき作品。(皮肉ではなく本当に) あと、別に特に演技力を必要とされない、美少女とされるヒロインの2番目の少女のキャスティングにかなり疑問を感じた。何か事情でもあったのだろうか? [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-17 12:27:16) |
800. BALLAD 名もなき恋のうた
《ネタバレ》 大河ドラマで来週の関が原の予告編を見ました。いままでの個人同士のチャンバラとは違って槍を使ってるのはなかなかと思ったけど、その実態はあいも変わらない個人戦の延長のつつきあいでした。 この映画は違いましたよね。集団同士の槍を使っての叩きあいでした。違和感を感じた方も見られると思いますが、あれが実際です。 あるいは、高いやぐらを作っての攻城戦、大勢の軍勢に包囲され圧殺されかけるわずか50名の決死隊。 ここまでは、すごくリアルでした。いままでのどんな時代劇にも負けないくらい。 でもそこからが…… 戦場をとろとろと人が走るくらいの速さでゆっくりと走る自動車。あれでどうやって脅かすんでしょ。どう考えても猛スピードで突進して人馬を跳ね飛ばさなければ脅しになりません。 あるいは、自動車出現とともに止まる敵方の鉄砲、開いたままの自動車の窓、敵陣のど真ん中でうろうろする現代人の親子。 すべては原作に対する敬意だというのは、よくわかります。 だけれどもそこまで積み重ねてきたリアルさをぶち壊しにしたシーンでした。 塚、ここまでぶち壊しにするんならそこまでリアルにする必要もなかったんじゃないかと。 非常に残念な映画でした。でもその残念さはそもそもがこの映画の成り立ちに関係するんでどうしようもないですね。 [映画館(邦画)] 5点(2009-09-15 21:20:15) |