821. オーシャン・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 ストーリーの方は、レースの勝敗が焦点だと思っていたので、中断に次ぐ中断で愛憎劇が延々描かれるのには違和感があった。そして主人公があの傷だらけの愛馬で優勝しちゃうのも納得いかなかった。しかし、砂漠に海に草原に。雄大な映像は素晴らしく、観ていて気持ちよかった。ただ、個人的にこの映画を劇場で観た後、彼女に振られたので二度と観る気にはならないでしょう。 5点(2004-05-23 03:19:00)(良:1票) |
822. 悪い奴ほどよく眠る
《ネタバレ》 復讐を狙う若きヒーローに、何も知らない新婚の奥さんがおり、その父親は狙う標的。この図式が示された時点で、情に流されあの悲惨な最期を遂げることは予想されたわけですが、分かっていても観てしまう役者たちの濃い演技が魅力的です。西が捕まる場面が描かれず、小道具と加藤武の台詞だけで暗示されるのは巧いと思いました。 7点(2004-05-23 03:09:10) |
823. 必殺! 主水死す
《ネタバレ》 シネマ「主水死す」のタイトルで公開する以上、あの時代劇スター・中村主水が死ぬまでの顛末が一貫して描かれるべきと思うんですが、実際はおざなり。津川雅彦は過去の仲間として出てきますが、私などTVシリーズのファンには誰?知らねえよ!な存在だし、名取裕子も同様。主水を刺しながら『昔は良かったわね』と言われてもピンとこないよ。この期におよんで新キャラをヌケヌケと出す恥知らずが情けない。秀たちもいなくとも別に構わない立場だし、何を思って制作者はこんなものを作ったのか甚だ疑問です。主水のブスリとやられたときの表情のみに2点献上。 (追記)藤田まこと氏がお亡くなりに(泣) 仕事人2009でのぐだぐだな使われ方を見ると、やはりこの映画でキッチリ決着がついたことにしてほしかったです。 [DVD(邦画)] 2点(2004-05-23 02:40:08) |
824. 地獄の門
ルチオ映画得意の残酷描写だけを編集してみたいんですが、その中でも内臓ゲロゲロ吐き出しと蛆虫の旋風シーンは間違いなくトップクラスですね。ストーリーは破綻しまくり、あの自殺した神父は何だったのかとか考えるだけ時間の無駄。エグいシーンのみ楽しんでネタにするのが良いのだと思います。 4点(2004-05-23 02:31:12) |
825. 地獄の警備員
徹頭徹尾さっぱり意味の分からない映画だった。あの警備員がなぜ人を殺すのか理解できないから当然だけど(終盤理由を話してたのかもしれないが、あまりにもボソボソ喋るので聞き取れなかった。見返すのも苦痛なのでやめた)。黒澤清の映画に筋の通ったストーリーを求めるのが間違いなんだろう。CURE以外は観終わったあと時間の無駄と感じたものばかり。 2点(2004-05-21 22:10:19) |
826. 踊る大捜査線 THE MOVIE
連続ドラマで人間関係を把握しての観賞だったので、ストーリーにこれといった違和感は持ちませんでした。青島が犯人割り出して、上司を一喝して、刺されて、関係者全員を敬礼させるクライマックスは盛り上がったと思います。しかし、前の方が触れていたように、少年たちの処分について言及されなかったのが後味悪かったかなと。一歩間違えば、人一人死なせていたかもしれないし。あと、小泉今日子の扱いが、あまりにもレクター博士で笑えました。 [DVD(邦画)] 8点(2004-05-16 04:22:12) |
827. ぼくらの七日間戦争(1988)
戦車といい、花火大会といい、今見るとまさしく「ありえね~!」な映画の代表作。本来は2点くらいですが、公開当時は確かに共感していたことと、TMNのテーマソングがマッチしていたのでこの点数。 4点(2004-05-16 04:09:57) |
828. グーニーズ
小学生の頃、父親に連れられて観に行って、たちまちハマった思い出の一作。30歳を過ぎた今でも観るたびに冒険の旅に出たくなります。ご近所の、何でもなさそうな岩壁一枚の向こうにすごいお宝が眠っているなんて考えると、ワクワクしませんか?DVDも当然購入しました。日本語吹き替えがヘタ過ぎて残念だったけど、それ以外は大満足な出来。そしてシンディ・ローパーの歌う主題歌はやっぱり最高。 [DVD(吹替)] 10点(2004-05-16 04:01:26)(良:1票) |
829. 里見八犬伝(1983)
強大な敵に捕らわれたお姫様を救うため、選ばれた戦士たちが悪の牙城へ乗り込む。一人また一人と倒れる仲間。しかし最後に残ったヒーローが渾身の一撃で敵の親玉を滅ぼし、めでたく姫と結ばれる。・・・今では陳腐と言える話の筋を自分が大好きな原因は、この映画であることに最近気づきました(笑)。小説とは話がかなり違う。いいじゃない、面白いから、と全面的に擁護したい。登場人物たちの、体当たりのアクションがやたらとカッコイイです。そして、親兵衛静姫の心が次第に近づいていく様子がつぶさに見て取れて、今でも赤面するほどです。そしてラストシーンに重なるあのテーマ曲は最高です。 (追記)2年ぶりに視聴。やはりエンディングは最高。若い恋人たちの手を取り合っての大草原疾走。そこに被るあのテーマ曲。こりゃやばい、これまで観た映画でもダントツの一番だと思う。 [DVD(邦画)] 10点(2004-05-12 23:20:10) |
830. バトルランナー
原作小説と展開が全く違うことに関して、とやかく言うつもりはないんですが、本当に2時間観て終わったらすぐ忘れるような大味な映画であることは確実。シュワはいつものような無敵男でないし、ハンター側も頭が悪いので怖く見えない。そして最大の問題はラストシーン。観客を煽っていた司会者をやっつけてシュワが一転ヒーローになるんですけど、本当にそれでいいのかと。観客にとっては狩られる側が逆転勝ちしたというハプニングが痛快なだけであり、殺人ゲームを娯楽として楽しんでいた心根はなんら変わらない。今は称えられてる主人公も飽きられたら、あっさり悪者に戻されるんじゃないですかと。 4点(2004-05-12 23:08:06) |
831. ファンシイダンス
世間的に知られていない世界の内幕を描く、ハウツーものなんだけど、そのジャンルに収まりきらない高品質のコメディーと思う。なんたって物語のテンポが軽快、人物の何気ないセリフが表情がいちいち笑いのツボを刺激してくれる。個人的に何度も見てしまう名シーンは、お寺に神社のお守り、修行中に彼女に駆け落ちされた男、テレビのインタビューで「アヌスです」、中庭でヘッドスライディング、取り戻したヘッドホンから「追いかけて雪国~」など数え切れないが、最大のヒットは竹中直人にマドンナがフライドチキンを贈る場面。坊主に肉をプレゼントする心理状態を想像するだけでご飯3杯はいけます。ホントに楽しいです。 9点(2004-05-12 00:09:30) |
832. マジェスティック(2001)
感動すべき作品なんだろうなとは分かってるんですが、多少のひっかかりがあるのでこの点数です。マイナス要素は、赤狩り批判とマジェスティックという映画館の再建がスムーズに結びつかないこと。ルークという物言わぬ死者を都合よく利用してるように見えることです。愛国者だからこそ、共産主義者摘発に協力するという理屈も成り立つと思います。 6点(2004-05-08 16:05:34)(良:1票) |
833. 丑三つの村
村の期待のエリートが出世の道を突然絶たれて、次第に故郷の中で居場所を失い、狂気を膨らませていく。その雰囲気がよく感じられます。個人的に印象的だったのは、終盤の連続虐殺より、その直前の、主人公が真夜中に目覚めてから、下着を着替え、重装備し(これがコマンドーばり!)、あんなに自分を可愛がってくれた祖母を最初に殺し、「おばやん、俺を鬼にしてくれ」と訴え、泣きそうな顔で万歳三唱する一連のシーン。古尾谷さんは良い役者さんでした。亡くなられたのが惜しいです。 (追記)主人公が取り返しのつかないことをやってしまう物語には魅力があります。この映画の場合は、祖母を殺害するシーンがそれです。 [DVD(邦画)] 9点(2004-04-23 16:51:12)(良:1票) |
834. ダイ・ハード2
1ほどではないが、対テロリストの攻防戦の緊張感は十分感じる。ジョンの頑張りも応援したくなる。佳作と言えるかと。ただし、ジャンボジェット機が少なくとも一機は爆発炎上してるよな。数百人が死んでるよな。なのにハッピーエンド的な終わり方。これでいいのか?? 6点(2004-04-23 16:11:09) |
835. ターミネーター3
《ネタバレ》 一作目、一作目+二作目それぞれ一つの物語として完結していたんですが、こちらは明らかに続編製作を前提とした橋渡し的位置付けなので、見終わった後も満足感を得られなかった。特に2の努力が無かったことにされたのが悲しい。他にも、女ターミネーターの恐怖感が皆無(近年のアクション映画の常として、どんなに設定上強くても主人公は殺せないと分かっている)、シュワがまた味方でマンネリ、未来の最終的なリーダーはジョンでなく、今頃登場した彼女になりそうなどの基本設定の破壊等々、観れば観るほど不満がたまる作品になってしまった。CGも当然派手だけど空回りの感が強い。なぜこんなことになってしまったのか。 ターミネーターのシリーズとして考えなければ、猿の惑星の一作目みたいな虚無感を評価できたかもしれない。 4点(2004-04-23 16:06:07) |
836. HERO(2002)
多くの人が言うように、原色を強調した画面の色使いは一度見て損のない美しさだと思う。けど、ストーリーはいまいち。10年間修行し、達人に死んだふりさせてまで王の暗殺を請け負ったにも関わらず、いやにあっさりと英雄だから殺さないとは納得いかない。そして一番やっちゃった感が強いのはワイヤーアクション。不自然な動きで飛び回りすぎで、既に殺すとか殺されるとかの戦いではなく、単なるダンスに終始している。ここ何年かのCGを多用したアクション映画の多くに言えることだが、格闘が綺麗に展開し過ぎ、相手を仕留めると思わせるような重みを感じなくなった。過ぎたるは及ばざるが如しだ。 6点(2004-04-12 20:31:10) |
837. ドーベルマン(1997)
《ネタバレ》 過激な犯罪者集団と、これも常軌を逸した警察官との攻防戦というあらすじ。これだけ読むとB級ながらも興奮できるアクション映画かなと思うんです。実際、部分部分で印象的な描写があったんですが、見終わった後にすごく物足りないなあと感じたのは、 主人公と相手方警官の極悪ぶりを映像で見せる努力が足りなかったからだろうと。最初にあと30分くらい割いて、その辺りの描写をやっていれば、終盤の決戦でも、よし来たきた来た!ってな感じで楽しめたはずだと思います。 4点(2003-12-27 12:54:42) |
838. カリスマ
《ネタバレ》 最初から最後まで意味の分からん映画でした。何やってるのさ?というシーンが次々と流れるだけの、観るだけでも苦痛の、珍しい作品。とりあえず役者全員がボソボソ喋ってるのを何とかしてくれ。ボリューム上げてもまだ聞き取れない・・・。 0点(2003-12-22 18:24:52) |
839. デス・キューブ
《ネタバレ》 20年前に作られた映画だったらなと思います。頭のイカれた金持ちが殺人ゲームを眺めて楽しんでいるという設定も古臭いし、犠牲者を殺す役のマッチョ男が北斗の拳のザコキャラみたいで失笑。演技も話の流れもテキトーすぎ。キューブとも関係ないし全然ダメ。 1点(2003-12-21 14:05:38) |
840. ビヨンド
《ネタバレ》 死者が甦るという基本ストーリー、そこだけやたら力の入った残酷シーンはまさにルチオ節なんですが、ストーリーの支離滅裂さはいかんともしがたい。地獄の門が開いたというホテルが惨劇の中心かと思うと、関係ないあちこちで人が死んでるし、目の見えないあの女性は何だったのかとか。オチも??なんのことやら??で、気持ち悪いだけで訳分からんという印象は『地獄の門』と双子のようでした。こうして見ると一応話の筋が通っていてクライマックスが盛り上がった『サンゲリア』がものすごい傑作に思えます。 [DVD(字幕)] 5点(2003-12-21 13:52:29) |