841. 我が道を往く
約60年前の作品だが今見ても少しも色あせていない。昔のアメリカの良心を感じてその人間賛歌に感動する。ビング・クロスビー扮する青年神父が老神父の貧乏教会を立て直すために赴任してくる。このオマリー神父の人物像が自然体で型破りで、地域の人々のもめごと、困り事にと活躍する。得意の歌で教会の資金も調達するが、教会は火事で焼けてしまう。しかし彼の努力と意気込みで新たな教会の建つメドをつけ、老神父の母との再会まで配慮して新たな任地に去っていく。B・クロスビーが自然体で伸び伸びと、人間味あふれる人物を演じてとても爽やかだった。他にも出演作はいろいろあるが、私が見た中では最もいい。レオ・マッケリー監督はこういう、見た後心が温かくなるようなハッピーな映画を多く作った。中でもこれは高く評価され、アカデミー監督、作品、脚本、主演男優など7部門を独占した最高傑作である。理想的にすぎるという人もいるだろうが、私は映画の世界だからこそ人の善意や人間愛を見たいと思う。 10点(2003-05-31 13:41:02)(良:3票) |
842. 夜の大捜査線
アメリカの黒人差別はこの頃でもかなり露骨にあった。この映画はポワチエ扮する刑事は差別にも冷静で知的な対応をし、差別的だった南部の保安官の見方も「こいつ、なかなかやるじゃないか」と変わってくる。ポワチエの存在感が見事で、R・スタイガーも反感と敬服の微妙な心の動きをうまく見せた。社会派としてのN・ジェイソンを代表する良心的な作品であると思う。 8点(2003-05-30 21:46:57) |
843. ターミネーター2
悪役だったシュワちゃんが今回はサラ親子を助ける善良アンドロイド。彼らを追う未来からのアンドロイドは、すごくしぶとくてしつこい。何にでも化けちゃう液体状物質、ってのがすごいうまくできてる。サラのR・ハミルトンはさらに強くスーパーママになってるし、アクションも迫力満点。ラストで自分から消えていくところはジワッときます。 8点(2003-05-26 15:06:00) |
844. ターミネーター
ストーリーといい、アイデアといい、スリルとおもしろさにあふれた娯楽アクション映画。シュワちゃんがいかにも冷酷な機械人間で、そのインパクトが強く焼き付いてしまった。サラと未来人間とのラブロマンスとその死もあって、これには泣けました。 8点(2003-05-26 14:56:04) |
845. セントラル・ステーション
見たこともない、知ることもないブラジルの日常生活の一端が見えて新鮮だった。日本とは違うそんなブラジルでの、父親探しの少年と代書稼業のドーラとのロードムービー。一緒に行く義理もないのに付きそうことになるドーラが、最初は嫌な顔して不親切そうだったのに、最後はバスの中で涙を流す。ちょとキュンとします。 7点(2003-05-26 12:40:56) |
846. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
感動するいい作品です。アル・パチーノは盲目の偏屈退役軍人をいつもながらのうまさで見せ、クリス・オドネルは清潔で優等生の高校生をぴったりの雰囲気で演じた。ラスト パチーノが高校に乗り込んで、クリスのために大演説をぶつがその話に感動した。盲目のパチーノが無謀にな車の運転をするシーン、見事にダンスをするシーンなど他にも印象的な場面は多い。 9点(2003-05-26 12:07:40) |
847. セブン・イヤーズ・イン・チベット
実話ということですが多少美化されてる部分があるかも知れない。しかしダライラマの少年時代のこと、中国のチベット侵略のことなど、知らなかったコトをこの映画を通して知ることができた。今もチベットが中国に抑圧されてるのには怒りを覚える。ダライラマを演じた少年の知的できれいな笑顔、チベットの宗教的風土、厳しい自然風景が印象的。 7点(2003-05-26 11:08:58) |
848. スピード2
最後の船が港に突っ込んでくるシーンだけ・・記憶にある。それだってありえないよ~ってな強引なアクションシーンでいただけません。 3点(2003-05-25 21:09:15) |
849. スピード(1994)
繰り返し見ても見られる、出来のいいアクション映画。スリルがあってキアヌもサンドラもかっこ良く、文字通り最後までスピード感にあふれてる。ありえないけど、バスがジャンプするところがどっきり。 8点(2003-05-25 21:02:47) |
850. スティング
脚本も役者も音楽も演出も、みーんないいです。こんな大がかりな詐欺を計画して、最後の最後までマフィアだけじゃなく、観客まで引っかけられるけど、これがすごく痛快!元締めのP・ニューマンがかっこいい。R・レッドフォードが若い、美しい。ラストのどんでん、意外性では屈指のできです。 9点(2003-05-25 20:06:00) |
851. モンタナの風に抱かれて
これはレッドフォード自身が大好きな、モンタナの美しい自然と馬をバックにして、それらが傷ついた人の心を癒すということを言いたかったんですね(多分) でもなんか印象が薄いので、かなり記憶も薄れてます。 5点(2003-05-25 17:04:31) |
852. 燃えよドラゴン
ブルース・リーは俳優というより武道家ですね。その道を極めた「凄味」が体中から立ち上るような感じです。だからこれは演技ではなく、武道の達人としての彼を見るための映画だと思います。 7点(2003-05-24 20:05:11) |
853. 若草物語(1949)
私も33年、J・キューカーのK・ヘップバーンのベスが印象的。でもこのJ・アリソンもいいです。これはまだ若かりし頃のE・ティラーの出演(ジェイン・エアの不幸な孤児院で死ぬ子もある)というウリの作品でもある。ウィノア・ライダーの近作ではS・サランドンの母親が目立った。と、それぞれの年代の女優を見られる、日本で言えば「伊豆の踊子」のような映画。 8点(2003-05-24 14:21:56) |
854. 息子(1991)
和久井英見をこの映画で認識して好きになった。彼女も良かったけど永瀬、三国さんも良かった。みんな素朴で一生懸命生きてる、っていう描き方が好き。山田監督の作品では人間の「善」を感じられるから・・息子の幸せを見届け、東京から帰って岩手でまた父一人 家でのシーン、寂しい暮らしだろうと思うと切なくなった。 8点(2003-05-24 13:55:19)(良:1票) |
855. ムーラン・ルージュ(2001)
色彩にあふれ、まさに絢爛豪華という感じ。ニコールの衣装はデートリッヒ風あり、クラシカルでエレガント風ありで彼女の美しさを一層引き立てる。悲恋ものだがニコールがコメディエンヌ風に演じる場面もある。これがなかなかい、ニコールはうまいです。ユアンとの歌もGood。劇中劇シーンはインド映画風、様々な現代ポップスも含めてんこ盛りサービス満載の、見て楽しい、聞いても嬉しい新感覚ミュージカルでした。 8点(2003-05-24 13:02:49) |
856. 耳に残るは君の歌声
話自体が印象の薄い感じ。K・ブランシェットの凄さだけが目立った。C・リッチの歌はもっとうまくないと話が ?になる。J・タトゥロは歌も上手なはずですが、さすがにオペラだから吹き替えなの?ケイトと歌が楽しめたから6点です。 6点(2003-05-23 22:07:41) |
857. 未知との遭遇
劇場の大スクリーンで見れば、あの巨大な宇宙船の迫力にもっと感激したかも知れない。いかんせんTVの吹き替え版では本当のところが分からない。UFO、宇宙人とのコンタクト・・スピルバーグ特有のファンタジーの具体的表現がこうなったんでしょう。どこがいいといって「ここ」と言えない、自分でも消化不良の感があるのでこんな所です。 7点(2003-05-23 21:33:30) |
858. マルサの女
伊丹監督作品では一番好き。脱税のテクニック、宮本信子演ずるキャラ、脱税する山崎努との駆け引き、マルサの一斉捜査に向けての緊張感などなどどれをとっても良くできている。愛人のマンションに踏み込む大地康男がドアを閉めようとされて、靴を入れ「奥さん、これ工事用で鉄が落ちても大丈夫なの」(というような)セリフは笑った。音楽もよくこの映画にフィットしてて雰囲気がより一層盛り上がる。脱税、特別捜査税務官の仕事について、おもしろく分かりやすく見せてアピールした功績も大きいかも。 9点(2003-05-23 18:01:10) |
859. マルコムX
マルコムXという名を聞いたことはあっても、どんな人物なのかは知らなかった。結構波乱の人生で過激な人でもあったんですねぇ。アフリカ系アメリカ人の伝記を描くのに、黒人による監督、主演、音楽(↓)と徹底している。D・ワシントンは渾身の演技でマルコムの人となりを見せてくれる。同じ黒人として思い入れも大きかったんでしょう。「トレーニングデイ」なんかじゃなく、これか「ハリケーン」でアカデミーをとらせてあげたかった。 8点(2003-05-23 17:42:22) |
860. マスク(1994)
ジムが好きな人には大受け、彼やギャグコメが好きじゃない人にはさほどでないという2パターンみたいね。私はジムは苦手な方ですが、この作品はノリノリでハチャメチャさをCGでうまく表現してるので、結構おもしろくて笑えました。 7点(2003-05-23 17:05:12) |