841. 夜を賭けて
梁石日原作で在日や韓国人の方が製作に多数関わっているからでしょうか、割と正しく在日が描かれていると思いました。といっても当時を知っている訳では無いが、私の住んでいる町にはかつて兵器工廠があり、朝鮮人部落と呼ばれた地区があり、屑鉄屋を営む在日の方がいるし、以前建築会社に勤務していた時出会った下請の在日の土建屋社長や職人さん達を思い浮かべながら見ることが出来ました。少々鼻に付くところやキレイ過ぎる気もしますが「GO」より面白いと思います。 7点(2004-02-23 21:50:00) |
842. グレート・エアレース
実話を基にしたロンドンからメルボルン?への飛行機レースの物語。飛行機レースが始まるまでの人物紹介が長すぎてチョッとダレてしまった。レースももっとドラマチックに描いて欲しかったが以外にアッサリ終わってしまった。 4点(2004-02-23 21:34:01) |
843. デルス・ウザーラ
大自然のルールを誰よりも知り尽くしたデルスが非常に魅力的で誰でもが引き込まれてしまう。そんな彼が街に出てからの姿が、田舎の祖母を私の家へ引き取った数ヶ月間のことを思い出させた涙が出そうになった。彼等には彼等のルールやリズムがあり、今更違った生活など出来る訳も無く、自然の掟に従って生きるのが一番なんでしょう。 7点(2004-02-23 21:28:09) |
844. 一番美しく
黒澤映画で見るべきなのか迷った作品。プロパガンダでありながら黒澤監督のせめてもの抵抗も感じられる。この映画なくして黒澤の反戦思想や社会や体制などへの痛烈なる風刺も無いのかな。 5点(2004-02-23 21:16:11) |
845. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 子供の頃TVで見た覚えはあるのだが、あまり良く覚えていないので再見したのだがダメだ、合わない。牧師か神父が皆を導き、従わない者は蜘蛛の糸のごとく地獄に落ちてゆく。最後は神に自らの命を捧げ皆を救う、気持ち悪いです。昔からこういうの嫌いだったみたいだ。 2点(2004-02-21 21:44:42) |
846. 鬼が来た!
鬼というのは誰が鬼かではなく全ての人間の持つ鬼の部分を言いたいのではないでしょうか。日本軍が残忍なのではなく、たまたま軍人が日本兵であっただけであり、立場が変われば彼らも同じなのであり、残忍なのは軍隊であり、戦争なのです。花屋自身も武士でもなんでもなく彼らと同じ百姓なのであり、心を通わせつかの間の幸せを味わう。が百姓たちと絶対的に違うのは花屋がすでに軍人として人を殺して鬼になったことがあること。百姓たちが鬼になり花屋を殺していれば、あの村に悲劇は起きなかったかもしれない。首を切る鬼、首を切られる鬼よりも恐ろしいのはその光景をただ眺めている鬼どもである。 10点(2004-02-18 23:51:36) |
847. お茶漬の味
疲れて帰った日はお茶漬けがうまいんだよねえ、毎日お茶漬けでもいいくらい好きだからなあ、ブッカケ飯もうまいんだよなあ、禁止されたら困っちゃうよ、ホント。前半はコミカルで小津作品の中でも一番面白かった。一転、結婚何十年目にして始めてお互いをぶつけ合い本当の夫婦になる二人。見合いとか恋愛とか関係なく、ぶつかりながらも人間として相手をいかに尊重しパートナーとして生きてゆけるか、年をとっても愛のある夫婦ってのは理想ですね。ただこの夫婦、子供いないし、裕福だから説得力が無いかも。 9点(2004-02-18 02:54:57) |
848. わが青春に悔なし
見所は原節子のヨゴレ役ですね、白痴でも悪女に仕立て上げる黒澤監督、原節子って眼力あるしハキハキ喋るから意思の強い女性が似合います。思想の左右ってのは時代によって判断分かれますから、どちらが正しいというのは一概には言えないでしょう。ただ一点の悔いも残すことなく信念を貫くというのはなかなか出来る事ではない。そして戦争よりなにより一番恐ろしいのは思想もなにもない普通に生活している市民です。 7点(2004-02-14 01:21:51) |
849. マッド・ドッグス
早撃ちシーンはなかなか緊張感があって痺れます。ビリーアイドルやポールアンカまで出てますし、豪華なキャストを惜しげもなく殺してくれます。しかし一番の見所は替え歌「マイウェイ」でしょうね。 7点(2004-02-13 22:58:04) |
850. 生きものの記録
晩年訴え続けられる原水爆への想い、この老人こそが黒沢監督なんだろう。核の恐怖に恐れおののき狂ってしまうほど純な人間と核を政治の道具として弄ぶ人間とどちらが本物の狂人なのか。 8点(2004-02-13 21:12:35) |
851. 素晴らしき日曜日
戦後まもなく金も何も無いカップル、日曜日のデートでのささやかな幸せ。女の子ってのは健気で前向きで未来が見えるものだが、男ってのは今も昔もどうしてダメなんだろう、ダメさ加減がなんともいい感じです。 6点(2004-02-12 21:56:02) |
852. RED SHADOW 赤影
あまりの評判の悪さに長らく敬遠していたが、期待がなかったのが幸いし楽しめました。麻生久美子は最高ですな。奥菜恵はあまり好きではないのだが充分彼女の良さがでているのでは?中野監督の女の子はかわいい。赤影・青影もいいんじゃないでしょうか、白影は竹中色になってしまうので面白いが気に入らない。フミヤや舞の海も良かったよ。むしろベテラン俳優さんに問題がある気がする。 6点(2004-02-12 21:06:30) |
853. 麦秋(1951)
「晩春」ではまだ自ら望んでというより、周りに薦められ、父への反発などから結婚する女性でしたが、今作では周りの反対がありながら自ら求められる所へ望んで結婚する。日本の女性のスタイルというのが徐々に変化してきていたのだろう。 6点(2004-02-10 14:50:02) |
854. 早春(1956)
サラリーマンの日常から人生の無常さを見事に伝えてくれる作品。戦争で生き残りサラリーマンとして生きる主人公、人生をどこか諦めている雰囲気を持ち流されているような存在。地方へ飛ばされた仲人、脱サラした会社の先輩、若死にする同僚、学のない職人の戦争仲間、自らの転勤、定年を迎える客、唯一の救いのはずの不倫も妻との確執を生む。人生思い通りにいかない事ばかりで憂鬱になりそうである。そんな中で最後までついて来てくれる存在はやはり妻なのか。会社の廊下シーンで初めてカメラが動いた時は感動した、まるでシャイニングで子供が三輪車?で廊下を走っているシーンのようだった。 9点(2004-02-10 14:32:57) |
855. 白痴(1951)
本来4時間超の話しを無理矢理縮めているため繋ぎの悪さが随所に見られてしまう。主人公が白痴である必然性をあまり感じられない。優しさを売りにしながら実は単なる優柔不断な男に見えてしまう。結果論、最後に白痴というオチで良いのではないだろうか。 5点(2004-02-08 21:09:02) |
856. 續・姿三四郎
前作は柔道対柔術でしたが、今作ではより総合格闘技化しています。日本人対米国人というのは外せなかったんでしょう。武道かエンターテイメントか、現在も問われる問題ですね。柔術家がリングに上がる様は曙がリングに上がるのを思い出させる。ただラストがあまりに尻切れトンボな気がします。 6点(2004-02-08 14:58:56) |
857. 姿三四郎(1943)
柔道の創生期、柔道対柔術などを題材にしており、荒々しさ、猛々しさの中に心技体を求める三四郎の姿が良いのでは無いでしょうか。ただラストの死闘があまり迫力が伝わってこない。 6点(2004-02-08 12:44:50) |
858. 人妻(1999)
グレッチェンモルは堪能できるのだが、ジョセフフィアンズに激しく嫉妬。私の好きなグレッチェンモル、へザーグラハムとラブシーンしてるのが許せない!しかもラストがへたれなラスト、リベンジくらいしとけよ。 5点(2004-02-07 17:47:11) |
859. シャドウ・オブ・ヴァンパイア
テクニシャン同士の対決、ヒール同士の対決でしょうか。こういう闘いは得てしてヒートせずに終わるという好例。柱を建てずに家を建てても崩れてしまう。 2点(2004-02-07 17:38:09) |
860. クライムチアーズ
アメリカンビューティで世界中のおっさんのハートを掴んだミーナ・スヴァーリ嬢がまたしてもチアガールで登場!まあストーリーはこの際どうでも良いでしょう。ちなみに彼女の旦那が撮影担当、コレで知り合ったのか?しかも旦那はおっさんじゃないか! 5点(2004-02-06 16:24:09) |