961. ブギーナイツ
登場人物がそれぞれ夢を持っていることが素晴らしい。ポルノ映画ながらただサービス精神満点の作品ではなく、映画として一つの“作品”を作りたいと思ってるジャックや自分の取り柄をいかしてスターになるというダーク等の擬似家族の形成、崩壊、再生そしてそれぞれの道に歩んでいくというストーリーはベタながら非常に見ごたえがある。やはりポール・トーマス・アンダーソンとは只者ではなかったんだなぁと思った。 8点(2004-03-06 19:37:02) |
962. たそがれ清兵衛
侍も農民から年貢を搾り取って優雅に暮らしているだけではなく、こうして落ちぶれた生活をしている者も居るってことですね。出世云々よりも人情に生きた侍ってどこか親近感が沸きます。維新が叫ばれる中自分の生きる道をしっかり見据えていた彼は凄いですね。ストーリーは結構地味ですけどこれはそこが見所の作品ですね。劇中の台詞「私たちは農民のおかげで成り立っているのですよ」こう思っている人がいたって言うだけで充分です。 7点(2004-03-06 19:28:01) |
963. 王妃マルゴ
さすが誇り高きフランスの映画。自国の歴史をこういう形で描くとは。劇中で、フランス史上最悪の大虐殺「サン・バルテルミーの虐殺」を起こす怪物のように描かれているカトリーヌ・ド・メディチですが、そんな彼女もフランス宮廷に嫁いだ最初の頃は物凄く苦労をしたらしいので、このような人物になっても半ば仕方がないといえば仕方がないですね。ユグノーとの争いの中人生を翻弄される王妃マルゴの半生を時には見ごたえのある映像を交えて描き出していますが、やはりどこか中だるみのようなものが感じられるので今回は6点という事で。 6点(2004-03-06 19:22:18) |
964. 許されざる者(1992)
かつてその名を轟かせた壮年のガンマンという設定が渋いですね。時代が変わったため、もはや勧善懲悪なストーリーでは駄目なのでしょうが、これもなかなかいいと思いますよ。自分のかつて犯した罪にさいなまれるガンマンというのも新しいですね。最後のガン・ファイトとイーストウッドの渋さに7点。 7点(2004-03-06 19:14:41) |
965. アイガー・サンクション
アイガー北壁を登るシーンは皆さんの言うとおり見ごたえ充分ですけど、その他のサスペンス部分がなにやら不完全燃焼気味。殺しのターゲットが3人のうちの誰だか判らないという時点で、もしかしたらこの仲にはいなくてあいつがそうなのでは?と思ったら案の定そうだった、というオチガなんとも言えない。しかしそいつも完全な悪でもなく最後は主人公との友情を見せたりとどこか憎めなかったので今回は少し甘めで。 6点(2004-03-06 19:09:49) |
966. マグノリアの花たち
《ネタバレ》 暖かい映像が醸し出す雰囲気や家族愛、女性同士の友情を描くという設定や話は好きなのですがこれはどうもイマイチでした。後半のシェルビーが死んだ後からは段々良くなってきたんですが…もう一度見たら評価が変わるかもしれません。 5点(2004-03-06 18:59:23) |
967. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 同じキング原作の刑務所モノで【グリーンマイル】がありますけどこちらの方が遥かに評価が高いですね。キングの映画化された作品は外れる事が多い中、これは成功した部類でありますね。ただ…個人的にはこの作品からは何も感じられませんでした。ブルックスのエピソードや仮出所したレッドのエピソードは感傷深いと思いますがこの作品のもう一人の主役であるアンディの最後が…どうも納得できませんでした。「無実の男が20年間信じ続けたもの、それは希望」てっきり僕は無実の罪で投獄されながらも最後はそれが認められて晴れて自由の身になるというような(言うなればベタな)ものを想像していたのですが…確かに希望を持ち続け自由を勝ち取ったのは事実ですけどどうもあれでは心に引っかかるものがあります。なので、それらを総合してみても個人的には5点がが限界です。 5点(2004-03-06 18:51:11) |
968. ミッション・トゥ・マーズ
デ・パルマ監督ですか。正直この人の作品ってあまり見たことないんですけど映像が何処た独特ですね(気のせい?)宇宙遊泳の場面は雰囲気でてると思うし、見所はやはり船体に開いた穴を修復するシーンと火星の大気圏に突入するところですか。それ以外はあまりパッとしないし、正直少し退屈だとは思いますけど、ラストの地球は実は云々という解釈はあり得ないものではないですね。我々が知る宇宙なんてほんのわずかな範囲ですし、ああいった形で出来た星もあってもおかしくはありませんね。点数は…迷いますけど5点。理由は少し退屈だったから。 5点(2004-03-06 18:40:42) |
969. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 こういう感じのロード・ムービーは好きなんですがこれは正直「…」でした。ストーリーや設定などは結構好きだし十数台ののパトカーとの迫力のチェイス・シーン等、デ・ニーロのどこかだらしない賞金稼ぎ、グローディンの少しとぼけた会計士、コットーのいつも出し抜かれて地団駄を踏むFBI捜査官など、魅力的な登場人物も揃ってるんですが、ストーリーがありきたり…というか深みが感じられず、メリハリも少なかったような気がします。決して悪い映画ではないんですが個人的には少し物足りないという事で5点、+ラスト、マデューカスと分かれた後がとても感傷に浸れるシーンだったので総合6点という事で… 6点(2004-03-01 03:21:06) |
970. ノイズ(1999)
こういう話を以前【X-ファイル】で見たような気がするんですけど…。カメレオン俳優、ジョニ-・デップが宇宙人(恐らく)に取り付かれてからの変容ぶり(というよりは変容していく過程)を見事に演じ切ってますけど最初からオチ読めてしまうため物凄く退屈です。まあ、ジョニ-が出てただけでも良しとしますか(笑) 5点(2004-03-01 03:08:35) |
971. ラスト サムライ
《ネタバレ》 和ですね。さすがに主役なためトム・クルーズが凄く存在感をアピールしてます(トム・クルーズはそれほど好きじゃないんですけど)けど、インディアンのエピソードの時「彼らは野蛮人だ」といういかにも西洋人の観点からの発言に対し「彼らは真に勇敢だった」と認めるところが忠義を重んじていることを物語ってると思います。日本人がカウボーイになれないのと同様にアメリカ人も真のサムライにはなれないながら、それでも武士道に生きようとする姿は彼がまことの戦士という証なんでしょう。決起した侍達が「行くぞ!」の掛け声とともに村から馬に乗って駆けて行くシーンには大和魂を感じました。少し冗長だなと思うシーンもほんの少しありましたがそれでも充分に見ごたえのある映画でした。 7点(2004-03-01 03:02:46)(良:1票) |
972. RONIN
ジャン・レノが銃を構える姿って物凄く決まってますね。勿論デ・ニーロも負けてはいませんけど。依頼人の正体を聞かずに与えられた仕事を鮮やかにこなすプロフェッショナルたちを浪人としたのは斬新だと思います(日本人でもないのに四十七志の詳細を知ってるのは相当凄いですね)し、疾走感抜群&長テイクのカーチェイスシーンも見ごたえあります。…が、どうもそれだけのような気がします。設定や話の展開は結構いいのですがどうも淡々と進んでいくような気がしてイマイチな感じを受けました。でも見てそれほど損をしたわけでもなく前記の通り話は結構好きなものだったんで、点数は、微妙な線という事で5点にしておきます。 5点(2004-02-29 03:53:50) |
973. デアデビル
有毒廃棄物を浴びたために視力を失うがその他の感覚が超人的に発達するという安直な設定はアメコミならではですね。人を殺してもこれが正義だッ!文句あっかッ?で通すと思ったら以外に苦悩するシーンもあったりしてなかなか面白かったです。マイケル・クラーク・ダンカンもグリーン・マイルで善人を演じておいて「この世に真の善人はいない」なんて事言ったりしてなかなか悪役にハマってたと個人的には感じます。しかしこの連中は片手で人を投げたり物凄い距離を跳んだりとデアデビルでなくとも超人ですね。 6点(2004-02-29 03:04:36) |
974. 北斗の拳(1995)
平均点ワーストランキング堂々の1位に輝いてる本作。北斗の拳は好きですけど、元々小説を始め漫画、ゲーム等の映画化には微塵も期待してないのでそれが幸いしたのかなかなか楽しませてもらいましたよ。勿論突っ込みを入れればいくらでも入れられますけど、カンフーは今の似非カンフーよりはマシですし、↓わーるさんの仰るとおり、北斗の拳の元ネタがマッド・マックス2とわかればそれほどシドい物でもないと思います。それと、もし鑑賞する時はこの作品に至っては字幕より吹き替えをお薦めします。幾分かマシになってますよ(笑) 5点(2004-02-29 02:55:58)(笑:1票) (良:1票) |
975. ディープ・インパクト(1998)
内容は皆さんの言うとおりアルマゲドンとほぼ同じですね。あちらが少ない時間でいかに隕石を撃墜するかというスペクタクル重視の作品ならこちらは長い時間をかけてじっくり対策を練るといったストーリー重視ですね。ただし決定的な違いはやはりメイン・キャストの知名度やエアロの曲提供等ですね。あちらも好きですけどこちらは主人公が一人でないことや滅亡を前にして動揺する人々を描いているのでじっくりとストーリーを味わえます。それにしても。個人的には限られた人々と一緒に穴蔵で2年間生活するよりその他大勢と一緒に死んだ方が良いと思いますけどね(笑) 7点(2004-02-28 21:16:02) |
976. 007/死ぬのは奴らだ
ロジャー・ムーアはなかなか良いと思いますよ。…でもねぇ、これってスパイ映画ですよね!?正体のバレる諜報員ってどうなんでしょう…それに話がオカルトの方に進むのもちょっといただけない。ポール・マッカートニーが音楽を担当した事でも話題になったそうですが、別に好きでもないし。まあ、見所はあると思いますけど、個人的には少し…ですね。それにしても、007で“フェイス・オフ”を拝めるとは思いませんでした(笑) 5点(2004-02-28 20:20:01) |
977. ホーリー・マウンテン
ホドロフスキーって人は本当にこういう題材が好きですね。“意味不明”という言葉で片付ければそれでお終いなんですが、この作品って人間の物欲や肉欲などの精神面を描いた作品ですね。しかしながらあのオチは…ねぇ。なんかどーでも良くなってああしたようにも思えるんですが、あれも一つの答えを見つけた…ということで良しとしますか(笑。それにしても、ラブ・マシーンね(笑 7点(2004-02-28 20:13:32) |
978. ナインスゲート
その昔、悪魔の手によって書かれたとする禁断の異端書を模写したと伝えられる“9つの扉”をめぐる、その本に取り付かれた男女たちの身に起こる奇怪な出来事を描き出したのが本作。さすがにスプラッタ等の類と違って派手なシーンは出てきませんが、カメレオン俳優、ジョニー・デップの熱演や蔵書庫の醸し出す静寂ながらどこか不気味な雰囲気などが合わさってなかなか見ごたえのある作品になっていると思います。 6点(2004-02-28 20:08:54) |
979. 007/ゴールドフィンガー
この映画ってスパイが最もスパイらしかった時の映画ですね。さすがに現行のピアーズ・ブロスナンに比べて少し見劣りする(ようなきがするだけで決して劣ってるわけじゃない)ショーン・コネリーですが、今と違ってちゃんとスパイらしい行動もしてますね。個人的にはこの頃よりも歳を取って風格の出てきた今のほうが好きですけど。それでもなかなか楽しませていただきました。でもやっぱり最後の展開が少し都合よすぎるな…というのが気になったので少し引かせていただきます。 5点(2004-02-24 01:57:06) |
980. ワイルドシングス
《ネタバレ》 まあ、確かに前半から後半にかけての謎の拗れは見ていて面白いけど、あまりにも変わりすぎて何が何だか(笑)いや、ちゃんと判りましたけど、そうかこれがこういうことだったんだと思ったら実はそれも嘘を隠すための作戦だったりとか…結局、全員グルだった、ってことですか。マット、ディロンやデニス・リチャーズ、ネーヴ・キャンベル、ビル・マーレーなら判るけどケヴィン・ベーコンが出てたのが…初め「お?久しぶりのまともな役?でも、この人いつも陰り(トレマーズ除く)があるからな~」なんて思ってたらやっぱり共犯…ん~この人悪役ホントはまり役です。まとめて、謎が謎を呼ぶみたいな構成は良かったけれども、もう少し人物描写や心理などを細かく描いて欲しかった、ということで5点。 5点(2004-02-23 03:39:58) |