81. タイタニック(1997)
ジェームズ・キャメロン監督の、病的なまでの映像へのこだわりが最大の魅力。悪く言えばそれしか取り柄がないような?気もします。前にテレビの特番でこの映画の制作裏話が放送されていたんですが、そこでこの映画のCG担当者が「あの監督は偏執狂だ!サディストだ!」みたいなことを言っていたのを思い出しました。なんでも、タイタニック号の遠景シーンで、甲板にいる数多くの乗客のうちの、手すり付近にいる人物の立ち位置が気に入らないからやり直しを命じられたんだとか・・・。確かにそのシーンは時間にしてほんの数秒、よほどマニアックな、それこそ「偏執狂」と言われるような人でもないかぎり全く気がつかないようなシーンで、しかも「これが何でNGなの?」と思うような本当に些細な場面でした。多少、誇張して言ったのかもしれませんが、どうやら凡人には理解不能な領域のようです。ただ、そういう常軌を逸したというか、訳わからん程の情熱がこの映画の総合的な質を底上げしているような気はします。ストーリーについては敢えて触れません。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-23 01:25:47)(良:1票) |
82. ターミネーター2
「エイリアン2」といい、「タイタニック」といい、この監督の映像に懸ける情熱は凄まじいものがありますね。総合的に良くできた映画です。 [地上波(吹替)] 9点(2005-11-23 00:54:15) |
83. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
絶対に笑っちゃいけない内容なんだけど、なんか笑えるし、怖い。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-18 01:17:44) |
84. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
前作以上にCG使いすぎ。もはや病的な多用といってもいい。前作もそうでしたが、模型なりセットなり、実際に「物」として実在するものと、現実には影も形もなくコンピューターの中にデータとしてしか存在しないものとでは出来上がった映像の迫力が全く違う。たとえば旧三部作でのXウィングのアップ映像は実際にセットを組んだということもあって、よく見ると結構汚れていたり、鉄板の継ぎ目?みたいなものが生々しかったりと良くも悪くもリアルなんです。ところが本作は全くそれがない。「そんなものくらい実際につくれよ!」とツッコミたくなるような小道具に至るまでCG。妙に丸っこくてキラキラした宇宙船(もちろんCG)にはかなり引きました。効率性、コスト意識も大事ですが、もっと手間暇かけましょうよルーカスさん。 [地上波(吹替)] 4点(2005-11-18 01:07:17) |
85. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
CG使いすぎ。明らかに旧三部作(エピソード4以降)と比べて魅力に欠ける。旧三部作の頃はCGが使えなかったというのもあるけど、戦闘機や戦艦、登場人物、建物などありとあらゆるものを模型又はセットを組んで、すなわち実際にそれを作って撮影した物を貼り合わせて映像としているから、一見して「作り物」とわかっていても妙にリアルに感じるし、それが良さだったと思うんです。そういうところって結構みんな敏感に感じちゃうんですよ、ルーカスさん。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-18 00:49:20) |
86. ショーシャンクの空に
レビュー数最多ということで、今更とやかく言う必要もないのかもしれませんが、映画としては非常に良い出来です。話自体は概ね原作に忠実というか原作よりも派手でおもしろい仕上がりになっていると思います。ただ、やはり気になるのはレッドの描き方ですね。多くの方が指摘されているとおり、ちょっと「いい人」に描き過ぎてしまったかなという感じはします。原作の方では映画ほど美化されてはいません。本当はそれぐらいにとどめておいた方が良かったのかもしれませんね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-18 00:20:07) |
87. スター・ウォーズ
これぞSF映画の大傑作。素晴らしい。設定もキャラも雰囲気も文句無し! [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-17 21:56:00) |
88. スターリングラード(2001)
《ネタバレ》 冒頭のシーンは迫力があってよかった。ただ、中盤は少し退屈。戦場での恋愛はやっぱり?ですね。ややハッピーエンドなところが△。不謹慎ですが・・・最後、ヒロインはあのまま戦死してしまってた方が、より印象深い作品になったと思います。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-16 22:23:16) |
89. ファイト・クラブ
やや哲学的に話を進めておきながら、後半はやたらと迎合的で底が浅い感じがしました。制作側が「守り」に走ってしまったような印象があります。その「守り」も無惨に突破されているように思えますが・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-15 01:48:13) |
90. 戦艦ポチョムキン
話自体がおもしろくもなんともない。オチには正直、引いちゃいました。映像技術や表現方法のアイデアは画期的なんでしょうが、そんな「映画学校の教材」のような部分だけで多くの人が楽しめるとはとても思えない。電球を発明したエジソンは確かに凄いが、電球をじっと見つめていれば感動できるというわけでもありませんし。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-15 01:19:21) |
91. イグジステンズ
アイデアは良いと思いますが、TVゲームの経験や基礎知識が全く無いと理解できない場面があるのは△。やたらとリアルな臓物系の映像にもイマイチ必要性を感じません。全体的に制作者側の趣味を作品に詰め込んでしまっただけという印象。 [地上波(字幕)] 5点(2005-11-13 22:37:14) |
92. 地獄の7人
《ネタバレ》 うわ~懐かしいなあ・・・。ずいぶん前に観ました。結構面白かったです。つっこみ所は満載ですけどそういうのは抜きにして観ないといけない映画ですよね。だけど・・・どうしてもココだけはつっこませてください。冒頭のシーンでフランクがマクレガーを背負ってヘリに向かうところで他の隊員(「7人」のメンバー)が「がんばれ!」とか言ってるところ・・・助けに行けよ・・・ってこれを言っちゃったら、この映画自体成り立たないか。すいません・・・。 [地上波(吹替)] 7点(2005-11-12 02:05:15) |
93. 地獄の黙示録 特別完全版
《ネタバレ》 追加されて尺が長くなったのに、それを感じさせないところは上手い。ただ、追加シーンの必要性はあんまりよくわからなかった。ひとつ気になるのがオチ。何かオリジナル版と少し違いませんか?オリジナルの方はエンドロールで爆撃?みたいな背景があったような気がするんですけど、こっち(特別完全版)の方はそれが無いような・・・。私の記憶違いでなければ、これは「カーツ王国」を爆撃したのか、しなかったのかという結構重大な違いだと思うんですが・・・。あっ、でも多分の気のせいだな。今度確認しよ。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-12 01:44:52) |
94. 地獄の黙示録
凄まじい映画。興行的にコケたのもわかる。これって映画館で観るような映画じゃないですから。家族連れとか、カップルでの鑑賞なんてありえない。一人で自宅にこもって夜中に観るタイプの映画です。そんなダークで重い映画をこれだけのスケールで大金つぎこんで作ったんだから本当に贅沢。音楽も◎。「ジ・エンド」は単なるBGMの領域を越えて演出までやっているという感じだし、そしてなんといっても「ワルキューレ」。この映画を観て以降、この曲を聴くと米軍ヘリの映像が浮かんでくるようになりました。 [DVD(字幕)] 10点(2005-11-12 01:21:08) |
95. 自転車泥棒
映画を観て泣きそうになったのは今のところこの作品だけです。この映画を観てなーんにも感じない人っていうのはよほど裕福で「貧乏の辛さ」を一度も味わったことがない人なんでしょうね。ある意味うらやましい。駅前に腐るほど自転車が放置されている今の日本にはなかなか響かない作品かもしれない。悲しいことですが・・・。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-09 01:12:32) |
96. 回路
《ネタバレ》 前半は結構良かったのに最後はダメダメ。ゾンビ映画は別として、そもそもホラーって「当事者たちにはガンガンに迫ってくるけど、ほかの誰に話しても信じてくれない」というような閉鎖的なところが恐怖感を増すのに、日本全土?にまで拡がってしまったらもうただの「災害」でしょ?。何でこんな風にしちゃったのかわかりません。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-08 01:15:51)(良:1票) |
97. ダークシティ
前半は映像、雰囲気、ストーリーともに申し分ない出来だったのに、後半の展開は?だらけでした。途中で監督(脚本?)が交代したのか?とも思える変わりようでした。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-08 01:02:39) |
98. プライベート・ライアン
この映画以降、戦争映画には必ずスプラッター並みのグロい描写が伴うようになったという点では記念碑的な作品と言えます。ストーリーそのものやドイツ軍の描き方、アメリカ万歳的なところに批判も多いようですが、映画は小説と違って「画」で魅せるもの。この映画を観て「戦争は怖い」、「戦場には行きたくない」と思った人も多いことでしょう。そういう点では十分、反戦映画だと思います。最初と最後の星条旗がゆらめくシーンは(製作者側の意図とは違うかもしれませんが)、私には自虐的に感じられました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-08 00:38:25)(良:1票) |
99. ソウ
《ネタバレ》 密室・監禁系のサスペンス。設定は最高。展開も良い。ただ、「ジグソウ」の描き方が気に入らない。それはこの人物を、作品中で(製作者側が)神格化してしまっているから。たぶん「羊たちの沈黙」のレクター博士のような存在を目指したんだろうが、その人物をどう評価するかは観客(視聴者)が判断するものであって、製作者側がそれをやるべきではない。「羊たちの沈黙」や「セブン」は、異常者(犯罪者)を徹底的に残忍に描きながらも、決して肩入れなどせずに客観的に描いたからこそ、ある意味で魅力的な存在になったんだと思う。「ジグソウ」には何の悲哀も感じないし、製作者側が用意した王様の椅子に座って好き放題やっているという印象しかない。最後のセリフ「ゲームオーバーだ」が何よりもそれを表している。色々批判してしまったが、この点さえよければ満点だったという惜しい映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-07 22:34:18) |
100. ゴールデンボーイ(1998)
原作を忠実に再現してしまったらまちがいなく上映禁止になってしまうので、かなり抑えた表現になるのはある意味仕方がないのかもしれません。原作は猫を焼き殺すどころではありませんから。ただ、結末が全く違うのに「ゴールデンボーイ」っていうタイトルを付けちゃっていいの?あっ、だから原題は「Apt Pupil」なのか・・・。 [地上波(字幕)] 6点(2005-11-05 23:39:26) |