81. パラダイス・アレイ
《ネタバレ》 やはり隠れた「迷」作か。ロッキーで大成功を収めた後、野心を持ってスタローンが初監督した作品。イタリア系移民の3兄弟の絆と友情そして賭けプロレスをテーマに描かれている。スタローンは2番目の兄弟で、兄役はアーマンド・アサンテ。スタローンが抜擢したといわれているがその後「探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!」などコミカルな役もこなし、「ジャッジ・ドレッド」で久しぶりにスタローンの敵役として再共演もしている。弟役は確か、本当はボクサーだったような記憶。映画ではその体格を生かし、テリー・ファンク・ジュニア扮する悪役レスラーに戦いを挑む。ちなみに本作のテレビ放映で弟の吹き替えはタイガー・マスク(佐山聡)。「気は優しいけどすこしおつむが…」という役どころが妙にはまっていた。珠玉の名作「ロッキー」の脚本はスタローンでないのではと疑っていた当時、本作を見てその疑念が晴れた気がした。この作品にも、つつましい生活がさりげなく描かれ、ロッキーのテイストがどこかしら漂っていることは間違いない。 フランク・マクレー扮する老いたレスラーがスタローンと親しくなり酒を飲んだ後、「久しぶりにいい気分だ。だから一番いいときに死にたい」とあっという間に夜の川へ飛び込んでしまうシーンはかなり切ない。小さな幸福を大事にしたいやるせなさが妙に胸を打つシーンだ。初見から20年以上たつ作品だが、なぜいまだにそんなことを覚えているんだろう。不思議な作品だ。 ちなみに主題歌はスタローン自ら熱唱、ちょっとゲイっぽい感じが「?」。やはり隠れた「迷」作だ。 [地上波(吹替)] 6点(2006-05-25 16:21:50) |
82. 亡国のイージス
《ネタバレ》 スティーブン・セガールの「沈黙の戦艦」よろしく乗っ取られたイージス艦を奪還すべく奮闘する男のストーリー。都市を壊滅する兵器にハラハラしながら、艦ごと沈めてしまおうとする官僚や政治家たち、国を憂い乗っ取りに加担する自衛隊の集団などが登場します。はっきり言ってどこかで観たものばかり。「ザ・ロック」「エクゼクティブ・ディシジョン」など次から次へ頭に浮かんできてしまいます。主人公の立場、如月の素性、主犯の非情さ、計画の周到さなど的確でコンパクトな描写ができなかったために、そこに時間がかかりすぎて後半が無難なものになってしまったのではないでしょうか。絵画や筆のエピソードや、主犯の動機、地球防衛軍的なありがちな本部会議室、このての映画は「どうせ、うまくいくに決まってる」という前提になるため、最も困難な状況を作り出していかないともちません。意外な伏線も必要です。日本の映画の難しいところですが、質の高いキャスティングでレベルを上げたい。しかし、それなりの人を入れ込むとセリフや露出度のバランスも考慮しなくては…。監督やプロデューサーも結局、無難な線を選んでしまったのでしょうか。「生きろ」とか普通に口にする主人公は10年以上前のキャラです。この呪縛を抜け出してほしいというエールも含めて厳しめの5点。 [地上波(吹替)] 5点(2006-05-15 15:53:50) |
83. シービスケット
《ネタバレ》 まず、直感で8点。ストーリーの構成がマイナス1点。3人をすべて最初から説明する必要があるのだろうか?自動車で大成功を収めた大金持ちのハワーズがなぜ落ちぶれてさびしい暮らしを送っているのか?トムはなぜ殺されるはずの馬を助けようとしたのか?ジョニーはどうして片目が見えないのか?3人のうち1人だけでも後半まで引っ張ってもいいのではないだろうか。すべてを実直に均一で紹介をしたため、シービスケットと出会うまでに30分以上もかかってしまい、そこまでのモチベーションがなかなか持ちにくい印象を受けた。しかし、それぞれが名優。一度説明してしまえば後は何も描かずとも彼らが見事に行間を埋めてくれる、監督はそこに賭けていたのだろう。邦画の場合もこのケースが多いが、この映画のいいところは、そのマイナスを補っても余りある名シーン・名セリフが中盤から登場する。地味ながら一般市民の代表的な存在のDJはもちろんだが、ライバル騎手ウルフが特に素晴らしい。役を演じたゲイリー・スティーヴンスは殿堂入りも果たした本物中の本物のジョッキーであると後に知るのであるが、ヘンリー・フォンダの雰囲気漂う誠実さはとても素人とは思えない。間違いなくこの作品をさらに高めているのだ。ラストのレースシーンのスタート前や騎乗中の行動や言葉は何度見てもこみ上げるものがある。その他、ジョニーの欠陥を知って憤怒する調教師が、逆にハワーズの一言に納得するあたりは、絶妙なバランスの人間関係である。そして何よりレースシーンがすごい。ベンハーのレースシーンを髣髴とさせるカメラアングルは必見!対抗馬と並び、目が合った瞬間のシービスケットのダッシュは思わず「うおおー!」と唸るほどの興奮だ。そしてラストのジェフ・ブリッジスが勝利に狂喜乱舞するのではなく虚脱したようにへたり込む仕草が素晴らしい。心の底からレッドとシービスケットを心配し、そして見事再生する命の輝きを目の当たりにした人間の真の反応だ。プラス2点!1年に1回は見たくなる作品に久々に出会った。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-08 19:41:42)(良:2票) |
84. クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ
《ネタバレ》 子供と一緒に見に行ったのですが、場内の笑いが少なかったです。子供たちにとっても「?」が残る作品だったようです。謎解きがないまま悪玉が自分から出てきたみたいな印象。なぜサンバなのか?子供向きでもストーリーの練りこみは必要と痛感しました。ネジ巻いてがんばってくれ!スタッフよ! [映画館(吹替)] 4点(2006-05-08 18:45:07) |
85. タンポポ
「シェーン」よろしく、寂れたラーメン屋に謎のトラック野郎がやってくる、というメインストーリーと様々な「食」に関する皮肉や笑えるエピソードの数々。どれもにやりとさせられるものばかり。なかでも井川比佐志と三田和代の最後のチャーハンは秀逸。このエピソードだけはグッと胸に来るものがある。おいしいと言う家族にほっとした様に微笑む妻の笑顔、そして妻のぬくもりをチャーハンに感じる夫、見終わった後でもこのシーンが頭から離れない。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-12-11 00:26:53) |
86. デーヴ
《ネタバレ》 完成度は屈指の出来。主人公の二人はもちろんだが、悪役のフランク・ランジェラも憎憎しい敵役を本気で演じてくれてすばらしい。ハートウォーミングを際立たせるには不安要因をどれほど高めるかキーポイント。首席補佐官が一人でそのすべてを引き受るわけですから、生半可な敵役では務まりません。そして出番としてわずかでしたが「ガンジー」で有名なベン・キングズレーも見事。この人も映画によってはいくらでも悪役が出来る人ながら、この映画では話し方とたたずまいで一発で善人とわかってしまうところがすごい。またまた、親友役のチャールズ・グローディン、みんながしびれたシークレット・サービス役のヴィング・レームズも素敵だ。みんな、この映画にほれ込んで与えられた役を演じきっている、そう思えてならない。感動シーンに流れる音楽も実に心地よい。いつでも見たくなる作品だ。それにしても「君のためなら死ねる」という言葉は、映画のセリフ史上(そんなものないか)最高の敬意を表した言葉のひとつだと思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-09 02:05:50)(良:1票) |
87. なつかしい風来坊
《ネタバレ》 本作はいわゆる「馬鹿」シリーズ(すごいシリーズ名!)の一つ。まさに寅さんのキャラの原点と思える主人公をハナ肇が熱演している。そういった意味でも価値ある一本。高度経済成長を遂げゆく日本人の「忘れた何か」を、その時代にいながらにして訴える姿勢には頭が下がる。ラストシーンは「遥かなる山の呼び声」を彷彿とする名シーン、ここもまた見所。年月が変わって役の立場も変わったハナと倍賞千恵子が「遥かなる~」の収録中にどんな会話をしたのか、想像するだけでも楽しい。それにしても、倍賞は美しい。 [地上波(字幕)] 8点(2005-11-30 21:57:55) |
88. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 この作品を見てこの「先入観」という思い込みが、いかに知らず知らずに形成されていたのか痛感しました。知人からビデオを借りる時、彼は「おれは途中で腰が浮いた」と言っていましたが、そのときは意味がわからず。観始めてみたら、破滅的でけだるい雰囲気…。そしてあのお店へ…。ふーん、こんな展開ね…少し眠いなあ…などと鼻をほじりながら寝そべりながら見ていた私。数分後、もちろん飛び起きました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-24 22:33:33) |
89. バード(1988)
最初に言うのもなんだけど、私はサックスをわずかしか吹けません。したがって、運指が正しいかどうかもわかりません。でも、楽器の指を押すタイミング、息を入れるタイミングはまさに本物と思えるくらいの完成度。C・パーカーの原音を使うこだわりから、主演のウィティカーにそう指示するイーストウッドもすごいが、それに応えて完璧な「演奏」を演じたウィティカーもすごい!!これだけでもテキトーな演奏シーンを入れてる映画はすっ飛んでいきます。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-24 22:18:55) |
90. ミザリー
確かに映画ですから、作り物に違いありません、あの足は。誰もがそう思います。で、でもそれを承知であえて言います。「あれは痛い!」見た瞬間、本当に息が止まりました。 [映画館(字幕)] 8点(2005-11-23 00:20:12) |
91. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 こちら完全版を最初に見た方は、公開時のバージョンを後で見ても、追加シーンがないのはさほど気にならないか、もしくは物足りない気がするかも知れません。(そもそもヒトは削除より追加したほうが認識しやすいため)しかし公開時の作品を見た私にとって、追加シーンはまったくの蛇足。想像力で埋めた甘美で切ない物語が、木端微塵に吹き飛ぶエピソードでした。51分の追加シーンがなくても(ないほうが)作品にこめられたメッセージがある意味はっきりしていると痛感しました。大げさに言うなら、公開時の作品は映画ファンのための映画。この完全版はトトという男の物語。母親の「あなたの家に電話をするたびにいつも違った女性が出てくる。でもあなたのことを心から愛している人の声を今まで聴いたことがない…」という含みのある名台詞。この言葉も完全版では単にエレナを忘れないから、という未練たらたら男になってしまうのです。大人になった彼女に言い寄る姿は醜悪そのもの。監督はもともとそれを望んで構成しているかもしれませんが、それを知ってしまった私としては悲し過ぎる作品でした。観客はトトの醜態を見せずとも。心のどこかにエレナがいつまでも存在しているなんてことは百も承知。さらに、映画を見ている観客それぞれにも心の奥に必ずいる「誰か」を思い出したり、過ぎゆく時に身を任せながら若き日の傷を癒すものなのです。さらに言えば、ラストシーンも単に心の誰かを思い出すだけでなく、映画が好きだった頃の「情熱」に対し奮起させることもメッセージで描いているのですから、エレナだけに集約して欲しくないわけです。おそらく完全版を先に公開していたらここまで評価は高くなかったでしょう。当時を思い起こせば、悲恋系映画はそれなりにありましたが、ここまで映画を愛した人々をストレートに出した作品はまれだったのも大ヒットの要因でした。多くを語らない作品の大切さをこの映画で知りたくなかった… 。「観客」はすべてを見せなくても行間を埋められる想像力があることを忘れてはいけないと痛感しました。 [映画館(字幕)] 2点(2005-11-21 23:48:49)(良:2票) |
92. エレファント・マン
《ネタバレ》 衝撃的だった。そして切なくなった。主人公を取り巻く人間はおもに3種類。(1)彼を醜く思う見世物小屋の主人や客たち、(2)彼だって人間だ、と思うようにしてやさしく接する偽善者たち、(3)心の底から彼を案じ、愛する人たち。私も正直言ってこの映画を見た動機は(1)だった。一方、トリーヴス博士やケンドール婦人、そして劇場で拍手を送る人たちは(2)。(3)は逃がしてくれたサーカスの仲間たちと夢でしか会うことのない母親となるのだろうか。それにしても(2)の弱者を同情という優越感によってもてはやす姿は、最も性質が悪い。彼らは自分の善意に酔いしれているのだ。この映画はそんな人間性がさりげなくあぶりだされていく。そしてこの映画で最も感動するのは、そんな偽善をも受け入れるメリックの純粋さ。「生きているからこそ様々な喜びも苦しみも味わえるんだ」という姿が泣けてくる。常に受身だった彼が唯一選んだ能動的な行為が、「普通の人と同じように寝てみたい」なんてあまりにも切な過ぎる。母と観終わった後、お互い号泣したことを隠しながら無言で映画館を出てきたことを今でも思い出す。 [映画館(字幕)] 10点(2005-11-20 02:28:53)(良:1票) |
93. ドリームキャッチャー
CMが…CMがかっこよかった…んで見に行った!「フロム・ダスク・ティル・ドーン」以来の途中で思わず腰浮き状態。CMで一言も紹介しない名俳優も登場し、まず思い浮かんだ言葉は金返せー!でもだまされた自分も責任があるとおもいつつ、C級映画のツボも抑えてあり、さらにいつものキング節少年時代があるのでなぜか許してしまった私。見た後、友人との会話も花が咲くわけで、中途半端な作品よりはネタに使えたのでこの点数です、はい。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-04 21:53:58)(良:1票) |
94. ビッグ・フィッシュ
息子にとって父親の存在は実に微妙だ。お手本にしたい気持ちと手本にしたくない気持ち、父親を超えたい熱意と超えられないあきらめ、真似したくない気持ちと知らずに似てきている自分などなど、その複雑な感情は思春期以降、何かしら抱くものだ。この映画、出だしから父親のロマンあふれるホラ話で展開し、大人になった息子の確執もコンパクトにまとめたおかげで、それ以降の描写に充分な時間を費やせた点でよく出来ている。ホラ話が大きければ大きいほど見ているものは現実とのギャップに物悲しさを覚え、息子自身がそれを受け入れるバーが高くなることを意味する。したがってラストの息子自身の作り話が効いてくるのだ。ただ、少し物足りないのは、見ている私たちに息子の心境の変化が少しわかりづらいこと。あまり知られていない俳優だからかもしれない。目で演技の出来るもうひとつ上のランクの人が良かったかもしれない。たとえば、若き日の父親役イアン・マクレガーが息子役でもいいかもしれない。一方、年老いた父が若き日とあまりに一致しない配役も少し気になった。最後に登場する人々がそのままということを考えると、若き日も年老いた現在も同じ俳優で良かったのではと思ってしまう。しかし相変わらず、ティムバートンは意外な作品を繰り出してくる。今回はインコースの高めぎりぎりの直球。思わず手が(涙が)出た。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-04 21:34:56) |
95. ビバリーヒルズ・コップ
《ネタバレ》 エディのマシンガントークはもちろん出色の出来ですが、頭にこびりついて離れないのは前半に出てくる幼馴染のエピソード。バーでの会話はお互い悪さをしながらも本当の友情で結ばれている二人の関係値が端的に表現されています。そして彼が殺されてしまうシーン。その殺され方がいわゆる処刑スタイル。その非道なシーンのロングショットは見てはいけないものを見てしまった後味の悪さ。正直言って、全体の明るく楽しい雰囲気とはまったく異質。アクセル刑事が事件捜査にわざわざビバリーヒルズに向かう必要十分な理由と感じました。他の登場人物はわかりやすさ、性格付けの的確さで楽しい映画に仕上がっています。 さらに劇中に何度も挿入される行動開始を表す曲も名作!耳から離れません。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-01 02:13:03) |
96. ツイスター
竜巻に対してドロシーを飛ばしたい!という彼らの願いといわれても、とても竜巻防止の特効薬になっていない!研究としては第一歩にしかなっていない点が最大のマイナス。普通この手の映画は、とてつもない災害が襲来したとき人間はどのようにしてそれを最小限に抑えることが出来たのか?というパターンや、来るとわかって、いかに防衛策を講じるかパターンなど、なにかしら人類の知恵や英知で困難を乗り越えるのがセオリー。ところがこの映画はまだその足元にも及んでいないのに完結してしまっているのです。一方、竜巻映像は迫力満点!ニュース映像でしか見たことのないあのすさまじさはCGとはいえ感動的。本物を再現したいという姿勢はプラスに考えたいです。そんなわけで、差し引き6点。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-31 18:24:02) |
97. やさしいライオン
おそらく観たのは幼稚園の頃かな。体育館で座りながら見てた記憶が。それにしても、切ない話です。小さいときのおとぎ話はなんだかんだ言いながら、教訓めいていたり、いましめ的だったりしますが、この作品は別。幸せな日々が悲劇で終わる展開は子供心としては大ショック。「泣いた赤鬼」「マッチ売りの少女」と肩を並べ、思い出しただけで泣きそうになりました。あの頃、家族が使った物をこっそり形見として自分の秘密の箱に保管していたなあ。私の自己形成に大きく影響をあたえた作品なので、満点とさせてください。 [試写会(吹替)] 10点(2005-10-31 17:15:47) |
98. スウィッチ/素敵な彼女?
「天国から来たチャンピオン」と同ジャンルにはいるいわゆる<天国やりなおしモノ>。監督は「ティファニーで朝食を」「ピンクパンサー」のブレイク・エドワーズ。音楽も名コンビのヘンリー・マンシーニ。往年の組み合わせによるコメデイです。しかもエレン・バーキンが主演。観る前は正直不安がありました。当時の主流であるアップテンポな物についていけるか?エレンバーキンという曲者女優との相性は?しかし、実際に見てみるとその不安は冒頭には消え、すぐに話の展開の面白さに入っていきました。それどころか、彼女(彼?)にとっての大命題が判明するときは泣けて泣けて。いやはや、やられました。 [地上波(吹替)] 9点(2005-10-31 16:57:24) |
99. 天空の城ラピュタ
破滅の呪文、短すぎ!長い人生いつかこの単語は言いそうだ!もう少し長い呪文にしてくれ!もしシータの知り合いに「大場」さんや「金馬」さん、「オバ」さんがいたらどうするの!それも、誰かが訪ねてきてその人たちがいなかったらシータはこう答えるに違いない。「大場留守」「金馬留守」「オバ留守」…パスワードは半角英数字8文字以上に変更を切に願います。と言うことさておき、オープンングの曲良かったなあ~。冒険アニメの基本&定番です! [地上波(字幕)] 10点(2005-10-31 11:46:00)(笑:1票) |
100. ながらえば<TVM>
私のドラマ好きの原点。今は亡き父とともに見て感動でお互い無言になった思い出がよみがえります。この作品は、山田太一氏がNHKプロデューサーに「どうしても笠さんでやりたい」という彼には珍しいリクエストで実現したとのこと。その後この作品のヒットで2作(「今朝の秋」「冬構え」)が作られ、3部作扱いになりました。それほどこの作品は完成度が高い!おそらく、山田さんの予想以上のできばえだったのではないでしょうか。 演出、脇のキャスティング、ロケーションと文句なし。それ以上に笠さんの芝居は、完全に演技を越えた佇まいです。とくにひょんなことから一泊せざるを得なくなった旅館の主人(宇野重吉)との夜の会話は名シーン中の名シーン!珠玉のドラマです。その感動はいつまでも色褪せません。 [地上波(字幕)] 10点(2005-10-31 02:48:36)(良:2票) |