1001. アメリカン・ドクターX
《ネタバレ》 主役のお姉ちゃんはなかなかの美人だし、ストリッパーな人たちも 出てくるし、エロティックさもそれなりにあります。 この作品では、「人体改造」したい輩が次々出てくる。 彼らがなぜそういうことをしたいのか、本人の口から説明はするのですが、 凡人の私にはさっぱり理解できません。 そう、アブナイ人たちによるアブナイ世界のお話。 主人公のメアリーちゃんも彼らのアブナイ欲求を後押しし、 非情な殺人鬼にまでなってしまうわけですが、元々は優秀な医大生だったはず。 彼女がこんな世界に入り込んでしまったのは、単に携帯代が払えなくて、 しかたなくエロい仕事をして、その流れでマンガみたいな顔した女に お願いされて、これまた仕方なくその要求を飲んでしまった。 それが後戻りできない、地獄への入り口だとは本人も知る由なかったはず。 そのへんが本作の恐ろしいところであります。 そしてレイプされるという悲惨な経験が、周りの地獄と相まって 優秀な医大生を冷酷無慈悲な殺人鬼に変貌させてしまう。 最後の最後に彼女は自分の腹を縫い合わせていましたが、 縫い合わせていたのは腹ではなく、引き裂かれてしまった自分の良心、 元々の自分自身だったのかもね。 [DVD(字幕)] 7点(2015-03-07 20:59:10) |
1002. リトル・フォレスト 夏・秋
《ネタバレ》 橋本愛ちゃんって最近ゴツくなったような気がするな~と思っていたら、もしや本作で美味しいもの食べすぎて太っちゃったのかな?なんて思ったり。いろんな手作り料理が出てきますけど、そのどれもが美味しそう。わかりやすいナレーション付きで、自分が採ってきた食べ物を淡々と調理していく様は、Eテレでやってたベニシアさんの番組を思い出しますね。これといって盛り上がりのある起承転結があるわけでもないのですが、不思議と面白く見てられる。食べるために作る。そして食べる。これの繰り返し。だけど、この食材はこんな調理が出来るんだとか、こんな風に食べれるんだと勉強になるし、見てるこちらも味を想像してみることができる。そしてこの繰り返しによって、自然と本作のテーマが見る人に響いてくる。ユウ太の台詞がまさにそのテーマを語っていて、世の中、自分で何も作らない、右から左に流してるだけのやつが、大きい顔して偉ぶってる。なにもかも知ったような気になってる。でも、自分の体で体験して作り上げてれば、自分の本当の言葉が語れる。そういう人間こそ強いんだって。それは本当にその通りだと思います。そしてまた食を通して、近隣の人たちとの繋がりが保たれてるのも描かれる。こういうのも、都市の生活ではなかなかないですね。高度に洗練化された社会では、ほとんどの人が分業化の中で生きていて、生きてる実感を感じにくいのかもしれない。だからこそ、生きてく上で当たり前だったこの行動の繰り返しが、新鮮で面白く感じるのかもしれないですね。 [DVD(邦画)] 7点(2015-03-06 23:55:13) |
1003. ゲッタウェイ スーパースネーク
《ネタバレ》 無駄なシーンなどほとんどなく、最初から最後まで疾走し続けるハイテンポな展開で楽しめました。女の子のクソガキっぷりに最初イライラしたんですけど、だんだんといい子になっていく様が微笑ましかった。全編にわたりカーアクションの連続で、一体何台の車を潰したんだろうというほど次から次へと車がぶつかっていきます。ド派手な爆破シーンなどもあり目に楽しいですが、一番印象的だったのは、犯人の車を追跡する長回しショットかな。細かくカット割りしたカーアクションより、ああいうショットの方が印象的には残りますね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-06 00:01:36) |
1004. 2つ目の窓
《ネタバレ》 河瀬直美監督の作品って、私もあまり得意ではなかったんですけど、本作は一番すんなりと観れた、そして理解できた作品でありました。なぜカンヌあたりであんなにもてはやされてるのか、彼女の非凡さが、ようやく凡人の自分にも幾ばくかは理解できたような気がします。皆、すごく自然体の演技。自然と生き物と、そこに生きる人たちと、そしてある種の定めと、それを受け入れる事による成長。人を選ぶ映画ではあるけれど、良作だとは思います。僕も、女の子と全裸で海の中を泳いでみたいです(笑) [DVD(邦画)] 7点(2015-03-05 21:59:03) |
1005. サボタージュ(2014)
《ネタバレ》 最初にシュワちゃんがパッと映った瞬間、「うわ~、老けたなぁ~」って。なんかもう、おじいちゃんじゃないですか。ここまでご高齢感が出てると、銃撃戦を乗り越えられるほどの機敏さはさすがに感じられない。いやでも、さすがに銃を撃ってるシーンは様になってますけどね。個人的にサム・ワーシントンとシュワちゃんの共演は見ものでした。でもワーシントン、変なヒゲがついてるだけで顔が別人のように見えますね。なんにせよ、人が殺される様のリアリティにえらくこだわった作品でありました。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-04 21:10:09) |
1006. メアリーと秘密の王国
《ネタバレ》 いい奴らの住んでる国の美しい自然の風景とか、映像的にはとても綺麗で良かったですね。鳥さんに乗って、森の中を飛び回るシーンの疾走感とかも良かったです。内容的には月並みで、キャラ設定から物語運びまで予定調和なので、これといって特筆するものもありません。3本脚のわんわんが可愛かった。娘さんと小さい男性は最後にはキスまでしてたけど、あの体格さでは恋は実らんだろうな、、、。 [DVD(吹替)] 6点(2015-03-03 00:03:25) |
1007. 喰女-クイメ-
《ネタバレ》 海老蔵が現代劇に主演するということで、どんな演技なんだろうと思って見てみましたが、これはまさに海老蔵そのもの。そのまんまの自分で出演してるという感じでしたね。四谷怪談の舞台セットが凄く良くできてて、それを見てるだけでもそれなりに楽しい。そんな怖くはないけど、一見の見所はあるって感じかな。特に、柴咲コウの役回りですよ。股ぐらにフォークをぶすぶすやったりとか、お岩さんのおぞましい顔を演じたりとか、女優さんとしては一皮向けた役をやっているわけであります。ファンとしては、お色気があればもっと良かったな~なんて思うのですが、それはまた今後の楽しみと致しましょう、はい。 [DVD(邦画)] 6点(2015-03-02 19:39:46)(笑:1票) |
1008. マザー(2014)
《ネタバレ》 いわずとしれた恐怖漫画の巨匠、楳図かずお氏による映画作品。77歳にして、映画に初挑戦するというその心意気は素晴らしいですね。初監督なのに、ちゃんとした作りになってるし。とはいえ、シナリオは結構シュール。前半の50分くらいはまだ普通にストーリーテリングしてるけど、後半からはどんどんエスカレートしていく。この母ちゃん、なんでみんなを襲うん?という疑問から、途中で自分の妄想なんじゃないかという感じになっていき、そうだとするとなぜかずおちゃんはこんな妄想を働かせることになったん?という疑問が。母ちゃんとしては、誤解をいて理解してほしかったみたいだけど、理由づけとしては弱い気もする。まぁとにかくぶっとんだ感覚が大事なのかなとも思うので、これはこれでいいのかも。ただ、ホラー映画としてはそんなに怖くありません。むしろ、母ちゃんと戦ってる時のシーンなんかは笑ってしまうぐらいでした。漫画のおどろおどろしいあの描写は、映画ではほぼ皆無。随所にへんてこなセットが置いてあったりするので、そういう独特なかずおちゃんワールドを楽しめればそれでいいかなと。 [DVD(邦画)] 6点(2015-03-01 23:33:37) |
1009. パッション(2012)
《ネタバレ》 始まって開始1秒で、すでにデ・パルマらしい雰囲気と画調が出ていますね。このへんの個性はさすがだな、と感じます。ただ、これまでの彼の作品と比べると、全体的にかなり控えめなスタンスで描いてます。いわゆる、カメラがぐるぐる回り出すだとか、スローモーションの多用だとか、そういう演出が少なくナチュラルな感じで進んでいく。それゆえに、中盤のバレエとの2画面シーンはより異質さを感じさせますね。うぉ~、デ・パルマらしいな~って。個人的には、この嫌らしい女の戦いといいますか、心の醜い様を見ているうちが一番面白かったわけです。マイカーをあちこちぶつけてるところを監視カメラで撮られて、それをみんなで見せられるという辱めを受けたときの、主人公の裏腹の笑いがゾクゾクっときましたね。なんてひどい女。見た目は美しいけど中身はグロすぎるわ~。そんなわけで、その後の殺人事件の展開からはいつもの強引なミステリー映画になってて、なんだか月並みなんですよね。サスペンス性は一切なしで、最後まで女の争いだけの昼ドラみたいな感じでも個人的には良かったんですけど(笑) [DVD(字幕)] 7点(2015-03-01 00:20:16) |
1010. ヘラクレス(2014)
《ネタバレ》 まさに可もなく不可もなくな史劇アクション映画でした。どこかで見たことのあるようなシーンの羅列。ただ逆に言えば、安心して楽しめる映画でもあります。話も超わかりやすいし、なにも考えなくても見られます。唯一オリジナリティがあるのは、半神半人であるはずのヘラクレスが、実は普通の人間で、そういう物語を語っているだけという設定ですかね。でも、あんな巨大な石像を倒すラストを見てると、やっぱり半分は神様なのかなぁ? [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-02-27 22:20:53) |
1011. キョンシー
《ネタバレ》 タイトルが「キョンシー」ですからね。あのピョンピョン跳ねるキョンシーが出てくるのかなと思って見てみたのですが、一向にキョンシーさんは姿を見せず。かと思っていたら、貞子的なやつが2体出てくるではありませんか。プロデューサーが清水崇ですから、こんなところにもサダちゃんを挿入させるんだな、商魂すごいな~なんて思いながらも、これじゃキョンシーじゃなくてタイトルは「サダコー」にすべきだろうと一人でぶつぶつ言ってたら、後半になってついにモンスターキョンシー登場!あのオーソドックスなキョンシーではありませんが、なかなか薄気味悪いキャラに仕上がっております。そのモンスターキョンシーとの一騎打ちがなかなか見もの。正直、全然怖くないんですよ。サダコやキャンシーの周りに付け足されたCGのモヤモヤが直接的すぎて、怖さなんて感じないのです。でもモンスター映画としてみれば、まずまずかなと。 [DVD(字幕)] 5点(2015-02-23 23:54:17) |
1012. サベージ・キラー
《ネタバレ》 内容をさらっと見て、「あ、男たちに酷いことされた女の子が復讐するっていう よくあるパターンのやつね」と思い、とりあえず借りて見てみたのですが、 これがね、予想外だったんですよ。耳の聞こえない主人公の女の子は、 笑顔の素敵な美人さん、ここ重要です。こういう役柄は美人でなきゃダメです。 そんでその美人さん、殺されそうになってる人を助けようとする正義感あふれる 子なわけですが、ひどい奴らに捕まってレイプされる。ここまでは 予想通りなんですが、彼女はナイフでひと刺しされ、砂漠に捨てられる。 あれれ?死んじゃった?ここからが予想外。先住民たちのまじないにより、 なんと蘇るわけです。でも体は腐乱死体のまま。男たちを一人また一人と 片付けていきながら、体がズタボロになってく。とれかかった腕に布巻きつけて つっつけたり、腹に砂入れたりなんかして、泣き叫びながらも復讐を 果たしていく。このキャラ設定に私はぐっときちゃいましたね。 こういうの、ありそうでなかったな~。そんで、彼氏に会いたい触りたい、 でもこんなひどい姿見せたくないからって身を引く。そしてラストなんて、 火をつけて燃やされるわけですよ。なんて切ないのよ。こんな B級スプラッター映画でまさか涙ぐんじゃうなんて思いもしませんでした(笑) 掘り出し物です。秀作です。数多の数あるB級ホラーの中に埋もれていくには あまりにももったいない作品でありました。シリーズ化希望。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-23 20:28:31)(良:1票) |
1013. パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
《ネタバレ》 音楽史上、最も不道徳な男が奏でる最も美しい旋律、というキャッチコピーはなんとなく「アマデウス」を思いださせますが、あちらほどの出来栄えではないにしてもこれはこれですごく面白かったです。音楽的才能と人間的資質は必ずしも両立しませんからね。割り切れないものが人間であり、だからこそ面白い。パガニーニは女と酒とギャンブルに溺れる毎日、他の人のことなどどうでもいいという生き方。自己中そのもので、いけ好かない野郎なんですが、ヴァイリオンの腕前たるやまさに超絶的。本作で一番ぐっときたシーンは、やはりシャーロットの歌声を聞いた時ですかね。彼は初めて美しい声色を聞き、同時に初めて本当の恋に落ちたのかも。んで、表情が変わるわけですね。そしてまた、パガニーニの演奏の音を聞いた時のシャーロットの変化も見もので、顔付きがツン!としていたのから優しい笑みになる。その2人の変化がいいですね。そしてコンサートの場で、出てこないかと思いきや後ろから演奏しながら出てきて、聴衆を虜にしていくシーンも見事でしたね。あのへんがパガニーニとにっても、映画としても一番の絶頂。その後は、なんだか可哀想で見てられない。パガニーニは色々とどうしようもない奴だったみたいだけど、息子への愛情、いいパパっぷりを見れば、彼が芯はいい奴であることがわかる。ちゃんとしたお墓に入れてあげてほしかった。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-22 20:58:34) |
1014. 海峡
《ネタバレ》 青函トンネルって、そんなに長い年月かけて開通したんだ~って、さぞかし大変だったんだろうな~って、そういう知識的なことは身につきましたが、であるならばなおさら、周辺の人間ドラマはいらないよねって思うんです。そういうの全部そぎ落として、トンネル工事だけ、それ一本でやってほしかった。日本の大プロジェクトの映画化ということでいえば石原裕次郎の作品が思い浮かびますが、ああいう風な感じで硬派一徹に作るべきでしたね。本作も、トンネルのセットとかはなかなか見ごたえあるんですけど、源助じいさんがズカズカと突進して案の定息子もろとも怪我して入院するくだりとか、何しとんねんこのジジイって失笑しちゃうわけです。最後のダイナマイト爆破して、ついに貫通!の感動シーンでも、高倉健のどアップのショットから流れてきた音楽は安っぽいシンセのBGMでね、もうちょっと重厚な音楽なかったんかいって思っちゃったし。題材が世界に冠たる大事業であるだけに、もう少しなんとかならなかったかな、というのが正直な感想。 [DVD(吹替)] 5点(2015-02-19 22:44:00) |
1015. ルパン三世(2014)
《ネタバレ》 私はルパン三世にはそれほど思い入れがないので、あれが違うだとかこれが違うだとかいう感じで見るようなことはなかったです。むしろ、それぞれがそれなりに頑張ってキャラ作りしていたとは思う。ただ、一本のアクション映画としてみると、う~んどうなんだろうと。アクションシーンがガチャガチャしすぎていて、なんだかよくわかんないんですよね。ごまかしのためのジャンプカットを羅列しているだけのように見えて、一つ一つのシーンが綺麗じゃないんですよ。そんでもって、全体的にダサいんですよね。ついこの前、「るろうに剣心」シリーズを見たせいかよりそう感じる。同じコミックの原作でもどうしてこんなに違うのかしら。るろ剣はA級アクションでカッコ良かったのに、こちらはB級感丸出しのダッさい代物。アジアのいろんな人が出てくるから、もしかして世界公開を考えてるのかもだけど、この出来だと正直「恥ずかしい」って思っちゃう。かっこよかったのは小栗旬と玉山鉄二、そしてジェリー・イェンだけだったな。不二子ちゃんもなかなか良かったけど、もう少しお色気シーンが欲しかったな。山田優が出てきてルパンがニヤけるという内輪ユーモアだけは面白かった。 [DVD(吹替)] 5点(2015-02-19 22:06:03) |
1016. 利休にたずねよ
《ネタバレ》 前半は、いわゆる典型的な利休像って感じで、なにやら難しい世界やな、まさに哲人やな~なんて想うわけですが、後半は、その利休がなぜあのような考えに至ったのか、ある種の謎解きみたいな展開になっていて面白いわけです。勿論、その新解釈そのものは完全にフィクションですから、それ自体の賛否はあると思いますが、実際の利休がどうというより、一つの創作として楽しんだらいいと思います。海老蔵もさすがは身のこなし方が綺麗でさすが歌舞伎役者だなと感じさせるし、泣いてるところの演技などこれまた歌舞伎役者らしくて、いろんな意味で見てて興味深かったです。秀吉の悪者っぷりがちょっと漫画的かなって感じたのがマイナス点かな。優しく美しい音楽は良かった。 [DVD(吹替)] 7点(2015-02-19 21:24:55) |
1017. わたしは生きていける
《ネタバレ》 わりと好きですね、こう言うの。グレちゃってる主人公の彼女が、穏やかな自然の中に暮らす家庭に身を寄せる。その3人の子供達、まぁ特に小さい女の子と男の子の無邪気さ、そしてイギリスの美しい郊外の風景、その芝生の緑や木漏れ日など、本当に綺麗で癒される。まるで天国のような日々なんですよね。そこからの第三次世界大戦のあの急展開。空模様も急にどんよりだしね。この世界観の違いにショックを感じます。いきなりばばばっと銃撃が始まって、軍隊がばーっとやってきて、あの異質感がすごいのよね。そんで男の子が撃たれて死んじゃうとか、弟の亡骸を見つけて嘔吐しちゃうとか、描写も直接的でそれもまたショッキング。無邪気だった妹がすごく落ち込んでる顔になってるのを見てるだけでも切なくなります。大人のいざこざに、美しい子供の世界が壊されちゃったみたいな、そういう感覚。愛する人がいるというのは、とても幸せよね。守りたい人がいる、自分を大切に想う人がいる。世界を知り、自分の未熟さに気づいたとき、彼女はもう立派に生きていけることでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-18 23:25:58) |
1018. パニック・トレイン
《ネタバレ》 イギリス製のサスペンス映画なんですが、意外と楽しめましたよ。乗ってる電車が止まれない、というシチュエーションは、日本だと新幹線大爆破を思い出しますけど、あれなんかよりは登場人物は少なく、しかもこじんまりしてます。外側の情報がほとんどなく、ひたすら内側から、さぁどうするかと話を進めていく、ある種の謎解きみたいな感じで楽しめます。こういうタイプの作品だと、乗っている乗客の中に黒幕がいたりとかするんで、そういう線でずっと見てたんですけど、それもいい意味で裏切られました。そんで、犯人の顔や意図も最後までわからず仕舞いなんですよね。でも、犯人のことなんて全くどうでもいい。どうやってこの暴走列車から脱出するか、それを見てるだけですごく面白い。中で一緒になった美人といい感じになって、おまけにキスまでしちゃって、なんて展開早いのかしら、自分もこういう美人さんと巡り合わないかしら、なんて思いながら見ていたのでより面白さが倍増(笑)。見て損はない出来です。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-18 22:42:56) |
1019. ファーナス/訣別の朝
《ネタバレ》 主人公の境遇が、とても不憫で共感しちゃうわけですよ。貧しいけども頑張ってまともな日々を送っていた主人公。ダメな弟の尻拭いをしつつも平穏を保ち続けているという、とても見上げた兄ですよ。でもあんな不運な事故を起こして刑務所に入り、なんとかつとめあげて出所したらパートナーが新しい男性の子供を妊娠してるっていう、、、。それを打ち明けられた時に、素晴らしいことだ、きっといい母親になれるよって、泣きながら言うシーンは本当にぐっときちゃいました。ちょっと気を緩めたら、すぐさま現実に押しつぶされて自分が粉々になっちゃいそうな、そんな気持ちですよね。クリスチャン・ベイルの素晴らしい演技も相まって、こりゃ良作だな~と感じていたのですが、それに比べると後半はただの復讐劇になっちゃってて残念。あれだと、また彼はムショ行きになるの?なんだか救いようがないです。とにかく、前半までは素晴らしかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-17 23:21:37) |
1020. ジゴロ・イン・ニューヨーク
《ネタバレ》 監督・脚本をジョン・タートゥーロさんがやられていたんですね。僕はてっきり、ウディ・アレンの映画だと思ってました。ウイットに富んだ台詞、女性を可愛いく撮るテク、オシャレで暖かい都会感、まさにウディアレン映画そのもの。彼へのリスペクトが強いんだろうなぁって思います。タートゥーロさん自身は、寡黙な役柄なんですよね。それでおしゃべりなアレンとのコンビが巧い。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-16 17:24:17) |