1121. クイール
《ネタバレ》 こりゃあ反則だぁ。。私しゃ犬モノに弱いんだぁ! 特にラスト、老犬になったクイールが「もう頑張らなくていいんだよ」と看取られるシーン。 自分がかつて飼っていた犬が死んだ時を思い出してしまって、涙なしでは見られなかった。 反則だぁ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-09-06 19:24:09) |
1122. 祭りの準備
《ネタバレ》 これは名作で間違いないでしょう。 1970年代の日本の高知県にある村。 その小さな村、閉塞的な村社会で起こる出来事の数々。 これが実にリアルで面白い。 その村で最初は清廉潔白ながら、徐々に大人になっていく主人公。 こんだけ狭い村でドロドロとした人間関係、母親との関係、男女関係を堪能したら、もはや都会に出るしかないだろね。 東京に行っても良い事があるとは限らないけど、少なくともこんな村で一生を過ごす位なら、確かに一度は都会に出たい!と思うのも納得がいく。 日本ならではの閉塞的な村社会を丹念にリアルに描き、鬱屈とした青春時代を描いた本作は、見ていて素直に面白いし、名作と言えるだろう。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-09-06 19:02:09) |
1123. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
《ネタバレ》 こんなにもブルース・リー作品が素晴らしかったとは! 前半のコミカルな音楽と、ブルース・リーのとぼけた演技。 とってつけたような欧米女性のオッパイ露出シーンと、楳図かずお似のオカマキャラの登場。 これで笑いを誘っておいて、後半へ突入。 後半になって、前半で溜められていたブルース・リーのアクションが解禁! アクセル全開モードへ! そしてラストでは、全米ナンバー1空手家(!)である金髪外人とのガチンコ対決。 しかも場所は、ローマの観光地、コロッセオ。 盛り上げ方も素晴らしい。 しかし、エンドロールで気付いたが、ボスキャラがあのチャック・ノリスだったとは! なんかどこかで見たことのある顔だなぁ・・・と思っていたら、『デルタ・フォース』のチャックだったんだねー いやだけどさぁ、、硬派なキャラというのは分かるんだけど、女性との別れ際、つまりラストシーンで、ホッペでいいから軽くチューくらいしてよねー、うん、モゥー、いくじなし♪ [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-06 01:15:40)(良:1票) |
1124. ジェリーフィッシュ(2007)
《ネタバレ》 女による群像劇。 まるで詩のように流れていく時間。 そこには悲しみの連続、そして最後にほんの少しの安堵。 クラゲかぁ、、なるほど。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-06 01:03:09) |
1125. 寄席の脚光
フェリーニの処女作。 「本邦未公開作品」且つ「ビデオが発売されたのも古い」ので、観るのはなかなか難しい本作品。 しかし、“巨匠”のデビュー作だけあってかなりの出来。 この時代の作品って、「歴史的価値がある」とか「映像が芸術的」とか「音楽が素晴らしい」とかの評価は出来ても、「掛け値なしに面白い」作品って、案外少ないと私は感じている。 しかし、この作品は「掛け値なしに面白い」のだ。 そして、他の作品では“常におばさんっぽい”のあのジュリエッタ・マシーナが、本作品ではまだ若く綺麗だったりするのは非常に新鮮味があった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2020-09-04 21:26:42) |
1126. 怒りの葡萄
特別に面白くもなければ、つまらなくもない。 ヘンリー・フォンダは特に魅力的でもない。 あのボロトラックで旅をするのは面白いが、全体的に長く感じた。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-09-03 21:28:25) |
1127. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 これはですねぇ、、子供向けですね。 だけど、痰吐きとかゲロとか汚いですねぇ。 針を刺すシーンもキツイですしねぇ。 でもラストは意外でした。 まさか娘が死んでしまうとは! [インターネット(字幕)] 3点(2020-09-02 21:03:38) |
1128. 狼たちの午後
《ネタバレ》 緊迫感がそれほどなく終盤までが長い。 退屈に感じた。 ジェット機に向かう車の中、そこだけは緊張感はあった。 だけどそれ以外が長く感じた。 アメリカの社会問題も随所に盛り込まれていたが、それも興味はなし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-01 23:46:27) |
1129. 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
本日、念願の新文芸坐へ行き、「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」を観てきた。 すると・・・ なんと、1Fまで行列が伸びているではないかっ!! これは完全に予想を裏切られた。 いくら“キング オブ カルト”、石井輝男監督の追悼上映とはいえ、こんなにまで混んでるとは思ってもいなかったのだ。 あきらめて、列の最後尾へ。 私は時計に目を遣った。 上映時刻を間もなく過ぎようとしている。 なのに、列はちっとも前へ、いや、上へ進んでいかない。 あまりの混雑の為、上映時刻に客の入場が間に合わない状況だった。 座れるか不安になったが、何とかギリギリ座れた。 「それでは上映を開始いたします。」 のアナウンスが流れる。 後ろを見渡すと立ち見が。 最新のメジャー映画じゃあるまいし、立ち見が出るとは・・・ しかもミニシアターとかじゃなく、普通に立派な映画館だというのに、何たることだ。 どうやら私は、石井輝男人気を侮っていたようだ。 そして上映開始・・・ 評判通りの“カルト”映画であった。 それにしても苦痛だったのは、隣の客が“キ○ガイ野郎”だったこと。(石井輝男監督に敬意を込めて敢えてこの表現を使わせて頂きました。) とても笑うようなシーンでないところで笑い出すのだ。 しかも頻繁に。 99分の間じゅう、ずっとその笑い声に悩まされ、席が2列目であったこと、映画の内容自体が濃かったことと相まって、非常に疲弊した。 映画そのものも「カルト映画」だったが、隣りの客も「カルト客」だったというわけだ。 ラストの有名な「花火シーン」は確かに凄かった。 あれはやり過ぎだ。 でもこれでやっと“キング オブ カルト”、石井輝男監督の代表作『恐怖奇形人間』を観ることができたのだ。 それだけで十分満足である。 [映画館(邦画)] 6点(2020-08-31 22:42:28)(良:2票) |
1130. ハウス/HOUSE(1977)
やかましいBGMと効果音が流れっぱなしで、鬱陶しい事この上ない! おかげでセリフが聞き取りにくい。 もっとも大した会話もなされてないが。 石井輝男的なカルト風味だが、そこまで見どころも無い。 単なる悪ふざけ。 ババ臭い高校生がやかましく暴れ回る。 これだけでも疲れるがな。 脇役陣もウザい輩が多く、画面をぶっ壊したくなるほどムカついたよ! [インターネット(邦画)] 1点(2020-08-31 22:35:26) |
1131. 知らない、ふたり
《ネタバレ》 今泉監督に降参!参った! これは面白い。 レオンが最初に登場した時、なんだこのカッコつけた野郎は!と思って見ていたけど、終わってみると凄い良い奴に見えたりして、ハイ、わたし単純です。 時間軸がいったりきたりするのは『運命じゃない人』を思い起こさせるが、これが実に効果的。 イケメン揃いの為、男性陣の見分けがつきにくく、人物相関に関して少々混乱する部分はあったものの、なんとか話についていった。 でもそれはラストシーンでレオンの表情が一気に明るく変化するところで消し飛んだ。 あれは良いラストシーンだなぁ。 これは良い映画だ!見て良かった!と思えた。 ついでにエンディングソングも良い! これから遅らばせながら、今泉監督の作品をどんどん見ていくつもりです。 素晴らしい監督に出会えて良かった。 男女の出会い、一目惚れ、もとさや、色んな要素が奥深く表現されていて、とっても魅力的な作品でした。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-08-30 01:40:28)(良:2票) |
1132. 素直な悪女
《ネタバレ》 コンパクトな作品ながら、ゆったりとした流れ、そしてブリジット・バルドーの魅力も余すところなく堪能できる。 最後の「FIN」の文字は、さすがに尻切れトンボ感は拭えない。 この二人の若い男女の行く先は、なかなか困難な道のりなんじゃないかと心配になったり。 フランスとイタリア合作という事もあり、両国の良さがうまくミックスされている。 しかし一番悪いのは、あの長男じゃないのか? いくらバルドーが魅力的でも弟の奥さんは寝取るのはマズイだろ・・・ [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-29 18:30:05) |
1133. 東京公園
《ネタバレ》 豪華女優陣に惹かれて鑑賞してみたが、青山真治監督がそれを全く活かしきれていない模様。 コニタンと三浦春馬との恋の幕切れには、ハッとさせられたが、そこだけ。 それ以外は退屈なものだった。 もう青山監督の作品は見ないでおこう。 そう心に決めた記念碑的作品。 [インターネット(邦画)] 5点(2020-08-28 20:30:46) |
1134. 十戒(1956)
前半の色彩豊かな神殿内での愛憎劇、普通に楽しめました。 後半は・・・宗教色一色で何だかなぁ。 それはそうとユル・ブリンナー、鋭い眼光に太い声、筋骨隆々の体、カッコいいです。 アン・バクスターも非常に美しく魅力的でした! [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-08-27 20:32:31) |
1135. 自分の穴の中で
《ネタバレ》 最後まで見て、ようやく題名の意味を理解した。 自分勝手な人間ばかり登場する本作。 人との関わり合いはあるものの、結局は皆、自分の穴の中で生きている。 皆、孤独なのだと。 何とも哀しい幕切れだ。 それはそうと、北原三枝は本作でも相変わらず美しい。 若々しい軽やかな身のこなし、美しい細い腕とウエスト、その全てが輝いていた。 一方の三國連太郎は、他の作品では見た事のないほどのジゴロぶり。 そして実にカッコ良い。 作品全体としてみてみると、テンポの悪さが気にかかった。 話は自体は興味深い内容なのに、見ていて何故だか退屈感がつきまとった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-26 17:40:12) |
1136. キック・オーバー
《ネタバレ》 メル・ギブソンとクソガキの物語。 メキシコ国境を舞台にしているときいて、メキシコの荒廃した風景を堪能できるかと期待したが、舞台は怪しい刑務所内に終始していた。 何でもアリの刑務所で楽しそうだが、そこを牛耳っている輩がおり、ある意味では息苦しい環境。 そこでメル・ギブソンが大暴れ。 実に無敵ぶりを発揮していた。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-08-26 17:38:26) |
1137. ダイ・ハード
ただ撃ちまくるのではなく、頭脳戦も盛り沢山。 主人公もただ無敵なのではなく、弱音を吐くキャラなのも面白い。 製作年が1988年と言うこともあり、バブル真っ盛りの日本。 日本繁栄の印として、ビルの名前に日本人の名前が使われていたのが印象深い。 いかにもアメリカのアクション映画という感じで、普通に楽しめた。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-08-25 18:56:23) |
1138. ニワトリ★スター
《ネタバレ》 冒頭のぶっ飛んだ内容で、この勢いで2時間いかれたらキッツイなぁ〜と思っていたら、その後は案外、フツーの人間ドラマだったりで一安心。 鳥肌実が悪の救世主みたいな、毒をもって毒を制す的な場面には、鳥肌が立った。 いいぞ〜、鳥肌実! [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-24 08:16:08) |
1139. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 ストーリーを純粋に楽しめた。 前半の畳み掛けるような不幸の連続。その緊迫感。 絶望の境地でフラフラと歩く黒木華、そこに流れる音楽。 とっても印象的! しかしCoccoが出てくるクダリは気持ち悪くてダメ。Coccoの見た目がムリ。 花嫁姿で黒木華とCoccoがはしゃぐシーンは、出来る限り黒木華だけを見てました。 岩井監督はCharaとか気持ち悪い女性ミュージシャンを使うのが好きだよなぁ。 本作は映像が美しく、そして音楽の使い方も素晴らしく魅力的。 岩井監督の良さ悪さ、その両面が存分に発揮された力作! [インターネット(邦画)] 8点(2020-08-23 21:52:45) |
1140. ピエラ 愛の遍歴
《ネタバレ》 老いと病気に正面から向き合った作品。 それをフランス映画的な特有の雰囲気で紡ぎだす。 ピエラの少女時代を演じた女の子がとにかく美しい。 少女と大人のちょうど中間の時期。 その時期特有の美しさが印象深い。 この少女の美しさだけでも見る価値がある。 だがこんな可憐な少女であっても、やがては老いる。 例えば、ピエラの母親の様に、頭にシラミが湧いて髪の毛を剃られるというような老いが待っている。 この病院の雰囲気が実に無機質で侘しい。 人間の老いというものは実に残酷。 どんなに美しい女性でも老いからは逃れられない。 人間の老いという奥深いテーマを、独特のゆったりとしたリズムで描いた作品。 しかし、あんな空しい殺伐とした病院に、老いて入院はしたくないものだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-08-23 19:43:26) |