101. ニューオーリンズ・トライアル
いい映画だと思います。てっきりジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの対決がメインなのかと思いましたが、主役は正体不明の男女2人なのですね。この2人の真意が最後までわからないため、好奇心を引き付けながらラストまで進んでいきます。残念なのは、#72【miso】さんが書いているように、登場人物に魅力が感じられないことです。それとも、特定の登場人物に肩入れせずに見られるように、わざと魅力なく作っていたのでしょうか。ジョン・キューザックは正体不明な感じをよく出していましたが、何となく厚化粧っぽくって、気持ち悪く見えました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-17 16:28:04) |
102. マッチスティック・メン
不思議な味わいの映画でした。この映画を見て気付いたのですが、私はこれまで映画を見るときに「これはスポーツ+恋愛ものの映画だな」と無意識にジャンル分けして、それに応じた見方をしていたようです。この映画は、犯罪ものなのか、サスペンスなのか、父と娘の話なのか、異常な潔癖症の話なのか、いろいろな要素がありすぎて分類しきれず、見ていて脳が混乱し、落ち着きませんでした。最後まで見てようやく「そういう話だったのね」と納得。途中で不快なストーリーに気分が悪くなる人もいるかもしれませんが、最後まで見れば納得すると思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-16 16:07:38) |
103. ボーン・アイデンティティー
主人公が正体不明! いったい誰なのか? という緊迫感で引き込まれたのは最初だけ。最後の最後で主人公の正体が明かされるが、それまで引っ張りすぎ。退屈はしないが飽きる。主人公の正体が明かされても、私の心の中では解明されない部分がたくさんあり、すっきりしない感じ。続編を見ればすべて解明されるのだろうか。ほかの方々のレビューでは、なぜ美人ではないマリーにボーンが惹かれるのか不思議というような内容があったが、私はなぜマリーがボーンについていくのかが理解不能。私だったら、ボーンをパリへ送り届けてお金もらった瞬間に逃げるけどね。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-07-03 12:22:18) |
104. ラブ・アクチュアリー
ほかの方々も書いているように、登場人物が多すぎるので、それぞれのストーリーは浅いのですが、軽い気持ちで楽しめる映画です。すべての話が最後に1つにまとまるのかと思わせておきながら、まとまるようでまとまらない、不思議な映画。ヒュー・グラントの英国首相のラブストーリーだけの映画だったら、「あり得ん」「軽すぎる」などと鬼のような批判を書き込みたくなりますが、そんな気にならずに軽いノリで見られます。登場人物は多いのですが、知っている俳優がほとんどなので、なんとか混乱せずに見られました。ナタリー役の俳優が誰かに似てると思ったら小池栄子でした。ヒュー・グラントはいつまでたっても若づくりだし、エマ・トンプソンは若いときからおばさん顔なので、ヒュー・グラントが兄という設定が納得いきません。実際ヒュー・グラントのほうが1つ若いし。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-17 15:02:55) |
105. グッバイ、レーニン!
退屈せずに見られましたが、特に感動はしませんでした。いかにも孝行息子の心温まる美談に見えますが、実は、母親の心臓発作は自分のせいだという自責の念から逃れるために、周囲の反対を押し切り、母親のためという目的で、今は亡き東ドイツの虚構の世界を維持し続けるが、いつしか虚構の維持自体が彼の目的となっていき、のめりこんでいく、という作品に思えます。彼のほうが姉よりまっとうに見えるけど、姉が妊娠したとき、妊娠は素晴らしいことなのに「またかよ、気をつけろよ」なんて言って、正常な価値判断ができなくなっている。姉のほうが、超音波画像を見て「素晴らしいわ」と言えるまっとうな価値判断ができる人間であり、虚構の世界に生きている弟と違い、現実を見据えて生きています。また、母親はいつ死ぬかという危険な状態のはずなのに、歩けるまで回復しちゃうあたりでは、「こんなに元気なら真実を話したって平気だろうに」と思いました。それにアレックスは安月給だろうし、母の看病と嘘の演出に多大な時間をとられてロクロク働けていないはずなのに、母の医療費、母の部屋の家賃、嘘の演出にかかるお金をどうやって調達していたのだろうかと思うと、いかにも無理があるストーリーに思え、感動できませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-24 18:53:32) |
106. 21グラム
私は時間軸ばらばらの構成は有害無益だと思う。構成を複雑にしなければ退屈になってしまうようなストーリーなら、そもそも映画にする価値はない。私が一番抵抗を感じるのはこのタイトルだ。「21グラム」という数値の持つ意味に興味を持って見たが、この数値はストーリーと直接的な関係はなかった。「21グラム」というショッキングなタイトルをつけて興味を持たせようとするあざとさが許せない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-16 17:20:51) |
107. 世界の中心で、愛をさけぶ
つっこみたい疑問が多数ありますが、原作を読めば解消されるのでしょうか。40代の私にとって、昔から飽きるほど見てきた古典的な病気ものとしか思えず、まったく泣けませんでしたが、私の配偶者は泣いていたので、泣けるか泣けないかは個人の感性の違いなのかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-15 22:37:10)(良:1票) |
108. クローサー(2004)
男女2人ずつの4人の間でくっついたり離れたり不倫したりよりを戻したりと、第三者から見ればすごくどーでもいい話が延々と続きます。勝手にやってろよ、映画にするような話じゃねーだろ、と思いました。おまけにこいつらセックスが好きなので、エロい話題がうんざりするほど出てます。そのくせ、濃厚なラブシーンはなく、Hな映画なのかそうでないのかはっきりしろと言いたくなります。恋愛関係におちる過程がもう少し描かれれば感情移入できたかもしれませんが、どろどろした部分だけを見せられるため、鼻につきます。 [試写会(字幕)] 2点(2005-05-13 09:54:33) |
109. タイムライン
《ネタバレ》 公開当時に話題になっていたような気がしたので、見てみましたが、あれは話題になったのではなく宣伝が派手だっただけかもしれません。久々に見たとんでもない駄作・不快作でした。ほかの方々も書いていますが、教授一人助けるためにたくさん死んでて不条理・そのことで教授がショックを受けないのが無神経・どんな名教授か知らないが彼を救うためにわけの分からん装置に身を任せて戦争中の過去へ行くことを即決するのは異常・印象の薄い若者が多くて最後まで誰が誰だか見分けがつかない・考古学者のくせに歴史を変えることについての認識が甘すぎ・現代に戻ってきた後の健康状態が不明など、つっかみどころが多すぎます。あと、欧米人にとって英仏戦争ってもしかしたらすごくなじみのある戦いなのかもしれないけど、日本人の私には何の思い入れもないので、感情移入ができない点もつまらなさの原因のひとつでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-03 17:29:45) |
110. マトリックス レボリューションズ
前作と同様。CGのアクションシーンがやたら長くて、ストーリーは中身が薄い。あらすじを書けば数行で十分では。一応結末を知りたくて最後まで見たけど、もううんざりです。以前「ダウンタウンDX」のスターの目撃情報で、高木美保がマトリックス・レボリューションズを見ながら号泣していたという投書がありました。高木美保によると、彼女はマトリックスが大好きで、前作からの伏線で先を読みながら見ていたら感動で涙が止まらなかったそうです。私はそこまでマトリックスを理解してるわけじゃないのにこの点は失礼かもしれませんが、これ以上はつけられません。 5点(2005-02-28 10:03:42) |
111. パトリオット
《ネタバレ》 メル・ギブソンが妻に死なれた役をやるのは見飽きました。メル・ギブソンがやたらと強くて、復讐心に燃える怒れる男を演じるのも見飽きました。いいかげんにしてほしいです。また、私はとことん平和ボケしているので、あまりにも殺りくシーンが多くてウンザリしました。ここまで長くして残虐な戦闘シーンを描写する必要があったのでしょうか。あと、ほかの戦争映画のレビューでもいつも書いているのですが、数えきれないほどの人を殺したくせに、自分の家族が死んだときだけこの世の終わりみたいに嘆き悲しむのはやめてほしいです。戦争で死んだどんな人にも家族はいたでしょうに、その人たちの家族のことは全然考えていないのは見ていて腹が立ちます。自分の息子が戦争に参加しているのだから、自分の息子が死ぬこともあらかじめ覚悟しておいてほしいです。あと、死んだ妻の妹が、美人で気立てがよくて面倒見がよくて独身っていうのはできすぎです。 5点(2005-02-20 22:47:42)(笑:2票) (良:1票) |
112. 月曜日に乾杯!
低い評価でごめんなさい。あまり私はこういう映画を見慣れていないので、良さが理解できなかったようです。誰が主役なのかが後半になるまでわからず、どういう観点から見たらいいのかもなかなかわからず、疲れました。 5点(2005-02-20 22:37:04) |
113. アメリ
私はフランス映画が苦手だし、広告とかで見るアメリの表情の異様さが生理的に好きになれずに敬遠していましたが、思ったよりも楽しめました。でもやっぱりフランス映画は肌に合わないし、アメリのしていることも異常だと思いました。それと、食料を配達するお店の人が配達先の家の鍵を持っていて、それを貸してくれと言われれば、人に貸しちゃうのが信じられませんでした。不用心だと思うのですが、今のフランスでも一般的なことなのでしょうか。 6点(2005-02-18 21:23:10) |
114. ゼブラーマン
前半は哀川翔の魅力でどうにか楽しめますが、後半はあまりのB級さ(C級?)で愛想がつきます。 5点(2005-02-08 21:04:27) |
115. きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー
《ネタバレ》 【HK】さんと同じように、途中からは引き込まれるように見ました。とても優しい気持ちになれる映画です。 【ジョー大泉】さんと同じように、分析医夫妻の話を詳しく見たかったのですが、しかたありませんね、これは実話だしフィッシャー君が主役なのですから。でも、見ている間じゅう、分析医夫妻の心の闇がずっと気になっていました。最後にその謎が明かされるわけですが、フィッシャー君に2人だけの秘密と言っていたのに、映画にまでしてしまっていいの?と思いました。フィッシャー君はもう大丈夫ですね。むしろ、フィッシャー君があの分析医夫妻をこれからずっと支えていってほしいと思いました。 7点(2005-02-05 18:40:31) |
116. しあわせな孤独
最低の気分になる映画。普通、車道側に下りてから恋人とキスするか? 急に飛び出してきたから轢いてしまったと言ったけど、あれが急な飛び出しなのか? だいたい前を見てなかったのに急な飛び出しかわかんないだろう? なんであの女が逮捕されなかったの? 事故の当日、笑ったり食事したりできるのか? 自分が轢いた男が首から下が動かなくなってるのに、もう一人子供つくろうとか言って夫とセックスできるか? 私なら自分を責めまくって食事も喉を通らなくて、激ヤセするよ。2人のところに行って、「私のできることならなんでもする。一生をかけて償う」と言うよ。おまけにあの女、娘を迎えにいくときに車を運転してたみたいだけど、なんでまた運転できるの? どんな法律なんだ? 免停は当然でしょ? あんなやつ、ムショにぶちこまれて、先輩の囚人からリンチでも受けなきゃ反省しないんじゃないの? おまけに自分が轢いた男の恋人が自分の夫を奪ったからって、人を責められる資格ないだろう? これから結婚するはずだったカップルの人生をめちゃくちゃにしといて、「自分の家庭を壊すな」なんて、どういう神経してるの? 私なら、「私の夫でもなんでも、あなたの欲しいものはなんでもあげます」と言うよ。「あなたの気が済むなら、罪滅ぼしに、自分を車で轢いてください。私の首でも背骨でも折ってください」と言うよ。事故の後もあいつらはなんで生活レベルを落とさずに暮らしてるわけ? ヨアヒムの入院費と賠償金は全部保険でまかなわれて、あいつらは全然お金を払わずに済んだわけ? 保険って便利だね。これって保険会社の宣伝映画? 4点(2005-01-29 14:57:37)(良:1票) |
117. 息子のまなざし
日本映画の表現があいまいだと言われるけど、ベルギー、フランスの映画も違った意味であいまいな表現ですね。重いテーマを硬派な映像で表現した作品。地味な映像でありながら、いったい何が起きるのだろうという緊張感が最後まで続きます。そうした表現力を評価しつつ、主人公の立場に心から同情しつつも、ほかの方々が書いているように、オリヴィエの肩ごしに撮影した映像が音楽なしで続くのは、耐えがたかったです。まるで、身動きのとれないほど混雑した通勤電車の中で、目の前に自分より背の高い中年男に立たれてしまい、焦点が合わないくらい間近でその男のうなじを見続けなければならないような感じで、一種の拷問でした。私は家の小さいテレビで見てもこう感じたのですから、映画館のスクリーンで見るのはさぞかしきつかっただろうなと思います。 6点(2005-01-28 17:02:10) |
118. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
すみません、どこがおもしろいのか、私にはさっぱりわかりませんでした。修行の足りない者には見る資格がない高尚な作品なのかもしれません。短編の連続なので、「次はひょっとしたらおもしろいのかも」と願って最後まで見ましたが、がっかりでした。皆さんの評価が高いので、1点をつけるには勇気が要りましたが、こういう感じ方をする者もいることを、この映画をこれから見ようとする人に知ってほしくて、あえて1点を付けました。 1点(2005-01-24 17:07:00)(良:2票) |
119. アンディ・ガルシア 沈黙の行方
《ネタバレ》 肉体的に触れ合いを持とうとしてくる女性に異常な攻撃性を示すので、母親に犯されて母親を憎んでいたのかと思ったのですが、そうではなかったので、なぜ母親の死のトラウマが女性への攻撃性に向かうのかが理解できませんでした。自分と関わり合う女性がみんな死んでしまうと思い込んで、関わりを避けようとするのならわかるのですが...。トミーが施設を出ることに対して周囲は異論を唱えず、勘のいい心理学者と、息子の死で自らを攻め続けている心理学者だけが、トミーの心の中の抑圧を見抜いたということは、有能な心理学者との出会いがなければ、結構ああいう危険人物が見逃されて野放しになることがあるのかと思い、作り話ながらぞっとした。 7点(2005-01-19 12:38:19) |
120. 女はみんな生きている
私は「フランス映画ってわけわかんない」と思うことが多く、この映画もそうなのですが、それでも引き込まれる作品でした。でも、ノエミの正体がわかる前後の展開があまりにもギャップが大きいことと、彼女たちのしたことのすべてを必ずしも肯定できないこととで、自分は女だけれど、見終わったあとも爽快な気分にはなれませんでした。 7点(2005-01-13 20:56:36) |