101. 天と地と
非常に空疎な印象の映画。あの原作から、どうしてこういう脚本が出来上がるの? と思う。俳優の演技は悪くないのに、映像ひとつひとつは美しいのに、全体としてはバラバラで物語になっていない。何より戦国時代が舞台なのにどこにも迫力が無い。赤と黒の甲冑は映像美を目指したのだと思うが、現実的ではないし、安っぽくなっただけ。あんなに大勢のエキストラを使って撮れる映像がこんなものなのかと思う。まさに、お金をかけても良い映画を撮れるわけではない、の見本のようだ。信玄と謙信はどちらも良いのに、二人並べたときにはミスキャストに感じるのは何故だろう? 3点(2003-07-23 18:54:08) |
102. 天使にラブ・ソングを2
前作は心から楽しめたが、こちらは高校が舞台になっているために「そんなことありえない」と思ってしまう部分が強すぎて、素直に楽しめなかった。 5点(2003-07-23 18:34:01) |
103. 天使にラブ・ソングを・・・
心から楽しめる映画だった。シスターの集団がとても可愛い。信仰と音楽が表裏一体になっているところに、日本とは全く別の文化を感じて面白いと思った。 7点(2003-07-23 18:29:22) |
104. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
007シリーズとしては、全作に続きちょっと真面目に話を作っていて、その分ボンドガールのダイナマイトさが失われてしまっている。話としては面白く、ソフィー・マルソーも素敵だったが、シリーズファンとしては「なんかイマイチ迫力と笑いが足りないよー」と叫びたかった。 4点(2003-07-23 18:21:13) |
105. マディソン郡の橋
原作を読んで映画を見たが、結局は不倫の話で、そんなものを子供に書き残してどうするんだよっ! という気がする。ただ、成人した子供たちが思い描いていたような愛ある家庭を築けずに傷ついたとき、母の秘密の恋を知ったことによって、現実をもう一度組み立て直そうとする・・・・・・という解釈も出来なくはない。もともとは、ロバート・レッドフォード主演で話が始まった映画化だったらしいが、華がありすぎるのもどうかと思うので、イーストウッドで良かったのではないか。ラストの、雨中の車のシーンは素晴らしい。 7点(2003-07-22 11:19:50) |
106. 天河伝説殺人事件
犯人が、配役で想像がつく、と公開当時言われていたような気がする。その通りだ。能楽のシーンは、シテ役が倒れたからって妹が舞台に駆け上がるなど、現実には絶対やっちゃいけないことばかりをやっていて、アレレと思った。トリックも含めて、あんまり伝統芸能を知らない人がつくった映画なんだなと思っていたのだが、なんと監督は市川昆だった。サイテー。 2点(2003-07-09 23:52:25)(良:1票) |
107. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 公開当時は、レスリー・チャンの素晴らしい演技と、価値観の崩壊する世界に生きる人々を描きあげた映画のすさまじさに、震えるような感動を覚えた。蝶衣の変節せずに凛として生きる姿と、死に至る姿が壮絶な美しさである。京劇の大袈裟なメイクや、衣装・立ち回りの、あざやかさとグロテスクさが、ストーリーをより印象深くしていると思う。しかし今回、レスリー・チャンに哀悼を捧げるべく観たのに、コン・リーの演技に圧倒された。この映画に描き出された時代の過酷さは、むしろ彼女がすべて表現していたんだなぁと。 9点(2003-07-08 22:14:19) |
108. インデペンデンス・デイ
自由を勝ち取るための戦いとか独立とかのメッセージを、難しいこと言わずに、カラリと楽しく映画に出来ちゃうアメリカってすごい。地球を守るのもアメリカ!!ときっと本気で思ってるんだろうな。 6点(2003-07-08 19:12:23) |
109. ムーラン(1998)
色が昔の作品みたい。目がチカチカしないのはいいけど。花木蘭の伝説が題材だが、このハッピーエンドの原典を是非知りたい。こういう話だっけ? 3点(2003-07-05 21:19:23) |
110. フェアリーテイル(1997)
《ネタバレ》 私が子供の頃(20年程前)までは、この映画の題材になっている妖精写真は、大真面目に「あのドイルが研究していた」「専門家もトリックの形跡はないと認めた」写真なのだと説明されていた。ところが20世紀最後になって、写真のトリックを撮影者本人が明かしたことで(映画の中で、トリックについて説明が足りず、観客は???という感じだと思うが)、突如として、荒唐無稽なトリック写真になってしまった。その時私の胸をよぎったのは「信じてはいなかったんだけど、信じたかったんだよなぁ」という思いだった。繰り返し観ていていつも思うのは、エルシーは妖精なんて本当は信じていなかったのではないかということ。ただ、息子を失った母親の嘆きにさらされ、妖精を信じた兄の形見が目の前にあって、さらに妖精を信じる従妹も現れた。だから彼女は妖精を見せてあげただけで、本当は信じていなかったのではないか。12歳の時に引き起こした事件のことを、長く口を閉ざした彼女の人生を思うと目眩がする。そして、この映画では妖精事件のもう1人の主人公であるサー・アーサー・コナン=ドイルを、ピーター・オトゥールが演じているが、素晴らしく良い。超常現象に惹かれずにはいられない人々の、悲しみをすべて表現している。地位も名誉も知能もあって、決して狂気とか愚鈍とか純粋とかではないけれども、強い絶望感と悲しみに支配されている。そういう男を上手く存在させていた。大きな悲しみにさらされたときに、超常現象に強烈に魅せられて、すがってしまう人々。それを利用し、それを金儲けや詐欺に使う人々。ただ、言いたいことは分かるが、ちょっと、感情に走りすぎでごちゃごちゃしているのが、この映画の難。本当に妖精を映像に登場させる必要はないんじゃないの?とか、死んだ男の子を最後にネタに持って来てるのってどうなんだろうとか? 最初はそういう部分が気になって仕方なかった。でも、エルシーのお父さんの冷静さとか、ほんのちょっとのところで清々しくピュアな印象が強い作品だと思う。そして私が一番好きなのは、カイテル演じる魔術師フーディニーの、芯の通った強さだ。彼の存在が、この物語をおとぎ話から現実の世界へと導く。ラストにフーディニーが語る言葉は、あたたかくて強い。 6点(2003-07-03 21:20:40) |
111. 雲の中で散歩
キアヌ・リーブスの動作がまだあまり鍛えられていなくて、その分、雰囲気が非常に甘やかでやわらかい。素敵。なんてことはないメルヘンなラブ・ストーリーだけれども、葡萄園の映像などが美しくて良い。 7点(2003-07-03 20:37:41) |
112. ミセス・ダウト
笑えるー!!。ロビン・ウィリアムズはシリアスなのもいいが、軽いコメディ作品に、最大級の笑いとちょっぴりの涙を生み出せる良い役者だ。何気なくピアース・ブロンスナンが、いい味出してる。 5点(2003-07-03 20:32:45) |
113. ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
テンポが悪いのか映像に迫力がないのか。セットが良くできている割には、ウソくささが強い。ロビンのお悩みも中途半端だし。あと、たぶん、ケヴィン・コスナーとクリスチャン・スレーターがどう見てもアメリカンなので、西部劇っぽい。モーガン・フリーマンはいい味出していると思うけど。最後の最後でショーン・コネリーが登場したことでやっと引き締まった。 4点(2003-07-01 22:42:47) |
114. マルコヴィッチの穴
意味はよく分からなかった。深読みすればもっと面白いのかもしれないけれど、意味なんてあるのか分からないし、とりあえず、ぷぷぷっと笑いながら観てしまえる映画だった。マルコヴィッチ、よくこんなのオッケーしたなぁ。よく見ると有名人がいっぱいでている映画だった。 7点(2003-07-01 22:34:06) |
115. サイコ(1998)
《ネタバレ》 リメイクするにしても、もう少しひねりようがあったんじゃないの? と思う。全く同じ、というのがポイントなのかな? オリジナルが撮られた当時は、全く新しい映画だったのだろうけれど、今となっては何のひねりもない映画である。アン・ヘッシュが珍しく化粧が濃くて怖い。冒頭で悪いやつなのかと思った男が、ただの金物屋の親父だった。 3点(2003-07-01 22:26:37)(笑:1票) |
116. ライジング・サン(1993)
やっぱり、いろんな意味で、日本文化って間違って伝わってるんだろうな、と思った。何でこんな映画をお金かけて撮ったんだろう? なんで、ショーン・コネリーはこんな映画に出演してるの? わからん。この誤解がチャーリーズエンジェルへ続いているのかなぁ。 3点(2003-07-01 20:35:47) |
117. タイタニック(1997)
この映画があまりにも有名になり、たくさん解説されたために忘れがちであるが、今まであまり描かれなかったタイタニック号の真実がたくさん盛り込まれている。一等船室の乗客は男性も含めてほとんど助かっているのに、三等船室の人々が閉じこめられて見捨てられたこと。ただでさえ少ないボートに定員いっぱい乗せることもしなかったこと。船主はさっさと逃げてしまったこと。海に投げ出されたたくさんの人々が、冷たい海で凍死していった事実。タイタニックのエピソードは数多いが、この映画のおかげで知ったことも多いのではないか。そして当時ヨーロッパからアメリカへ渡る人々はどんな人々だったのか、敢えて説明はしなくても、ちょっとした人物たちの会話や動きから分かるようになっている。当初、ローズとジャックのばかばかしいような恋愛話にうんざりしたが、彼女が後にローズ・ドーソンと名乗って女優になり乗馬をし冒険をして自分の人生を切り開いた(並べられた写真はそれを示す)ことに気づいたら、素直に感心できた。ケイト・ウィンスレットの令嬢ぶりは素敵だったが、キャスティング的には、誰がやってもそれなりの映画になったはず。 8点(2003-06-30 12:57:08)(良:1票) |
118. シックス・センス
オスメント君、うますぎ・・・・・・と、そればっかり観ていたら、ラストにオチがあることを忘れていて、最後に「ええっ!?」と驚かされました。 6点(2003-06-30 12:20:35) |
119. 007/ゴールデンアイ
《ネタバレ》 上司といい、敵の設定といい、時代が変わったなぁという印象がある。今までの悪役に比べると非常に考えることのスケールが小さく、おバカで、しかも何でボンド一人にそこまで執着するのか分からないがアレックがとっても面白い存在だったので、最後にボンドに倒されてしまって残念だった。少年ジャンプの敵キャラのように、ボンドを憎みながら助けてくれちゃったりする存在になってたら、また楽しかったのにな~。 6点(2003-06-30 12:12:08) |
120. 雲のように風のように<TVM>
文章で読んだときは面白かったが、アニメーションになったら普通の物語になってしまった。暗さもなくなったし。 5点(2003-06-30 12:01:09) |