101. カーテンコール(2005)
物語の前半は、それなりに観られる。公開時期と時代背景から「ALWAYS 三丁目の夕日」と比較されることが多いようだが、「ALWAYS」がこの時代の明を描いた作品だとしたら、本作の前半(あくまで前半部分)は暗を描いている。幕間芸人という、時代を魅了したが、その後廃れていった一つの文化に焦点をあてた。ただ、この幕間芸人というのがショボい。これなら廃れて然るべきと、誰が見てもわかる。それでもおおもとの時代設定が現代にあるので、我慢はできる。偶然か狙ったのかはわからないが、主人公が携帯電話で話しているバックに公衆電話があるというのが、前半部分の象徴に見えた。後半は一気に違う方向へ行ってしまい、観客を置いてけぼりに。幕間芸人がショボいのはそのための伏線だったのか、と失望。ここに在日問題を持ってきてしまったせいで、作品自体がごちゃ混ぜになってしまうし、そもそも宣伝内容から昔懐古作品を期待して来た観客を裏切ってしまうことになる。コッチがやりたいなら、最初からコッチをメインテーマにすれば良かったと思う。ジェットコースターを乗ったつもりが、間違えてお化け屋敷に入ってしまったような感覚に襲われた(言いすぎ!?)。 [映画館(字幕)] 4点(2006-03-11 12:03:01) |
102. ジャーヘッド
鑑賞後に心に残るものは何もなかった。やりたいことはわかるのだが、しっかりと伝わらないと意味がない。ただ、戦争をする人の精神状態は物凄くよくわかった。完全にお祭りモード。そういったところを描きたかったのか?うーん。。。 [試写会(字幕)] 4点(2006-02-07 16:07:14) |
103. 博士の愛した数式
惜しいなぁ。博士と家政婦、博士とルート、博士と未亡人、どの描き方も中途半端で薄い。よって、僕ら観客が入り込む隙間がない。記憶が80分しかもたないという設定も生かせず。雰囲気は凄く良いし、ルートの授業ってのも良いんだけどなぁ。博士の人柄は惹かれるものがあったし、面白くする要素はいっぱいあったのに・・・。こういった不完全燃焼作品を観ると、とても残念に思ってしまう。本当に惜しいとしか言いようがない。 [試写会(字幕)] 4点(2006-01-22 21:39:10) |
104. ターミナル
《ネタバレ》 前半はかなり良かった。主人公のビクターは、自分とは全く関係ないことから入国が出来なくなるのだが、その時点で空港の職員や通りかかる人々、誰一人として彼を助けることをしない。それどころか、英語をうまく喋れない彼を、まるで見世物のような扱い。そこがアメリカという国と重なって見えて、なかなか風刺が効いていて面白いと思った。しかし、全体的にコメディ作品としてビクターを描いてしまったため、結局は彼を笑うことしかできないというのは非常に残念だ。そして、物語もアメリアが出てきたあたりからグダグダ。結局恋愛物語に発展し、更には泣かせたいのがミエミエのオチ。とにもかくにもジャンルを一つに絞ってほしかった。前半7点、後半1点で平均4点。 [DVD(字幕)] 4点(2005-05-30 07:11:31) |
105. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
本来なら脇役であるはずのジャックを演じたジョニー・デップがアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。これはジョニー・デップの存在感か、それとも周りのショボ演技と言う名のアシストか…。とにもかくにもこの作品は彼がいなければ超駄作になっていただろう。どれだけ刺しても死なない海賊と、一刺しで死んじゃう人間の戦い見せられても絶望感を覚えるだけ。ストーリー自体が安っぽくてグダグダ。僕はジョニデファンにしかオススメしない。最後に我慢できないから言わせておくれ。だっちゅーの! [地上波(字幕)] 4点(2005-03-25 02:29:12)(笑:1票) |
106. ファインディング・ニモ
この作品、子供向けのようで、対象が完全にズレてしまった感がある。魚が喋ったり、感情を持つという虚構と、我々人間が魚を捕り、食べたり飼ったりするという現実を交えた結果、大人ですらわかりにくい作品になってしまった。この作品を考えた人は魚を食べることはしないんだろう。これがもし牛だったら、豚だったら、鳥だったら、はたまたキャベツだったら、素直に同じ脚本を書くことができただろうか?これを子供に見せるなら食物連鎖の授業をさせた方がマシだろう。親子愛を見せたいなら他にもっと良い作品がいっぱいある。 [地上波(字幕)] 4点(2005-03-20 17:52:06) |
107. エレクトラ(2005)
※このお話はフィクションです。 脚本家:「監督、今回の作品はどういうテイストにしましょうか。アドバイスをください。」 監督:「そうだな、ユーは「ラストサムライ」というムービーを観たか?」 脚本家:「観ました。ジャパンなムービーですよね。」 監督:「そうだ、ジャパンだ。今、ジャパンがナウくてホットだと思わないかね。」 脚本家:「そうですね、では今回はジャパンなテイストにしますか?」 監督:「そういうことだ。」 脚本家:「具体的にどうしましょうか?」 監督:「あのジャパニーズの文字は何て言うんだったかな?」 脚本家:「カンジですね。」 監督:「それをふんだんにユーズしてくれ。」 脚本家:「わかりました。他にはどうしましょう?」 監督:「ジャパンでナウくてホットなアクターは誰だ?」 脚本家:「ファイターでアメリカンのボブ・サップっていうのがポピュラーだそうです。」 監督:「そうか、じゃあそいつの役を作ろう。」 こんな会話を想像した。言っておきますが、漢字は元々中国のもので、ボブ・サップはアメリカ人でやんす。(製作、翻訳:おれ。) [映画館(字幕)] 4点(2005-02-07 11:50:08)(笑:1票) |
108. ナショナル・トレジャー
この手の作品はなかなか劇場へ観に行くことはないし、あまりレンタルをしようとも思わない。テレビでやっていたら観てみようかなという程度の関心。しかし、誘いもあり、特にやることもなかったので鑑賞してきた。とはいえ、この手の作品はなかなか外すことがない。今回もなかなか楽しむことができた。何て言うか、どんなことが起ころうと、安心して観ることができる。思ったとおりに進み、思ったとおりに終わった。悪く言えば、面白みのない作品とも言えるかもしれない。本作で一番目立っていたのはゲイツ(ニコラス・ケイジ)の相棒であるライリー役のジャスティン・バーサ。ありがちではあるが、なかなか味のある演技をしていたと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2004-11-25 17:45:50) |
109. クイール
うーん、実に惜しい!!!NHKでやっていた「盲導犬クイールの一生」が映画化されるとのことで、かなり期待して観に行ったのですが。。。やはり110分という時間では45分*7話には勝てません。グイグイ縮めすぎて、凝縮というよりは、フラッシュで観ている感じでした。たしかに、12年を110分に凝縮するのはだれにもできないでしょう。。。惜しい!と思ったのは、映画を観てからドラマを観ればよかったなと。そうすれば、この作品を何倍も楽しむことができると思います。 [映画館(字幕)] 4点(2004-09-05 11:48:44)(良:1票) |
110. シルミド/SILMIDO
死刑の判決を受けた犯罪者は、なかなか死刑が執行されないらしいですね。「自分が殺した」という感情を抱いてしまうという話ですが、被害者にとってはとても苦痛な話だろう。ただ、自分が死刑執行人の立場だったら少なからずそういう気持ちが残ってしまうと思う。死刑判決を受けたということは、その対極に被害者がいるということを忘れたくない。最近は、加害者のプライバシーを守り、被害者を疎かにしている部分がある。それは絶対にダメなことだ。少し話題がそれてしまったが、それでもやっぱり方針変わって「はい、んじゃね。」というのは、あまりにも理不尽な話だ。自由になろうと意気込んでいた隊員達の気持ちはよくわかる。しかし、それ以上に、「もうすぐ子供が生まれるんだ。」と言っていた軍人の気持ちの方に同情してしまった。この黒い歴史を映画化したスタッフ達はとても素晴らしい決断をしたと思った。 [映画館(字幕)] 4点(2004-07-18 00:31:13) |
111. ファイヤーウォール
年に、約5本は作られるような安物サスペンス作品。家族が人質にとられ、パパが頑張るという、点線をなぞり書きしたかのような脚本には、ハリウッドのネタ切れ具合を感じずにはいられない。面白いように自分の予想通りの展開を繰り広げてくれるので、ロールプレイングゲームだったらガッツポーズだろうな……。でもまぁ、そんなことは観る前からわかっていることで、こういった作品の評価対象は、いかに緊迫感のある作品に魅せられるか、という点。なのだが、その点においても合格点は与えられない。まず、複雑なシステムを利用しているにも関わらず、その面白さが活かされていない。システムの説明はわかりやすくされているが、それのみ。そして、犯人グループとの駆け引きもあっさり風味で、全く緊張感がない。これは一番のマイナスポイント。もっと心理描写を細かく描いてほしかった。更に、アクションシーンも、ハリソン・フォードが還暦を過ぎていることもあり、終盤のみ。それもあまり迫力のあるものではなく、まるで猫のケンカを見ているようだった。フォード以外にも、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセンと、これまた実力派俳優を揃えたけれど、ハッキリ言って無駄使い。ベタニーなんか千原ジュニアみたいだったし。(あ、でもそれは元からかも……。)マドセンの魅力的な部分はさっぱり出てない。なーんも考えずに観るなら及第点の作品だが、本当に暇潰し程度。これを観に行くならDVDで昔の作品を漁ることをオススメしたい。 [試写会(字幕)] 3点(2006-03-23 15:36:12) |
112. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 (間違えてオリジナル作品の方に投稿していました。笑投票で気付かせてくれた方、ありがとうございます。。。)スピルバーグ、良い意味でも悪い意味でも冒険してない。ラストなんかファミリーを大事にするスピルバーグらしさがモロに出たが、僕はどうしても納得できない。これで家族愛を感じろと言われても無理がある。無難といえば無難なのだが、多くの観客を裏切ったに違いない。更に、ティム・ロビンスをまるで出演していないかのように魅せる手法も圧巻。スピルバーグ作品は、もはや死んでしまったのかもしれない。 [映画館(字幕)] 3点(2005-07-06 21:58:33) |
113. ペイ・フォワード/可能の王国
んー、、、なんかを思い出したぞ。・・・ピキン!あれだ、チェーンメールだ。「このメールを5人に転送すると運命の人が現れます。」みたいなの。世の人って結構こういうの好きなんだよね、「不幸の手紙」とか。だから「ペイ・フォワード」も意外とやってみれば広がるのかも。個人的にはお説教臭い映画は苦手で、この作品もあまり楽しめなかったけど、結構考えさせられた。「3人に渡せ」なんて人の善に対して固定した考えを持っちゃうとおしまいだよなーなんて思ったけど、逆に言えばそういう考え方を持たないと良い行いすらできない世の中なのかと落胆してみたり。でも、「身近なところから始めよう」っていうのを人々に再考させたという点では良い作品なのではないでしょうか。下の方に書かれていたけれど、学校の道徳の授業とかで見せるには丁度良いと思う。余談だけど、友人から「これを5人に転送しないと明日ドブにハマります。」というチェンメが回ってきて、放っておいたら翌日階段踏み外して足をくじいた。「運命の人が・・・」のメールを転送しなかった僕には運命の人は現れないのだろうか・・・。えーん。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-01-13 10:21:28) |
114. A.I.
俺がスピルバーグに失望した記念すべき作品。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2004-12-31 07:12:43) |
115. ミーン・ガールズ
女の子の派閥って凄いよなぁー。中学の体育祭ん時も、一番盛り上がってたのは2年女子による飛び引き綱引きだった。もう怪我する奴は出る、先生たちはマジで「危ねっ!」と叫ぶ。女の戦いって凄い。そして怖い。さて、本作ですが、やっぱり自分は男だなぁと思った。この手のチック・フリックは苦手ッス。アメリカの学生は自由そうに見えて、意外にも日本よりもそれぞれの群れ意識が強かったりするので、そういうアメリカ文化がよくわかるような気はします。しかしまぁ、リンゼイ・ローハンがアフリカから来たっていう設定はどうなんだ・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2004-12-27 14:40:14) |
116. 千と千尋の神隠し
映像は綺麗。本物の石畳か!?と思ってしまったぐらい。でも中身は・・・。何が伝えたいのか、何を意図してるのか、さっぱりわからなかった。未だに「夢を与える」とか言ってたら逆に萎えるけど、この作品は現実的にとかそういうのではなく、メッセージ性が全く無かった。顔なしは公開時にあれだけピックアップされてた割には印象薄いし、一応顔有ったし。印象的なのは蛙の声と、公開直後に周りの友人が「豚になっちゃう!」とかはしゃいでたことぐらいかな。先日アメリカ人の友人が「チヒロ、ユバーバ、ゼニーバ」と言ってきたので、「カオナシ!」と言ったら「?」な顔をされた。直訳で"No Face"と言ったら納得してた・・・。 [地上波(字幕)] 3点(2004-11-29 11:54:29) |
117. 隣のヒットマンズ 全弾発射
《ネタバレ》 前作は未見。うーん、、、「前作を観たい!」という気持ちにはなれなかったな。色んな人がケンカしてたなぁっていう印象だけ。その度に竹内まりやが「ケンカをやめてぇ♪二人を止めてぇ♪」って脳内で歌っていたような・・・。最後の方のアクションシーンは好きな方なんだけど、既に気持ちは萎え気味。なんとか持ちこたえたけれど。歯医者の受付がグルだったってのは意外だった。個人的には最後に4人がオープンカーをぶっ飛ばしてるシーンが爽快感溢れてて好き。 [DVD(字幕)] 3点(2004-11-29 11:21:02) |
118. ムーンライト・マイル
《ネタバレ》 あまり印象に残らない作品。正直レビューも書き辛い・・・(^^;でも、「自分がこの主人公のような状況になったらどうなのかな?」と考えたりはした。正直、やりきれないだろう。ところが、この人の場合は特に主だった変化もなく、申し訳程度に遺族と過ごしましたっていうような印象を受けた。それもこれも婚約を解消していたからということなのかな?それにしても器が小さすぎないか?ストーリーも「なんかあるんじゃないか」とじらされて、そのまま放置された感覚。娘を亡くして、なんとか明るく生きていこうという夫婦の姿には胸を打たれたのだが・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2004-11-29 11:10:37) |
119. ロード・トゥ・パーディション
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、と。このキャストだからものすごく期待してみましたよ、そりゃ。うーん、、、これはだめだったなぁ。単調としすぎてて退屈だった。たしかに映像はきれいなんだけど、暗い。暗すぎ。それが余計に退屈を増す要因になっていた。ジュード・ロウなんか、最後にチョコっとでてきて、なんだったの?ってかんじでしたし。。。キャストが豪華だった、それだけ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2004-08-31 08:58:01) |
120. エイリアンVS. プレデター
「プレデターくんって、意外と優しいんだねっっ。」 [映画館(字幕)] 3点(2004-08-29 06:46:18) |