101. 蟹工船(2009)
《ネタバレ》 西島秀俊も松田龍平も高良健吾も芸人もスタッフ全員頑張ってたと思うが、オリジナルを越えるリアリティ、感動が感じられなかった、惜しい、残念。 オリジナルが公開された当時の世相を改めて思い起こして欲しい。 いっそホントの海と船で撮影すれば良かったんじゃないかな? [DVD(邦画)] 6点(2010-07-10 14:20:34) |
102. 戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH
久しぶりに見ていて退屈&苦痛のため、途中休憩何度もとりつつ鑑賞。 脚本も酷いが、それ以上に主要キャストの演技が稚拙すぎる。何だあの警察の取調べは?コントかと思った。そして、あれが柳楽優弥か?あまりに影が薄い、彼の昔の快挙なぞ、今どき誰も知らないし、気付かないかも。 予算はそれないに掛けている印象なのだが、セットの出来栄え以上に見劣りした演出に心底がっかりしました。鑑賞前の不安が的中した数少ない作品のひとつとなりました。トホホ。。。 [DVD(字幕)] 1点(2010-07-10 14:08:50) |
103. ジョニー・マッド・ドッグ
《ネタバレ》 一言で表すなら“すごく恐ろしい作品”。 今も世界のどこかで紛争や内戦は続いている。大人たちのエゴで戦争の道具として利用される少年たち。対立民族というだけで女・子供、年寄りまで畏敬なく殺される。正直見ていて胸クソが悪くなると同時に一瞬にして人生を奪われる恐ろしさを感じてしまう。 しかしながら、平和な日本で生まれ育った私としては、素直に観れないのだ。 よくリアリティという言葉が使われるが、それは本当に体験した者のみが語れる言葉であると思う。この作品は単なる群雄割拠の戦争ものではない。傍観者でしかない私には、この作品から命の尊さというものを改めて知ってほしいという願いが切実と伝わってきた。 [映画館(字幕)] 8点(2010-05-17 11:23:18)(良:1票) |
104. 狼の死刑宣告
ヴィジランテ・フィルムとしては出色の出来栄え。 復讐は復讐しか呼ばない負の連鎖というのを思い知らされた。力意外で解決できる方法があるはずでは?という投げ掛けもない故に重苦しい悲壮感が全体を漂っている。やっぱりアメリカ銃社会は恐しい。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-29 10:11:39) |
105. 長い長い殺人
原作では擬人化された財布が主観となって物語りは進む。その語り口は小説らしく読者の想像力を掻き立て、ありがちなサスペンスを意味深いものにしている。そして、各登場人物のエピソードと重なり事件の全体像へと進む過程をじっくり推察できるのが魅力なのだ。あくまで文字だけの世界だから成し得る面白さなのであり、そのまま映像化すれば=面白いことにはならない。この手の作品の映画化は非常に難しいと思うし、脚本や演出にしたって相当な技量が要ると思う。ただ、それ以上に感じたのは「観客をどう見てくれるか」という配慮がかなり欠けていた点である。 そういう意味で原作を単に映像化しただけに過ぎないのが残念で勿体無い。 [DVD(邦画)] 4点(2010-04-17 12:21:19) |
106. ダレン・シャン
《ネタバレ》 吹替え版で鑑賞したのがこの作品で初めて。(てか、吹替えオンリーだったんで選択の余地もなかったけども。。)でも正解。この手の作品は、概ね中高生向けに作られてる気もします。ストーリーは至って単調かつ一本道で気楽に楽しめましたが、字幕だったらと思うとしんどかったかも。原作本はチラッとみた程度ですが随分端折ってる模様。映画化する際は止む終えないことだけど、なんでもかんでもシリーズ前提で作品を作るのはどうかと思いますね。「エラゴン」「ライラの冒険」の二の舞にならないよう期待してます。 [映画館(吹替)] 4点(2010-04-03 10:33:34) |
107. ディセント2
《ネタバレ》 1作目に負けず劣らずの良作でした。【※前作もレビューしてますの是非】 続編の切り口としては予想どおり。 この手の作品の脅し方には慣れているのだが、窓越しにサラが現れた時にはスゲー驚かされた。(走行中の目の前にがっと現れるかと予想したのだが外れた。。) また、前作では登場人物の把握に時間を要したが、今作は男女各々個性があり非常にわかり易くすんなり続編序章の流れに乗れる。 特に保安官は単純すぎて、開始直後で死亡フラグでしょと思ったらそのとおりで笑った。自業自得なので無残な死に様も妙にスッキリ(笑) さらに今作では前作の種明かし的な要素もいくつかある。 ひとつは、人類未踏の洞窟とされていたが、実はある鉱脈と繋がっていたという点。 あくまで推測ですが、あのキモかわ地底人たちの正体は、実は鉱脈を掘っていた人達のなれの果て…ではないかという事。小屋を管理していたジジイも同様な事を言っていたし、最後のシーンついては、先祖のために餌を運んでいた!?とも思わせる。深読みし過ぎかもしれませんが、正直、今回のオチだけは確かに要らないとは思った。あのまま生還→森林の空撮とかでハッピーENDでも良かったのになぁ。 他には、前作と同じ場所が再登場したり、重要なアイテムが存在している点。 まずは現場に落ちていたビデオカメラ。この録画内容から遭難した彼女たちに何が起こったか知る救助隊や記憶を辿り始めるサラ。外せないキーアイテムとなっています。 また前作の終盤付近で、サラが落ちた先は沼地か何かだと思っていた場所が、実は怪物たちの肥溜めだったという事。しかも用をたしにきた時は笑った。 最後に、最も考えさせられたのがあの“ジュノ”が生きていて、サラと再会した後の展開でしょう。ジュノが死に間際にサラと見詰め合うシーンには涙がほろっときました。そして、サラが自分を犠牲にしたラストは前作のジュノと重なる。 前作とうまくリンクさせる事によりドラマに深みが加わり好印象。洞窟内の描写に関しては前作ほど新鮮味は無いが相変わらず怖い。今回は崩落した岩に囲まれて出れなくなる人物がいるがあれはホント怖い。ただあのシーンは真っ暗の方がもっと良かったかもしれません。 前作同様観やすい作品ではありませんが、映像・音響環境があれば面白さ倍増です。前作と続けて鑑賞することをお勧めします! [DVD(字幕)] 8点(2010-03-25 14:16:24) |
108. どろろ
《ネタバレ》 一言評するなら『もったいない』。演出如何では日本映画屈指の名画にさえ成り得たのではないでしょうか。チン・シウトンという偉大なアクション監督を招いたにも関わらず、監督及び撮影陣の演出、技術力が追いついてないように思えます。あのチープな戦いのシーンは“ねらい”としか思えないし、展開もぐだぐだで、いまいち盛り上がりに欠けます。そして、明らかに後付したしたかのようなテロップオンリーの続編あるよ的な終わり方。かなり期待していた作品だけに観終わった後、しばし呆然としました。エンディングのミスチルの曲で空しさ倍増です。唯一、百鬼丸を演じた妻夫木が最高だったというのが、せめてもの救いかな。 [DVD(邦画)] 2点(2010-03-21 12:45:52) |
109. サロゲート
《ネタバレ》 冒頭のナレーションと事件でオチがだいたい読めてしまう。そもそも冒頭の説明ナレーションは余分である。こういうのは物語の構成上、入れない方が大抵良い。 サスペンスとしては悪くない出来だと思うが、SFと考えると設定を生かしきれていない。入り口としては申し分のない題材なだけに勿体無い。 それ以外にも「社会的な問題」や「家族・夫婦愛」そして人間の普遍的なテーマである「生きるとは何か」などなど人間に対するアンチテーゼを盛り込んでいるが、欲張りすぎて消化不良なんですよね。 最初から最後まで一本の道筋が通っていなく、途中途中に色気を出して寄り道しては また本線に戻るの繰り返し。 アクションとしてみても目新しい要素はない。ブルース・ウィリスが好きな人は観て損はないと思うが。。 [映画館(字幕)] 3点(2010-03-21 12:44:52) |
110. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 最近観たアクション映画の中では突出した出来栄え! とにかくダニエル・クレイグが渋い!カッコイイ!新世代のボンド!強みも弱みもいい味だしている。 序盤からハラハラドキドキの追跡劇で始まり、一気に物語りに惹き込まれた。強いて言うなら、ギャンブルのシーンがオリジナルと比べて少々物足りない。敵の窮地を助けたり、毒を盛られたりと、派手な演出が中心で、別の意味で醍醐味のはずの心理的駆け引きや些細な描写はほとんどありません。 しかし、新しいボンドシリーズとしては大成功じゃないでしょうか! [DVD(字幕)] 8点(2010-03-21 12:40:35) |
111. ミッドナイトイーグル
《ネタバレ》 期待していただけに幼稚な出来栄えにがっかり。 特に、脚本・演出・編集は酷過ぎる。 物語の導入部分は、やっぱり工作員が基地に忍び込むところから見せるべき。勿論緊迫感をたもちつつ。それをいきなり西崎のトラウマから見せられてもね。逆にこういう回想は物語の中盤以降にもってくるべき。どうでもいいことはすぐ種明かし、逆に重要な事は放置したままで、監督は観客の立場になって構成できていない。クリエイターとしてはどうかと思うよ。当然ながらそこにリアリティーのかけらも無い。 タイトルをステルスの通称にしているのも意味不明だし、何が言いたかったのはさっぱり。 [DVD(字幕)] 2点(2010-03-17 10:59:19) |
112. バッド・バイオロジー 狂った性器ども
《ネタバレ》 レビュー一番乗り光栄です(笑) こんな馬鹿馬鹿しい内容を真剣に映画化した事に敬意を表します。 バッドテイスト満載、あのフランク・ヘネンロッター監督の渾身作と噂をきいて 見逃さすにはいられるかと思いレンタル店へダッシュ。 まず、パッケージをみて吹いた。こりゃ借りる人マジ選ぶよ。。しかもリバーシブル。 ほんと中身も馬鹿馬鹿しいんだが、あの2人が出会うまでの過程がとにかく面白いんで うっかり見入ってしまう。逆に2人ともご臨終という終わり方がちょっと残念ではあった。 騙されたと思って少しでも興味ある方、未見の方は是非!ネタとしてもお勧めです(笑) [DVD(字幕)] 6点(2010-03-11 13:07:53)(良:1票) |
113. ●REC/レック(2007)
《ネタバレ》 ふぅ・・・久し振りに冷や汗をいっぱいかいた感じです(笑) 本編は長すぎず丁度良い尺、良い意味で緊張感が持続でき、個人的に大満足。 序盤は、ちょっとダラっとした感じなので、「うっ」正直はずしたかなぁ・・・と不安になりましたが。事件が起きたアパートに急行してからがすこぶる面白さ。 超低予算ですが、POVならではの演出や技巧が本編に見事マッチしているし、秀逸な出来栄え。 階段下から上部を見上げて追いかけてくるシーン、あれはいいカットで怖い。また、アパート上の階から人が落ちてきたシーンや、終盤の天井裏で映ったアレ。ホントにドキっとさせられた・・・いやービックリしましたね。 本当に怖いとお勧めできる作品のひとつになりました。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-07 12:06:05)(良:1票) |
114. スラムドッグ$ミリオネア
こういう夢を掴むような話はすごく好き。 物語は非常にがっちりまとまっていて意外性には欠けるし現実味は無いのだが、 すごくポジティブでパワフルな描き方なのが気持ちよく観終わった後、勇気を与えてくれる、そんな作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-05 09:05:28) |
115. シャッフル(2007)
《ネタバレ》 すべては彼女の夢の中の出来事だったのでは?とも解釈できなくもない。 いままでの出来事が断片的かつ不規則な順番で記憶としてよみがえってきて、病院のベッドの上で悪夢にうなされながらも自問自答していたのかもしれない。 観客は当然ハッピーエンドを期待するのだが結果は不変の事実。 歴史を変えれるような不条理な力など存在しないのだと、都合よくは上書きできなんだと、思い知らされた感じ。 [DVD(字幕)] 4点(2010-02-28 20:58:15) |
116. ノウイング
《ネタバレ》 こういう人類滅亡系ディザスターの最後はやっぱりノアの箱舟パターンか。 全く予想を裏切らないオチに唖然。期待してるアレックス・プロヤス監督だけに、こんな作品ならシャマランに任せりゃいいのに。キャリアに傷がついちまうよ。(シャマランファンの皆さんごめんなさい。) 飛行機墜落のシーンは1カットで見せてるんでわりと臨場感があって興奮したけど、最後の太陽フレアで焼かれる地球はいただけない。滅亡の瞬間は観客の想像に委ねるほうがしっくりきたと思う。 [DVD(字幕)] 3点(2010-02-27 18:27:13) |
117. ラブリーボーン
物語のツメの甘さはともかくとして、待ちに待ったピージャク最新作だし、「乙女の祈り」同様、監督自身の空想をそのまま具現化した世界感。彼独自の映像センスを観れただけでも満足。特に色使いが綺麗で秀逸でした。この監督に2時間という制約は少々厳しいのかもしれん。DVDは、は是非ともディレクターズ・カットで出していただき、原作さながらにわかり易く納得、満足させてほしいなぁ。 [映画館(字幕)] 6点(2010-02-24 10:00:24) |
118. ホースメン
《ネタバレ》 物語は、聖書の黙示録に準えた猟奇殺人事件の謎を解くというものですが、殺人事件の道理として成立しておらずいま一歩といった印象。 「セブン」「羊たちの沈黙」の高みには到底及ばずもがな、演出面はそこそこセンスがあり、編集もそれなりに凝っているので、映像のクオリティとしては次第点かな。 悪女を演じたチャン・ツィイーの美貌にはうっとりだけど、主犯の一人にしてはキャラに深みがなく、この作品の根幹である殺人の動機付けも「ふ~ん」程度に終わってしまう。また、英語が下手だったからなのか台詞も少なかったなぁ。 肝心のオチも薄々気づいてしまうので最後に種明かしされても驚かないのが痛い。。 [DVD(字幕)] 5点(2010-02-24 09:48:05) |
119. HACHI/約束の犬
オリジナルに比べると登場人物や背景の描き方が物足りない印象。 日本人独特の美徳感を得ることはなかった。 でも、ハチの名演技ぶり、可愛さだけは変わぬ良さであったことを評価したい。 もうとにかくハチの健気さ、そして主人を待ち続けるあの表情がたまらなく可愛い。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 09:21:37) |
120. ウォッチメン
《ネタバレ》 映像センスは流石。監督のザック・スナイダーはこのあたりの作品を具現化するのが上手い人ですね。あとBGMの使い方もGOOD!埋葬シーンで流れるサイモン&ガーファンクル「♪サウンド・オブ・サイレンス」もシーンに凄くマッチしてて印象に残りました。 物語は、ウォッチメンメンバーの出で立ちを順次描きながら、事件の真相にせまっていくミステリアスな展開が特徴。少々長尺に感じましたが、壮大な世界観を語る上で外せない。この辺に入れるか入れないかでこの作品の解釈の度合いも全く違ってくるし、バックボーンを緻密に描いている事で何よりもラストシーンが生きている。この作品が単なるヒーローモノで終わってない所以でもある。 …にしてもDr・マンハッタンのあの人知をこえた神っぷりは凄かった。。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-16 09:13:35) |