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にょろぞうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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101.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 《ネタバレ》 
オリジナルも見たが基本同じなのでオリジナルはレビューしない もしもどちらかを見るというならばこの2.0でいいだろう CGの出来がイイとか悪いとかあると思うが無い方が良かったとまでは思わない 様は情報が増えただけ 攻殻に思い込みがなければ両方見るのはメンドクサイ程度にしか変わらない ならば新しい方を見るのが吉だ 1995年のデジタルリニューアル版 シリーズの頭にこの映画(オリジナル版)が有るのは驚異的 このシリーズ全体にイメージの方向性を与えた一作だと思う 難解なストーリーな割にいたってあっさりしたエンディングも、次作「イノセンス」に繋がる 少佐との戦車戦はリアル近代戦にとって武器の性能がすべてであることを見せつけた 博物館の進化の過程を書いたレリーフを吹き飛ばすのは哲学的だ バトーとドグサ以外の攻殻メンバーはほとんど描かれない タチコマも出てこないのは不満だがシリーズ最初だと思えばしかたがないか
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-09-04 23:14:42)
102.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
ただただ圧倒的な映像にため息が出る2時間40分 しかし前作の次々に危機が訪れるようなのっけ盛り型のアクションではなかった ストーリーが複雑になったせいか中盤が退屈に思えたのはロードオブザリングの劇場版2作目のようだ しかしシリーズ最高傑作のSEE版ロードオブザリング2作目の様にホビットにもSEE版が出るに違いない SEE版にはエルフの王、スランドゥイルとドワーフの王のトーリンの過去の確執やら、急に仲良くなった様に見えたエルフのタウリエルとイケメンドワーフのキーリの交流が描かれたりするんだろうな 劇場版はこの辺がはしょられた感じだったので今ひとつ深くストーリーに入り込めなかった 湖の町・エスガロスに住むバルドとドラゴンとの確執ももうちょっとわかりやすく見せて欲しい SEE版に期待する イケメンドワーフのキーリの傷が思わしくないので湖の街に残る事になったが、仲間達の何人かが同じく街に残る事を志願する この旅の使命よりも旅の仲間の命を優先する展開はロードオブザリングでの、旅の目的よりも攫われた仲間の奪還を優先させたシリーズのお約束の様に思えた 「なによりも大事なのは仲間だ」というリングシリーズ最優先のテーマだ ラストは相変わらず「おいおい、ここで終わりかよ」って思った しかし「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と同じホビットシリーズの解説篇的な立ち位置になる作品じゃなかろうか
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-30 12:43:51)
103.  インシディアス 第2章 《ネタバレ》 
前作の解明篇となっている 前作は観客を驚かせるのみに徹したびっくり箱のような映画だったが今作は前作のびっくり箱はそのまま、前作を一本の話として通して見れる様になっている 前作のシークエンスを一部再現したり、過去のジョシュ(父親)と前作のラストで殺された霊能力者エリーゼの若き頃の関係を冒頭にみせるのはなかなかうまい始まりだ 前作で解明されなかった謎や不可解なシーンが、後付けだが説明されている 過去の黒衣の花嫁の話が現在の廃病院で繋がったり、話の流れがうまく前作と繋がる感じは結構うまい 突然オバケが出る演出は相変わらずで、ビックリ箱を開けた時の様に最初は驚くが、2度目は引っかからないと言う、つまらなさと表裏になっていると思った ビックリシーンを憶えている間は見直し禁止だ しかし前作のにぎやかな遊園地のアトラクション的な演出は少し抑えめでこちらの方が恐怖度は高い しかし今回も闇の世界の演出は、ただ暗かったり霧が出たりするだけで前作と変わらず安っぽい この異世界のエフェクトが「サイレントヒル」ぐらいのグレードで作ってくれれば傑作になったと思うが、まぁちょっと高望みしすぎか 前作のエンディングでエリーゼが殺されるのが余りにも理不尽なバッドエンドで気分が悪かったが、今作では死んだとはいえ元気にあちらの世界で暮らしている風に描かれているのはちょっとほっとした 前作の話がほとんどストーリーらしき物がなかったので、むしろこの映画と同時に見るのがいいんじゃなかろうか エンディングはあまりにも取って付けた様なお手軽なラストで、エリーゼとオタクコンビのチームがこれからも続くのなら許すが、この話がここで終わるなら安易過ぎてはっきりいってつまらないオチだ 心霊になったエリーゼとヲタコンの凸凹コンビが、ゴーストバスターズを繰り広げるコメディなんかになったら、この作品を8点にしてもいいだろう
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-30 12:35:52)(良:1票)
104.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
大物二人のコラボ映画だが、「この程度だろうな」と思ってた程度の面白さを見事に一歩も出なかった 二人の大スターを見てるだけでも充分楽しいので損は無いのだが、脱獄の方法から主人公の脱獄コンサルタントという職業とか主人公の周辺にいたる設定がかなりテキトーでマンガっぽい 刑務所の様子もSF的なガラス張りの牢とか、船上の刑務所とか面白くなりそうな要素は結構あるのだが、二人の大スター以外は本当にざっくりで薄っぺらい お約束のサド趣味の看守とかも全然憎々しくない ステレオタイプなバカサドな所長とかもお約束どおりで、エンディングもパチンコ弾のような拳銃一発で終わるのもいまいち地味だ 会社の社長をスタローンの仲間が制裁を加えて終わるのも全然現実的じゃなくてしらけた 全体的には70年代のアクション映画を見てる様で既視感いっぱいだ 可も無く不可もない出来か
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-30 12:13:20)
105.  デンジャラス・バディ 《ネタバレ》 
ありがちなバディムービーだが悪ふざけがすぎる 2時間は長過ぎる 90分ぐらいがちょうどいいんじゃないか 笑えないネタが多すぎる コメディのわりに人が死に過ぎる 笑えないコメディーの部分に合わせて ストーリーが進む感じ 映画というより2時間ドラマみたい 劇場で見たら損した感が強いだろう だから話題にもならなかったのか 公開した憶えが無かった 主人公二人がどちらかというとどっちも嫌な奴で感情移入できないのが一番の問題だ 笑う以前に不快感が強い 久しぶりにくだらない物を見た気がした
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-08-30 12:10:20)
106.  エンダーのゲーム 《ネタバレ》 
なんだろうこれは 映像は素晴らしい VFXは精緻で見応えがあるが、肝心のエンダーの才能が素晴らしい描写が非常に浅い 見ていられないくらい浅い これはもしかして小中学生ぐらいに向けて作ったのだろうか だとしたら納得できる なのでこれは子供向け映画としての評価である 大人向けであればせいぜい4点か 序盤でエンダーがネズミになるゲームをするが、並んだどちらのグラスを選んでもゲームオーバーになるので、目の前の巨人を攻撃して倒すと、黒人の先生は「こんなやり方始めて見たわ」と言うし、ハリソン・フォード扮する大佐は非常に感銘して「完璧だぁ」という そうかなぁ、普通グラスがダメなら目の前の巨人を攻撃するだろ 意外な部分を叩くのはRPGの基本である とにかくすべてがそんな感じ エンダーが有能である描写が弱すぎる この程度の能力で驚くのは小学生ぐらいだろう エンダーは大佐の思惑通り着々と成長して、最後に騙されて敵の惑星を壊滅させるジェノサイドを引き起こすが、その方法も味方を盾にして正面突破などの非道な作戦を安々と行うなど、人道的な事を言う割にやることがめちゃ非道 もともと訓練でも味方の犠牲を払って一点突破する作戦が得意とか、決して褒められないやり方の主人公なので違和感がありすぎる ケンカの時にその辺の物を武器にしてぶん殴るとか、売られた喧嘩とはいえ相手を再起不能にしてしまうとか、そもそもエンダーの主人公としての魅力に疑問がある 敵のキャラクターは、ビタイチモん描かれないのでジェノサイドの悲惨な感じは皆無 アリ(エイリアン)が人類を虐殺する様子も無いのでやっつけたカタルシスも無い 敵惑星のジェノサイドを描いてしまったらそれでなくても非情な主人公を浮き彫りにしてしまうからだろうが、少なくとも別の問題提議が出来たはず エンディングも「はぁ?」っていう感じで、言うならば長い物語のほんのプロローグ部分を2時間かけて描いた様に見えた 宇宙戦艦ヤマト風の繊細な戦闘VFXとゲーム部分のCGアニメを楽しむのみの作品だ
[映画館(字幕)] 6点(2014-08-29 18:54:58)
107.  茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 
初っ端からすでにレースが始まっているスピード感がいい リアルなギアチェンジの感じとかレースの駆け引きとかリアリティはなかなかだ なによりも主人公の元カノと兄貴との結婚式がレースのクライマックスと重なる展開は秀逸 ペペの次男感とか、落ち着いた兄貴の佇まいとの対比もうまい なによりもアンダルシアの澄み切った青い空の異国情緒がハンパ無い 47分という短い時間に無駄無くきっちりと見せるうまさが際立っている
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-08-24 23:08:57)
108.  口裂け女 《ネタバレ》 
ほん呪MOVIE2を見て続けて白石晃士が見たくなったのでいままで取っておいた「口裂け女」を見る モキュメンタリーじゃない白石映画は「グロテスク」以降初めてだ さすがに面白いと思った 冒頭からヒロインの佐藤江梨子がイライラさせる展開 娘をいきなり叩くは、虐待されてる生徒に突然デカい声を出して、逃げ出した子供が口裂け女にさらわれるきっかけを作った 「おまえはどっちの味方だよ」と思いながらも「いきなりデカい声出すなよぉ」って突然脅かされてマジにビビる 実はここが一番怖かった 深刻な顔をしててもいい気な女な感じの佐藤江梨子はぴったりかもしれない 最初の口裂け女を刺し殺したら、子供の母親だったあたりから、「おいおい何故警察を呼ばない?」とか、幼児でも知ってる口裂け女の秘密基地(笑)にちゃんと口裂け女が居るあたりは「警察は何をしている?」とか突っ込みドコロは多い この辺は口裂け女の色々な都市伝説をフューチャーしたんだろうけど説明が無いのでわかりにくい 実は子供の方が警察よりも口裂け女の情報には詳しいという部分が欲しい しかし口裂け女お約束の言葉「わたしきれい?」を「わたしを切れ!」に解釈するあたりは白石晃士の面目躍如でなるほどと膝を打つ ここがこの映画のキモだな 「ほん呪MOVIE2」で「うしろにいくな」が「うしの肉だ」だった時のインパクトがあった 攫った子供を容赦なくザクザク切り刻んだり、善良な母親も惜しみなく消費する白石晃士の人の悪さも炸裂 子供の残酷シーンに厳しい人はここだけでマイナス100万点だろうな しかしそれだと今時の映画は皆同じである あえて叩かれる反骨精神を買いたい ラストも口裂け女がさほど強く無い割には結構怖い 途中の主人公二人の行動の不可解さと、全体的に白石晃士にしてはグロがかなり抑えられてる部分がなんとかなっていたらかなりいい出来だったと思う エンディングもフツーのホラー映画で、もうひと捻り欲しかった しかしくだらないJホラーが多い中では出来はいい方だと思う
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:54:07)(良:1票)
109.  ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE2 《ネタバレ》 
同シリーズのビデオ版の作りを踏襲しながらも、いかにも白石晃士らしい後出し乗っけ盛り型の演出はなかなかいい 毎回思う事だけど白石晃士の作品はクセになるな いつもついつい見てしまう 何故か自分が白石晃士のファンである事をカミングアウトするのに抵抗があるんだよな しかしこんな物まで見てしまう自分は完全に白石晃士Loveである(笑) 前半はいつものビデオ版よりもむしろインパクトに欠ける映像でその分リアルであるがつまんねーぇ的な展開が徐々に事前に紹介した何でも無いエピソードに繋がって行く 写っている心霊現象がいつもに比べてもインパクトに欠けるものばかりなのでむしろリアリティが増す 今回、白石晃士にしては遊びの部分が無くてリアル しかしその分ゾッとする怖さに欠ける そのへんの兼ね合いがモキュメンタリーって難しいなと思わせた 話の本筋に関係ない他のエピソードもいくつかあって、その辺のエピソードがさらに本筋に関係して来るとかなり良かったがそこまで求めるのは贅沢かな ちょっと残念 しかしあるエピソードが繋がっていって、新しい事実が新しい展開に転がっていく進行は、白石お得意の乗っけ盛り型演出でラストに向けてヒロイン(?)が憑かれた様に森の中に入って行く様はかなり良かった 「うしろにいくな」と聞こえた霊の言葉が「牛の肉だ」とわかった瞬間はかなりゾッとした 地味な作品だがモキュメンタリー物としては佳作だと思う
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:52:55)
110.  茄子 スーツケースの渡り鳥<OVA> 《ネタバレ》 
前作の完全な続編だがこれは茄子繋がりが必要か? 原作を未読なのでちょっとわからないが無理矢理すぎる レースシーンは前作より緻密に描かれているが前作ほど人間模様が無く、主人公のペペがむしろ邪魔に思えた この話はチームメイトのジャン中心に描かれるべきだ ラストもジャンの為にペペが走るがペペのフューチャーが強過ぎてジャンが薄くなっている この話を完全にジャンのエピソードにしたらもっと面白くなったはず ジャンの親友のマルコの話とか、なによりもザンコーニの存在とかが謎すぎる ギャグのつもりなのか だったらもっと面白く描いてほしい マルコが生前にサウナと我慢大会をしたエピソードもジャンの最後の我慢にまったくシンクロしなかった ペペ以外のキャラの描き方が弱すぎるのにロードレースファンの少年の出番が多過ぎてこの子供の存在はイランってマジメに思った レースの展開はよくわかるが今ひとつ盛り上がりに欠ける 日本が舞台のせいか前作ハンパ無かった旅情感が皆無 オーソドックスなスポコン物になっているのが一番の不満だった 前作とはまったくテイストが違う タイトルも最低で茄子もまったく関係無い チームが日本人の様に普通に話したり、チームの日本に対する旅情もほぼ無くて、異国情緒で突っ走った前作のイメージを期待したら完全に裏切られた ただのロードレース物としてみればまぁまぁだが、制作者が前作の何が良かったのかを判って作ったとは到底思えなかった
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-08-24 22:50:20)
111.  犯人に告ぐ 《ネタバレ》 
原作に忠実に展開されている 複雑な話の流れをほぼ均等に再現したので割愛されているエピソードが多く、原作未読のオーディエンスには優しく無いと思った 特にメインキャラクター達のプロフィールがまったく語られないので、原作の複雑なストーリーを追うのみに終止している 特に最初の誘拐事件の顛末が弱い しかしその分原作の緻密な話は楽しめた 原作キャラクターの再現は見事で、どの役者も原作にピッタリだが崔洋一のみかなりの違和感があった ニュース番組の顔役MCには到底見えない 監督ならば自分が要らない人だって判れよ 自分の作品じゃなきゃどうでもいいのか この映画はまず原作を読んでから見たい 相変わらずマスコミの描き方が画一的で主人公を責めるマスコミ達の対応がリアリティから程遠い いい加減、火サス演出から脱却出来ないのか しかもエンディングはいただけない あれは何だ あのヘンテコなシーンがおもいきりしらけた ヘボすぎる
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:46:18)(良:1票)
112.  オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 《ネタバレ》 
冒頭のオッド・トーマスの独白からちょっとした事件の顛末、解決までをスピーディに描いて、主人公の置かれた環境や能力を驚きと共に説明するのは「パラノーマン ブライス・ホローの謎」を思わせる この手の映画で既に主人公の特殊能力を理解して協力者がいるという設定は珍しいので、それだけでも以外だった 序盤のヒロイン、ストーミーの可愛さやトーマスと同等の能力を持った友人の死に様、トーマスが軽快にパンケーキを焼く様子、得体の知れないボダッハ達、と立て続けにピリッとしたVFXを使ったうまい展開でかなり引き込まれた 前半の展開がスピード感があって面白いので中盤でちょっと中弛みした感があるが、序盤が良すぎたせいだろう 敵の正体とかいきなりで説明不足な感じもするがなるほどと思わせる伏線のシーンもあって面白い 時々見せるタメの無い残虐シーンとかも以外でいい ラストもぼんやり見ていればうまく騙されて結構泣ける 生来ぼんやりの自分なのですっかり騙されて泣かされた ちゃんと劇場公開されなかった作品らしいのでもったいない 意外な拾い物である 以外だったのでちょっと点数が甘めかもしれないです
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-09 19:35:15)
113.  フィギュアなあなた 《ネタバレ》 
「花と蛇」以降ちょっとセンセーショナルな女優の裸にこだわりすぎるきらいがあった石井隆の作品 あいかわらず不可解な演出があるが今回は見事にはまる シリアスから外れてファンタジーというカテゴリーなので石井隆の不可解演出にさほど違和感を感じなかったせいだろうか お約束のネオン管や雨もこの映画にはぴったりだった ヒロインの佐々木心音はとにかく脱ぎっぱなし ヒロインの凄い体をとにかく舐め回す様に撮るが、やはり前作の「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」でも思ったことだけど 長過ぎる ワンシチュエーションでのヌードシーンはこんなに長く無くてもいいよって思った しかしヒロインの無表情のフィギュア振りとかシャワーで体を洗ってやったりトイレに座らせたり男の妄想爆発なシークエンスは中々良かった 石井監督は一貫してすべての愛を純愛で描くが今回は人形に対する愛である これは「GONIN」の男同士の愛並みのインパクトがあった 序盤で出てきたレズのタチ役のヤクザの暴れっぷりもかなり良かった 殺されたあとで意味なくパンツをずり下げられて貫禄の腹まわりにアンダーヘアー丸出しの演出は見たいかと言うと残念ながら微妙だが、なかなかの女優根性だ この辺の普通じゃない恋愛も石井隆ならではという感じか この映画、女のヌード(とくに下半身)をバカバカしくなる程無駄に出していて、そこにスラプスティックな可笑しさや哀しさを感じるが、そこに気が付かない人にはただの悪趣味な映画に思えるのじゃなかろうか ラストのヒロインが歌いながらノーパンバレリーナで踊り狂うのは、ばかばかしさ大爆発 あまりにも不条理なので逆にカタルシスに繋がって何故だか涙が出た それまで劇中しつこいぐらい繰り返しかかっていた名曲「Aura Lee」がこの時初めてヒロインの声に乗って流れる  優しくて哀しくて切ない
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-07-29 11:27:43)(良:2票)
114.  もらとりあむタマ子 《ネタバレ》 
父親からすればそうそう娘ってこんな奴だよって感じ 親に呼ばれてもすぐ動かないし自分の事を棚に上げて都合のいい事をいいやがって、いつも携帯ばっかいじってる 部屋も汚くって休みは汚い格好でグダグダ 親には不遜な態度を取る癖に外面はいい リアルな父親と娘の関係を描く 前田敦子もうまい しかし実際には父親の立場としてはリアルすぎて笑えない ヒロインもさほど成長しないし父親としても娘が実家を卒業するのも寂しい この話の骨子がよくわからなかった 全編グダグダな前田敦子を見て楽しむ映画だと思うが、父親としては「本当は父親が大事だ」的な所が無いので救いが無い 母親の態度もリアル過ぎて笑えない 食べるシーンがやたら出て来るがあまりうまそうじゃないとか父親がストーブに給油する仕草が必要以上に寒そうで可哀想とか、父親に対して妙に毒があるところが嫌いだ By高校生のバカ娘を持つオヤジw
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 11:21:27)(笑:1票)
115.  かしこい狗は、吠えずに笑う 《ネタバレ》 
自主映画らしい なのでカメラワーク等に難があり、映り込みにフリッカー等があってちょっと気になった しかしシナリオは良く出来ている とりあえず演出にさほどうまい所があるわけじゃ無いが、普通におもしろかった 事前情報無しに見た方がおもしろいのでこの先は見た人のみ読んで下さい 女子高生の友情物語かと思ったら、中盤から不穏な雰囲気になってラストはゴアゴア ちょっとびっくりした しかし事前情報無しに見たせいであって、これでオチがわかって見て面白いかと言えば、否としか言えない 青春映画からホラーにチェンジするあたりもいきなりテイストが変わりすぎる もう少しチェンジする部分がグレーだと良かったのに 何よりも事件に巻込まれたブスなヒロインに肩入れ出来ないことがままあり、自身が引き起こした惨劇と言えなくも無い しかも、すべてが終わった後で、また同じ事が繰り返される的なエンディングはあまりにも安易で定番ホラーのお約束なのがしらけた あるいはすべてがヒロインのウソで犯人のいずみは本当の親友だったというオチにもとれるが、そうすると映画で起こったすべての事象が観客を騙す薄っぺらい迷彩と言う事になってしまって、この映画そのものの存在価値を問う インコが生きていたので監督はそのつもりでつくったのかもしれないな だとしたらこの映画を最後まで見た人をバカにしてると思うのだが いずみの心理描写もかなりあったし、リードからはずれた犬のエピソードとか、なんのこっちゃになってしまう むしろたちが悪い このエンディングにはまったく乗れなかった このラストになるとこの映画のテーマがぼやけてしまって、前半の青臭い展開が無駄に思えた 殺人鬼がヒロインのブス女だとしたら前半のシークエンスすべてが無駄だ 改めて、「蓋を開ければただのホラー映画だった」的ながっかり感がある 前半の青春映画ぽい期待が最後に見事に裏切られる この映画は青春映画なのかホラーなのかはっきりとしない程度に曖昧にするべきだ この映画でヒロインが一歩でも成長する話になっていたら秀作だった ちなみにクライマックスで登場人物が鍋を囲むシーンで、ヒロインが鍋をめちゃめちゃにしてゴミ教師をぼこぼこにしたらカタルシス爆発だったのにそこが残念でならない
[映画館(邦画)] 7点(2014-07-29 00:32:47)(良:2票)
116.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 
やはりこういうオチかと思わせた一作 漸ノ篇を見た後にこの話を違和感無く終わらせるのは難しいと思っていたがやはり神オチか 先人類と呼ばれる神じみた霊体とスペックホルダー達の対決という此処に至ってようやく予想通りの展開だ VFXはなかなか凄いがほとんどがビルのてっぺんなので画面が単調で飽きる 全編が終末世界での出来事なのでやはり予想通りエヴァンゲリオン的なイメージだった やはり風呂敷を広げすぎたのだろう 事前に「トリック ラストステージ」を見たが同じ様な遊びが色々入っていた いままでの主要キャストが登場してヒロインのイメージカットで最後を飾ろうとするのも同じ この辺はちょっとあざとい スペックホルダー自体が科学的な合理性を徐々に欠いていったのでさらに霊体とか神とかガイアとか、存在するだけですべての道理を蹴飛ばす奴らが集合するのははっきりいってルール違反だ エンディングも瀬文が可哀想すぎる 作り手が御都合主義を重ねに重ねた結果なのでもっとどうにでもなっただろうに、せめてハッピーエンドに出来なかったものか
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:21:23)(良:1票)
117.  3-4X10月 《ネタバレ》 
北野映画らしいカメラワークや間の取り方、セリフ回しを充分に楽しめる映画 北野映画としては2作目「その男、凶暴につき」で評価されたクリエイティビティをさらに強調した映画になっていて北野表現がもっともわかりやすく、その分鼻につくかもしれない しかし好きな人はこれが一番好きかもしれないな 主人公のセリフはほとんど無く、無表情で棒のようだ 脇を固める人達も身内のたけし軍団で決してうまいとはいえないキャストばかり これはたけしが俳優なんてどうだっていいじゃん的な方向を究極まで突き詰めた結果の様に思えた そう言う意味では自分の才能に自信があってガツンと作った感がある 見ていて安定感がある しかしこのキャストではヒットは見込めない(笑) ヤクザの世界を徹底してカリカチュアしていて怖さを通り越してかなり可笑しい すべてがブラックユーモアで出来ていてほぼファンタジーである 見送りの三振をフルで見せる 何度も繰り返して名前を呼ばせる ビールで殴った後でもう一度ビールで殴る もう止めてやれと言いたくなる程、延々と女を小突く タイトルもジョーク以外の何者でもない この辺のセンスはやはり日本人離れしていると思った その分日本人には受けないだろうなとも思う 前半は非常に面白いが後半はブラックすぎて笑えない 北野映画に共通するがエンディングにカタルシスが無い 毎度のバッドエンドには唖然としてしまう 無関係な恋人の石田ゆり子まで自爆して果てるのはたけしも人が悪すぎる 夢オチ的なラストはまったくピンと来なかった このラストなら何度も何度も繰り返しのギャグが全編に渡っているのでスゴロクの振り出しを思わせる演出、あるいはパラレルワールド的な演出でオチにするべきじゃなかろうか とりあえず北野らしさの見本のような映画である
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-29 00:09:28)
118.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇 《ネタバレ》 
テレビシリーズから劇場版 スペシャルドラマ版まですべて見て来たが思わぬ方向にどんどん流れて行くシリーズではある すべて見ているはずなのに何が何だかわからないところもチラホラ ここのところかなりオバカな方向に行くのかと思っていたが、ここに至ってなにやらハードSFぽい展開になってきた メインキャスト達も陰鬱な雰囲気 しかし真面目な所や泣かせ所にもくだらないグタグタギャグが入ってきて笑わせてくれる独特な堤演出は健在だ ミイラになった北村一輝がお湯をかけたら復活するとか何でもありの展開だがこのシリーズなら許せる 南京玉簾女で登場した香椎由宇もただ騒ぐだけ騒いで瞬殺 この人は何のために出てきたのだろうか 今回は常に無くシリアス 真面目な話、この映画ちゃんとオチるのだろうか? プロフェッサーJとかファティマ第3の予言とか、エヴァンゲリオン臭を感じさせてちょっと悪い予感がする
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-28 23:48:43)
119.  スワロウテイル 《ネタバレ》 
冒頭、警察の死体安置所で葬式を挙げる不思議な人たちの中で、ベッドに寝かされている人物のシーツを剥ぎ取ると雪のように白く美しい全裸死体が現れる 真っ白な体に黒々としたアンダーヘア このファーストシーンは衝撃的 この時点でこの映画がただ者じゃないと思わせる 英語や中国語、日本語が入り交じったイェン・タウンの世界観は見事 役者たちのセリフも秀逸 脚本が抜群である 登場人物が多いが誰ひとりおざなりになっていないのは脚本が良いせいだろう 原作も読んだが原作は偽札のシークエンスが政治家のスキャンダルになっている 政治家のスキャンダルで殺し屋が殺しまくるとかリアルさにかけるので映画版の偽札の話にして正解だったと思う 映画のための原作ということなので作家本人が練りに練った脚本は原作をも超えると言う希有な映画になっている フェイホンも最後は取調中に刑事に殴り殺されるというオチも意外性と切なさで原作以上に移民の哀しさを表現した ちなみに原作はハッピーエンドだったがそれはそれで良いと思った それにしても岩井俊二は女を綺麗に撮るのがうまいな 逆光の柔らかい表現が抜群だ 古い映画なのに今時の手持ちカメラとかを多用して古さを感じさせないのはすごい イェン・タウンの猥雑な感じがどれもセットぽくてそこはいまひとつだが、近年のCGとか普通に使える時代じゃないのでしかたがないかな 渡部篤郎と山口智子の殺し屋コンビの存在はこの映画一番の違和感で好き嫌いがあるだろうが、私はすごくに好き 彼らのスピンオフの物語が見たいくらい 渡部篤郎のランという役は『FRIED DRAGON FISH』のナツロウと同一人物らしい 『FRIED DRAGON FISH』は非常に好きな映画なので彼に再会できて嬉しかった エンディングはアゲハとの会話の後で、リョウ・リャンキはランに狙撃されたのだろうなと思うと悲哀で胸が痛い、非常に優れたエンディングだと思う ちなみにリョウ・リャンキがレストランでヤクザ達を指鉄砲で次々に射殺するシーンはアイデアを含め始めて見た、名シーンだと思う 汚い町並みに美しい音楽を会わせるのも巧くて 中盤グリコが歌うマイウェイも心が震えた 大傑作である
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-07-23 22:33:12)
120.  そして父になる 《ネタバレ》 
子供を取り違えた場合に起こるであろう親子の機微がすべて起こる 父親が自分に似ていない子供に対する不信 母親が愛する子供を本当の両親に返さなければならないための心身症を伴うストレス 交換された後に子供が感じる、親に捨てられてしまったんじゃないかという元の親への不信感 新しい親を心から愛せない子供 返してしまった子供を忘れてしまうんじゃないかと思う親の恐怖 話は福山雅治演じる野々宮家を中心に進む 取り違えられたもう一つの家族、斎木家の方の家族の思いはほとんど描かれない テーマが薄まってしまわないためにはしかたがなかったのかもしれないが、ちょっと寂しい 斎木家にも長男を渡さなければならなかった葛藤があったはずだ 劇中ではくせがある斎木家のリリーフランキーが、むしろエリートの野々宮よりもいい父親、いい家族であるという描かれ方だが、自分には野々宮も仕事中心で家庭を見ている時間がないまでも、良い父親としてある程度努力しているように見えた ピアノを一緒に引いたりゲームしたり子供の誕生日を祝ったり、父親としては一般的であると言う所をちゃんと描くのは是枝監督はたいしたものだと思った 普通ならもっとわかりやすく福山雅治を鼻持ちならない嫌な奴に描いただろう その場合はわかりやすいが、日々の家族のリアル感は失われる 私には子供の取り違えが発覚する前から、野々宮は充分いい父親に見えた 対して野々宮の妻の方がむしろ問題がある様に思えた 野々宮の不注意な一言を後々までトラウマとなっているような妻の言い方はむしろ怒りを憶えた 子供を交換する直前に息子が固辞した一眼レフから息子が撮った父親の姿が出て来た時はおもわず涙が出た ふた家族がそろった河原のキャンプで、新しい両親が息子の事を好きだと言うと、息子が「パパよりも?」と聞いてきて、ちょっと間があって「そうだ」と答える おもわず息を飲んだ 息子・慶多にとっては衝撃だっただろう しかし子供のためを思う野々宮の気持ちを思うと、それはそれで人間としては立派であると思ったが、父親としてはどうかなと思わざるを得なかった その帳尻を最後の最後に自分で償うエンディングは、父親としてエリートのプライドを捨てた野々宮の見事な「そして父になる」にふさわしいラストシーンだと思った 傑作だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-06-29 10:44:04)
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66717.63%
717646.32%
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