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由布さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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121.  リプリー
正直に言って、ミス・キャスト。女優の配役をそのままにするなら、マットとジュードが逆の方がいいし、男優の配役をそのままにするなら、グィネスとケイトが逆のがいいような気がする。あのディッキーの恋人に、グィネスは地味過ぎ。何より、マット・デイモンには申し訳無いが、このトムでは、あれだけの女があんだけ振り回されても許せるほどの男性的魅力も感じなければ、母性本能をくすぐるような魅力も、感じない。まして、短期間の交友でピーターに「ミステリアス」と言わせる程のものは、まったくなくて、それだけで話が嘘っぽい。でも、構成に難を感じる中、肥大した自己愛とどこか自己被虐的な、病的な役を、マット・デイモンは見事に演じている。ま、こういう役なんだから、しようがないよね。グィネスがマットに迫られるシーンで、「セブン」でトレイシーがジョン・ドゥに殺される直前って、こんなだったかもと、全然別のことで、感心してしまった。
6点(2003-02-25 23:05:36)
122.  デビル(1997)
アラン・J・パクラは、いったい何を考えて、この映画を撮ったんだろう? そもそもストーリーが一本化していない。今に至るまで火種の収まっていない北アイルランド問題を取り上げたかったのか、単に警官ヒーロー物にしたかったのか。どちらにも絞れなかったことで、ストーリーは、まったくチグハグになってしまっている。はっきり言って、構成がスカなら、脚本はベタベタの真っ黒。いっそ、ハリソン・フォードにおもねって、警官ヒーロー物に仕上げた方が、まだマシと、本作を観た当初は思った。が、久し振りに観た本作で、ピット=フランキーが映画の序盤に、「怒りに目覚めて、人は初めて関心を持つんです」と言った科白の直後に、「マンハッタンだ」と感嘆して言うフランキーの目前に、ツイン・タワーが見えるシーンが映る光景は、今となっては、ある意味、象徴的で、本作がもし、ピット=フランキーを中心にして、北アイルランド問題をもう少しでも掘り下げていれば、「怒りに目覚めて、人は初めて関心を持つんです」という科白と共に、かなり含蓄のある作品になっていたのかもしれないなぁと、今だから、思える。作品の出来を度外視すれば、ブラッド・ピットが出演した作品の中では、ブラピが一番可愛い作品だと思う。「リック」より、「テルマ&ルイーズ」より、「リバー・ランズ・スルー・イット」より、「ヒミツのお願い」より、なんだか、気合いを込めて可愛いと思った。
6点(2003-02-23 23:35:20)
123.  トラフィック(2000)
アクション映画ではない。基本はアメリカの社会問題のひとつである麻薬問題で、それに絡む人々の、それぞれの立場での悪戦苦闘であり、まったく違った事件が同時進行して物語を形成していくわけだが、どうしても相互に作用しているとは思えない。それぞれの物語としては面白いのだが、いかにも詰め込み過ぎで、2時間半で全てを消化するのは辛過ぎる。アメリカとメキシコの舞台転換の為だろうが、ブルー・トーンとセピア・トーンの多用も頻繁だと癇に障る。マイケル・ダグラスは、さすがベテランの味を堪能させてくれた。家庭の事は妻の責任と逃げていた男が次第に父の顔のなり、娘の行方を追うシーンでは鬼気迫っている。逆に、思わず「マラドーナさんですか?」と思ってしまったデル・トロは、殺し屋を捕まえろと言われて、「慣れない土地で追撃戦か」思えば、次のシーンには連行してるし、密告者と化して、「さあ、身の危険が」と思えば次にはもう逮捕してるし、「何だったんだ、いったい」という肩透かしの感が免れない。そもそも、メキシコのシーンがどうしても必要だったとも思えない。「家族を敵として戦うには残酷過ぎる」というダグラスの科白が集約なのだとすれば、無理に2時間半使うより、2時間枠で、麻薬と戦う家族の葛藤を描いた方が、まだ作品に厚みが出たような気がする。
6点(2002-11-17 23:11:42)
124.  ハリー・ポッターと賢者の石
原作は読んでいないから、比較は出来ないが、映画としては、正直に言って、1度観れば十分。っつうか、ネバー・エンディング・ストーリーを観ていた頃だったら、キャアキャア言っていたかもしれない。でも、さすがにもう、英国ギムナジウムネタに魔法が加味された御伽噺はなぁ。映像綺麗だけど、可愛いけど・・・、そんだけ。サリーちゃんみたいに魔法が使えたらいいなぁとワクワクした年代は、とっくに過ぎてしまったんだなぁと、年寄り臭くなった自分に苦笑いしただけだった。
6点(2002-10-17 23:19:42)
125.  12モンキーズ
ブルース・ウィルスにとっては端迷惑な作品。ブラッド・ピットにとっては新たなチャレンジの作品。でも、作品の主旨が掴めない。結局、動物愛護だったの? それとも、人類は破滅した方が地球の為だという話? 徹底出来なかった辺りが、賛否両論になるんだろうなぁ。いっそ、「人類は地球環境の癌だ」で徹底した方が、まだ主旨が見える。適当に御茶を濁す作品の中で、光っていたのはブラッド・ピットのパラノイアぶり。終盤になるまでマジで、今回のブラッドは、無邪気に人類を滅亡させる役か? と、信じていた。そのくらいには、マジでブチ切れたパラノイアぶりだった。すると主旨は、目に見える犯人よりも、潜在しする狂信者こそが危険、ということか? ウィルスのファンは「1度見ればいいや」だが、ピットのファンはDVDまで購入する作品、かな。
6点(2002-10-12 02:32:46)
126.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 
映画館に行かなくて良かった!!という程酷くはないけど、行かなくて損した!!という程でもない。映像は確かに綺麗にはなっているんだけど、オリジナルの、シンプルだけど、外連味のない、いかにも「家」が怖いというリアルさは全くなくなっている。小細工のし過ぎで、かえって白けてしまった。オリジナルが作製された頃は、動物を虐待・殺害するような映像に厳しかったみたいなので、もしかしたら本作のほうがより実話に近いのかもしれないけど、終盤近くの犬の活躍?がなくなっていたのもガッカリだし、何より、オリジナルの良さは、「家」の囁きを振り切って、「家族&犬」を救う為に大奮闘する親父の頑張りだったのに・・。家の囁きに屈した亭主から子供を守る母ちゃんの奮闘になっていたのは、やっぱり時代というものかなぁ。神父さんの苦悩もなかったし・・。変に家族ドラマと少女の霊に重点を置いてしまったせいで、「家」への恐怖は薄れてしまった。囚われのジョディを中心に置くなら置くで、もう少しやりようがあっただろうに・・。クローゼットのベビー・シッターのシーンで助けを求めるとか、さ。「家が悪いわけじゃない。悪いのは人」とは言うが、結局、視点が散漫になってしまっていて、最後のシーンも、「なんなんだ、いったい」で、終わってしまうんだな。理由付けをし過ぎて、かえって面白みを失ったあたり、呪怨のリメイクみたい。
[DVD(字幕)] 5点(2006-08-09 01:05:13)
127.  バルトの楽園 《ネタバレ》 
全体としては悪くはないし、観て損をした映画ではないのだけど、何か物足りない。実話をどこまで生かしたのかは分からないが、ひとつひとつのエピソードが孤立してしまっていて、個々人のエピソードが全体の流れから置き去りにされてしまっている。松江所長の人柄を表現するのに必要な会津藩のエピソードも、音楽が妙に重くなって、かえって、かったるく、重要な要素なのに、逆に物語の底を浅くしてしまっているような気がした。ラストも、松平とガンツを並べてちゃんちゃんでは、いかがなものかと思う。エンド・クレジットも、戦場のピアニスト同様、ベートーヴェンの第9で収めるのはいいとしても、ラストのラストで、カラヤンはないだろう。せめて、現存する当時の写真を持ってきて欲しかった。ナレーション役のヘルマン君が、随所でカメラ写してたシーンも、これでは全くの無意味。金返せ、とは思わなかったけど、あらゆるシーンで消化不良な作品だった。本当なら4点なんだけど、ドイツ兵捕虜役の役者達の頑張り(特に、トムクル似のオリバー・ブーツは良かった)にプラス1点。
[映画館(字幕)] 5点(2006-06-24 23:29:43)
128.  宇宙戦艦ヤマト 《ネタバレ》 
当時、ゴールデン・タイムのゴールデン番組が「アルプスの少女ハイジ」だったにも関わらず、本作TV版の第1回目からこっちを見ていたのだから、自分の嗜好性が分かるなぁ。何はともあれ、当時のアニメ界で一世を風靡した作品であることは間違いないが、その世界観や技術がアニメ界をひっくり返すほどには、凄くはなかったと思う。遥か以前に、サイボーグ009や妖怪人間ベムなんかもあったし。ただ、オリジナル・アニメで、しかもSFで、連ドラのような長丁場の人間ドラマめいたものをやらかして、しかも成功したのは、これが初めてだったかもしれない。そして、いかにも実用型ロボットの登場。これは、ビックリ。R2D2ほどの活躍はしないけど、アナライザーの存在は、当時、それなりに新時代の風という感じを受けた。だって、アニメとはいえR2D2より先立ったもんね。確かに、本作の劇場版は、もろダイジェストで、本放送を見ていた者には「おいおい」という感も拭えなかった。が、当時のアニメ界ではこれが限界だったのだろう。ヤマトの教訓や轍を踏んで、サンライズ・アニメが隆盛し、「カリオストロの城」が生まれ、現在のアニメ文化に至るのだろうから。でも、礎を確固たるものにしたのは、手塚治虫氏なんだろう。それでもやっぱり、宇宙戦艦ヤマトであれば、叫びたい。「デスラー総統、万~歳!!」。アニメが科白に凝るようになったのも、これが走りかもしれない。
[映画館(吹替)] 5点(2005-08-22 02:19:00)(良:2票)
129.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト
本作の利益率は現在も破られていないんでしょうか? 映画業界に口コミの凄さというものを改めて認識させた作品でしたよね。作品自体は、昔懐かしの川口探検隊みたいな乗りなんですけど、役者が素人揃いの割りには、結構マジ切れしてて、ああいった状況下に置かれた人間のエゴとか気遣いとかは、手振れする映像の相乗効果もあって、凄く伝わってきた。彼女の言い分は、マジ、ムカついたもの。ラストも、なまじ何か出てくるよりも、伝説や口伝に沿って終わっていて、余韻を残して上手く纏まってるんじゃないでしょうか。
5点(2004-12-07 21:52:30)
130.  ホーンテッドマンション(2003)
そうですね。やはり、全てにおいて中途半端。マーフィーを主演にするなら、とことんコメディを貫いても良かったし、子供向けにするなら、もう少し子供が活躍しなきゃ、かな。ストーリーが使い古しなのはともかくとしても、このご時勢だから、特殊効果の映像は綺麗だけど、もっとこう・・、なんつうか、消化不良だぞ!!ってか。引っ張りどころで引っ張ってくれないから、見ててもう、コケまくり。味わいは、テレンス・スタンプの執事さんと、水晶玉。何気に飄々と現れる水晶玉は、何しても壊れそうもない。でも、まあ、一度は映画館で見ておけばよかったかなぁ、とは思いました。もっとも、映画館で見たら見たで、やめとけばよかったと、思ったかもしれないけど。
5点(2004-12-07 21:31:52)
131.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 
眠かったよぉ。映画館で初見でこんなに眠かった映画なんて、なんか久し振りってくらい、眠かった。どこがいけないのかなぁ。これの落ちは「ファイト・クラブ」だなって途中で気付いちゃう展開はともかく、景色はいいし、役者の演技だって、そう悪くはない。けど、一見、複線に見える謎掛けの数々が、実はバラバラってとこが、緊迫感を殺ぐのかも。女房への憎悪を正当化する為の複線かもしれないけど、一番いらないのは、その間男の存在。原作がどういう流れかは知らないけど、本作の中では、要らない。盗作が主題のお話なんだから、むしろ、2年前だかの盗作事件の夫婦のイメージ・ショットを入れてくれた方が、なんぼか作家の狂気を増幅して面白かったように思うなぁ。それに、ここまでオーソドックスに作るんだったら、最後も、車中に残った腕時計も活かして欲しかったな。オーソドックスに、「太陽がいっぱい」みたいにさ。緊迫感も意外性もないし、なんか、全てが中途半端で、これで終わりですかい、な感じだった。
5点(2004-11-01 23:58:45)
132.  ニック・オブ・タイム
緊迫感は凄かったのよ、緊迫感は。でも、既に記載されまくっている通り、ドキドキバクバクするような緊迫感と一緒に、「なんで、わざわざ素人にやらせるんだろ?」と思っていれば、暗殺計画は組織ぐるみになってくるし、なんだかスケールの大きそうな黒幕は出てくるし、意欲のない素人を脅してもやらせる理由は出てこなし、途中からずっと、「おまえがやれよ、おまえが!!」と、理不尽な怒りも伴うという、変な作品だった。ウォーケンもデップも、出演したなぁ。って、もしかしたら、最初の台本は、もっと違う異色サスペンスだったのかもね。とはいえ、これだけ間抜けなストーリー展開の中で、あれだけの緊迫感を感じることが出来たのは、やはりウォーケンとデップの演技の賜物でしょう。ちょっと気になったのは、デップと服を交換して、トイレで隠れてたホテルマンの人。この人の緊迫感も、見逃せない。全体として、役者の演技はいいんだけどねぇ。プロットがねぇ、なんじゃ、こりゃ、なんだよねぇ。 
5点(2004-10-29 01:12:48)(良:1票)
133.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
3本で一作だから、ここでやっと総評が書ける。そうね。全体として、なんか、まるで、エッダとアーサー王とシェイクスピアをチャンポンで見せられたような気がするけど、原作がそういうものだから当然かな。総評は、つまらなかったな。脚本はね、凄いと思う。あんなに長大で冗長な原作を、あそこまでツボを押さえた作品に纏めたんだから、凄いですよ。ただ、ツボを押さえ過ぎてて、そつがなさ過ぎて、つまりストーリーの先が読め過ぎるのよ。次はこうなるなと思うと、ガッカリするくらいそうなっちゃうのよ。原作ありきの活劇物の悲しさで、全体像が分かるのは仕方がないとしても、役者の演技まで、かくあるべき者が、かくあるべきようにしか演じてないだけに、意外性もないし、息を呑むようなものもない。映像も、別に特撮おたくでもないせいか、特に凄いと思うところもなかったし、むしろ、これまで使われてきたものを馬鹿げて壮大にしただけな印象だったな。ガッカリで言えば、O・ブルームのレゴラスは、エルフというより、冒険に憧れるどこぞの貴族のボンボンで、どこがエルフなの?って感じだったし、極めつけは、帰還した王アラゴルンの貧相さ加減。放浪の騎士だった時は、あのうらぶれた感じが「いいじゃない」と思ったのよ。なのに、帰還した王が戴冠したシーンは、もうちょっとこう、何とかならなかったんだろうか。そら、本作の主役はあくまでホビットだということ差し引いても、存在感なさ過ぎ。だから、王との契約とかいうシーンでも説得力がないのよ。ともかく、全体として、一見緻密に見えるけど、実は大雑把な作りで、要するにゲーム仕様のファジーな感覚なんだな。でも、そこが、言葉より手紙より、メール文字に愛着を覚える今風に合ったんだろうね。ただ、オスカーを総なめにするような作品かなぁ?
5点(2004-04-26 22:48:49)(良:1票)
134.  ショコラ(2000)
冒頭15分程で、展開から落ちまで予想できて、しかも、予想を裏切らずにきっちり終わってくれた、ある意味、とても安心安全な作品で、おかげで何も残らない。デップのジプシーは、ジプシーっていうより、ヒッピーって感じがしたけど・・。それより、ジョニー・デップである必要はなかったような気もする。っつうか、ジョニ・デは、こういうナチュラルな役になると、妙に沈んでしまう。新米神父のコミカルさの方が印象的で、なんとなく勿体無い気がした。
5点(2004-03-21 22:24:13)
135.  オスカー・ワイルド
う~~ん。本作のジュードにしろ、「太陽と月に背いて」のレオ君にしろ、「マイ・プライベート・アイダホ」のリバーやキアヌにしろ、綺麗な男は大変だなぁと、しみじみ思う。でも、彼等の誰にせよ、その体当たりな演技は、観客冥利に尽きるけど。実際は、彼等、綺麗な若手男優を相手に、する方が大変なんだろな。オスカー・ワイルドが生きていた時代は、男側からみれば上手く表現できていたと思うけど(英国の、あの辛気臭さが)、女側から見たビクトリア朝時代の封建制も、もう少し出して欲しかったな。あの時代の英国では、男色はエグゼクティブの一種のステイタスになりつつあった頃だけど(そういったクラブがあったほどだし、それだけに、英国では近年まで同性愛を法で禁じていたし)、でも、女の方は、肌をちょっとでも露出しても罪になる時代だったのよね。女の側から離縁なんて、まず有り得ない時代で、ワイルド夫人の苦悩は、半端なもんじゃなかったろうな。全体としては、冗漫というか、冗長というか、早く先に進んでよって感じが否めなくて、同じテーマなら、「太陽と月に背いて」の方がストーリーを活写している。やっぱり、ジュードの小悪魔的な美しさに尽きる映画だな。個人的には、オスカーの才を最後まで信じて愛してた人が、健気で好きなんだけどね。
5点(2003-09-07 01:03:04)
136.  ドラキュラ(1992)
F・F・コッポラの名声がどれほどのものかは知らないけど、何回見ても、どうしても、ドラキュラをコンセプトにしたコスチューム・プレイの「金妻」にしか見えない。何回見ても、「このカマトト、何とかしろよ」としか思えない。いっそ、もっとエロティックを強調すれば、こんな中途半端な映画にならずに済んだのでは? ホプキンスが、そういうキャラではあるけど、一人で気を吐いて浮き捲っていたのも、笑える。逆に言うと、ドラキュラに全く迫力がないのよね。レンフィールドの方が、なんぼか熱演してるし。キアヌは、「あの映画の僕は全然駄目だった」と言ってるけど、今更ながらに、あれでいいと思うなぁ。ああいう内気で消極的なハーカーでさえ、「あんな清純ぶった妄想女の首なんか早くちょん切れ!!」と思ってたくらいだから、これでハーカーが凛々しかったら、ミナが許せなくなる。キアヌ・ファンとしては、キアヌを起用した監督は、やたらとキアヌのアップを撮りたがるけど、本作は、キアヌのアップが意外に少ない稀有な映画だったな。
5点(2003-08-19 00:00:07)
137.  レジェンド/光と闇の伝説
雪の中、青のトーンで浮かぶユニコーンの場面は、思わず溜息が洩れた。綺麗だったよぉ。映像美は、確かに綺麗。森の風景とか、水の弾ける様とか、雪の青は絶品。闇の住人の特殊メークも、あの当時としては、良く出来てると思う。けど、やっぱ、ストーリーがねぇ。シリアスにしたいのか、コメディにしたいのか、中途半端で。主演のトム・クルが、可哀想なくらい活きてないし。映像綺麗だし、もう少し煮詰めて欲しかったなぁ。本作のトム・クルーズは、どうしてもミス・キャストって感じがするんだけど、でも、トム・クルって、やっぱり、なんか、どこか、妙に可愛いんだよね。
5点(2003-07-15 01:11:32)
138.  傷だらけのランナー
サンディ・タン監督は、いつ、主演を切り替える気になったんだろう。冒頭は確かにリック・シュローダーが主演だったのに、気がつくと主演はブラッド・ピットになっていた。映画としては、低予算の青春ドラマなんだけど、これは、私的には、自分を映す映画でもあって、ちょっと苦笑いした。ピット=ジョーが弟に「優等生してたのは、長男だから」と語るシーンは、ダイレクトにきた。上に姉なり兄なりがいるから、おまえは好き勝手してられんだろ!と、罵ってやれよ、ジョォォォと、思ってしまった。ついでに、アル中の親父なら、いっそくたばって欲しい本音もある。本作は、要するに、個人的にリンクしてしまった話だったな。兄弟間の確執がもう少し描けていれば、青春ドラマとしても、もう少しは見応えがあったかもしれない。
5点(2003-05-31 01:51:04)
139.  カリフォルニア(1993)
ジュリエット・ルイスに共演してもらった、ブラッド・ピットのデモ・テープ。って、それ以外、なんかあるか? ブラピ・ファン、ルイス・ファンなら必見だと思うけど、役者に特に思い入れがあるわけではない人には、是非見て、とは言えない。ルイスとブラピの純真故の常軌の逸脱は見事なものだけど、連続殺人者の精神の根底に迫るには、描写が足りな過ぎ。せめて、ブラピ=アーリーが自分の女を「ママ」と呼ぶ理由くらい描けば、冒頭に出てきた「連続殺人犯の心理」も無駄にはならなかったのに。ドゥカブニー=ブライアンも、アーリーの狂気に晒された時、少しでも「連続殺人を考察する物書き」の片鱗を見せていれば、ラストも意味があったのに。悪いけど、本作の描き方では、ブライアンは物書きに向いてない。冒頭の主題が忘れられているだけに、ラストも嘘っぽい。ルイスとブラピと演技だけが売りの一作でしょう。
5点(2003-05-29 02:05:39)(良:1票)
140.  48時間
あんまりなぁ、って感じかな。もっとテンポのいい作品だと思っていただけに、48時間しかないのに、そんなにトロトロしてていいのかなぁと思うくらい、イライラした。ニック・ノルティは、男臭い体臭を感じさせるような男が、この時代のアメリカのヒーロー像だったんだろうな。一国主義に邁進し、それがこのまま続けば、これからのヒーロー像もそういうイメージに転換していくのかな。あとは、「ザ・メキシカン」のサマンサが、ことさらヒステリックなのかなと思っていたけど、ノルティの恋人役も似たようなことを喚いていたとこみると、そうじゃないらしい。
5点(2003-05-04 22:56:38)
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