121. なごり雪
何だろう?このセリフの異様な言い回しは・・・。漫画でいう下手ウマ絵を狙った所か。これではヘタヘタ絵だ。歌詞通りのセリフも見事にすべっていた。大林監督、大変なひと休みをしたというとこか。私にとっては「なごり雪」はイルカの印象が強いので、使用されなくて助かった。平均点より全然下だが、シベ超までにはいかず。 [DVD(字幕)] 3点(2006-05-02 18:56:28) |
122. 大陸横断超特急
1976で、このくらい楽しめるアクションコメディーを製作。たいしたものだ。先手先手で人を楽しませる娯楽の基本を見た気がした。印象的な音楽はヘンリーマンシーニだったんですね。12チャンネル「午後のシアター」と広川太一郎は点数を上げる。ジーンワイルダーが好きなのか広川太一郎が好きなのか分からなくなる時がある。 [地上波(吹替)] 7点(2006-05-02 18:55:13)(良:1票) |
123. 誰も知らない(2004)
社会としての成熟には程遠いいと思われる現代。その暗部を深刻すぎず、軽すぎずの演出で見せてくれました。 なぜ人は人が生きる事をを此れほどまでに考えなくなってきたのか。無関心の残酷さ。すべてを純粋無垢に受け入れてしまう子供たちが切ないね。しかしお兄ちゃんは冷静すぎるほど冷静でご立派。立派過ぎて現実的ではないけれど、こう描かなければ救われないですものね。「三丁目の夕日」の対立軸に据えられる映画。ノータリン役のYOUは良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-25 22:00:25) |
124. 殺人の追憶
なんと全員が名演。全体を包む重苦しい映像の中で、暴力とコミカルなシーンをすし詰めにした傑作。久しぶりに時間を忘れさせる作品に出会えました。冤罪製作所的な横暴警察に嫌悪感を覚えるところも多々ありますが、パク刑事の路線変更やキック足に罰が当たるところなので少し薄れた。解決篇がないとわかっているのに犯人を見つけてやろうという気持ちにさせてくれる。ソンガンホの演技は「よいしょ!」と、この重い作品を担ぎ上げています。韓流のクライマックスはソンガンホにゆだねよう。男同士としてはソンガンホ、私が女性だったらキムサンギョン、中性的だったらパクヘイルに惹かれる、と言っておきましょう。 「ブラジャ~?お~、ブラジャ~!」の彼も好き。音楽は◎。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-25 21:49:46) |
125. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 登場人物を見事にあやつる脚本。人間の頭の中で泥沼化した差別という怒り。応酬に染まり、なかなか抜け出せない。本当に宇宙人でも攻めてこなければ薄まりませんね。地味な演出で、袋小路に入った怒りの模様や、優しさを感じ始めるカタルシスを上手く描いております。妖精のマントのような感動的な演出を、もう一つ二つ欲しかった感じもあります。人を愛したいのにそこに差別が立ちはだかる。「アメリカンヒストリーX」の中の「問題はイデオロギーではない怒りだ」を思い出した。 [映画館(字幕)] 7点(2006-04-19 00:38:44) |
126. ブロークバック・マウンテン
人生は出会いによってどうにでも変わっていくもの。基本が同性愛なので感情移入は難しい。でも同性愛云々よりもやっぱり浮気で家庭を潰してはいけないかな・・なんて感じる映画。我慢して地道を選ぶか、自由を満喫するか、二兎追うものは一兎も獲ずということで。大自然はそのまま撮った感じで、「北の国から」のほうが上手いと思う。男子の皆さん、この映画を見た後、大衆浴場に行くと変な気持ちになります。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-17 19:41:55) |
127. プライドと偏見
タイトルが違うような・・。「財力と金めあて」あたりでいいのでは。くせがあり、それだからこそ自分だけに振り向いてくれて、本当はいいひとで金持ち。こんな感じが好きな女性のホンネをきちんと描いた映画です。もちろんこんな内容では感動は出来ません。ITバブル怪しかりし昨今、現代のベネット家は何を狙うのか。取ってつけたように ですが、映像は美しい。 [試写会(字幕)] 4点(2006-04-17 19:05:09) |
128. バイオハザードII アポカリプス
なぜこう描く? 動を描いて静を描かない。静寂の中の恐怖が魅力なのに。古池やカワズとびこむ水の音的な恐怖が欲しい。最後は妖怪同士でバンバン。ハザードもクライシスもあったもんじゃないです。ハリウッドの映像技術が良いだけに残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-17 18:45:24) |
129. ラスト サムライ
《ネタバレ》 オールグレンは武士道を体験しているというより、時代劇を見学しているぐらいの感じで重みがなかった。肉親を殺された武士が敵を,まして殺された者の女房に手厚く看護させるか?何故裏切った大尉を条約の場にすんなり登場させるのか?その他いろいろな不思議シーンがあります。武士やその周りの人々の描き方が、外から神秘的なものにあこがれてしまっているアメリカの主人公中心の浅薄な視点で描かれている。オールグレンは自由過ぎ。自由過ぎるから葛藤に重みが出ません。しかし、さすがハリウッドと思われたラストの戦場シーンや、男・渡辺謙の最後のセリフにグッときたのでプラス1点。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-10 21:52:25) |
130. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
このシリーズは事件のつじつまよりも人間模様で楽しむものだと決めて、筋の矛盾には目をつぶっていました。しかし、今回はさすがに弱りました。スワットが囲んでいるのにノコノコ犯人がいなくなったり、トンネルの中に堂々とアジトがあったり、数え上げるのも馬鹿らしくなる程の穴ぼこだらけ。エンターテイメントとしては人海戦術などでさすがに楽しむ事は出来ましたけど。「笑っていいとも!」を見るくらいの気軽な気持ちで見るといいでしょう。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-23 00:46:56) |
131. シンデレラマン
定食映画。深くなく無難。イマイチの跳びぬけられないのがロンハワード的な作品です。ラッセルクロウは「ビューティフルマインド」では数学者とあまり感じられなかったが、この映画では優しいパパボクサーを人間味あふれる演技で見せてくれました。これくらい貧乏し苦労しても泰然自若に生きる姿は美しいです。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-06 16:48:51) |
132. リリイ・シュシュのすべて
《ネタバレ》 自尊心をズタズタに切り裂かれた少年少女の姿が実に重い・・・。陰湿な犯罪集団がクラスを仕切っている悲劇です。現代社会でも見られる光景。鑑賞しながら、星野を刺し殺した時にカタルシスを感じた人は多かったと思う。こう行かなければ救いようないですものね。もう無理矢理に学校へ行く必要のない時代なのでは・・と感じてしまう映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-06 16:45:23) |
133. 大停電の夜に
クリスマス映画は好きなんですけれど、構えすぎの気取った演出に心がのらなかった。台詞に面白みや深みが欠けています。岩井俊二か行定勲あたりに任せればよかったなと考えてしまった。宇津井健と吉川浩司は、最近またまた良いですね。宇津井健は垂れ下がる前髪が「ザ・ガードマン」のキャップ、吉川なんて動けばいまだに「モニカ」の関節。ブリブリの田畑智子を始めて可愛らしいなと思った。 [映画館(字幕)] 5点(2006-03-06 16:42:56) |
134. 世界の中心で、愛をさけぶ
観る前に予告や噂を聞いてこんな感じかなと想像する。そしてこれほどまでにそのまんまだった映画も珍しい。ひたすら面影を追って意外な展開なしに平和に終わる。このような話は、病気で感動させたろうという作者のあざとさ(山口百恵主演「赤い疑惑」以更)が見えてつらいのです。末期の患者を病院から連れ出して患者が意識不明。そして「誰か助けてください!」。何をしていらっしゃるの・・。出演者全員を優しく包んでいる行定監督の淡い感じのカメラワークと「瞳をとじて」が良かったのでプラスの点。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-05 20:20:18) |
135. ソナチネ(1993)
静と動、テンションとリラックスをわかり易く描いた作品。うまく拮抗していて、見た後に投薬されたように気がほぐれる。「HANA-BI」と双璧です。「BROTHER」のあと北野バイオレンスはもういいかなと思っていましたけど、また作っていただきたくなってきた。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-03 10:32:40) |
136. 宇宙戦争(2005)
ブォ~ン、ブォ~ン。恐怖心をそそるいい音でした。戦時中の空襲のイメージがします。無感情で殺戮する音ですね。鉛色の重い画面にぴったり。オチは何十年か前のアイデアと納得させられるくらい安直でつまらなかった。プロレタリアアートの生活からの宇宙人襲来を描く着眼点は面白い。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-27 17:44:31) |
137. マラソン(2005)
泣かせよう・・・という気持ちをひしひしと感じすぎてしまうのですけど、ちょっとずるいくらいの伏線続きなんですけど、やはりヒクヒク、グスグス、エーンエーンと泣かされました。母性恐るべし。母親のヒステリーが、我が子唯一主義みたいで少々嫌気が出る所があり、子供には母性と父性バランスが大切かななんて考えてしまうところもあります。しかし、一人で一生懸命のこのママに「じゃーあなた、程よく育ててみなさいよ」と言われたら、これもまた強いことも言えないかも。某24時間マラソンしかり、マラソンは泣かせやすいスポーツですね。尺八やへら鮒釣りなんかで泣かす~!なんての映画も観てみたいね、あたしゃ。 [映画館(字幕)] 7点(2006-02-24 14:50:53) |
138. ラスト・プレゼント
《ネタバレ》 隔靴掻痒のオンパレード。命にかかわる病気に侵されているのに夫婦で話し合おうともしない痒さ。それが延々と続く。無理やりのお涙頂戴が違う意味で悲しかった。一番好感が持てたのは、詐欺師の人。あの人を狂言回しのように使い、感動を誘うことが出来たのではないでしょうか。目じりの皺は増えたけど奥さん役のイ・ヨンエはやはりかわいい。言葉が分からないから比較はなんともいえないが、日本のお笑い技術はすごいと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-24 14:38:22) |
139. SURVIVE STYLE5+
ギャグがその都度すべっている。それなのに回りは派手派手。美術の気張りようが、逆に悲しくなってしまった。とてもオシャレでとてもつまらない人に出会ったよう。でも阿部ちゃんは相変わらずいいいっス。兄貴いいっス。オレいつでも待ってるっス。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-24 14:35:43) |
140. ターミナル
《ネタバレ》 人もセットも枠がしっかり設定しているアメリカ的なところはいいのですが、コメディとしてもヒューマンドラマとしてもぬるい感じがした。不自由な空港で如何に生きていくのかを描くのかと思ったら、いきなり専用の部屋が見つかるし、内装いじりまくりだし、自由自由。不自由から自由への展開が感動を生むと思うのだが。トムハンクスは無駄に太っている感じ。いっそのことレスリーニールセンにまかせたら・・なんてチラリ思ってしまった。「裸のターミナル」。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-24 14:34:14) |