121. ゲロッパ!
ツッコミどころは多々あるが、ヴェテラン役者陣の芸達者に助けられて何とか乗り切ったか。脚本の段階でもっと整理して、20分切り詰めたら「面白い!」と言える作品になりそう。ドタバタのためのドタバタは、観ていてシンドい。ただまあ、無駄が多いながらも、お話的にはそれなりにまとまった作品であることで5点。ビデオでも良いと言うよりビデオで充分な作品。 [DVD(邦画)] 5点(2011-01-11 21:04:24) |
122. GOEMON
何でこんなに評価が高いんだ?! キャシャーンより若干マシといった程度の出来。相変わらずお粗末なCGで見難い画面、ドタバタと不出来なアクション、拙いストーリー……etc。 何が可笑しいって、馬に乗って走るシーンなんか、CGに頼りすぎて逆にスピード感もリアリティも無くなってる。TVドラマで松平健が馬走らせてる方が悠にスピード感も臨場感もあるってのは本末転倒なんじゃねーかい? 紀里谷は、今後も映画を撮ろうってんなら、そろそろ『映画』ってモンを勉強し直さなきゃダメだろう。見様見真似じゃ金は取れねぇってコトを、いい加減わかるべきだ。 [DVD(邦画)] 0点(2011-01-11 18:13:28) |
123. ゴーストライダー
バカ映画。細かい所をツッコミ出したらきりが無いほど。でも、これは愛すべきバカ映画です。四の五の面倒くさいメッセージなどはありません。ただただ笑って楽しめばいい。小ネタは随所に散りばめられていますから、結構笑えます。暇で暇で、しかも何も考えたく無い時に観て下さい。 嫌味も無く、好感度の高いバカ映画です。w あ、あと、チョッパー乗りの大先輩であるピーター・フォンダが元気そうな顔を見せているのも高感度アップかな。www [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-06 22:18:48) |
124. 水滸伝(1972)
原作なんぞは大昔に読んだため、盧俊義と燕青が仲間になる件といわれても「ああ、そんな所もあったよね~」程度でストーリーの記憶などは全く無い。だから、これが原作に忠実なのかどうかはよく分からないけれど、恐らくはだいぶん整理して切り詰めてあるのだと思う。 水滸伝の原作は、確かに面白いけれど無駄も多くて、登場人物も多いし入り乱れていて分かり難いからね。そういった意味ではよく出来たホンだとは思うが、それでも話の展開はかったるい。 お前ら盧俊義で遊びすぎだろ?! くらい、何度も助けかけては失敗し、最後は梁山泊総出の救出劇となる。その割には助けてからの展開は結構雑で、駆け足と言うより猛ダッシュで話が進む。そして最後はお約束の両軍入り乱れての大乱闘。 70年代前半と言えば、香港映画は日本映画に追い付けとばかりに、積極的に日本映画界から技術を吸収していた頃。この映画では、ショウブラザーズの看板スター総出演の中に丹波哲郎と黒沢年男がゲスト出演しているのだが、これが単なるお飾りではなく、重要な役どころを占めているのが日本のファンとしては嬉しいところ。ラストは丹波と黒沢の対決だしね。 特に丹波哲郎は、正直言って大味な芝居の大根役者だと思っていたのだが、その大味さがこの作品では大陸的と言っても良い“味”になっている。そうか、やはり彼は世界の丹波だったんだ!?w そしてさらに驚くことに、丹波と黒沢が元気に功夫的な闘いを披露している。日本人のクンフースターは倉田先生だけではなかったのだ!w 何はともあれ、今現在の観点からすると、映画として面白いかどうかはさて置き、観ておいて損の無い作品ではあります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-28 16:56:43) |
125. アメリカン・スウィートハート
「いかにもハリウッド」といった感じで軽いタッチのラブコメ。下ネタも下品になるギリギリ一歩手前で踏みとどまってるし、観終わった後も、爽やかとは言わないが嫌な感じはしない。話もソツ無くまとまってるし、そこそこの出来なんじゃないでしょうか。まぁ、残るモノは何にも無いけれど、一時間半アハハと笑って観るには丁度良いお気楽お手軽な映画です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-27 20:24:59) |
126. 悪夢のエレベーター
なかなかお見事な一本。序盤から中盤にかけては、よくあるスラップスティック・コメディかと思いきや、劇中で登場人物たちが演じる芝居の中に上手く伏線を潜り込ませてあり、終盤でスルスルと繋がってミステリーとしてもそれなりにまとまった。ストーリーテリングの妙として、ありふれた題材もまだまだ工夫次第で面白く見せられるよ、という“技有り”な秀作でしょう。原作を読んでみたくなりました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-22 17:20:35) |
127. レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨
非常に良くできてます。ただし、C~D級映画としては、という注釈が付きますが。『クラフト』の男の子版といったところかな。 それなりにストレス無く進むストーリー。ヒロインもそれなりに可愛い。終盤のカメハメ波対決も、ヴィジュアル的な分かり易さを考慮すると、まァこうなるんだろうなぁと言った感じ。 内容と言えるような内容などは全く無く、劇場で2000円払って観たら眩暈を起こしそうなレヴェルですが(日本での劇場未公開は正しい選択だw)、自宅でビデオ鑑賞なら全然許せます。 レニー・ハーリンは、今ではすっかりC級映画のエースになってしまいましたねぇ。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-12 19:05:47) |
128. ドーン・オブ・ザ・デッド
内容なんて有って無きに等しい数あるゾンビ物の中で、かなり良くできた作品。もう4~5回は観てる(年に一度くらいは見てしまうw)のだが、それでも鑑賞に耐える珍しいゾンビ物でしょう。俊敏なゾンビ、スーパーマーケットへの立てこもり、ゾンビの出産、チェーンソーでのぶった切り等など、オリジナルであるロメロの『ゾンビ』はもちろん、以後のゾンビ物の面白いところ取り詰め合わせ、といった感じ。 ロメロが「走るゾンビなどゾンビじゃない」って言ったって? そりゃきっと悔しかったんだよ。w 俺なんか、のろのろ歩くゾンビの間をジェイミー.L.カーチスが駆け抜けていくシーン観て「なんじゃ、こりゃ? こんな奴ら脅威でもなんでもねぇじゃねーか!」と突っ込んだクチだから。w [DVD(字幕)] 8点(2010-09-12 17:04:41) |
129. パプリカ(2006)
原作の枠の中でそれなりに遊んでみました、という感じ。原作を削るにあたって、登場人物の整理と再構築は必須となるわけだが、それが雑なために出てくる人間がみんな薄っぺらく、それに伴って話全体が薄っぺらになってしまった。 この映画を見る限りでは、パプリカ側の人間がそれほど彼女を慕う理由が分からないし、敦子と時田がくっつく理由が無い。Bar「ラジオ・クラブ」をヴァーチャルの世界にしてしまったのもイマイチ意味不明。さらに、終盤のパレードもジブリ映画から借りてきたような印象だし、「夢の中の物が現実化する」という描写が分かり難いために、夢と現実の混交という肝心の部分が希薄になってしまった。 もう少し脚本を練り上げれば、もっとマシな作品になったろうにねぇ。 [DVD(邦画)] 4点(2010-09-12 16:44:16) |
130. RED SHADOW 赤影
コレ、なんで『赤影』として撮っちゃったかねぇ? これが『●●忍法帳外伝』とかナンとかいうタイトルでコメディとしてならぜんぜんアリだと思うんだが、『赤影』と名前が付いちゃあ一気に許されない映画に成り下がっちゃった。そもそも赤影が仮面着けてない時点でダメでしょ。原作にリスペクトが足りてない。 まあ映画自体は、それなりにスタイリッシュな映像、テンポ良く進む話、コメディとしての間も悪くない。特撮も『SHINOBI』のようにド下手なCGで無理していないところも好印象。 麻生久美子もキレイだし、作品としては5~6点あげても良いんだけれどねぇ。でも『赤影』を名乗ってるってことで3点。ああ、勿体無い……。 [DVD(邦画)] 3点(2010-09-05 20:51:40) |
131. クライヴ・バーカー ヘルゾンビ
子供たちが突如として意識を失い、10年が過ぎて目覚めるとゾンビ化していた。という設定は面白いのだが、それがまっっったく活かされていない。 中盤はただのゾンビ物で、相手が子供たちだというだけ。そして終盤は事件も問題も何の解決も無いままに終わる。原作はどうだか知らないが、この映画を観る限り、神父が残した日記なる思わせぶりな文章に、大した意味は見出せない。 観終わった後「ああ、そうですか……」としか言いようが無い映画。 [DVD(字幕)] 2点(2010-08-28 16:44:43) |
132. 着信アリ Final
もう、なんと言って良いのやら……。こんな登場人物の誰にも感情移入できない作りでは、観ていてツラいだけ。 全く可愛げの無い高校生ども(まあ、ストーリーから考えれば、この可愛げの無さは役者たちが頑張ったとも言えるが…)が何人死のうが知ったこっちゃ無い。と言うか、まだ死なねぇのか? と、もどかしさすら感じる。 後半はさらに酷いデタラメ。黒木と堀北の無理やりな美談に運ぶ無茶苦茶な展開。首を吊ってずっと昏睡状態にあった堀北が、意識を取り戻すと即刻退院して自室に戻るって、どんな病院に入院してたんだ? 大体、メールを大量に送ってPCをフリーズさせよう! って……いつの話? 今時のPCがそんなことでフリーズするかよ。メールのサーバーが溢れるだけでお終いだわな。しかも、このシリーズを通じて呪いの主であったはずの美々子は、もうお飾りでしかない。 制作スタッフに訊きたい。台湾に続く韓国旅行は楽しかったですか? 中華料理と焼肉は堪能されましたでしょうか? 慰安旅行ついでに映画撮るのはやめていただきたいものです。 [DVD(邦画)] 2点(2010-07-31 19:51:41)(笑:1票) (良:2票) |
133. 着信アリ2
これまた分かり易く志の低い映画だねぇ……。思いっきりリングのパクリ。ビデオが携帯電話に。大島が台湾に。井戸が古い炭坑に。この三つが変わっただけ。 そして何よりパクリのクセに出来が悪すぎる。w おいおい、制作陣! お前らただ台湾旅行がしたかっただけなんじゃねーの?! 一応、瀬戸朝香と石橋蓮司の処理に小細工を弄してはいるが、全く消化不良で余計に意味不明なだけ。あのなぁ……、時制を操るってのは綿密で用意周到なプロットと伏線が必要なんだよ。バカが簡単に手ェ出せるもんじゃねーんだよ。味噌汁で顔洗って出直して来やがれ、ったく! [DVD(邦画)] 2点(2010-07-24 21:19:39) |
134. 着信アリ
C級D級ホラー映画好きな私としては、途中までは「おお~、頑張ってンじゃん」と楽しく観てました。エレベーターから這い出してくる黒いモヤモヤしたモノの特撮のチャチさなんて、いっそE級まで堕ちていきそうで違う意味でドキドキしました。なのに……あのラストは……、あのラストは必要か?! 全く以って悪女の深情け的と言うか、やっちまったがためにそれまでの全てが安っぽくなり下がる。まさにそんなラスト。最後にもう一ひねり…とか何とか欲を出したんだろうが、実際のところ何の捻りも利かずに格だけがF級G級辺りまで急降下。おいおい。いくら私がダメホラー好きでも、笑って観てられるのはE級が限度っス。頼むよ制作陣、FやGが喜ばれるのはオネェちゃんのオッパイだけと心得るべし! [ビデオ(邦画)] 4点(2010-07-24 21:01:07) |
135. ベオウルフ(1999)
観終わった後、「は?」と声に出して言ってしまった。すごく独り善がりな脚本&演出。いつの話? どこの話? こいつらは誰? と状況設定はまるで説明されずに話が進んでいく。それでもまあ、目下の話には判らなくても良いか……と諦めはつくのだが。 終盤になってようやく、主人公は魔物と人間のハーフであると、だから死なない、と説明があるんだが、それにしても長い前フリの割には敵が弱い。モンスターと魔物のオネェちゃんも今いちリンクしてないし、クライマックスらしいクライマックスも分かんないうちに、CGの上に乗っかったオネェちゃんの化け物を倒してお終い。 話を話としてちゃんと見せるなら、城の主に昔自分が何をしたのかをちゃんと語らせるべきだろう。 この手の映画は嫌いじゃないし、それなりに許容する間口も持ってるつもりなんだが、コレはなんかねぇ……B級評価も勿体無い。D級に近いC級だな。w [ビデオ(字幕)] 3点(2010-07-15 17:42:34) |
136. リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)
コーマンの作品としては、かな~りまともな一本。いや、まとも過ぎて物足りないくらい。w 超低予算&超短時間で作られた映画としては良くまとまってる。オフビートなラストも、金を掛けずにスパッとまとめるには、安易ではあるがアレしかないかな、と。 ミュージカル仕立てのリメイク版が大好きでこの作品に遡ったのだが、まあリメイク版には遠く及ばない物のこれはこれで楽しめた。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-07-12 17:35:25) |
137. ヒズ・ガール・フライデー
《ネタバレ》 ポンポンと飛び交う台詞。サクサクと進む展開。いやぁ、お見事! とは思うんですが…………。話自体は何が面白いのかさっぱり分からない。 元夫の底の浅い策略など全てお見通しなハズの“デキる女”ヒルディは、結局あっさり策にハマってるし、嫌味な元夫ウォルターは、やりたい放題の上に結局ヒルディとスクープを手に入れる。おいおいっ。 エンドマーク3分前には、ヒルディはヨヨと泣き折れて「貴方がまだそんなに私のことを愛してくれてたなんて……」って、どーしたらそんな話になるんだ? そして本気で自分を愛してくれてた、しかも明日結婚するはずのブルースを袖にしてウォルターと寄りを戻すだと?! 前半の「人間らしく、女として幸せに生きるの」と言う台詞は何処へやら。これが敏腕記者? こんなバカ女にまともな記事など書けるワケが無いだろっつーの。 なんか、とっても人としての筋と思いやりに欠けた作品。コメディとしても笑えない。これが名作なのか??? [DVD(字幕)] 3点(2010-07-12 17:20:39)(良:1票) |
138. ひぐらしのなく頃に
一応コミックだけはずいぶん前に読んだんだけど、まあ原作に忠実っちゃあ忠実なんじゃないでしょうか。要は主人公や女の子達の拙い演技に我慢できるか? 演出のバカバカしさに我慢できるか? ってことなんでしょう。話題の「嘘だ!」は、ある意味ショッキングだよね。空中に文字まで出るからねぇ……。 それより何より、この手の映画を見ていていつも気になるのは、映画として一本の“作品”を作る以上、やはり最後は何らかの決着を着けるべきではないか? ということ。連ドラや毎週連載のコミックならいざ知らず、続編まで2年も掛けるんなら尚のこと映画なりの解釈で良いから決着は必要だろう。 こんな宙ぶらりんな結末では、観終わった後に観客が「嘘だ?」って言いたくなるよなぁ。 [DVD(邦画)] 4点(2010-06-15 19:05:51) |
139. 1303号室
《ネタバレ》 途中まではそれなりに良かったんだけどねぇ……。クライマックスのショボさに唖然。挙句に最後の最後は隣の親子まで幽霊とは。プール付きリゾートマンションの一室を借りて住んでるなんて豪勢な幽霊だな。どうやって家賃払ってるんだろ? それにしても役者の使い方が勿体無い。古田新太は必要か? 初音映莉子は、最近では珍しい純和風の顔立ちをした美人だし、もっとフィーチャーしても良かったんじゃないか? 初音は永谷園のCMに出てた頃が懐かしいなぁ。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-06-15 18:41:07) |
140. マインドハンター
予備知識ゼロ、よって期待もゼロの状態で観たのだが、なかなかどうして面白かった。レニー・ハーリンにしちゃあ、かなり上位に入る面白さなんじゃないかな。クリスチャン・スレーターとヴァル・キルマーの意表を突く使い方もイイね。細かいことを言い出したらツッコミ処満載(例えば、最初のピタゴラスイッチのようなドミノ倒しは、いつ仕掛けたんだ? とかね……)ではあるのだが、各シークエンスそれなりに緊張感のある展開とテンポの良さで強引に持って行ってしまう。 まあ結末は仕掛けのための仕掛け、騙しのための騙し、みたいなところはあるけどね。犯人を分析し裏をかいて時計を進ませ、発光する粉を塗る、ってのはイイけど、誰が犯人かを確かめる前に消火器でぶん殴るかぁ? 映画だから「殴り方が弱いぜ」で済むけど普通は死ぬぜ。w ってか、何のための罠だよ。 でも、そんな詰めの甘さを差っ引いても、2時間弱十分に楽しめます。B級と言ってしまうには惜しい、A級半の作品。 [DVD(字幕)] 7点(2010-06-08 19:20:53) |