121. アルマゲドン(1998)
この映画を初めて観てから5年ほど経つが、あのテーマソングとCMの予告映像くらいしか思い出せない。理解に苦しむ散漫な映画。ほーら泣けるだろう?ほーら感動するだろう?というシーンをちりばめただけという印象もある。スケールの大きさは感じるものの、「インデペンデンス・デイ」「ディープインパクト」などの世紀末系地球がピンチだ!映画の最後に登場した作品と記憶しているので、新鮮さもあまりなく、使い古しが多かった気がする。結局、無駄な笑いや無駄なオドケや無駄な小細工が多すぎてなんらテーマが伝わってこなかった。 4点(2003-12-04 00:01:50)(良:1票) |
122. ハリー・ポッターと賢者の石
結構期待していたので、退屈さにがっかりした。 原作の忠実な再現と言えば確かに一つ一つのシーンはそうかもしれないが、映画として、物語として、あまりにもはしょりすぎている。壮大なダイジェスト版を観ている感じ。 登場人物の魅力や感情の機微はおろか、ストーリーさえ予備知識なしでは消化できない。実際、ストーリーは単純なものなのだが、原作が世界を熱狂させたのは、その緻密で丁寧な背景と舞台設定に拠るところが大きいと思われ、そこを無視した映画化は、実にもったいない、という感想だ。非常に、「ちゃちい」作品になってしまっている。 所詮子供向けと言ってしまうのが惜しい物語だけに、この映画は残念。 4点(2003-12-03 23:43:31) |
123. 誘拐犯(2000)
《ネタバレ》 最後の銃撃戦で白い床が血で真っ赤に染まる印象ばかりが残っている。登場人物がくらーい感じで、「どうしようもない」という感じのぐったりした印象も憶えている。 どうしてこんなにダメ人間ばっか集まっちゃったんだろう?っていう感じ。人間って愚かなやつばっかりだなあっていう感じ。 「誘拐犯」というタイトルからするとスリリングなものをイメージしていたが、「虚しくて哀しき犯罪者」という印象。晴れたメキシコの空がかえって虚しい。 重い気持ちになった。 4点(2003-12-01 15:47:11) |
124. グリーンマイル
《ネタバレ》 わざとらしさがたっぷりすぎた。 イイ話ではあるかもしれないが、これ見よがしの無用なエンタテイメント煽りエピソードが、どうも受け入れられなかった。 死刑囚モノということで「デッドマンウォーキング」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などヘビーなテーマのものと比較するのは間違っているかもしれないが、でも、なんかこれこそ死刑にする意味ないじゃんっていう・・・。心がピュアすぎて生きてるのが辛い?無実なのに・・・?「死」をそんな扱いしていいのか?大事なテーマをうやむやにして話をすり替えて涙を誘ってる感じ。一体何がこの映画のテーマだったのか、ちっとも分からない。 4点(2003-11-28 18:27:15) |
125. A.I.
《ネタバレ》 確かにしょぼい。あんなに期待を煽ったわりにつまらない。 特に後半部は信じられないほどひどい。私が興味を持てたのは、この映画の場面(ステージ数)の多さ。ほとんどCGだと思うけど、あれだけの数のステージをCGで作りこむのって、これ、相当大変。そして、一回使ったステージは二度と使ってないってところがまたすごい。こういう、ある意味での意地の張り方みたいのは、TVゲームの超大作RPGなんかによくあるなと思った。 そして、この映画、注意深く観察していると確かに(FFあるいはドラクエ的)RPGの構成を踏襲している。ザコ、小ボス、大ボス登場。ステージ途中で謎かけに遭遇。謎を解いたら次の行き先が判明。ステージクリアで次のステージへ。似ている。とても。 しかし、ゲームにしては短すぎ、かつ単純なストーリー。いまどきのゲームはもっと深い。これからだろ?ってときに、あの、あやしい世界へ突入してしまう。 お、確か似たようなゲームがあったぞ。そうそう「ゼノギアス」。ついでに言うならアニメ「エヴァンゲリオン」もそうか。何も「ゼノギアス」や「エヴァ」みたいに製作日数が足りなかったわけでもなかろうに、この中途半端さが狙ったものだとしたら、頭をかかえないでいられない。 4点(2003-11-25 12:08:13)(良:2票) |
126. 踊る大捜査線 THE MOVIE
「踊る大捜査線」のドラマは、スペシャルも含めて、キャラクターの描き方、プロットの立て方、テンポの良さ、よく言われる「アニメ的」な映像、全部新鮮で面白かったが・・・THE MOVIEはというと、ちょっとがっかり。 詰め込み過ぎで散漫。ドラマを観ていなかった人にはたくさんいるキャラクターの背景が伝わりきらないだろう浅さ。軽さ。 小泉今日子の事件も、誘拐事件も、浅はかすぎて拍子抜け。どうしちゃったんだ?ほんとに?っていう感じ。 映画となると、いろんなシガラミや気負いがあるんだろうなあ、きっと。 同じポニーキャニオン&アニメテイストなら、「スペーストラベラーズ」の方が面白かったなあ。 「踊る大捜査線」は今後もドラマで観たい、と心から思った。 4点(2003-11-22 15:51:54) |
127. ドグマ
マット・デイモンとベン・アフレック主演のB級ファンタジックコメディ。ちなみに彼らは悪(?)役。 聖書の世界をヒップホップに解釈した悪ノリ系の映画。特にコメントなし。 4点(2003-11-22 15:24:25) |
128. 僕たちのアナ・バナナ
これは全くひどい映画。 エドワード・ノートンの自己満足のためだけに作られたんじゃないかと思う。 まず、アナ・バナナがかわいくない。魅力的に思えない。 ストーリーが幼稚。 ところどころちりばめられる、「映画好き」モチーフが鼻につく。 ハリウッド俳優が、仲間内に「俺、こんな映画作っちゃたんだけどどう?」とサークル的なノリで自慢している姿が目に浮かぶ。 愛想笑いで「とっても素敵」と賞賛するベテラン女優の顔も浮かぶ。 なんだかそういう、いやらしーい映画だと思った。 3点(2003-12-15 21:08:55) |
129. サイン
かなりひどい。 不気味、不安、といったキーワードを煽る演出はいいのだが、それで表現するものが、あまりに拍子抜けというか、バカバカしいというか、そういう内容。 SFというのは、「なさそうでありそう」な世界を描いてこそ感情移入できるもの。この映画、「ありそうで・・・そりゃないだろ!」なことばかり集めている。それを大真面目にこなすメジャー級俳優たちが気の毒になった。 3点(2003-12-05 14:43:45) |
130. ゴスフォード・パーク
危険なぐらい退屈だった。 「8人の女たち」みたいのを期待してわくわくしながら観たが、これといった見せ場もなく、ただ登場人物が多いばかりで良い意味でのサスペンス性は皆無に近い。 意味のない人物、意味のないモノ、意味のないエピソードが多すぎる。食わせモノの映画だ。 3点(2003-11-28 18:18:34) |
131. ふたりの男とひとりの女
ジム・キャリーの作品に対して、こういうコメントは見も蓋もないが「下品」。おもしろけりゃいいんだけど、これまた面白くない。でも、気が弱いときのジムは少し笑える。ぶち切れた方は・・・だめだ、私のセンスでは怒りさえ感じる・・・。つまらん。 3点(2003-11-25 11:46:41) |
132. 詩人の恋/妻と愛人
映倫系なので、もっと刺激的な映画なのかと思ったら、ぐだぐだだった。 岡本健一に似たあの俳優は、まもなく日本でもブレイクの予感・・・だそうだ。私は、苦手。 でも、中国の女優さんはきれい。 3点(2003-11-22 16:20:31) |
133. ジュエルに気をつけろ!
どうして好きな人と見に行く映画に限って失敗するんだろう? これもその一つ。いろいろと流行をかじってみたけど結局印象に残るのはキャスティングだけという哀しい作品。他愛なし。 2点(2003-12-31 19:20:50) |
134. ドニー・ダーコ
高校生のときこういう悪夢を観たことがある。魂の消滅を予告される夢。衝撃だった。 それでもそのときの私は、ちょっとした懐かしさ?あるいは愛しさ?のようなものをその夢に感じたのだ。それは秘め事のような。逢い引きのような。もう一度、と求める思いも拭えない。 不安定な若さは時折こういう陰鬱なイメージに囚われてしまうのかもしれない。 この映画、不快きわまりなくなおかつ意味不明だった。 そういう不快で意味不明なティーンエイジを見せつけられて、気分が悪くなった。 2点(2003-12-30 18:59:41) |
135. シャンハイ・ヌーン
アメリカ人から見た中国なのだろうが、とても違和感のある映画だった。ジャッキーがなんだかかわいそうな気分になった。 2点(2003-12-05 14:32:40) |
136. イナフ
筋違いとはこのこと。 まともなストーリーは存在しない。 「ダブルジョパティ」を彷彿とさせるところもあったが、そこまでキレちゃう説得力はないだろー。 なんで体鍛えちゃうのか?なんで実力行使しちゃうのか?なんで?なんで?わけわかんなーい。 シリアスな”振り”をしているのは、不快なほど。 2点(2003-12-04 01:02:28)(良:1票) |
137. ペイ・フォワード/可能の王国
《ネタバレ》 ハッピーな気分になりたくてビデオを借りたのに、がっかりする映画だった。 「世界を変えるにはどうしたらいいか?」という社会科の課題に、「1人が3人に善意を施し、施された人はまた別の3人に善意を施す・・・」という幸せのチェインを作ると答えた中学1年生の少年。その少年の提案が徐々に広がっていき、やがて全米中で大流行するようになる・・・なーんてフレコミで派手に宣伝していた作品。 この設定だけ聞くとなんだかおもしろそうで、期待してたのに。 ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケビン・スペイシー、ヘレン・ハントとうまい役者を揃えてるくせに、あんな脚本じゃ台無し! どこかで観たようなシーンの連続。登場人物がそれぞれトラウマを抱えてるくせに描き込みが浅くて散漫。全て一気にセリフで説明させようとして稚拙。白々しくって感情移入できない。 時間軸も不明。 あのエンディングはさらに不明。 第一、全米中で流行!なんて広がりはちっともない。たかだか数人の連鎖しか描かれていない。それって看板に偽りアリじゃないの? 2点(2003-11-22 15:10:31) |