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121.  狼(1955)
 新藤兼人の傑作はまず『裸の島』で、あとは『午後の遺言状』その他。正直言うと、センスの問題で全体的にあまり好きな作家じゃないのだが、これは傑作だった。ひょっとすると新藤兼人のベストの部類か。それにしても1950年代の日本映画はたいしたものだったと感心する。この頃の日本映画は、端役にいたるまで役者が実にしっかりしていて、みな大人だった。今の日本映画は大半がガキっぽく思えてしまう。新藤兼人は、貧乏な人々を描く貧乏な映画で本領を発揮する作家だと再確認した。
[DVD(邦画)] 9点(2007-07-06 04:05:21)
122.  ゆれる 《ネタバレ》 
演技・演出以前の問題として、なんでこんな辛気くさい話を撮って人に見せるのか。なんだこの主人公は。一貫してないから「ゆれる」なのか。結局、この男はいざとなって勝手な感情から方向転換して偽証までした。今度は懐かしい子供時代の8ミリを見て、また方向転換だ。いいかげんにしてくれ、こんなつまらない話につきあわせるのは。
[DVD(邦画)] 4点(2007-06-25 06:09:16)
123.  地下鉄(メトロ)に乗って 《ネタバレ》 
 レンタル店のパッケージのうたい文句から、昭和三十年代の貧しいが古きよき時代をうたいあげる『三丁目の夕日』路線かと思いきや、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』や『12モンキーズ』のようなタイムスリップによる問題解決ものでした。どうやら、息子が父親を理解するにはタイムスリップが必要だ、と言いたいものらしい。それはともかく、原作を読んでいないので、どちらを責めていいのかわからないし、この手のもの全般にいえることだけれども、過去の歴史事象に介入してその後を変更してはならないというタブーは守ってほしかった。このタブーを破ったトリックは、ドラマ作りを途中で根底から御破算にする自爆的トリックであって、文芸も映画も自由とはいえ、つきあわす観客に失礼だと私は思う。なので高い点数はあげられません。それでも、田中泯は現在の日本映画のピカイチのバイプレイヤーだと感じ入りました。そこが唯一のみどころかな。 
[DVD(邦画)] 3点(2007-06-25 02:51:10)
124.  出口のない海
前に観た同じ監督の『半落ち』は、つめが甘いうえに、やたらと感傷的な作風が気に入らなかった。本作も同様で、さらにそれ以下の評価しかさしあげられないのは、戦時下の張りつめた緊迫感がまるで感じられなかったことだ。はっきり言わせてもらえば、凡庸な監督による凡作。
[DVD(邦画)] 3点(2007-05-22 03:38:42)
125.  悪魔の手毬唄(1977)
 市川崑の金田一シリーズでは、個人的には『犬神家の一族』(1976)が最も好きだけれども、映画としての完成度からいうとこちらのほうが上なのにちがいない。ただ話がより推理探偵小説的トリックに終始して、民俗伝承的おどろおどろしさに比較的薄かったところと、より湿っぽい雰囲気に終始したところが、犬神家に上位を譲る。犬神家の小澤榮太郎の位置にあるのが、こちらでは若山富三郎で、ともに味わい深い演技が素晴らしい。若山富三郎はほかにも東映映画などでいろいろ出演作を観たけれども、これが一番の代表作だったのではないだろうか。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-05-01 04:19:43)
126.  冷血(1967) 《ネタバレ》 
今の時代では、日本でもこんな話がよくあるありふれた事件になってしまった。これは40年も前の映画なのだけれども、もとになった事件にしろ原作にしろ、今から思うと時代の先例だったのだろうか。人が人を恨みもなく殺すにいたる過程、逃亡過程、そして処刑の末路まで、じっくりと描いていて見ごたえがあった。こんな映画こそ一例として子供たちに見せておくのがいい。ただ、もっとうまくやれ、というメッセージにとるかもしれないが......。乾いていながら妙につやと深みのある白黒映像が秀逸だったのと、ひょっとして黒澤明『天国と地獄』の佐藤勝を参考にしたかと思わせるようなクインシー・ジョーンズの音楽が結構でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-23 05:12:24)
127.  グエムル/漢江の怪物
 これはどうやらいろんな映画のパロディーでしょうな。そもそもしょっぱなの設定が『悪魔の毒々モンスター』とちがうのか? ジャンルとしてのB級映画のパロディーだ。だから、封切り当時のある新聞の論評のように、駐留アメリカ軍や汚職体質への批判だとか、そんな生真面目一本に観てはつまらない。しかし、ねらいがよく伝わってこないところは作品自体の責任で、そこが欠点だ。ところで、父親役のおっさんは味のあるいい俳優ですな。
[DVD(吹替)] 7点(2007-04-19 01:22:08)(笑:1票)
128.  日本以外全部沈没
 往年の名作『悪魔の毒々モンスター』を思い浮かべてもらえばいいが、チープさをねらったチープな映画というものがあり、B級に徹したB級映画があって、チープ映画、B級映画という独特のジャンルがあるのはたしかだ。ではこれはそうしたジャンルの作品として成功しているか? 残念ながらペケだ。この手のものは通常の映画よりむつかしく、よっぽどの才能と練り上げが要るように思われる。こんな程度でいいだろうぐらいのところで作られてはたまらない。観客をなめてはいませんか、といいたくなった。 チープなチープ映画、B級のB級映画。
[DVD(邦画)] 1点(2007-04-17 07:09:38)
129.  日本沈没(1973)
新作を観たあと、ただちに旧作を借りてきて観くらべた。たしかに多くの人の言うとおり、旧作の方がずっとよく、CGのない時代だったにもかかわらず、往年の東宝特撮スタッフの実力はたいしたものだった、とあらためて思った。それに俳優が、1970年代の映画では今よりずっと大人だったなあ。 小林桂樹の暖かみがありながら苦虫をかみつぶした独特の味、丹波哲朗のくっさいが威圧感のある演技、端正な中村伸郎、それに新国劇の大御所島田正吾はもうさすがというほかなく、見ごたえがありましたね。
[DVD(邦画)] 8点(2007-04-16 09:23:27)
130.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 
 新作を観てから旧作を観直してみた。なるほど、みんなの言うとおり、旧作の方がずっといい。新作はCGも使えて映像はレベルアップしているのに、作品全体がまるで幼稚なガキのつくった映画。これに比べれば旧作は大人のつくった映画で、特撮はCGもなかったのに、かえって現実感をただよわせているのは不思議だ。往年の東宝スタッフの実力を再確認させてもらった。それにラスト、旧作では日本人はかつてのユダヤ人のように世界の漂流民と化すが、新作では.......。無理がありすぎるうえに、これではまるで愛する同胞のために死んでゆく特攻精神の安っぽい礼讃とちがうのか? そうか、これはあの安っぽい活劇『ローレライ』の監督が作ったのだった。監督から俳優まで、この20年あまりのうちに日本映画もガキっぽくなってしまったものだ、と痛感しないわけにゆかなかった。
[DVD(邦画)] 3点(2007-04-16 09:11:10)
131.  ナイロビの蜂
パッケージに「サスペンス映画の傑作」とあったので、借りてきて観たが、期待はずれ。なるほど、製薬会社なら本当にやっていそうな話だが、主演の男が頼りないうえに、女がまるで環境テロリスト連中にでもいそうな嫌な奴で、社会を告発するなら、もうすこし感情移入できる筋立てにしてほしかった。それに白人はあいかわらず立派で、アフリカ人はあいかわらずかわいそうでダメな人種なのか。
[DVD(吹替)] 4点(2007-03-06 04:52:54)
132.  嫌われ松子の一生
『下妻物語』以上でした。この監督は日本映画には珍しくミュージカルを撮る才能があるらしい。それも華麗さと毒とペーソスをあわせもったコメディーの。くわえて、中谷美紀をすっかり見直しました。たんに美人さを売り物にするお姉さんではなかったのだ。記者会見によると、監督は撮影中こっぴどく中谷美紀を罵倒しつづけ、中谷美紀は監督を「いつか殺してやる」とまで恨んだそうですが、これは推測するところ、監督としての一種の演出法だったのでしょう。たとえば名作『飢餓海峡』でも、内田吐夢監督は伴淳三郎を撮影中とことん罵倒しつづけたが、それであのうらぶれた刑事の深い味が出て、伴淳三郎はその年の映画賞に輝いた。あとで伴は監督に感謝したということだが、中谷美紀も同じこと。ひょっとすると中島哲也は意識して内田吐夢にならったのかもしれない。そのおかげで中谷も世をうらみすねる役柄を体現でき、その結果、映画賞を獲得できた。
[DVD(邦画)] 8点(2007-03-06 04:24:42)
133.  花よりもなほ
なるほど、黒澤の『どん底』の落語版と見ればいいわけだ。たしかに、望遠レンズによる詰まった画面、文句ない凝った美術セット、それから衣装、と見どころはあるわけだが、いかんせん人物の彫りが浅くて、彫りの浅い現代人のドラマにしかみえない。俳優陣の大半が、深みのある時代劇セットの美術に負けてしまっている。これならむしろ現代劇でもよかったんじゃないだろうか。美術賞だけなら10点。
[DVD(邦画)] 5点(2007-03-01 21:29:52)
134.  雪に願うこと
おそらく日本人の琴線に触れる要素がそろっているのだろう、評論家にも受けがいい。華麗な都会でなく陽のあたらない北の雪国、どこにもありそうな変哲もない一般庶民の家庭、家族のあいだの葛藤と愛情、せりふも木訥な北日本の方言。これが名古屋弁だったり関西弁や九州弁ではこうはゆかないだろう。また、話や演出やカメラワークに少しでもけれん味があっては客がひく。実に計算された映画だ。わたしは素直でないのか、計算がすけて見えるようで楽しめず、退屈するしかなかった。
[DVD(邦画)] 4点(2007-02-19 00:53:44)
135.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
観ていて、白土三平の劇画『カムイ伝』を思い出した。徳川幕府の始祖であり神のごとき存在として祀られる家康が、実は被差別民出身だったという事実がもし発覚すると、士農工商を基礎とする幕府の秩序と権威は崩壊する。それで闘争と殺し合いがくりひろげられる。この話と同じことで、イエス・キリストが妻と子のある普通の人間だったことがばれると、教会の権威と秩序は崩れ落ちる。それで人殺しがおこなわれてきたという。ありそうな話だが、なるほど、こんな話はバチカンがゆるすわけにはゆかない。徳川幕府が健在なら、『カムイ伝』もほうっておくわけにはゆかなかったろう。しかし、信仰をともにせず、権威も感じないわれわれには、しょせんどうでもいい茶番だ。「聖杯」? なんのことか? けれども、仏教国だって戦争の戦利品として聖なるエメラルドの仏像を奪い合ってきたりしているのだから、人のことはいえない。そんなことのために戦争や殺し合いすらおこなわれてきたという、この人類の歴史のあさましさを考えさせてくれる点では、評価いたしましょう。ただし映画作品としてはどうだろう、高い点数はあげにくい。
[DVD(吹替)] 6点(2007-02-16 04:43:57)(良:1票)
136.  THE 有頂天ホテル
三谷もののわざとらしい無理矢理の展開は、それでも『ラヂオの時間』では一本筋が通っていて楽しめたが、これはいくらホテル形式とはいえ、ただ散漫でやたら長いだけに終始して、わざとらしさだけが浮き上がってしまった。熱烈な三谷ファンは別としても、みなさん、この際はっきりとこれは失敗作だと正直に言ったほうがいい。たしかに個性的な俳優たちやタレントたちが、ひっきりなしに次々と登場するが、なんのことはない、これでは彼らが芸を見せあう学芸会でしかない。ひょっとすると、「有頂天」なのは演出家自身なのではなかったか。
[DVD(邦画)] 2点(2007-02-13 14:16:54)
137.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
韓国版『羊たちの沈黙』か。田舎警察の実態は、韓国でも日本でも、今も昔も、多かれ少なかれこんなところなのだろうな、と嫌なぐらいのリアリティがあった。主演のソン・ガンホは、日本の韓流中年女性が熱をあげるような色男ではぜんぜんないけれども、まちがいなく当代韓国ピカイチの俳優だと認識した。それにしても、1980年代あたりと現在の韓国では、社会の発展のぐあいにめざましい違いがあったのだなと実感する。ただ、事件の謎解きがなく終わってしまったのは、食いたらなさが残った。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-08 14:04:57)
138.  埋もれ木
小栗康平監督作品はこれまでだいたい観てきたが、またか、と思うだけ。結局観るべきは最初の『泥の河』だけだったな、と再確認しただけに終わった。「映画にある程度の抽象性を入れるのを避けられなくなった」とは監督自身のことばだが、つながりに欠けたシーンをつないでいっただけのことで、これを抽象性というのは作家のおごりであって、これからは「オゴリ康平」と呼ばせてもらうことにしたい。
[DVD(邦画)] 2点(2006-11-08 13:34:47)
139.  男たちの大和 YAMATO
 角川春樹制作・佐藤純弥監督というと、往年の『人間の証明』や『野生の証明』が思い出されて、いやな予感がしたが、案の定大衆うけを見込んだような、観客をなめたような駄作品でした。いいかげんにしてほしい。撮影も安っぽいし、久石譲の音楽もやたらと甘ったるい。レベルが低すぎる。こんなものを観る時間があれば、文庫の『戦艦大和ノ最期』を少しでもお読みになることをおすすめする。
[DVD(邦画)] 2点(2006-11-06 03:36:18)
140.  悪い女(1998) 《ネタバレ》 
『サマリア』(2004)、『受取人不明』(2001)、『悪い女 青い門』(1998)、『悪い男』(2001)と観てきて気づくことに、キム・ギドク作品には必ずといっていいほど売春婦が主人公級の位置を占めていて、しかもこの売春婦がきまって天使なのだ。そういえばドストエフスキーの『罪と罰』もそうだったが、新約聖書の思想、悪人や売春婦のほうが普通の人間より先に神の国に入るという思想に根ざしているのかもしれない。とすると、キム・ギドクの売春婦はマグダラのマリアなのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-25 03:58:22)(良:1票)
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