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いのうえさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 186
性別 男性
ホームページ http://vanitas.cocolog-nifty.com/blog/
自己紹介 半年レビュー書き込みがないまま放置でした。忙しかった。でも映画は見てたんです。だから、ぼちぼち再開します。

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121.  丹下左膳(1953) 《ネタバレ》 
何なんだろう、このディープでダークな精神世界は。『丹下左膳』って、痛快娯楽時代劇じゃなかったの? 戦前、ずっと丹下左膳を撮ってきた伊藤大輔が、何だってこんな暗い世界を脚本にしたててしまったのだろう。確かにこの虚無的世界は、机龍之助の世界に入ってしまってる気がする。ただ、脚本的にはあまり整理されていなくてどうなっているのかいまいち理解できないのだけれど、なぜか目が離せない。破滅に向かっての大スペクタクル。話に置いてけぼりを食らっても、しっかり最後まで見てしまった。決して面白いとか痛快だとか言えないけれど、無視できない不思議な作品。しかし、当時のお客さんは、これ、どう受け取ったのだろうか。すごく興味ある。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-18 23:17:20)
122.  ひき裂かれた盛装 《ネタバレ》 
期待していなかったけど、拾いもんだった。いろいろな意味で意外な作品。(TVドラマはともかく)映画の世界ではいつもしぶい脇役だった成田三樹男が、ここでは何と主役に。だからと言って悪役キャラは変わってない。相変わらずのクールさ。こういう成田が見たかったんだ。田中徳三監督と言うと、『兵隊やくざ』シリーズとか『悪名』シリーズとか、大映の中でも非常に骨太の作品群のイメージが強かったのに、ここではしっかりと女心を描ききっている。これもホント意外。藤村志保と安田道代の火花散る女の葛藤も、丁寧な演出のおかげでおどろおどろしい世界に落ち込まずに、きれいに描き出されている。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-18 23:14:16)
123.  脂のしたたり 《ネタバレ》 
会社ののっとりをめぐる攻防戦を繰り広げる株式市場の裏社会が舞台。何か今時の世相を予感させるような展開なんだけど、具体的な実例を経験してしまった現在の目から見ると残念ながら、その攻防戦そのものは掘り下げ不足。富士真奈美がなんと言ってもすばらしい。今のような怪物女優になるとは想像もつかない妖しい魅力。田宮二郎も成田三樹夫も良い感じ。後半のサスペンスはなかなかだった。ただ、展開として、特に前半、もう少し求心力が欲しいかったなあ。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-18 23:08:50)
124.  女の中にいる他人 《ネタバレ》 
よく出来たサスペンス。でも、苦悩する小林桂樹の姿はあんまり美しくない。成瀬には苦悩する女の姿がよく似合うけど、男はちょっと。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-09 23:58:02)
125.  浮かれ三度笠 《ネタバレ》 
噂には聞いていたが、珍品。親の決めた政略結婚とその背景にある内乱を避けるために家を飛び出す姫君の騒動…なんて言うと割とシリアスな物語の印象だが、なんのことはない。全編ひたすらゆるゆると展開する。ゆるーい姫さまと(実はその結婚相手である)雷蔵扮する若君の珍道中。雷蔵が人形劇をしながら腹話術を披露する、なんていうコミカルな一面も見せる。大体せりふからして、「近頃はやりのファニーフェイス」「このピーナツみたいな顔したじじいはなんじゃ?」なんてフレーズが飛び出すのだから、ひたすら軽妙時代劇。「ありゃバックシャンだ。やめとけ」(42分くらい) 何それ?当時の流行語なのかな。全編こんな感じ。タイトルは違うけど濡れ髪シリーズに含まれるみたい。それにしても珍品。 川本三郎の本にこの映画の紹介があるみたい。今度読んで見ます。そしたら、レビュー変更するかも。 あ、そう、旅の映画ってことで、ジャンル、ロードムービーにして、アップしちゃいました。 さらに追記・バックシャン、ググって見たら、簡単に出てきました。今も使うのかな。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-26 23:03:58)
126.  濡れ髪剣法 《ネタバレ》 
雷蔵主演の痛快喜劇。これってもしかして雷蔵最初のシリーズもの? 雷蔵の駄目殿さまぶりの似合うこと。しかもつくづく変な殿さま。やたらと格言好きだし。婚約者に駄目殿ぶりをからかわれて、かっとなって屋敷を飛び出し、武者修行のたびへ。殿さまが身分を隠して庶民の世界へ跳び込むっていう、まあ、設定的には『水戸黄門』や『遠山の金さん』の世界だけど、あまりに世間知らずなこのとのさまのはちゃめちゃぶりは、主演が雷蔵だけに、とても新鮮。 八千草薫も可憐で、通常の大映映画とは異質な華を添えている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-22 21:21:44)
127.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 
記憶を消された恋人たちが、記憶がないにもかかわらずお互い惹かれあって再び恋人同士にって…原田知世ちゃん主演の往年の名作『時をかける少女』を思い出してしまいました(笑)。 一度別れてしまった異性と数年後によりを戻した経験のある身としては(苦笑)、いささか身につまされる内容でしたよ。先は読めましたが、まあ、落ち着くところに落ち着いてよかった。6.5点くらいかな。四捨五入して7点。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-19 23:33:10)
128.  刺青(1966) 《ネタバレ》 
若尾文子と増村保造は身を削ってフィルムに刻み込んでいるのだな、と実感してしまう。とにかく凄まじい世界。でもそれが美しい。惜しむらくは、最後にすべてのけりをつける彫り師の描き方が弱い。そこが描けてれば完璧だったのに。佐藤慶はこの頃からねちこかったんだね。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-15 00:24:58)
129.  女の勲章 《ネタバレ》 
突っ張ることが男の勲章ってのは、まあ、空元気だとしてもほほえましい。でも、この映画のタイトルの女の勲章ってのは、はっきり言って皮肉でしかない。これで勲章なのだとしたら、いらないもの。いや、突っ張ってばかりの男の勲章も、ちょっと勘弁だけど。 四人のスタア女優が田宮二郎の色男の欲得づくの口説きに次々と屈していく。ただ、京マチ子でも若尾文子でもなく中村玉緒が一番したたかだったのは意外だったけど、逆に言えば、玉緒ちゃんがすべてお見通しだったことは救いなのかも。みんながみんな田宮二郎にだまされたままだったら、いかにも救いがないもの。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-13 23:26:29)
130.  弁天小僧 《ネタバレ》 
歌舞伎の世界を映像でも再現するにはどうしたらいいかというような問いに対する格闘のような作品です。この作品と次の『切られの与三郎』で伊藤大輔監督の出した結論は、骨組みだけ借りてあとは映像の文法で再現していくというイメージ主体のやり方ではなく、歌舞伎の要素と様式は活かしつつ、一方で独自の解釈でもとの脚本を換骨奪胎するという折衷的な手法だったのではないかなと推察しました。だからかどうか、この2作品では、歌舞伎出身の市川雷蔵が歌舞伎を演じている(『切られ』では清元ですが)非常に珍しい場面が見られます。この『弁天小僧』では、歌舞伎の名場面を劇中劇で見せます。持っていき方がちょっと苦しい気もしますが、雷蔵というスターをいかに引き立てるかという点から見れば成功していると言えるでしょう。でも、雷蔵の魅力もさることながら、映像の中に大胆な様式を持ち込んでダイナミックな場面を作り上げるという伊藤・宮川両巨匠の手腕の冴えに、何より賛辞を送りたいです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-12 21:24:53)(良:1票)
131.  女系家族
原作山崎豊子だし、善人が誰も出てこないどろどろした世界は、予想通り。それだけだと二時間ドラマで終わってしまいかねない筋だけど、そこはもう、私の尊敬する三隅研次監督の職人技です。この手の話にここまで? と突っ込みたくなるくらい細かなところまで行き届いた仕事をしています。もちろん、これはその周りを支えた大映の超一流スタッフの職人技によるものでもあります。調べてみて意外だったのは、京マチ子と若尾文子の競演って少ないのですね。もっとありそうな気がしたのだけど。その意味でも貴重な一本。文字通り火花散る競演です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-09 14:45:22)(良:1票)
132.  帰って来た木枯し紋次郎
テレビシリーズの記憶がかすかにある世代です。正確には覚えてません。ですから、シリーズになじみのある人とは違う感想になるかもしれませんが、これは予想外にいい映画でした。物語は、それ自体新しさは感じませんでしたが、でもそこそこ面白かった。もともとのシリーズの常套的な展開なのかもしれません。しかし、特筆すべきは、何より、市川監督の映像美でしょう。丁寧に描かれた自然の美、陰影のある深みのある画面。 テレビシリーズを映画にするならここまでやらなくてはいけないのだな、と納得させる映像美です。近頃はやりの、テレビの演出をそのまま流用する形での安易な映画化の対極に、この映画はあります。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-04 08:06:36)(良:1票)
133.  コーヒー&シガレッツ 《ネタバレ》 
久しぶりのジャームッシュ。最初の数話の感想。「ああ、いつもどおりのとりとめのない会話だなあ。でも、年取るとこのテンポ、ちょっとツライかも。」でも途中で(軽いネタバレです)「あれ? これはズレとズラシの対話なんだ」って気づいた。楽しみどころはそこだって。かみ合わない対話。そのズレ具合を追っていくんだなって。それに気づいたら、どのエピソードも俄然面白くなった。(理屈で納得しないと先に進めない。頑固親父のよくないところです。)そしたら、エピソード同士も相互関連していて、しかもお互いにズラシてるじゃないか。なるほどなあ。少しずつ撮りためたって割りに計算されているじゃないの。これは何度も見直したくなる。(そして、見返すたびに評価の点数が一点ずつあがっていきそうな気がする…) しかし、私には、この映画の中のコーヒーも煙草も、あんまりおいしそうには見えなかったなあ。だからってこの映画の面白さには関係ないんだけどさ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-01 23:43:12)
134.  股旅
市川崑のユーモアとATG映画の(低予算ゆえの)実験性が、こんな不可思議な作品を生み出すとは! アンチヒーロー極まれり。とにかく面白かった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-31 22:33:07)
135.  天晴れ一番手柄 青春銭形平次 《ネタバレ》 
怪作。珍品。こんな銭形平次ありですか? うん。ありでしょう。こんなのを作るとしたら、当時、市川崑以外誰がいただろうか? って当時を知らない私が言うのもえらそうですが、いや、ものすごいものを発見してしまったって感じです。岡引になったばかりで、右も左もわからない(だけどなぜかやたらともてる)ひたすらおどおどしている平次。二枚目長谷川一夫には絶対できない平次です。小ネタの宝庫でそれをいちいち拾いだしたら切りがないのですが、一番笑ったのは、誰もが知りたがっていたあのことを、堂々とやって見せたこと。つまり、平次は投げた小銭をどうしているのだろうかってあの有名な疑問。で、この平次は拾うのですよ。こそこそと。これが見られただけで大満足。 展開はややゆるいので飽きる部分もありますが、あまりに珍品だったので、少し点数が甘くなりました。ここまで読んでくれた奇特な方。どうしようかなって思った方。見て損はない作品ですよ。いろんな意味で。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-29 23:27:03)
136.  お琴と佐助(1961)
先に同じ原作で『讃歌』(新藤兼人監督)という凄い作品を見てしまった後だったので、正直期待していなかったのですが、どうしてどうして。これもなかなか。画面の隅々まで行き届いた美術センス。さすが衣笠貞之助。そして凛とした山本富士子。それに尽きるかな。もともと目のきれいな女優さんで、盲目のこの役はどうかなと思ったのだけど、これはこれで独特の色気が出てるからすごい。こうなると、これもこのサイトでは評判のいい、同じ原作の山口百恵版も見比べたくなる!
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-25 23:17:12)
137.  carmen.カルメン
ビゼーのカルメンではなく原作者のメリメのカルメン。オペラじゃないから、何のけれんもないし、スペクタクルもない。むしろ暗い。(お色気はあるけど。)確かにはるか昔に読んだ原作は、こんな感じだったような記憶がある。人類学的民俗学的風土的関心からスペインに切り込んでいくんだね。その範囲で、忠実に原作を再現している良作だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-18 23:38:58)
138.  コレクター(1965)
うーん。評価に苦しむ作品だなあ。ドラマとしては息の詰まるような圧迫感がうまく出ていて、緊張感のあるいい作品だ。しかも犯人の孤独と苦悩がしっかり描けている。でも、実際にこの手のことが事件になっている今の時代に見ると、どうにも手放しでこの作品を褒めたくなくなる。実際この作品を愛好していた男が似たような犯罪をしたというドキュメントもあるし。評価がすごい難しい。しかし、ドラマとしては…やはり傑作だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-17 12:49:09)(良:1票)
139.  LOVERS 《ネタバレ》 
様式美の世界。ただそれだけ。でもそれだけでもいいや。美しかったし。監督の「東洋」に対するこだわりは十分伝わったし。物語的には突っ込みどころ満載だ。でも、それは、例えば歌舞伎が同じように視覚的な美の極地を追求しながらも、物語的には破綻していたり封建的な道徳が堂々と前面に押し出されて語られたりするのと同じだなと思った。気になる人は気になってしまうのだろうな。でも、私は最初からそう割り切って観ていたので気にはならなかった。視覚的に美しければ雪も降らす。それも歌舞伎みたい。いや、むしろ大衆演劇というべきかな。浅いといえば浅いし、表面的だといえばまったくそのとおり。でも、それでいいんじゃないかな、これは。
[地上波(吹替)] 7点(2007-01-13 07:24:16)
140.  セレブリティ
ケネス・ブラナーが主役なのに、全編、キャラがいつものウディ・アレンそのもの。完全コピーじゃん! 笑ってしまった。ならばアレンが主役でもいいのに。いや、やはりアレンでは、この色男ぶりはうそ臭くなってしまうか。その説得力のためだけのブラナー起用なのか。 しかし、まあ、あきれるまでのこの無軌道ぶりは、確かに一般向けじゃないかも。でも、アレンって、時々こういうフェリーニまがいのはちゃめちゃがやりたくなるみたい。昔も『スターダストメモリー』ってのがあったし。好みでいえば、『スターダスト』の方が好きだけど、これはこれで、この無軌道ぶりがたまらないです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-10 23:56:33)
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