121. アイアンマン
《ネタバレ》 アイアンマンってヒーローは、マーベルの中でもスパイディやウルヴァリンと違って、なんだか地味な印象だったんだけど、映像化されるとド派手で驚かされた。またダウニー・Jr.やグウィネス、テレンス・ハワードなどアメコミのコテコテ娯楽映画などには絶対に出そうにない顔ぶれが出演しているのも面白い。正直な感想としては自分の期待が異常に高かったためか、「普通」といった感じだった。テロリストに捕まってのアイアンマン開発のプロセスは原作をなぞっているのであの設備での「リアクター小型化成功」などにつっこんではいけないだろう。残念に感じたのはアクションの少なさだ。最初のアイアンマンが手作り感あふれる鉄の塊みたいなヤツなので、Mk.Ⅲのフォルムは相当スタイリッシュに見えるのではないか。故に最後の一騎打ちはもっともっと激しく戦ってほしかった。いい点としてはやはり俳優陣だろうか。彼じゃないと誰もが羨むトニー・スタークをあれほどコミカルにセクシーに演じられないだろう。またトニーとペッパーの関係は、ピーターとMJのストレートな関係にはない魅力が感じられ、「実は分かり合っている」という距離感は演技派の二人があってのことだ。物足りないと感じる部分もあるが、アイアンマンというヒーローをクールでカッコよく描写できており、娯楽作として、アイアンマンの第一作としては及第点ではないか。続編にも大いに期待できるし、アヴェンジャーズも楽しみだ。 [映画館(字幕)] 6点(2008-10-11 21:20:49) |
122. イントゥ・ザ・ワイルド
《ネタバレ》 将来を約束された青年が全てを捨てて、ひたすら北へ向かっていくという驚きの実話だが、それを深いテーマのもとに美しく映像化した監督ショーン・ペンの演出にも驚かされた。家族間との関係、道中で出会う人々、クリスの人間性や思想といった描写を多くのエピソードで掘り下げることなく、会話や食事などでみせる印象的な行動で流れるように描く手腕は素晴らしい。無駄なシーンなど一つもない、ただリンゴを食べているシーンですらクリスの感情を読み取れるものとなっている。アラスカを目指す旅は一般人ではとうてい無理な話で、人一倍行動力のあるクリスだから成し得た荒技であるかもしれないが、旅に出る動機は非常に若者らしく、経験したという人も多いのではないかと思う(18の僕が言うのもなんだけど)。たしかにクリスの行動は自分勝手で無謀すぎで馬鹿げているかもしれない。しかし自分の人生なのに人の言うとおりになって、社会の目を気にし、自分を偽って生活していくことに、自分なりに折り合いをつけて前に進んでいかなければならいという中で、彼の場合はその決着の形が「旅」だったのだろう。色々と印象深いシーンが多い本作だが最も素晴らしいと感じたのがロンとクリスの岩山での対話シーンだ。ここでは年齢や経験、性格の全く違う二人の人間が同じ高さでお互いに説教を垂れあうのだが、深く考えさせられ感動した。人生ってなんだ、自分の人生って誰のものなんだ?確実に人生経験を積んで色々なことを見てきたからこそ辿りついた考え方と、若く無鉄砲であるが積極的な意見。それぞれの見解がいくつになってもお互いの成長の糧となり、人生に影響を与えうるという一言では言い切れない人生のおもしろさや深遠さを、そして人と人とのドラマの温かさを感じた。 [映画館(字幕)] 9点(2008-10-02 01:10:18)(良:2票) |
123. ノーカントリー
《ネタバレ》 正直コーエン兄弟の映画は全て制覇してないどころかあんまり観てない状態で鑑賞したけど、この「ノーカントリー」だけ観ても彼らが凄まじいストーリーテラーだということがまざまざと感じれる一作だった。突然小金を手にした少年二人がそれをめぐって言い争いを起こすシーンがあったが、もしカバン一杯の札束を大人が偶然手にしたとしたらどうだろう。その金をきっかけに追いつ追われつの殺し合いが始まる。ベトナムから生還した強みで勝機を見出したハンテッドとそれを追う純粋な暴力、さらにその後を追い、およそ常人には理解しえない「血と暴力の世界」に困惑する男。緊迫の追跡劇を通してメッセージを突きつける手腕は見事としかいいようがない。またこれだけ息詰まる死闘とヴァイオレンスが散りばめれらているにもかかわらず、その作風はどこかユーモラスでおかしさすら持ち合わせている。おかっぱアントンの恐怖を通り越した滑稽さとそれでもなお漂う圧倒的存在感や荒涼とした大地で繰り広げられる命がけの逃亡はもはや超一流の芸術作品のような品格すら漂わせる。まぎれもない傑作だ。 [映画館(字幕)] 9点(2008-09-14 01:42:32)(良:1票) |
124. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 グラフィック・ノベルが基のこの作品を「ナイト・ウォッチ」で独特の映像センスをみせつけたティムール・ベクマンベトフ監督が撮るのは納得。細かい視覚的演出のなされた舞台や暗殺者のヴィジョンに銃弾どうしの殴り合いなど彼独特の、想像力を掻き立てられるような画の構図は冒頭から際立っていてやはり面白いと感じた。しかし面白い映像で攻めて行きたいがために脚本は犠牲になってしまったようだ。画を見せるための無茶な展開が目立つ。どんでん返しもそこまで驚きは感じられず結局妙な方向に収束していってしまい明らかに練りこみ不足な荒い印象を受けた。娯楽作としては映像の奇抜さもあり、冴えないヤツの痛快アクションとして序盤は楽しめた。しかし終盤に向けての失速加減を見るともっともっと面白くできるとも思える作品なので、ティムール監督にはストーリーテラーとしても頑張ってもらいたい。 [映画館(字幕)] 5点(2008-09-14 01:08:26)(良:1票) |
125. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 おバカだけど非常に丁寧な作りのコメディ。署名で劇場公開を勝ち取ったのも納得。映画好きが面白い映画を作りましたっていう手作り感が気持ちいい。最後の銃撃戦や空に向かって発砲するところなんか笑いまくった。映画好きなら是非鑑賞をお勧めします。 [映画館(字幕)] 7点(2008-09-12 23:14:05) |
126. 幸せの1ページ
《ネタバレ》 アビーちゃんの魅力で成り立つ作品。子供向けの作品なので「動物と一緒に」で危機を乗り切るファンタジー的なところは気にしないにしても、映画的にこの展開はどうよ?という場面がちょくちょく・・。ジョディが島に着いたときにはすでに親父待ちで、その親父もほとんど自力で帰ってくるなんて豪快すぎる。ってかホーム・アローン? [映画館(字幕)] 5点(2008-09-12 23:04:20) |
127. デトロイト・メタル・シティ
《ネタバレ》 素直に面白いと感じた作品。松山ケンイチくんを俳優として評価したい。複雑な展開など全くないが、直球勝負と勢いの物語の中で「クラウザー=根岸くん」というギャップからくる笑いもツボを押さえている。またライブシーンも製作側の意欲や熱意が伝わるほどの出来で余念がない。ド派手なライブパフォーマンスや汚い言葉の洪水に過激なトコロが話題になるかもしれないが、作品自体やその根底には根岸くんのような優しさや丁寧さが感じられる一作。 [映画館(邦画)] 7点(2008-09-12 22:52:23) |
128. 20世紀少年
《ネタバレ》 初めに原作未読の方に伝えておきたいことがある。「20世紀少年」の実力はあんなモンじゃない!!原作の面白さのお陰である程度のクオリティを保っているのでこの点数をつけようと思うが(あくまで原作のお陰)。たしかに唐沢さんや悦司、貴子ちゃんの好演もあり、ある程度の満足感は得られる。が、もしメインキャストをそのままに、堤監督のような三流以下の演出家ではなくリドリー・スコットが監督し、脚本を原作者とポール・ハギスが書いて、音楽をハンス・ジマーが担当したら。要するにスゴイ奴らを集めて「20世紀少年」を作るとどうなるだろうか。それはもう第一章だけで涙ちょちょぎれの傑作になるだろう。こんなことを考えることは変かもしれない。だがあの複雑な構成の原作からストーリーを抽出しメッセージを込めて、映像で表現するには世界的な才能が必要ではないか。「20世紀少年」だけはそのぐらいの情熱を注いで映画化しなければ傑作にはならないだろう。海外の監督も視野に入れた結果、堤監督に決定したらしいが疑わしいものだ。もし僕がダメ監督の横綱・巨匠マイケル・ベイよりダメな監督を挙げろと言われれば迷わず堤幸彦、もしくは三池崇史を挙げるだろう。唐突かつ幼稚、連続ドラマのような安っぽさの漂う演出には辟易した。音楽もちゃちぃんだよね。(T-REXとかボブ・ディランはいいんだけど、それは彼らがすごいのであって。)唐突にお笑い芸人だして気を引いて「ミッチーがせっかく歌ってるから」ってともだちコンサートに結構な時間費やし、その結果ケンヂ、オッチョ、ユキジなどメインキャストの造形が浅すぎるなど愚の骨頂だ。入念なリサーチのもと、彼らの関係をしっかり掘り下げることができたなら、ケンヂが地球を救うことを決意しギターをかき鳴らすあのシーンはとても感慨深い一幕になっただろう。他にも印象に残り得る場面もあるのだが演出の稚拙さに隠れてしまっている。ファンとしては残念だ。 [映画館(邦画)] 3点(2008-08-31 18:32:52) |
129. ハンコック
《ネタバレ》 「嫌われ者のヒーロー」から「愛されるヒーロー」に変わるという非常にユニークなキャラ設定とプロットで序盤は楽しませてくれるが、明らかに練りこみ不足。意外とすんなりと更正してしまい、そのあとは軸ブレブレの迷走状態に。ド派手なアクションは見せるだけで、話の面白さが伴っておらず興奮するまでには至らなかった(画はすごいんだけどね)。面白さもストーリーも予想通りだけど、笑えるところもあるし、ジェイソン・ベイトマン目当てで鑑賞したので個人的に満足。 [映画館(字幕)] 5点(2008-08-31 17:44:34) |
130. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 実は映画館でジブリの作品を鑑賞したのは初めて。観に行ってよかった、素晴らしい映画だと思う。絵本みたいなかわいい絵の中で絵本みたいな分かりやすいストーリー。暗喩やメタファーがあるみたいな感じかもしれないけど、なんにも疑わずに、素直に楽しめればそれでいいんじゃないかな。生まれてくる、生きているって、やっぱりいいことだなって思った。ぼくもスキ、ポニョ。 [映画館(邦画)] 8点(2008-08-16 21:57:54)(良:1票) |
131. ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝
《ネタバレ》 家族みんなで楽しめる笑いあり、ロマンスあり、冒険ありの無難かつ爽快なつくりのアドヴェンチャー映画に仕上がっている。世界観の構築や映像世界が面白く、中国、兵馬俑、イエティなどの要素をうまく「ハムナプトラシリーズ」に盛り込んでいる。ただ、「もの凄く興奮した!」とまでは行かないのが残念なところか。ロブ・コーエンのような二流、三流以下の監督よりソマーズに監督して欲しかった! 余談ですが舞台をエジプトから中国へと大きく移して、ほんとにシリーズの共通点はタイトルでもある「MUMMY」だけ。そろそろ「ハムナプトラ」という邦題をつけた人も引くに引けずアセってんじゃないのかな?どうでもいいか。「マミー3」の方がヤバイ気もするし。そういえば反皇帝ミイラはミシェル・ヨーの英語の語りかけで蘇る程、インターナショナルなマミーだったな。どうでもいいか。気持ちが大事ってことか。 [映画館(字幕)] 6点(2008-08-16 21:44:42) |
132. インクレディブル・ハルク(2008)
《ネタバレ》 テンポを損ねる要素をばっさり切り取ってエンターテイメントに徹した作りは好印象。バナーやエミールも魅力的なキャラクターになっている。娯楽作としては安心の出来。 スターク・インダストリーが軍の武装に関わっていて「芸がこまかいなー、さすがMARVELやなー。」とか思ってたらラストに出た!アイアンマン!!ご本人登場!!スタン・リーもばっちり出てるし(ヒクソンも出てるし)今後のアメコミヒーローの連携に期待。 [映画館(字幕)] 5点(2008-08-03 18:58:36) |
133. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督の描く新生バットマンシリーズ第二章。ヒース・レジャーは最期の最期にとんでもないモノを残していきやがった!!ただ事ではない異様な緊張感がみちており、ジョーカーが次々と仕掛ける生と死、善と悪の究極の選択からなる連続するクライマックス、怒涛のアクション、畳み掛ける音楽に終始引きこまれる。ノーラン監督の下で全く妥協を許さない姿勢が本年度最高の大傑作を誕生させた!クリスチャン・ベールを初めとする実力重視の超豪華俳優陣の演技も見応えがある。だが何といっても本作最大のみどころはヒース・レジャーの最期の怪演!!知恵と力、強固な意志で常人を超越した存在となったバットマンに対し、全ての規律を捨て去る事で常軌を逸した怪人、ジョーカーを爆発的な存在感と悪のカリスマ性で演じきった。必見だ。彼の名演は間違いなく映画史に刻まれるだろう。この映画はもはや単なるアメコミの映画化作品ではない。本格クライムアクション映画でありながら、スタイルは違えど自身のやり方で正義を貫こうとする三人の男達のドラマでもある。前作「ビギンズ」からさらにゴッサムの闇が掘り下げられており、正義の追求、希望とは何かを考えさせられるストーリーも秀逸。腐敗を一掃することをゴッサムに誓い、闘った正義漢であったデントですら闇に堕ちる。どんな人間でも心の底には悪を抱えていることを証明したいジョーカーの勝利に見えたが、バットマンが無法者の自警市民として罪を被りジョーカーの勝利を打ち砕く事で、デントを信じたゴッサムの人々の希望を守った。希望を絶やさないためにデントが自身をバットマンだと言ってブルースをかばったように。偽ることが時に正義、希望へと繋がることもある。希望を信じ闘うブルース自身すら最愛のレイチェルがデントを選んだことを知らないのも深く考えさせられるところだ。三人の男が求めた正義とはどれほど大きな犠牲を払おうと、たとえ偽りを伝えようと、人々に希望をついえさせないようにすることではないだろうか。三人の関係は、デントの死で変わってしまったが、正義をもとめる姿勢は変わることはない。バットマンはたとえ無法者として警察に追われても、決して日の光があたることがなくても自分の正義を貫きゴッサムの平和のために死力を尽くし闘い続けるだろう。それこそが彼がダークナイトと呼ばれる由縁ではないだろうか。 [映画館(字幕)] 10点(2008-08-03 17:22:01)(良:4票) |
134. ハプニング
《ネタバレ》 冒頭の異常な光景(怖かった。マジで。)からラストまで突発的なハプニングでグイグイ引きこんで離さないみせ方は評価したい。またジョン・レグイザモとマーク・ウォールバーグが撮影の妙もあり演技が際立っていたのもいい。なので個人的にジョンが途中で退場してしまうのが残念。あっけない感じもあるが死のリスクを負ってまでエリオットがアルマのもとに向かうシーンも良かった。アルマが「彼は絶対諦めない。」と言っていたが、エリオットが外にでたのは絶望的な状況で「生きること」を諦めたのではなく、妻を愛することを諦めたくなかったからであろう。できすぎなシチュエーションと展開、凄まじい幕開けの割りに妙にあたりさわりのないラストなど確かによくないと感じる部分もあるがそんなにこき下ろす必要もないかな。 [映画館(字幕)] 6点(2008-07-31 15:05:21) |
135. 近距離恋愛(2008)
《ネタバレ》 最近、この手の作品としては、見知らぬ二人がベガスで出会ってその勢いで結婚して離婚したいんだけど偶然カジノで大当たりした大金のために一緒に生活したりする映画や、イケメンならぬアゲメンという男が本気で女の子を好きになってしまい「ヤったら破局しちゃう!」とか悩んでる映画とかがあったと思うんだけど、ティーン向けの感覚やセクシーなヒロインが売りで、決して面白くないわけではないんだけどなんていうかロマコメ本来の魅力が希薄な感じがしたんだよね。だからこの映画を観た感想は「久々に手応えがあるというか、本当のロマンティック・コメディに出会えた」感じ。展開はロマコメの王道を行ってて新鮮さは見受けられないけど逆に安定感があるし、主演二人がチャーミングでとても良かった。正直ミシェル・モナハンって超美人!とか言えないしむしろ庶民派なルックスだと思うんだけど、映画の中ではメチャクチャキュートにハンナになりきって、パトリック・デンプシーもプレイボーイなんだけどハンナがいないとダメダメなトムをセクシーかつコミカルに演じ、二人とも魅力たっぷり!大親友だからこそ気付かなかった感情やすれ違いを切なく切り取った演出もお上手!面白かった!そしてやっぱりオアシスは切ないね。近くに上映館がなくて、わざわざ朝4時に出発して高速乗って辿りついた見知らぬ映画館で朝一の回観ただけあったね。 [映画館(字幕)] 8点(2008-07-23 22:57:35) |
136. スピード・レーサー
《ネタバレ》 あの「マトリックス」の監督の最新作は日本のアニメの映画化!極彩色の奇抜な視覚効果に主演は若手青春スターのエミール・ハーシュ!!それに加えてぶっ飛んだトレーラー映像からいろいろ期待して鑑賞。そしてその期待をはるかに超える体験になった。話はベタベタシンプルだけどメッセージがストレートに伝わってくるし、むしろ狙いすましたベタベタ感が心地よい程。疾走するマシンやサーキットには目を見張る個性と演出に興奮させられ視覚的な面白さも十分!気が付けば観客やレーサー一家と一緒にスピード君を応援している自分が!ほんと映画ってオモシロイ!素晴らしい!! [映画館(字幕)] 9点(2008-07-09 04:06:58) |
137. ラスベガスをぶっつぶせ
《ネタバレ》 まさに優等生のようなストーリーだがブラックジャックが加わることで一風変わった印象をうける。実話だというのだから驚きである。テンポもよく描写もおもしろいのだが、いまいちメッセージが伝えきれておらず感動が薄いのが残念なところだ。でもこんな話を「これが僕の経験です。」とか言われたら、誰だって唖然となるんじゃないだろうか。ケヴィン・スペイシーはやっぱり巧い。今度は教授になりきった。 [映画館(字幕)] 7点(2008-06-21 22:47:22) |
138. JUNO/ジュノ
《ネタバレ》 結論からいうと良質な人間ドラマだと思う。あっさりとした描写、個性的な人物など好感がもてる。エレン・ペイジの演技も良かった。でもなんか話が淡々としすぎていて問題が問題と思えない感じもした。シニカルで個性的な作風も最後の方は優等生な感じにまとまってしまうのが残念。 [映画館(字幕)] 6点(2008-06-21 22:32:52) |
139. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 前作、「最後の聖戦」から19年ぶりにスクリーンに登場するインディ。僕は今年で19歳になりますがもちろんインディとの出会いはテレビなので、今回初めて映画館の大スクリーンで彼と冒険を共にできることが非常に感慨深く、嬉しく思います。リアルタイムでインディを観てきた方にとっても喜ばしいことだと思います。またこのシリーズで一番好きだった女性キャラクタのマリオン(ケート・キャプショーも好きですが)が再出演することと、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストンと贔屓の俳優さんたちがでてるのも嬉しかったです。それで作品の方はというと正直評価が難しいといった面もあったと思います。オックスリーとかマックの人物描写が足りない気もするし、宇宙人出てきてSFで決着が付く方向性や内容も気になるかもしれません。でも、僕は今までの作品でもオカルト要素を「ほんとにアークには超常的な力があるのかぁ。」って思いながらもインディだから許せる、だって楽しいからと思って観ていたので、今回宇宙人が出てこようが冷蔵庫から生還しようが十分に楽しめたです。実際、インディがジャングルカッターを破壊するところからのスカル争奪戦では剣、ターザン、絶壁チェイスなどの怒涛のジャスト・ライク・インディなアクションでニヤニヤしっぱなしでしたから。じつは今回が先週につづき二回目の鑑賞なんですが、すごく楽しめました。やっぱりこれほど胸を躍らせてくれる冒険はインディアナ・ジョーンズだけです。また観にいきます。 [映画館(字幕)] 8点(2008-06-21 22:09:19)(良:2票) |
140. ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
《ネタバレ》 正直前作は子供向けな感じがして楽しめなかったので本作は「どんなバカ映画になってんだろな」とか思いながら鑑賞した。そしたら「これナルニア??」って感じで楽しかった。子供4人にも魅力が出てきたと思う。今回は敵として人間が大量に出てくるので合戦シーンにCGだけでは描けない迫力が加わった。前半の見せ場のテルマール奇襲でナルニアの民が犠牲になるなど戦いの残酷な面を見せたのも良かったと思う。ナルニア国王とテルマール国王の一騎討ちも面白い。ただ残念な点もいくつかある。アスランの行動や考えには疑問がのこる。ディズニー(アスラン)的には信じることの大切さを教えたかったのだろうが、アスランが来た瞬間ナルニア勝利なので余計にアスランが分からん。メインキャラが死なないというのはやはり緊張感にかける。原作がそうだからしょうがないのかもしれないが、ちっちゃい人とネズミが両方とも瀕死状態から薬のんで全快はやり過ぎた気もする。 [映画館(字幕)] 7点(2008-06-06 14:59:38) |