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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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121.  鬼畜 《ネタバレ》 
映画としての見どころは、岩下志麻の鬼ぶりと緒形拳の葛藤だろう。特に岩下志麻。でも彼女を「鬼畜」とは思わない。鬼畜は両親を形容した言葉です。産まれる瞬間までは平等のはずだけど、生まれた直後から環境に翻弄される子供たち。言いたいことは山ほどあるけれど、まとめる自信がないので以下に集約。生活力のない大人が親になってはいかん。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-02-16 23:06:55)
122.  天使の恍惚
子供の頃、交番が爆破されるような事件が新聞やニュースを賑わしていた記憶はある。当時はゲリラって呼ばれていた。厚化粧をした年齢不詳の誰とでも寝る「秋」ってコードネームの女がいて「孤立した青年が世界を作る」と言ってバカ笑いしていた。「実録・連合赤軍」の若松監督の初期の作品ということで期待して観たんだけど、何のことやらさっぱり分からず。反対に、理解されないことこそ我らの誇り、ってばかりに開き直られている印象。かなり不快だった。同世代の方には意味のある映画だったのか?
[CS・衛星(邦画)] 2点(2010-02-16 22:59:45)
123.  砂の器 《ネタバレ》 
う~ん、私はイマイチでした。事件の痕跡から犯人を追って行くサスペンスとして、現代的な視点では粗が目立ちますが、細かい突っ込みどころは許容できても、根幹となる部分に頷けない。それは殺人の動機です。父親に会えと言われただけで、人を殺すとはどうしても思えない。「今は忙しいけど、落ち着いたらこっそり会いに行きます」で事は済むはず。また、ハンセン病が偏見を持たれていることくらいは緒形拳も解っているはずで、社会的に注目を浴びる立場の加藤剛に、引きずってでも親父に会わせるなどと言う訳がないのだ。この伝染病に対する偏見によって地位を失う恐れから、出生を知る男を殺したという展開は訴求点が明確になるけれど、当事者たちの心理を冷静に考察すればステレオタイプなご都合主義に落としたと言わざるを得ない。松本清張の小説の多くは、事件の背後にある社会問題をテーマにしていますが、その問題をあぶり出すことに偏重するあまり、事件の動機を安直に社会問題に帰結させる作品も見受けます。先日観た「ゼロの焦点(1961)」も同様でしたが、今作はそれを顕著に感じました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-02-10 21:55:23)(良:2票)
124.  幕末
坂本竜馬のお話だけど、話がはしょってあって多少なりとも知識がある者には食い足りなさが残る内容でした。というより、この人の物語をファンが納得するかたちで2時間に収めるのは無理があると思いますね。皆さん仰るように、錦之助の竜馬はちょっと苦しかった。やはり武蔵とか拝一刀のイメージが強く、剣を握らせ時の迫力で売ってる人という印象でした。吉永小百合のおりょうさんのお歯黒にはびっくりしました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-30 21:35:44)
125.  竜馬暗殺 《ネタバレ》 
坂本竜馬の捉え方として、当時としては過去にない解釈をしていたのでしょう。そのあたり、いかにもATG映画という印象で、活動写真のようなコントラストの強いモノクロ画面も含めて実験映画的な趣きもあり、なんだか危険な匂いが漂っていました。今作の竜馬像のコンセプトはおそらく「カッコ悪い」。まず隠れ家を引っ越すところから始まるのだけど、その姿がフンドシ丸見え。覗き好きで女好き。ときどき自身の政治観も語っていましたが、基本は女といちゃつき、中岡慎太郎とじゃれあっていました。当時の竜馬像は維新回天の立役者以外に無かったはずだけど、それを破壊するところから始めている。ご立派な正義漢や革命家という描写より、怠慢も性欲もある青年として竜馬像を見直そうという試み。それがたとえカッコ悪くとも、これこそが肉体を持った竜馬という主張でしょう。その意気込みは理解するし、ATG映画らしい過激な語り口で構築された竜馬像は面白かった。ただ、今作の竜馬があのキャラクターのままで薩長同盟を成立させたのかというと疑問符も付きます。特に倒幕後に薩長に対してゲリラ戦を仕掛けると言わせたのもどうかと思う。大政奉還を成し遂げたとされる竜馬の真意が瓦解する発言でしょう。自分は司馬遼太郎「竜馬がゆく」を何度も読み返した保守派の竜馬ファン(笑)なもので、この竜馬像をそのまま受け入れるのはちょっとツライ。今年のNHK大河はなかなか良い出来映えだと思います。これも保守派の意見ですが…。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-29 01:54:25)
126.  スティング
たぶん誰にも、映画の楽しさや面白さを教えられた特別な作品があると思いますが、自分にとってはこの「スティング」がそれです。中学時代に名画座で観たのだけど、それまでほとんどゴジラやブルース・リーしか知らなかった自分に、映画の世界の楽しみ方を何倍にも膨張させてくれました。二大俳優の名演もさることながら、自分はジョージ・ロイ・ヒル監督の上手さを特筆したい。細かい話で恐縮だけど、役者がひと言を発する前の微妙な間と表情が、続く台詞と芝居を何倍にも引き立てるように緻密に計算されている。あからさまに笑わせるようなことはせず、劇中の人物たちが必死に真面目に取り組んでいる姿勢の隙間から漏れてくる笑いを、決してシニカルに見せるのではなく、温かく流れに乗せて行く。そんな演出です。初見から30年以上経ち、ポール・ニューマン氏もお亡くなりになりましたが、自分の中では色褪せることなく金色に輝き続けている映画です。まだ観ていない人には「うらやましい」って言ってしまいます。
[映画館(字幕)] 10点(2010-01-25 11:34:42)(良:2票)
127.  無常 《ネタバレ》 
もの凄く強烈なことをメッセージしている映画だけど、普段考えたこともないような内容なので自分のことに置き換えて感じることが出来ない。自分の理解が及ばないという意味で、消化不良感が残る作品でした。ともかく主人公の田村亮がめちゃくちゃな奴です。いわゆるタブーを犯しまくります。一番の例が、実の姉を孕ませ子を産ませること。でも彼には彼なりの理屈がある。この映画の山場は坊さんとの問答。詳しくは映画を観て欲しいのだけど、彼は仏教的な浄土思想を無と結論付け、現実世界における掟の拠りどころを自分の妄念だけと規定し、それを行動原理にしている。つまり煩悩を進んで現実にして行く。その問答では口当たりの良い概念だけを語る坊さんに対して、理屈と行動に一貫性がある主人公が終始圧倒していました。変な喩えですが、主人公は親や学校に対してではなく、阿弥陀様に対してぐれている不良って感じです。煩悩から解脱し涅槃に至るという仏教思想を現実生活に照らし合わせたときに感じる都合の良さに、70年代の学生運動の問題意識で挑んでいるような映画でしょうか。やっていることはめちゃくちゃですが、とても真面目で凄い映画だと思います。今作が初監督となる実相寺氏の独特のフレームの切り方がモノクロ画面と相まって、作品に不気味な存在感を与えていました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-22 21:52:49)
128.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》 
久しぶりに観直して、かなり複雑な気分だけどやはり0点です。公開時に劇場で観た自分は感動して泣きました。当時なら10点。最初のテレビシリーズの大ファンとして再びヤマトが動くことが嬉しかったし、ストーリーに納得できなくても、次々に死んで行くキャラへの感情移入が激しくて否定的な意見を発するような余裕は無かった。今回、膨大な量の突っ込みどころは別にしても、今の自分にとって許せないシーンが2つあった。ひとつは1発目の波動砲。テレザート星を防衛している敵に向かって放ったもので、敵が艦隊ごと消滅する。昔はこれっぽっちも感じなかったことだけど、今はその敵に同情しました。あれは現代に訳すと、警告なしに核兵器を使うようなものです。よくよく考えると、最初のテレビシリーズで放った波動砲は一発として人に向けて放たれていない。浮遊大陸とか、恒星のプロミネンスだとか、バラン星の太陽とか、海底火山脈とか(我ながら良く覚えている…)、巨大バラノドンってのもあったけど、ほとんど生物ではないものに照準していた。今さらですが、大量破壊兵器の使い方として、よく考えて構成されていたということですね。もうひとつはやはりラストシーンです。古代のイメージの中の沖田が「命を武器にしろ」と言う。昔は流していたこのひと言にカチーンと来ました。古代が選択したのではなく、沖田が命じているんですね。命を賭して戦うことと、命を武器にすることは全く意味が違う。それを微妙に混同させるような言い方で美化していました。あれは徹底的に間違っている。テレビシリーズが良く出来ていたと思えるのは、上記の波動砲の話だけじゃなく、とてもよく考えて作られていたからだ。それに比べると、この作品はほとんど何も考えていない。クズのような安直さです。やはり、ファンが思い入れているキャラクターを戦死させて情感を煽りたかっただけという結論になります。情感を煽ることを否定しているのではなく、その方法論に巨大な誤謬があることを改めて指摘させてもらって、涙の0点です。
[映画館(邦画)] 0点(2010-01-07 22:44:57)(良:4票)
129.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
小学生の時に観て熱狂したクチです。ヌンチャク、作りました。自画自賛ですがけっこう上手に振り回してました。関西に浜村淳というラジオのパーソナリティがいて(まだ現役なのかな?)、その方が番組の中で一時期この作品のことばかり喋っていました。「飛燕一文字空中五段蹴り!」などとありもしない技をでっち上げて、ラジオのスピーカーを賑わしていた。でも、誇張はあったものの、その温度感はそのまま映画を観た自分のものになった。途轍もなくカッコ良かった。この映画がたった4本しか主演作のないブルース・リーの最後の作品であり、ハリウッドで制作した最初で最後の作品になりました。本当に残念でした。でも反対に彼のスクリーンでの勇姿は限られた分だけ現在でも一際輝いていると思います。ブルース・リーに熱狂してしまうと、ジャッキー・チェンの映画はどうも見応えがしない。「ジャッキー、お前のコブシは軽いんだ!」 というのは私の台詞です。
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-31 13:48:02)(良:1票)
130.  実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン 《ネタバレ》 
テレビシリーズ「ウルトラマン」の中から実相寺昭雄氏が演出したタイトルだけを集めて繋ぎ合わせた映画です。氏の創る絵は作り過ぎという意見があるかもしれないが、映像演出とは何たるかのひとつの回答でもあると思います。ダイナミックな遠近感や思い切った陰影の付け方。特に逆光の使い方が印象的で、光をフィルムに定着させると云う意味ではアニメなどでは出来ない演出の分かりやすい見本です。今作にはシリーズのタイトル順に5体の怪獣が登場します。ガヴァドン、テレスドン、ジャミラ、スカイドン、シーボーズ。回を追うごとに、この監督の個性が強く出ているのが分かります。スカイドンのエピソードは「ウルトラマン」シリーズの中で唯一コメディタッチで描かれているタイトルで、ハヤタ隊員がカレーを食べていたスプーンをビームフラッシュと勘違いして変身しようとするシーンには腹を抱えます。そして、特筆すべきはジャミラとシーボーズ。シリーズのほとんどの怪獣たちはウルトラマンのスペシウム光線にやられますが、ジャミラは水を浴びせられ続け、泥にまみれて苦しみながら息絶える。この切なく哀れな死様には、子供だった自分の心もキュッと絞られたことを覚えています。このタイトルでは、いつも三枚目のイデ隊員が実はナイーブな奴で、疑問を抱えながら怪獣と戦っていたことが明かされます。シーボーズはウルトラマンに殺されなかった唯一の怪獣です(たぶん)。いかつい外骨格のいでたちで膝を抱えて背を丸めるギャップや、まるで駄々っ子のような描写は怪獣に確かな人格を与えていました。この2タイトルの徹底的に怪獣の側に立ったストーリー作りは「ウルトラマン」シリーズに厚みを与えていたと思います。自分はこの監督が大好きですが、こんな映画があるとは最近まで知らなかった。ちょっと得した気分でした。各タイトルだけなら軒並み高評価ですが、1本の映画として観ると、自分の基準ではこの点数。余談ですが、ウルトラシリーズにおける実相寺演出の最高峰は「ウルトラセブン」のメトロン星人のタイトル「狙われた街」だと思います。畳に胡坐をかいて、ちゃぶ台を挟んで宇宙人同士が会話するシーンには形容したがい味わいがあり、それに続く夕映えの戦いには実相寺氏の絵作りの真骨頂が見られます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-12-28 03:55:20)(良:2票)
131.  八甲田山
森谷監督は「海峡」でも感じたことだけど、ロケ撮影の天候の見せ方に徹底した拘りがあるようです。雪中行軍に入ってからは、ほとんど人が判別できません。でも、軍服の雪の付着の仕方を見ていると、何時間も雪の中に居たとしか思えない。凄まじい撮影だったことは容易に想像できます。きっと黒澤明の助監督時代に学んだ姿勢なのでしょう。史実としての遭難事件に脚色が加えてあるようで、この映画から、行軍計画のどこに間違いがあったかを論ずることには意味が無いように思います。話は変わりますが、この映画は一時期、邦画の興行収入記録を持っていた作品らしい。制作費の多くを広告に投下し「天は我を…」という流行語まで生み出した。でも今作が興行収入に見合った魅力を持っていたかというと疑問符が付きます。重い見応えがあるので評価自体は悪くないと思いますが、劇場へ足を運んだ人は満足したのだろうか。よく邦画は面白くないから観ないという人がいますが、こういう大作が持つイメージがそのまま邦画全体のイメージとなり、その後の洋高邦低の流れを作ったのではないかと推察します。邦画ファンの意見でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-11-14 15:50:08)
132.  ガメラ対深海怪獣ジグラ 《ネタバレ》 
初めて劇場で観たガメラ映画だったけど、この年の年末に大映が倒産し昭和シリーズとしては最後の作品となった。その倒産話を知ったときは、ガメラが倒産の為に死んじゃったという印象で、事象と原因を同列に考えられなかった。映画の方だけど、あのガメラの回転ジェットが見たかったのに、足の部分から火を出すだけで、回転してくれませんでした。この映画を観たクラスの女の子から「何故ガメラは回らなかったの?」と質問されて答えに窮した記憶がある。あの時、自分はなんて答えたんだろう。ガメラが好きだったので「手抜き」とは言いたく無かった。「火の車なんて、縁起でもない」なんて冗談が言えるはずもなく…。たぶん「回るより、足のジェットだけで飛ぶ方が速いんだ」的なことをしたり顔で言って逃げたんだろうなぁ。昔話でした。
[映画館(邦画)] 3点(2009-11-04 21:16:09)(笑:1票)
133.  銀河鉄道999
劇場公開されたのは自分が高校2年生の夏。「宇宙戦艦ヤマト」でブレイクした感があった松本零士氏だけど「男おいどん」あたりからのファンの自分にとっては、この「999」が彼のエッセンスを詰め込んだ初めての映画という印象でした。旅に出て、人に出会い、冒険を経て成長する。わずか2時間の枠の中で、その流れが破綻せずに納得できるストーリーに収まっているのは見事でした。アニメーションの背景の美しさに初めて感動した映画でもあった。ラストシーンは美しい弦の調べと共に、野沢雅子の熱演に涙しました。「いま、万感の想いを込めて汽笛が鳴る…」。城達也のナレーションが深い余韻を残します。若者が持つ未知なるものへの漠然とした憧れと、それを希求するエネルギーが実感できる時期に出会ったことで、自分の奥深いところに何かを刻んでいる映画です。大学入学に際し、故郷を離れる新幹線のシートに座った自分は、メガロポリスで999に乗り込んだ星野鉄郎でした。
[映画館(邦画)] 10点(2009-10-05 11:31:00)(良:1票)
134.  サード 《ネタバレ》 
昔から気になっていた映画をやっと鑑賞。少年院の中のことは全く知識の無い世界だったので興味深かった。品行方正な人を目指して頑張りましょうというプログラムが、いちいちカルト宗教の洗脳っぽく見えた。少年たちは特に逆らうことなくそのプログラムをこなしていたけど、リアルに更生への道を歩んでいるというより、刑期が終わるのを待っているという印象。多少のいじめはあったけど、概して少年たちはみんな大人しく、永島敏行を含めて犯罪を犯したという印象がない。それはキャストの問題か? ホームベースが無いダイヤモンドを走り続けることは生への執着の暗喩だろう。行き先は見えなけれど、若さのエネルギーは溢れている。若者の無為・無気力が指摘される現代と比べると、時代の変化を感じずにはいられない。デビュー間も無い森下愛子が瑞々しい肢体を披露するエロシーンが盛りだくさん。それだけでも見応えありますよ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-28 23:33:46)
135.  十八歳、海へ
学生時代から気になっていた映画を約30年越しに観賞。なぜ気になっていたかというと、平凡パンチかWPBのグラビアに載っていた森下愛子が奇麗だったから。でも、それだけで映画館へ足を運ぶ年齢でもなかった。で、結果から言うと期待はずれ。出演者たちの行動の動機がよく分からない。分からないところが良いんだよ、としたり顔で言われている気もするが、分からないものは面白くない。この種の映画は、何歳の時に見るかによって受け取るものが違うんだろうけど、この作品に関しては自分が若くても共感したと思えない。森下愛子も期待したほどの露出はなし。その方面の目で見るなら「サード」がお勧め。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-09-20 04:43:57)
136.  桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール 《ネタバレ》 
約30年前の成人映画。グラビアアイドルという職種の人がいなくて、アダルトビデオも存在せず、もちろん無修正サイトなんて無かった時代。ちょっと可愛い子がポルノ映画に出るというだけで話題になった。そこに胡坐をかいている。そんな時代背景がありありと見えるくらいに、なにも言っていないストーリーと貧弱な濡れ場。たぶん淫猥なポスターに騙された若者がたくさんいたのだろう。観客の期待に応えていないという意味では、かなりなレベルの詐欺映画。昔の少年はこんな映画で一歩一歩大人になって行ったのです。
[CS・衛星(邦画)] 1点(2009-08-26 19:13:33)
137.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
小学生の頃に劇場で観賞。先日、久しぶりに観たけど、これは凄い映画だと思う。後年の小松左京原作のSF映画はイタイ作品ばかりだけど、今作はしっかりサイエンスしているし、人間ドラマとしても秀逸です。田所博士、小野寺操縦士、山本総理…。その重厚な芝居が、進行している現象の重篤さをひしひしと感じさせます。特に総理役の丹波哲郎は、日本を代表する役者さんだったことを再認識。震災で燃え盛る首都の映像を見て、国を守ることの意味を自問するシーン。老人との対話において、何もしないという選択肢の真意に思い至り目を潤ませるシーン。丹波哲郎に感動するとは思わなかった。この映画は大きく二つに分かれた構成になっている。極めて正統な科学的手続き(竹内均さんのマントルの解説!)を経て、国土が海に没する事実に一歩ずつ近づいて行く緊迫感に満ちた前半。国民を海外へ脱出させる国際交渉に奔走しながら、当たり前に感じていた島国の単民族国家の特殊性を気付かせる後半。これがスムーズにひとつの流れとなって、骨太の物語を形作る。日本のこの種の映画で、今作ほど真っ当にサイエンス・フィクションの形式に則ってひとつのテーマを描ききった作品は他に思い当たらない。特に後半、難民となった民族が被る悲劇を想定し(と、私は解釈しています)、何もしない選択肢に言及する老人と、「日本民族はまだまだ子供、世界に出て鍛えてもらえ」という田所博士の意見が奥深い。膨大な情報量がギリギリ破綻せずに2時間の中に収まっていて、エンディングでは大河的な余韻と感慨が胸を打ちました。
[映画館(邦画)] 9点(2009-08-20 11:40:14)(良:2票)
138.  二十歳の原点 《ネタバレ》 
最初は、なんてポリシーの無い女だと思った。活動学生に恋してからその方面の活動を始めたときも、それが動機かよ、と思った。でもよくよく考えると、人が何かを始めるきっかけは「憧れ」が多いことに気付く。岡ひろみがテニスを始めたきっかけも、お蝶夫人に憧れたからだ。大事なのは、自分の足で立ってから何をやるか。この映画の主人公は、頼りないけど頑張ってました。自分は未読だけど、原作はきっと読者にとって等身大の親近感が持てる人物像だったのだと思う。ラストシーンですが、あの描き方は自殺ではなく事故でしょう。排気量の小さな車で、ちょっとスピードを出し過ぎた。そんな人生に見えました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-16 18:38:49)
139.  赤ちょうちん
終わり方が唐突で、そこまで積み上げてきたストーリーを破壊している。製作側の都合で、内容は何でも良いから、取りあえずこのタイトルで撮れって感じで作った映画じゃなかろうか。テーマなんて、あったものじゃない。決して、かぐや姫のあの歌の世界を表現している映画じゃないですよ。
[CS・衛星(邦画)] 1点(2009-08-16 18:16:00)
140.  八月の濡れた砂 《ネタバレ》 
この純文学的なタイトルがずーっと気になっていた。ひねくれた童貞高校生の初体験映画。文学的でありますが、想像していた内容よりずっと下世話な印象でした。こんな映画は歳を取ってから観るもんじゃないね。色んな意味で、意義が半減する
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-08-16 18:10:20)
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