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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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121.  ミュジコフィリア 《ネタバレ》 
原作未読。ですが、端的には若き芸術家を主人公に置いたアート系青春もので、かつその手としても一番よくある方の音楽分野のお話です。ただし、今作はその中で「現代音楽」にフォーカスした内容になっていて、その方面の考え方・理論とか、あるいは音楽シーン自体もそーいう系統のものがふんだんに含まれてくるコト自体は、ワリと面白く・興味深く・新鮮にも感じながら観てゆけたのですよね。しかし、後半は(現代音楽というコトで)いわゆる「未聴感」が一つのテーマとなってゆくのですけれど、一方で物語の方は終始(特に主人公の境遇や動機付け、あるいは他登場人物のキャラなんかも含め)極めて高度に「既視感」の強いものになってしまっていて、個人的にはソコには実に強力なチグハグ感を覚えずには居られませんでした。あともう一つ、人物関係の中でも特に幾筋かの恋愛感情の部分はハッキリと説明不足に感じられていまして、ソコは原作未読者にはちょっと不親切…というレベルだったかと思いますね(=分るには分るケドも、入り込める・感情移入できるとは言い難い)。  チグハグ感で言えばもう一つ、チョイチョイ入る松本穂香ちゃんの歌も、個人的には+少なくともこの作品に関しては明らかなミスマッチだったかな…と思いましたよね。音楽映画だから歌が入っても(本来的に)悪くないだろうし+穂香ちゃん自体も結構歌上手いし+曲も(ポップ・ミュージックとしては)全然悪くないし…とは思いますケドも、作品のテーマとは全然(全っ然)合ってないですよね…としか。。
[DVD(邦画)] 4点(2023-07-14 16:31:26)
122.  アンホーリー 忌まわしき聖地 《ネタバレ》 
ソレこそ、ホラー的には超・ありきたりな「悪魔系・悪魔憑き系」とも言えるのでしょーが、キー要素としてその種々の超常現象がカトリックの「奇蹟」に見えるから、諸々と少し違った意味が付いてゆく…(んで違った展開を辿ってゆく…)てお話なのです。元ネタはワリときっちりした小説らしくて、だからお話の中身や展開運び自体は決して悪くない様に思えたのも確かなのですね。しかし、少なくともこの映画化ではプロットとしてもだいぶ雑に見えた部分も在る…てのが、まずはやはり導入部分ですよね⇒冒頭で粗方どーいう話だか分かってしまう構成からしてイケてないと思いますし、結局は主人公のポカが全ての元凶…てのもごく宜しくないと思いますし、どだいそもそもイチバンに重要であろう「カーン・ベイビー」とやらは何故に外にほったらかしになってたのでしょーか?と。。私の個人的な見解を述べさせて貰うなら、まずはシンプルに悪魔が復活した理由は主人公とは無関係にしておいた方が好いでしょーし、この奇蹟が本物なのか偽物なのかも「表向きは」隠して進行してゆく(少なくとも、偽物だとしたらその実体は何なのか、は隠しておく)べきだと思いますし、あとは主人公に感情移入し難い分その「奇蹟の依り代」アリスちゃんの方がより気になる=心配になる様なつくりにしておいた方が効果的だったのでは…てのが率直なトコロですかね。  んで、もっと肝心なのがもう一つ、今作はその上にとにかくホラー描写(の「入れ方」)が激烈に安っぽい!のですよね(CG自体は別にC級レベル…なんてコトもねーのですケド)。ごく終盤まで極めて脈絡の無い(=何故にココでオマエはコイツを怖がらせたいんだ⁉と言う様な)ジャンプスケアに頼り切り…という(コレも)実に雑な有様で、結論的にはコッチに対する興醒めの度合が甚だしかったが故のこの評価となって居るのですね。正直、こんなんなら入れない方が好い(⇒否、入れるにしても最初から全部「見せすぎ」なのだよな…)と思いましたです。  取り留め無く書いてしまいましたが、要は、サスペンス・ホラーとして仕上げるべき作品を、チープな上に「謎」の無い⇒ごくお粗末な『呪怨』か『サイレント・ヒル』みたいなモンに仕立てちゃった…というコトに見えて居るトコロです。ちょっとイマイチですね。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-09 23:35:49)
123.  いつかの君にもわかること 《ネタバレ》 
主人公の置かれた状況は確かにやや特殊かと思いますが、作品のテーマ自体はごく非常に普遍的なモノだと思いました。彼が唐突に・緊急に向き合うコトになったのは、子どもをどう育てたらよいのか・どう育てたら子どもは幸せに為れるのか(⇒そもそも子どもの幸せとは何か)という、ソレこそ人の親の誰しもが生涯を懸けて追い求めるけれど、答えは結局神のみが知る…という問いかけだと思うのですね。父と子の2人のシーンも(当然)多いのですが、養親を探す上でのその問いに関わる親同士の対話シーン(=子育てに対する種々の価値観が示される場面)が思ったより多くて、でも主人公と同様に観ているコッチだってナニが・誰が正しいのか(⇒この場面における「正解」は誰なのか)なんて全然ピンと来ない…というトコロに、実に非常に共感できましたですね(若干香ばしい方も居ましたケド、大半は基本、比較的真っ当なコトを言ってる真っ当な大人だったよな…とも思うのですケドも)。  演技にせよ演出にせよ、意図的にかなり抑制してゆく方のアイデアを採用しているらしく、全編非常に静かな(静謐な)作品だと思います。がソレが一層、この問いに答えを出すコトの難しさと、そして主人公の悩みの深さ(=端的には「愛」の深さ)をも好く表現している様に思われました。良作以上かと。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-09 19:14:45)
124.  インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 《ネタバレ》 
思ったホドにはインディ本人の(締め括りの)物語というワケでもなくて、結構全編ひたっすらに(年甲斐も無く)冒険しまくっているのですし、だったらそもそもこんなに長尺にする必要ある?とだって少しダケ思ったりもするのですね(⇒折角、アクションシーンが意外にもドレも降板したスピルバーグばりの良テンポで纏まってるのに)。でも、その辺り+終わり方とかも含めて最終作はコレで好かったのではないか…と(素直に)思いましたよね。重ね重ね、アクションは総じて素晴らしいテンポ&疾走感で分量も豊富、かつ細部まで非常に丁寧につくり込まれていてもう一回スローでじっくり観たい…という様な惚れ惚れする出来だと思いました。クライマックスも、1~3作目と比べりゃあだいぶん「派手」「荒唐無稽」だとは思うのですケド、コレも今風と言えば今風(の味付け)だと思います。オーラスだって、年経た二人の様子も含めて個人的にはかなり気に入ったのですよね(人生という冒険は、生きてる限り終わらないのだ!と)。一点加点しておきます。
[映画館(字幕)] 8点(2023-07-04 16:59:10)(良:1票)
125.  破戒(2022) 《ネタバレ》 
60年ぶりの再映画化でありますが、前二作と比べてもまた独自の展開運びの工夫(エピソードの取捨選択)とゆーのが全編に施されており、結果的には今作は丑松の内面の苦悩と、あと志保との恋愛の側面にフォーカスした作品になっていたと思います(多分に青春映画的とゆーか、でもその雰囲気には主演の間宮祥太朗は諸々とかなりハマってたと思いました)。個人的には、父・猪子蓮太郎・銀之助、等々との関係性などはだいぶ大胆に簡略化したな…という印象もあるけれども、全体のバランスとしてはかなり良好に仕上がっていたかなと⇒変に目立ちすぎているトコロが無いという意味では観易い≒もう少ししっかりと観たい…という物足りなさのある個所も無くはない…と。あと、シンプルに非常に分り易い=未読者や中学生高校生とかにも伝わり易い質感だったかな、とも思いますね(⇒ソレだけでも今、再映画化した意味は十分に在ると)。  ただし、その分り易い(=ソレを重視した)シーンとして一つだけ、猪子蓮太郎の演説会のシーンは流石に少し違和感も覚えましたかね。コレはそもそも、支持者が集まっているモノなのだから正面切って妨害しようとしたって分が悪いのだし、その数名の手下を従えたド真ん中に高柳利三郎本人がふんぞり返って居るとゆーのも(コレは)在り得ないコトだ、と。結局、このシーンは少し気が入っていない・上滑りしている様にも感じられました。猪子蓮太郎の登場シーン自体がごく少ないという今作の構成上からは、個人的にはやや残念なコトにも思われましたね。  もう一点だけ、蓮華寺の和尚が竹中直人…てのは、コレも流石にチョイ違和感の方が強いです。そもそもやっぱり、彼は「見かけは立派だけど…」という人には見えないのです(ギャグかと)。まあ、全編通してもごく超マジメな質感なので、その意味からの一つの「外し(スカシ)」としては好かったのかも知れません。
[DVD(邦画)] 7点(2023-07-01 10:02:59)
126.  夜を走る 《ネタバレ》 
前半は、社会の底部暗部を映し出すかの様な社会派サスペンス…ぽいのですが、中盤以降は一転も~ブラック・コメディみたいな感じにチョイチョイはっきりと笑かしに来やがるのですよね(⇒でも正直あんまし笑えないですケドね)。ただし個人的には全体としても、種々の暗~い社会上のシチュエーションに置き去りにされた為に「心がどんどん蝕まれてゆく人間」の有様を描いた心理的サスペンス…だと理解するのが妥当かな~とは思いました。しかし乍ら、その意味では=サスペンスというジャンルの作品としては、まずよく見るとのっけから矢鱈と「稚拙」なクライム部分の要素もろもろと、あとはとにかく(コレも正直)かなり高度に意味・意図が伝わってこない肝心の結末、といった辺りは、少なくとも私としては好みからは明確に外れている…という感じではありましたですね⇒重ねて、サスペンスを名乗る・名乗らざるを得ない内容を(こ~んな感じに)擁しているのであれば。  印象的だったのは、主演の足立智充さんが言う「俺は変わってない⇒周りがどんどん変わってっちゃって…」てな感じの台詞、でしたかね。心が蝕まれて⇒おかしくなってってる人って大概その自覚が無い(からおかしい・ヤバい)てのと、あとはやっぱし自分の心の「無意識の部分(=氷山の沈んでるトコロ)」から最初にボロボロになってく…てなコトかな、と。この辺にはかなり共感も出来ましたし、また一種の「心の闇」を描く方法論としてはまま「リアル」だったかな…とも⇒とは言え、そーいう具体的・科学的なコトを描こうとしている映画では(毛頭)ないよーな気もしてるのですケド、重ね重ね、本当に言いたいコトは何だったのか?については、残念ながら掴み損ねてしまった…てコトだと思います。。
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-25 23:12:46)
127.  ハケンアニメ! 《ネタバレ》 
ふたつのアニメ作品の「覇権」争いという構造の中にも、描かれるのは更に多様なる「価値観の衝突」なのであります。新人(のフレッシュさ)なのか・熟達のベテラン(の更なる熟成)なのか、大衆性か・作家性か、或いは芸術的であるべきか・商業的であるべきか、とか、まずはそーいった種々の「対立」だらけの序盤~中盤がかなり高度にストレスフルだったのですし、また(作中表現を借りると)私なんかにもソレが非常に「刺さる」辛さでもあったのですよね⇒当然、棲める業界は違えど。  ただ結局のトコロ、その意味では今作自体はごく「大衆的」なグッド・エンドを迎えて(片方が滅びる…という様な決定的な勝敗も付けずに)晴れやかに終わってゆく、でもその中でも私には例えばひとつ、根源的でシンプルかつ純粋な「製作意欲=情熱」の大切さだとか、とは言えソレが認められるかどーかはかなりの部分で「才能」の有り無しに掛かっている…という残酷な事実だとか(+かつある種「(社会的に)適切な」製作意欲、というモノだって当然存在する=範囲が決まってる、のだろーとも)、結論的にはごく「当たり前」の内容を語ってるって映画だな…とは確かにそう思われたのですよね⇒そーすると「(私も含めて)俺たち無能はどーしたらエ~ねんな!」となってしまうだろう…という意味でも、この令和のダイバーシティな世界においてはモ~ちょっと古臭いな…とすら(⇒部分的には昭和のスポコンだ、と)。  でも一方でまたひとつ、コレが日本の商業アニメ業界を舞台にした作品だ…という点では、モノづくりの普遍的な面も垣間見せつつ所ドコロはやはり特殊で複雑で、だから「ユニークさ」てのは第一にも十分に感じられましたし、そもそもアニメって(娯楽コンテンツとしても・芸術としても)やっぱしちょっと「ユニーク」だな(⇒少なくとも、実写的な映画とはだいぶん異なるな)とかってコトも(個人的には)感じ取れた・再認識するコトが出来ましたですね。そして、更にそもそも、私はこーいう唯々「熱い」ハナシってのは完全に大好物!なのでありまして、だから結構随所でボロ泣きしながら観てしまってました。ヒジョーにシンプルに面白い作品だったと思います(⇒週末の映画としては大成功!)。オススメ。
[DVD(邦画)] 8点(2023-06-25 18:46:56)
128.  エイリアンVSジョーズ 《ネタバレ》 
まず、そーいう内容じゃない or てかそもそも全然内容が無い…て映画にソレっぽいタイトルだけ付けたって作品ではなくて、明確に(UFOに乗ってやって来た)エイリアンと、そしてサメの対立構造が主題となっている映画ではあるのです。かつ、更にソコに各々全く別の思惑を抱いた人間×2グループが絡んでゆく…という意味では、このジャンルの作品としては(その時点で)だいぶん中身が有る方のヤツだと思いますし、なのでストーリーを追って最後まで観てゆくコトが可能…というレベルの作品でもあるのですよね。  しかし、正にC級!という感じで(いつもの通り)諸々の要素は激烈にチープ&稚拙なので、話を追ってはゆけるモノの、やはり面白く観れるという域には到底達しては居ないのですよね。特に2点、今作についてはまず俳優の演技が比較的にも極度に低レベルだったと思われてまして、その観点からも個々のシーンで何が意図されているのか=どーいうシーンなのかが終始かなり伝わり辛いのです。もう一点、肝心のエイリアンに関しても同様に、台詞も(ほぼ)無い+身振り・手振りや説明的・ヒント的描写も(当然)無い+そして種々のギミックもごくテキトーなつくり、なので尚更にその辺の意図・意味とゆーのが全く伝わって来ないのですよ。でも、逆にある種、その辺がもう少しだけでもマシになってれば全体のクオリティもまだまだ全然向上してただろうなあ…という感じでもあるのですよね。。結論、そんなトコロを踏まえても、このレベルのサメ映画としては個人的にはかなりマシな方の代物かな、と思いました(⇒多少「発展形」とゆーのを垣間見るコトは可能…てなモンで)。オマケで1点アップ。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-14 22:14:42)(良:1票)
129.  テリファー 終わらない惨劇 《ネタバレ》 
まずは当然、なんで138分もあるんじゃ?とは思うのですが、観た結果としてはシンプルに、スプラッタにせよ話の中身にせよ(⇒ソレらもまたシンプルながら)描くべきモノ・描くダケの価値があるモノの「量が多い」というコトだったと思いました。なので、テンポ自体は決して好いとは言えませんがソレが悪過ぎる…というコトはないと思いましたし(⇒この手の陰惨なホラーとしては寧ろ適切な緩さだったかと)全体を通してもそんなにダレた感じはありませんでしたです⇒ごくノンビリ眺めてって頂ければ。  しかし、内容としては(前作同様)ま~た非常にコテコテ・かつ「古典的」なスプラッタではあったのでして、まずはソレを2時間超も観せつける「意味」が本当にあるのか?とは(多少は)思ってしまいますよね。今作もひと目観て分かる通りにR-18ですし、私は別に好いのですケド+ワリとそーいう変態しか観に来ない(ハズの)映画なのかも知れませんケド、その意味でも正直どーなのかな?とは。でも、個人的にはかなり楽しめましたケドね⇒シンプルに私この質感大好物なのですよね(特にCGに頼らないスプラッタである点が)。昨今=ここ数年、スプラッタ・グロに関しては世界的にも過激さのレベルがベースのトコロでまた少し上がったという感覚もあるトコロですし、今作も(重ねて諸々とごくシンプル・オーソドックス=目新しいというモノはソコまでない…という感じながらも)キャラの出来やスプラッタのクオリティ自体はフツーに相当に高かったと思います⇒お友達2人の惨殺シーンなんかは中々キレてましたよね(アレ?設定上のティーンエイジャーってこんなにズタズタに嬲り殺して好かったんだっけ?と)。結論、お好きな方は是非映画館でどーぞ。
[映画館(字幕)] 6点(2023-06-12 22:35:42)
130.  波紋 《ネタバレ》 
好きな映画ですね。ネガティブな様でそーでもない…とゆーか、結局、ナニかにのめり込むその「ナニか」って唯々「個人の嗜好」でしかないから、そののめり込みが妥当なのか=諸々の費やし方が正しいのか、なんてその人にしか分からない=判断付かないのでしょーね、と。種々の側面にごくタイムリーな要素を含む映画で、だから冒頭から居心地自体はかなり悪く在り続けるのですが、その辺には終始けっこう共感しながら観てゆけましたです。ただ、一つダケ言っておきたいのは、その「のめり込まざるを得ない人々」がナニにドレだけのめり込むかはある種の自由・自己責任なのかも知れませんが、一方でそーいう人々を喰い物にせんとする悪意ある個人・組織とゆーのは(その「需要」の如何に関わらず)唯その「悪意」故に滅ぶべきだと信じては居ますケドね。  ソレに比べれば、やはり自分ではない他人=家族・友人・あるいは社会的弱者とか、との関係性の中に生き甲斐を見出す、という方が好さそうだ・健全だという様にも見えるのですが、コレとてある種の「依存」であるコトには変わりはないのかも知れませんし、また他人てのは(例え家族であっても)どーしたって時には裏切りますからね⇒否、裏切るとゆーよりは少なくとも自分の意のままにはならないし、何なら彼らが何を考えているのかも究極的には共有できませんからね(そのコト自体は、今作でも実に痛烈に描かれていると思いました)。でも、最初に述べたとおり、特に中盤以降はごく非常にネガティブなのかポジティブなのかが判然としない(モヤモヤした)空気感で進行しつつも、最後まで観終わると(やっぱり)ごくポジティブな方の映画だったな…と思えたのです=そーいう諸々と「侭ならない」人間の有様を肯定している映画だな…と。筒井真理子さん、全編通しても素晴らしかったと思いましたが、ラストのフラメンコは(私の中では)彼女のベストアクトだったと思います。脱帽。
[映画館(邦画)] 8点(2023-06-09 15:43:47)
131.  さかなのこ 《ネタバレ》 
正直、さかなクンという方に対する個人的な印象は頗る高いのでして(何なら全ての中でイチバン高いかも)今作は素直なその人の伝記映画だし、そして主役ののんちゃんもまた諸々と実にハマってたと思うのですね。だから、まずはテーマと+そのメインの表現プランに関して言うなら全く完全に共感できまくる、といって過言ではないのです。  ただ、描き出しているモノ(⇒今作に於けるソレとゆーのは、も~映画とか物語とかでもない或る一つの「事実」だと思いますが)については前述どおり高度に共感できるとしても、ソレがそのまま映画としての出来に対する評価に為るワケではねーのでして、一つ明確に、そのさかなクンのキャリアにおける「困難」を描く中盤のシークエンス(30分強くらい?)が、ちょっと個人的にまた嫌すぎた…のですよね。監督作は最近のヤツは結構観てて⇒だからどーいう監督か…とゆーのは知っては居たのですが、その意味ではシンプルに「肌が合わない」というコトかと思います(例えば『おらおらでひとりいぐも』とかも全体としては今作同様、テーマに関しては思いっ切り共感できるのですケド、途中の実際のシークエンスの方はちょっと苦痛すぎて…という感じで)。ゆーてでも、コミカルな・快適なシーンは全然大好きなのですよね~⇒んで辛いシーンもごく同じ感じでまったりと真綿で首を絞めてくるモンですから……個人的には、ソコはちょっと悩ましいトコロに感じられてますね。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-06-07 16:33:43)
132.  ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 《ネタバレ》 
観終わって一番に感じるのは「世の中カネさえ積めばナンでも出来る!」てコトだとゆーか、後で調べたら製作費3.4億$!てなモンでモ~全編クルマとアクションとスターの顔見世!のみで構成されているという映画でしたすね。別に、シリーズ通して(特に最近は)ごく「ストーリー?ナニそれ?」という感じだった…とは言え、今作ではソレは更に際立ってました。が重ねて、兎にも角にも見せ場とアクションを詰め込めるダケ詰め込みさえすれば娯楽作としては完全に成立するのだ!とゆーコトを(逆に悔しいホドに)見せつけられてもーた…という感じすね(正直、今般の『マリオ』よりも更にナニも考えていない映画…かと)。ただ少なくとも、確実にチケット代の元くらいは十分に取れると思いますので、コレは映画館で是非。  オーラスがまた実に爽快!+爆笑!(←またとにかく、何処も彼処もソレを「車でやる」必要が無い…というコトに対して)だったのでソコで一点足したのですが、全体としてもう一点は加えられなかった…とゆーコトの理由としては、今作のラスボス・モモアさんについて、個人的には流石に少し「スベってる」と思っちゃったコトですね(悪趣味すぎる)。結局このシリーズって「輩」の映画なのであって、だから敵役は最近は(逆に)総じて小綺麗・スタイリッシュなヤツが多かった様な気もしてますが、ソコから方向性を少し弄ってのコレってのは、私は少なくとも好みではありませんでしたかね(こんなんならモ~、モモアさんじゃなくてジャック・ブラックにでも演らせたら好かったのに…な~んて)。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-20 00:19:11)
133.  TAR/ター 《ネタバレ》 
個々のシーン・個々の演技の質は、言われてるとおりにごく上質な作品だと思います。ただ、コレも前評判どおりにサスペンスだと見做すならば、私が思うにコレってたぶん肝心の主役が出てこない!(ケド勝手に解決する!)て『刑事コロンボ』でしかなくって、だから別にその面での面白みがあったって作品ではねーかな…と。んでそもそも、こ~んな悪人がタダ出てきてタダ自滅してゆくダケの話だって意味でも、少なくとも私としては内容的にも(また)別に好きなヤツでは決してなかったかな…とね。  それ以上に、ナニか終始しっくり来なかったとゆーか期待外れだったとゆーか、途中からずーっとモヤモヤしながら観てた…つーのが、コレってマジで唯々「ケイト・ブランシェットがコレを演ってるから」てダケの映画だな、と。正直こんなん、昨今はもう新型の映画的ステレオタイプの一種だとゆーか、卓越した芸術家=成功者で・んで相応に果断でパーソナリティも強固・またある面では同様に冷酷で欠落してて・かつ当然の如くに同性愛者で・加えて所謂「色を好む英雄」かの様に振舞って⇒でも一方で何よりも「女性=男性ではない」と……私なんかが少し考えてしまうのは、例えばコレを(性別を度外視すりゃあ何とな~く同系統かと思える)カンバーバッチとか・ちょっと奢ってジョニー・デップとか・或いはもっと現実に即して脂切った感じの(現時点の)トム・ハンクス、なんかに演らせてたとして、でもそんなんたぶん誰も観に来ないすよね?(つーか誰も引受けもしないでしょ、と)だから結局、ソレってこの役の「性別を貼り替える」ダケで(一転して)成立する様なモンなの?な~んて⇒コレ、単に私は馬鹿の一つ覚えの様に、映画に描くべき「人間性」てのは、また当然に「普遍的」なモノで在れば在るホド好い…という固定観念に縛られてるってダケなのでしょーケドも。  ラストも、コレもな~んかよー分からんかったすよね…まあ、チラッと名前の出てきたデュトワなんかも日本では今だにフツーに=何事も無かったかの様に振ってたりもするし、だから別に文句がある…なんてコトでは(決して)ねーのですケドも。。
[映画館(字幕)] 6点(2023-05-14 04:15:49)(良:1票)
134.  イニシェリン島の精霊 《ネタバレ》 
まあ確かに、お話の内容的にはサッパリ訳の分らない映画…ではありましたかね。実は、時代も場所も明確なのだし(⇒前提情報無し・劇中描写ダケ、でもある程度は察せるレベル)その意味では寓意・メタファーの類を読み取るべきお話にも(大いに)見えてはいるのですケド、正直(少なくとも)私には全然伝わりませんでしたですかね⇒でも、コレは慢心に聞こえたら大変申し訳ありませんが、そもそも伝わる様につくられた作品ではねーかな…とも(個人的には)思いましたケドね。  で鑑賞後に調べてみると、いちおう各所ではコメディの部類(具体的にはブラック・コメディとかトラジコメディとかって表現)という扱いなんすよね。んでんで、そのコトについては(コレも個人的には)ごくワリとしっくり来たとゆーか、むしろ私としては(結果的には)当然の様にコメディだと見做すしかない…という様にも思ったのですよ。結局、いちばん根本のトコロでとにかく「理由が全く分らない」から⇒納得とか共感とか感情移入とかが出来ないから、だからモ~「突っ込む」しかねーのですよね⇒そーすると、なんか「お笑い」になってっちゃう…という個人的感覚がありましてですね。か、もう一つ考えられるのはただ「ドン引く」方かな…とも⇒そーすると今度はむしろ「ホラー」になってゆくコトが可能…なのかとは思うのですケド、今作に関しては(ギリ)ソッチの方ではなかった様に(コレも個人的には)見えていたのでしてね。  結局、その「コメディ」としての(純粋にジャンル的な)出来に関して二つ、こ~んな貫禄の有るマジメそーな人達が、またこ~んな上質につくり込まれた映画空間に於いて、またココまで意味不明&奇天烈なコトをやっちまうのか…という「ボケ質」のユニークさ+ハイ・ソサエティ振りがシンプルにコメディ的にかなり面白かったというコト、ともう一つ、中盤までのその感じから「あ、コレ多分フツーにコメディだな…」と思った矢先にごくごく凄惨な展開が唐突に炸裂して⇒がソレでも今作、頑なに「まだイケるだろ⁉」てな如くにコメディの範疇に踏み留まろうとし続ける、その「チキンレース」振りが(またシンプルに)面白かった+ソコには最早、ごく上質+希少な「不条理の可笑しみ」すらも感じ取れたコト、この二つを含めて下記の評価となって居ります。私からは重ねて、ナニも考えずにコメディとして観てしまえば好さそう…とダケお伝えしておきたく。。(⇒ソレはつまり、安易に理解や共感を引き出そうとせずに、どっちかとゆーと「突き放して」観た方が好いかも…とゆーコトで。。)
[映画館(字幕)] 8点(2023-05-08 02:24:07)
135.  エンパイア・オブ・ライト 《ネタバレ》 
舞台は80年代初頭のイギリス、オリヴィア・コールマン演じる主人公ヒラリーは、勤め先の映画館「エンパイア劇場」で黒人青年スティーヴンと出会って…みたいな建付けなので、最初は如何にもチョイ流行?風の「ダイバーシティ」なロマンスもの…カモ?な~んて見えてましたっすね。しかし、最後まで観ていくと必ずしもそーいうお話 or そーいう「ダケ」のお話では全くなかったのでして、もっと全然に複雑・多面的な内容を擁するドラマだったのです。で、その部分に係る脚本のごく繊細なつくりとゆーのが、率直にビックリするホド「巧かったな…」とモ~感動迄してしまいました。ナニを描こうとして居るのか、とゆーか、ナニを「幾つまで」かつ「どーいう質感・組立てで」描こうとして居るのかを、実に巧く(最後まで)悟らせなかったとゆーか・逸らかされ続けたとゆーか、でそのママ遂に辿り着いた結論…てのも「ピーター・セラーズに聞いて!」みたいなコトだったのですからね。観てるコッチとて(あくまで私は)かな~り気持ちが好かったですし、だから撮ってる監督だって(また)チョ~気持ち好かったでしょーね、と。  その、多面的で複雑なお話に対しては、この主役のオリヴィア・コールマンの演技力ってのは(コレもチョ~)ぴったしカン・カン!でしたですね(死語)。『女王陛下のお気に入り』は(私も確かに)衝撃的でしたが、ソレ以降はオスカー候補にもほぼ常連…てなモンですし、正にいま、脂が乗り切って居る…という感じっすよね(色々な意味で)。
[映画館(字幕)] 8点(2023-05-08 02:15:58)(良:1票)
136.  ピクシー 復讐の女神 《ネタバレ》 
オリヴィア・クックさんて、前々から(地味に)チョ~可愛いよな…と思ってるのですが、ゆーてあんまし映画で見かけるってコト自体が(残念ながら)少ないのです。今作は、最近よくある女性ものアクション…ぽくて+んで彼女が中で思いっ切り目立ってる感じでもあったのでワタシ飛び付いてもーた!というヤツです。なのですが……どー見てもシンプルなアクション・スリラーなのに、観てくってーと(一言でゆーなら)どーもロード・ムービー仕立てのクライム「ブラック」コメディみたいな、どっちかちゅーたら「オツな=シンプルって感じじゃあない」方のヤツだったのですよね……(オリヴィアちゃんが目立ってればソレで好かったのに、まずはソコにごくどーでも好い男子ふたりが終始くっついて来てる、という……)  とにかく、その辺の事情を認識・把握して「観方を転換」するのに(現実的に)結構時間を取られてしまったのと、加えてお話自体も(特にその主役のオリヴィアちゃんについて)背景事情や企ての真相を当初からは説明せず終盤に向かうに連れてその辺を詳らかにしてゆく…という構成でもあって、だから結局(ナニを一番に言いたいのかとゆーと)兎にも角にも序盤~中盤が全然(全っ然)面白くなかった…というコトなのですよね。。(⇒だからこの評価なのですよね。。)でも、ソレらが諸々と「解決」していったごくごく最終盤の辺りについては、結果的にはそこそこ面白く観れたかな…とも思います。あと何より、根本的な目的であるオリヴィアさん自体は、コレは全っ然悪くなかったとも思うのですよね(演技、悪くなかったですよ)。結論、前提を置いて観れば悪くはねーかな、と(⇒もし観るなら、そのよーに観て貰ったら好いかな、と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-05-07 11:35:26)
137.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 
率直に、思ってたのとはだいぶ違う映画だったとゆーか、観る前は何となく、ある種の「社会派的な」+「具体的で個別的な」内容を描いた作品、を予想してたのです。がギッチョン!何つーかドコか確実に「寓話的」な方で、そして実にごく「普遍的」な方でもあるお話…だと思ったのですよね(個人的には正直、相当に高度に共感できてしまいましたね)。  まあゆーて、私も普段やってる仕事の「本質」ってのは、正に「ストレスに耐えるコト」であって、でその「ストレス」ってのも結局は大体が「自分の目的を叶える為に⇔自分が『悪人』と化すのを如何に耐え忍ぶか…というコト」だと思ってますからね(⇒まァ私自身は幸いにも、悪人…とまでは言わなくとも人に「嫌われる」よーなヤツ、というレベルで済んでは居るのですケド)。だから今作で描かれるズバリそのモノ、とゆーのも、私にはソレこそ「物質的な安寧を得る為に⇔精神的に地獄に堕ちるコト」乃至は「高潔な精神世界を揺蕩う為に⇔悲惨な現実の中でのたうち回るコト」というトコロの”トレードオフ”だと見えていたのですね(⇒その二つが、この世界では中々「両立」してゆけない…というコトにこそ、今回私はイチバン共感したのだと)。  じゃあ何故、ソレが両立できないのかと言えば、端的には物質的=経済的=カネ、というコトだから…なのかと思います(⇒ぶっちゃけ、この世が「資本主義」だから=所謂「善なる人間性」と「社会のメインの目指すモノ」が異なるからだ、と言っちゃって好いかと)。そーすると例えば、社会の仕組みを「『善人』で在れば⇔『満足』いく生活が出来る」とかに”無理やりにでも”変えてしまえば、意外とウマくいったりしないのかな?と思うのは、ソレも(ある種また)当然かもな、と。でも、いちおう大人に(=大人と言われるトシに)為ってみると、ソレって多分ウマくはいかないだろーな…とだって(またまた)思うのですし、ソレは何故かって、そのクリティカルな理由はおそらく、その「善人」とは?も或いは「満足」とは?も、どーしたって結局「定義できない」=「万人が納得する答えが見出せない」からだろーな…と。極論、善人なんかでなくても(=悪人に為っても)モ~全然イイ!から「他人より好い」生活をさせろ!=「他人を見下せる理由」を寄越せコンチクショー!という輩が、この世界から根絶されるコトなんて決してない…とも思いますし。あと、結局、カネほど「客観的な物差し」って、他に世の中に存在してない…てコトなんだろーな、とも思います。結論、やはり世の中とゆーのは「徹底的に+構造的に」ごく世知辛いモノだと思いますよね。  だからまた、当然の如く、今作でもラストにそのコトへの「答え」が出てる・出せてる、なんてコトは全くなかったと(チャンと)思いましたよ。なのでまたまた、だからまァ確かに「投げっ放しな・不親切な」映画だよな~とも思ったりもするのです(が、でもゆーて、もしそーじゃない…テンなら逆にちょっと「怖く」ねーですか?とだって、ね=何故ならソレって多分モ~「宗教」だから、とね)。でも、でもでも、そのラストで横浜流星が如何にも「テーマ的な空気」を醸しつつも吐き捨ててゆく「こんな村、なくなってしまえば好い…」という台詞は、しかしコレは何故かミョ~に、私自身には「突き刺さった=貫かれた」という感覚があるのですね。ソレは、実に逆説的な意味で「ソレって多分『村』じゃないんだよ…」というトコロとして、実に際立つよーに感じられたのだろう…な~んて(ちょっと、かなり不思議な感覚でしたですね)。  で、最終の結論は、色々な意味で確かに「ネガティブな=ネガティブな方に(結果的には)突き進んでいく」映画だ、とは思われていて、だから本質的には+個人的には本来絶対に好みではない「ハズ」の作品だ、とも思うのですよね(⇒ソレは私の「ポリシー」として、ですね)。でも、しかし、中々どーして、何故か実に面白く観れてしまったのが本当に正直なトコロ、なのです(⇒自分でも、コレは相当に意外です)。単純に、映画自体の性質は、総じて諸々と(比較的)分り易い・シンプルな・典型的な方、のヤツかな…とも思いました、がでも、ソコを無駄に洒落込む…となると、コレも無駄に(=必要以上に)分かり難くもなるかもな…とも思うのですよね(⇒だからコレも、結局はごく「適切な」コトだったのではねーかな、という感覚の方が強くてですね)。重ね重ね、最終の結論は、シンプルなコトとしてオススメ出来るか・出来ないか、で言えば、個人的には確実に前者ではある作品なのですよね。観て損は無いかな…と。
[映画館(邦画)] 7点(2023-05-07 10:57:02)
138.  ガンパウダー・ミルクシェイク 《ネタバレ》 
諸々と、中々「オツな」と言いますか、レナ・ヘディ+アンジェラ・バセット+ミシェル・ヨー+カーラ・グギノ、んで主役がカレン・ギラン…ですからね。その彼女らの歳の頃合いも中々オツな…とゆーか、カレン・ギランも(実は)そんなに若いワケでもなくて他は紛うコト無き美熟女…ですし(⇒その上に味方には幼女すらも混ざって来るのですケド)。ただ、暗殺者ものとしては(前半は独り目立ちな)カレン・ギランはまずかなりオーソドックスにイイ感じだったとゆーか、その「無感情な」感じがかなりハマってたと思いますかね(あと見事にスポーティなスタイルも好かったですよね)。とは言え重ねて、だいぶ風変わりなとゆーか、非現実チック・漫画チックなとゆーか、ごく面白い雰囲気が全体に行き渡っていましたですね。アクション自体もワリとユニークなモノ(武器の種類、状況設定、等)が多かった気もします。そもそも今作ってアメリカ映画なのですか?(スタジオカナル製作だからフランス映画…なのか?⇒私にはどっちにも見えませんでしたケド)  でも、総じてその外見的な部分がかなりユニークだな!とは思うモノの、まずお話の内容自体は(流行りの女性ものアクションであるコトを加味しても)相当に薄くて在り来りだとは思います。あと、ソレ自体も「オツな」コトだとは思いますが、アクションとしては(ある意味)ローテンポ指向に振り切っているとゆーか、全編実にまったりはしているのですよね⇒前半は多少フツーのアクションぽいアクションシーンも在りますケド。私の個人的な好みを言わせて貰えるならば、今作の後半のこの感じよりはもう少し「緩急」の効いた感じの方が好きではあります(殊、シンプルなアクションであるならば)。色々と思い悩んだ末のこの評点で。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-04 09:31:00)
139.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
一つ言えるのは、これホド迄に「何をやるべきか」とゆーのが明確で、かつソレをやっておけば(ソレをやっておいたダケで)また絶対に大成功=大儲けできる、という映画なんて他に無いですゼ!ってコトなのですね。で実際、本作ではその「やるべきコト」をかなりの精度でチャンとやれて(取り込めて)いて、だからフツーに大成功・大絶賛(・超絶興収)ってのが実現できてしまってる…のだと。その意味では、ある意味実に「無難でつまらない」映画だな~とも思いますよね(否、映画自体が無難でつまらない、とゆーコトでは微塵もねーのですよ)。  再度、映像・アクションはフツーにハイ・クオリティの範疇だと思いますし、キャラ・世界観なんかも(根本的には)説明不要なモノばっか…なのでまずは非常に分り易い・入って来易いし+テンポも好くなるダケ好くなってるし、かつそーいう設定的なモノの映画(=ストーリー)への落し込みもごく手堅く進めて「変な失敗(=勇み足的なモノ)」なんて無かったし、ただ一方で(部分的には)少し「遊んでみた」という程度のアレンジも有るには有った(=工夫が全く無くはなかった)し、んで結論、その意味でもごく無難に大成功してた作品だな、と思います。特にファミリー・子ども向けには超・超・超・超…手堅い作品だと思うので、連休のお楽しみにはピッタリかと(是非々々)。  しかし、一応、その中に突き抜けて好かった点(≒予想以上or予想外に好かったモノ)とゆーのは、在ったか無かったかで言えば無かった「寄り」かな…てのと、あと少しダケ(備忘的に)言っておきたいコトがまた在りましたので、ソコも含めるとこの評価かな…という感じすね。以下、その指摘は箇条書きにしておきます。  ・映像は十分にハイ・クオリティだと思いますが、ソレでも例えば年イチとか、或いは何らか「エポック・メイキング」というレベルでは(少なくとも)なかったかな…と思います。特に、IMAX3Dで観たのですが、正直3Dとしての出来は(比較的にも)平凡だったかな…とゆーのは、ワリと明確な感覚としてありましたです。 ・ピーチ姫役のアニヤ・テイラー=ジョイ嬢は、今作でもその仕事の出来自体はまた素晴らしかったと思うのです。がコレは(このキャラ自体は)もうピーチ姫ではなくって、唯々アニヤさん本人!だよな…と思っちゃったのがまた×2確かで、ソコについては個人的には少~しダケ「違和感(=ツッコミどころ)」にもなり得る程度のアレンジだったかな…と。 ・あとは…まァ言わずもがな、話の中身はも~「コレしかない」というまんまマリオな話っすね。期待以下でもなく、以上でもなく…とゆーか。
[3D(字幕)] 7点(2023-04-30 21:19:24)(良:1票)
140.  耳をすませば(2022) 《ネタバレ》 
かなり評判が宜しくない様なのですが、個人的には別にそんなに悪くはなかったかな、と思います(まァ、好くもねーケド)。ただ、鑑賞後にそこら辺の「批判」の内容を確認する分には、ソレはソレでワリと「尤もな」コトではあるかな、とも思いましたですね。私の理解としては、とにかく今作の最大のコンセプトは唯々あの名作の「続編」というコト(あの二人の「その後」を描いちゃうよ!というコト)に尽きるのでして、それ以上の価値(=お話の内容)とゆーのは率直に然程のモノは無かったと思いましたし、また結局のトコロは成る様にしか成っていかないお話でもありましたし、そもそも種々の側面においてほぼほぼ前作と「同じ」お話だった、とすら思いました(主人公二人にしても、キャラクターの根幹部分とゆーのは全く変わっていない≒そんなに成長もしていない…?的な)。まあ重ねて、ソレはソレ自体が「狙い」だったのだ、とも思うのですよね。だから(コレもそもそも)そーいう根幹の部分がピンと来ないという人だと、どーしたって面白くは観れないのかな…とも思いますかね(で結局、そーいう人が結構多かったのかな、と)。  んで、そーいうのはそーいうのとして受け入れられる私としても、2点ダケは多少しっくり来なかった…とゆーのが、まずは主役の二人 or 彼女らを演じる俳優さんの「年齢」ですかね。いちおう、前作で約束した「十年」とゆーのがあるので、今作の二人も20代中盤…なのだと思うのですが、ソレを演じる清野菜名さんは26,7歳、松坂桃李さんは34,5歳で、だから実際にもちょっと年上に見えるのですね。特に、松坂桃李さんはより明確に年上に=必要以上に落ち着いた「大人」に見える、とゆーコトで、ソコは私としても(少しダケ)違和感としては感じられました。  もう一つは、何と言っても『カントリーロード』ですよね。後の監督インタビューを読むに、コレは演出上の意図だった…とのコトらしいのです。確かに、歌詞の内容としては『翼をください』の方が話には合っている、てのはまあまあ合点もゆくコトですし、シンプルに曲としても『翼をください』だって全然悪くはない(なかった)とも思います。しかし、前述どおり「あの名作の続編」とゆーのが第一な&高度なコンセプトだったら、そんな小手先の「小細工」を弄するよりは、素直に『カントリーロード』を流しとけば好かったジャン!とだって(確実に)そう思ってしまうのですね(だから、何となく「大人の事情」の方を勘ぐってしまう…てのがまた本音なのでありまして)。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-30 20:42:35)
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