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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1421.  ルパン三世(1978) 《ネタバレ》 
「ルパン三世」劇場版第1作。もうテレビ放送では何度か見ている映画だが、初めてDVDでノーカット版を見た。この時期に放送されていた第2シリーズを再放送で見ているのだが、それと比べるとキャラクターデザインが違っていたり、コメディ要素の多いテレビシリーズに対してそういう部分を損なうことなくハードボイルドでシリアスな作風に仕上げてあるなど第2シリーズと差別化を図っていることがよく分かる。とくに破壊されたアジトでのルパン、次元、五右衛門の三人のやりとりや、不二子をマモーにさらわれたあと単身でマモーのところに向かおうとするルパンを次元が止めようとするシーンは明らかに大人の観客を意識したつくりになっていて印象的だし、ルパンたちのセリフもカッコよく、ルパンの映画の中ではいちばん大人向けな感じがする。マモーの恐ろしさもテレビ放送版よりも感じられ、ルパンたち三人が砂漠をさまようシーンや、試験管ベビーのシーン、マモーがルパンに幻覚を見せるシーンといったテレビ放送版でカットされたシーンでよく見ることができる。クローン技術を使って生き続けるマモーの不気味なインパクトはもう何回も見ているにも関わらずすごいし、ラストの巨大な脳が宇宙空間で爆発するシーンが無音というのもリアリティがある。「ルパン三世」としての面白さだけでなくSF映画としての面白さもあり、その二つがうまくバランスがとれている傑作だとあらためて感じた。「カリオストロの城」も好きなのだが、「ルパン三世」という枠内で考えると個人的には本作のほうが好きかもしれない。(2015年1月25日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2005-03-18 23:31:27)(良:1票)
1422.  スターシップ・トゥルーパーズ
最初はSF青春映画かと思ったら見始めて40分過ぎた頃から突然戦争映画に。あとはもうただただグロいシーンのオンパレード。でも久しぶりにこういうバカな映画を見ると気分がいい。(拒否反応示す人がいるのも分からなくはないが。)良識疑われるかも知れないけど満点を。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-03-18 17:05:00)(良:1票)
1423.  ゴジラ対ヘドラ
主題歌が一度聴いたら絶対に忘れられないほどインパクトがあり、内容もゴジラ映画にしては過激で面白かった。でもあの子役(確か「どですかでん」で乞食の少年をやってた子だよね。)の演技が鼻について困ったので点数は半分にしておく。
[ビデオ(邦画)] 5点(2005-03-17 18:29:06)
1424.  異人たちとの夏 《ネタバレ》 
大林宣彦監督のファンタジー映画と言えば尾道三部作など若者を主役にした作品を思い浮かべがちだが、本作では40歳の脚本家を主人公に彼が体験するひと夏の不思議な出来事を描いていて、尾道三部作などとは一味違った雰囲気ではあるが、同時にそれとは違った魅力もあり、いかにも大林監督らしいメルヘンチックな大人のファンタジーになっていて、20年ぶりに見たが、やはり良い映画だと思った。主人公の原田(風間杜夫)が出会う死んだはずの両親(秋吉久美子、片岡鶴太郎)が幽霊であることを最初から明示しているのはやがて別れが来るということも示していてその時点で切なさがあるし、初めて見たころはあまり感じなかったが、今見ると現在主人公と同じ40歳である自分があと両親と過ごせるのはどれくらいだろうとか、亡くなったあとにこの映画を見たらどう感じるだろうかということをつい考えてしまう。原田が両親と会っているシーンはどこかノスタルジックな雰囲気で描かれているのも良く、父親と野球をするシーンや、母親の作ったアイスのくだりなど、そういう両親とのやりとりが見ていて微笑ましく、思わず顔がほころんでくる。しかし、それだけにやはりすき焼き屋での別れのシーンは分かっていても泣けてくる。消えゆく両親が息子にかける言葉にも泣かされるが、両親が消えてしまった後の「ちっとも食べなかったじゃないか」という息子の呟きがなんとも切ない。両親役の秋吉久美子と片岡鶴太郎の演技が素晴らしく、本作はまさにこの二人あっての映画だろう。平行して描かれる原田と桂(名取裕子)のエピソード。とくにクライマックスの桂が正体を現すシーンはさっきまでの雰囲気とガラリと変わってしまうこともあり、初めて見た時は違和感が激しかったのだが、今見るとそうでもなく、桂は両親とは対照的に呪縛霊のような描かれ方をしているが、頻繁に両親に会いに行く原田を見守るような存在として描かれていたのではと考えると、このクライマックスの桂の見せ方のハデさもあまり気にならなくなり、(やり過ぎ感はやっぱり感じてしまうけど。)意図としては見せ方の違いはあれど両親と同じような感じを狙っているのではと感じるようになった。そう考えると賛否両論ありそうなこのクライマックスも悪くなかったかもしれない。ちなみに原田と桂が話しながらテレビで見ている映画は木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」。本作の脚色は市川森一だが、原作は木下組出身の山田太一なので、(未読なので原作に「カルメン故郷に帰る」が出てくるかは分からないのだが。)思わずオマージュだと感じてしまった。(2022年7月18日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2005-03-16 22:41:40)
1425.  人間の証明 《ネタバレ》 
20年ぶりくらいの再見。その昔にテレビで見た時も正直言ってあまりよくない印象を受けていたが、今見てもやっぱりという感じ。角川映画の2作目で、国内の豪華な俳優陣だけでなく、ニューヨークロケやのちに「復活の日」にも出演するジョージ・ケネディといったハリウッド俳優の起用など力の入った作品になっていて「とにかくすごい映画にしよう」とか「世界的にも売り出したい」という角川春樹の意気込みだけはじゅうぶんに伝わってきて、いかにも角川映画という感じなのだが、どこか空回りしていて滑稽に見えるし、初めて見た時も思ったのだが、ストーリーも「砂の器」のような感じでなんだかなあという気になる。脚本はオファーではなくオーディションで松山善三のものが選ばれたみたいなのだが、その脚本にも粗が目立っていて、本当に吟味してオーディションしたのかという気になるし、松山善三の脚本作品を何本か見た今になっては本当に松山善三が書いたのかと思えてくる。突っ込みどころは満載だが、中でもクライマックスの八杉恭子(岡田茉莉子)のスピーチのシーンは感動させようとしているのが見え見えなのだが、突っ込みどころだらけでリアリティが微塵もなく、思わず「なんだこれ」と声を出したあと笑ってしまった。このシーン、松山善三のような脚本家ならもうちょっとなんとか出来たのではと思うし、何より岡田茉莉子の無駄遣いにしか見えない。ラストの麦わら帽子が飛んでいくシーンは幻想的で印象に残ったが、見ていてなぜか「金田一耕助の冒険」のパロディの方を思い出してここでも笑ってしまった。脇をはじめとした豪華なキャストはそれなりに楽しめる映画ではある。ただ、主役の刑事を演じる松田優作は今見てもやっぱりイマイチな感じなのがちょっと残念。ストーリーの鍵となる「帽子」の詩が良く、まあ、それに免じて5点。(2022年1月16日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2005-03-16 19:25:19)
1426.  男はつらいよ フーテンの寅
「家族」を撮影中であった山田洋次に代わって1作目の脚本を山田監督と共同で担当した森崎東が監督したシリーズ3作目。とらやのメンバーの出番が少なく、さくらに至ってはほとんど出てこない。これが少しさびしい気もするが、その分、旅先での寅さんを中心に話が進むので、マドンナとの関係がいつもより細かく描かれている。マドンナがとらやを訪れず、寅さんが旅先から旅に出るのは長いシリーズでもこれだけ。冒頭に樹木希林がチョイ役で出演している。
[地上波(邦画)] 7点(2005-03-15 11:46:25)
1427.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 
山田洋次監督の「運が良けりゃ」以来の時代劇で、この後の「隠し剣 鬼の爪」、「武士の一分」に続く藤沢周平原作三部作の一作目となる。以前にも何度か見ているが、久しぶりに改めて再見。冒頭からリアリズムを感じさせる映像で引き込まれるし、前半で描かれる主人公一家の慎ましい暮らしぶりも実際こうだったのではと感じさせるものがあり、ほぼ初めて手掛けた本格的な時代劇としては完成度も高く良く出来た映画だと思うし、清兵衛(真田広之)が朋江(宮沢りえ)に抱く秘めた想いや葛藤といったものもよく描かれているところは山田監督らしさも感じられるが、山田監督が慣れないジャンルに緊張したのか、余裕がない感じもして、純粋に山田監督の映画として見てしまうと違和感というか、異色作に感じてしまうのも事実。(初めて見た当時はテレビで連続放送していた「男はつらいよ」シリーズをずっと見ていた頃で、何か分からない違和感を感じていたが、それが何なのか今回ようやく分かったような気がする。)また、主演の真田広之と宮沢りえは好演していて素晴らしいと思うものの、山田監督の映画の主演が真田広之というのに何か違和感を感じてしまう。(この点は初めて見たときにそのひとつ前に見た山田作品が「男はつらいよ 幸福の青い鳥」で、マドンナ役だった志穂美悦子に少し似合わなさを感じていたので、山田監督の映画にJAC出身俳優は似合わないと自分が感じてるだけかもしれないが。ちなみに宮沢りえに関してはそういう違和感は全く感じなかった。)これが俳優デビューという田中泯の存在感は初めて見た時も印象に残ったが、今見ても少ない出番ながらやはりクライマックスの清兵衛との対峙シーンの異様な存在感が印象に残る。ただ、やはり、ラストの清兵衛が帰ってきてからあとのくだりは次女のナレーションに無理やりまとめた感があり、居心地の悪さを感じてしまった。(善右衛門を打ち取りに行く直前の清兵衛と朋江の会話の中で出てきた朋江が新しい縁談を受けたという話は何だったんだろう?)とくに年老いた次女(岸恵子)が姿を見せるエピローグ部分は語り過ぎで完全に不要だった気がする。エンドロールのバックに流れる主題歌が井上陽水というのも時代劇には不釣り合い。(曲自体は良いんだけど。)さっきも書いたが、このあたりにも山田監督の緊張と余裕の無さのようなものが感じられる。(このあたりは後の2本では改善されている。)さて、評価であるが、山田監督の映画としてはさっきも書いたように異色作に感じるものの、時代劇映画としては完成度が高く、ドラマとしても見ごたえのあるものになっているので悩ましい。でも、嫌いな映画というわけでもないので後者をとって8点。名作と言われている映画だが、ひょっとしたら山田監督の映画を見慣れていない人のほうが純粋に楽しめる映画かもしれない。(2021年8月14日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2005-03-14 23:23:06)
1428.  ピノキオ(1940)
ものすごく久しぶりに見たのだが、人間がロバになるシーンが怖かった。もちろんこの映画小さい時に何回も見たのだが、自分が当時このシーンを見てどう思ったのかが気になる。でもやっぱり、ディズニーアニメはウォルトがかかわってた頃のほうが成長した今見ても面白い映画が多いような気がする。
[ビデオ(吹替)] 9点(2005-03-14 17:31:13)(良:1票)
1429.  釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇
さすがにここまで来ると三国連太郎はこのまま出続けて大丈夫なのかと心配になってくる。
[地上波(邦画)] 5点(2005-03-13 00:13:56)
1430.  ドラミちゃん アララ♥少年山賊団! 《ネタバレ》 
ドラミちゃん映画シリーズ第2作。原恵一監督の劇場映画としても2作目となる本作だが、ドラえもん関連映画には珍しく戦国時代が舞台になっているあたりは新鮮。40分の中編なのだが、年貢を取り立てる領主と山賊団を結成した少年たちの戦いにドラミちゃんとアララが巻き込まれるという内容もドラミちゃんとアララの存在を除けば普通にテレビ時代劇にありそうな感じで、原監督ののちの「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」のような重厚さはさすがにない(しかし片鱗を感じる部分はある。)ものの、娯楽時代劇として手堅くまとまっていて面白かった。のび太同様にドジで弱虫だったのび平がドラミちゃんから普通のメガネをもらい、自然に勇気を出すのはなんか今なら分かる気がする。クライマックスのスネ丸と領主のピンチを救おうとするのび平たちにドラミちゃんがあえて道具を出さないのが良い。真面目なドラミちゃんらしい部分でもあるが、原監督らしさもここに出ていると思う。(2023年3月2日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2005-03-12 18:49:38)
1431.  座頭市海を渡る 《ネタバレ》 
たけし版にも出演していた大楠道代(当時 安田道代)がヒロインをつとめている。脚本が新藤兼人なせいかいつもより娯楽性がやや薄めな感じだが、池広一夫監督の演出は見せ場をよく心得ていて、ここぞという時に盛り上げてくれる。ただ、やはり座頭市に匹敵する用心棒が登場しないのは寂しい気もする。
[ビデオ(邦画)] 6点(2005-03-12 15:59:38)
1432.  GODZILLA ゴジラ(1998)
ゴジラだと思わなければそれなりに面白い。ところで公開当時、テレビでアメリカのゴジラファンの人たちに日本のゴジラとこのゴジラどっちがいいかインタビューしてて、ほとんどの人が日本のゴジラのほうがいいと答えていた。
[映画館(吹替)] 5点(2005-03-11 23:22:11)(良:1票)
1433.  ゴースト/ニューヨークの幻 《ネタバレ》 
25年ほど前の中2のときに友人の付き合いでビデオで見て以来、テレビでも何度か見ている映画だが、これもかなり久しぶりにDVDで改めて見た。これまではもっとラブストーリー色の強い映画だと思っていたが、久しぶりに見るとそれ以上にサム(パトリック・スウェイジ)の殺される原因となったカール(トニー・ゴールドウィン)の不正をめぐるサスペンス色が思ったより強いことに驚いたし、オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)の存在がコメディリリーフとして利いているのも大きく、監督もコメディ畑の人のせいか、コメディ色も思ったより多かったのがちょっと意外だった。でも、やはり、サムとモリーのラブストーリーという本題の部分もしっかり魅力的に描かれていて、最後にちゃんとそこに着地する脚本がとても練られていて素直に素晴らしいと思うし、このモリーがサムの姿を見ることができてから別れまでのラストシーンは今になって見てもぐっとくるものがある。それに主題歌の「アンチェインド・メロディ」がすごく合っていて、冒頭の二人でろくろを回しながらのラブシーンはこの曲がロマンチックさを一層盛り上げていて、このシーンはやはりこの曲があってこその名シーンだと改めて思う。デミ・ムーアにはモリー役のイメージしかないのだが、やはり今見てもかわいく、役のために自ら切ったというショートも似合っていて最高のはまり役なのは言うまでもないだろう。(モリーだけ見てるとちょっとブルース・ウィリスがうらやましくなったりもしたこともある。)オダ・メイがサムに言われて400万ドルの小切手をシスターに渋々寄付するシーンは、見ていて「天使にラブソングを」がよぎってしまい、また久しぶりに見たくなった。パトリック・スウェイジはもうずいぶん前に本当にゴーストになってしまったわけだが、亡くなったニュースを見てこの映画のことを思わずにはいられなかったことを今でも覚えている。きっと天国に行っていると信じたい。映画に興味を持ってから初めて見た恋愛映画だったこともあって印象に残っている映画だったのだが、今見ると昔よりもこの映画の素敵さや恋愛映画としての魅力も分かり、以前よりも素直に良い映画だと思えた。それに見た後の余韻も心地よく、その余韻がいつまでも残る。(2020年11月8日更新)
[DVD(吹替)] 8点(2005-03-11 22:36:08)(良:1票)
1434.  姿三四郎(1943)
黒澤明の監督デビュー作だが、全盛期の黒澤映画を見慣れていると大分物足りないのでちょっと他人には薦める気は起きない。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2005-03-11 01:17:06)
1435.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
「ルパン三世」に「カリオストロの城」があるように、「うる星やつら」に「ビューティフル・ドリーマー」があるように、テレビアニメの劇場版には時々本来の作風とは全く違った作品が存在する。「クレヨンしんちゃん」にとっては本作がまさにそうで、徹底的に凝った時代考証はこれが本来子供向けのアニメであることを忘れるほど徹底している。合戦シーンはリアルで、とても素晴らしい。それにも増して素晴らしいのが又兵衛と廉姫のラブストーリーだ。高虎との合戦に出かけて行った又兵衛を心配して廉姫が思わず駆け出していくシーンは、彼女の心情が伝わってきて感動的。そして、又兵衛が撃たれるシーンからエンディングまでずっと泣きっ放しだった。こんなことここ何年かではなかったことだ。本当にみんなに見てもらいたいと思う傑作中の傑作である。
[ビデオ(邦画)] 10点(2005-03-11 00:24:56)(良:4票)
1436.  エイリアン4 《ネタバレ》 
シリーズ第4作。本作の公開時には既にそれまでのシリーズを全部見ていたために前作のラストからどうやって同じ主人公で続けるのかと思っていたが、まさかのクローン設定。初めて見た時はそのリプリーのクローン設定のムリヤリ感ばかりが気になってしまい、前作で止めておけばという感想しか出てこなかったのだが、久しぶりにあらためて(3作目まではそれまでも何回か見ていたが、この4作目を見るのは初見以来か。)見ると、確かにリプリーのクローンに疑問やムリヤリ感は残るものの、そこまで悪い映画でもなく、さすがに1作目や2作目には劣るものの、3作目よりは面白かったし、リプリーがクローンという設定上、これまでのように冒頭でリプリーだけが助けられるだったり、エイリアンの存在を周囲が信じないなどといったマンネリ気味だった部分がなくなっているのは良かった。今回はこれまでと比べるとエイリアンに殺される描写がかなり直接的でグロかったり、繭を介さず、妊娠によって増殖できるようになったクイーンから生まれたニューボーンの気色悪さなど、映像的なインパクトはシリーズでも群を抜いていると感じる。今回のリプリーはクローンということもあってこれまでとキャラが違っているのがちょっと戸惑うし、因縁の相手だったエイリアンの「母」という部分もあることから、自らエイリアンのような体質になってしまっているのがシリーズを連続で見ていると悲しいものがあるのも事実で、ちょっと複雑な気持ちになってしまった。それでも自分を母親と慕うニューボーンを宇宙へ放り出すシーンはグッとくるものがあり、直前のニューボーンの悲しげな表情も何とも言えない。地球に降下したリプリーが荒廃した街を見下ろすラストシーンはあえてなんの説明もしていないことでいろいろ想像を掻き立てられる。この部分を描く続編を見て見たかった気もするが、それをやるとひょっとしたら「エイリアン」とは無関係の戦争映画になってしまうのかもしれない。なにはともあれ、4本のシリーズで描かれた350年近くに及ぶリプリーの物語は本当に今回で完結なのだと思う。(2022年6月6日更新)
[DVD(吹替)] 6点(2005-03-10 13:23:47)
1437.  夢(1990)
最後のエピソードの笠智衆とか、最初の方の狐の嫁入りや雛人形の話などはとても印象に残っているが、何しろ見たのが「用心棒」や「椿三十郎」で黒澤映画に興味を持ち始めた頃だったので決して出来の悪い映画だとは思わないもののとても退屈に感じられた。見る順番を間違えたと素直に思ってしまった。ドリフでコントをやっているイメージしかなかったいかりや長介を俳優として初めて見たのがこれだったんだけど、鬼という役柄から雷様を連想してしまい、出演シーンがコントのようにしか見えない。その後、「踊る大捜査線」を再放送で見て、味のあるいい俳優だと思ったんだが。
[地上波(邦画)] 5点(2005-03-10 01:42:29)
1438.  ルパン三世 DEAD OR ALIVE
先ごろ亡くなった原作者のモンキー・パンチが唯一監督としてかかわった劇場版シリーズ第6作。キャラクターデザインが劇画チックで、いつもと違う渋めの雰囲気なのがさすがは原作者が監督という感じだが、ストーリー的にはいつものテレビスペシャルと同じ感じなので、作画の雰囲気と脚本の調子が合っておらず、そこに違和感を感じてしまう。いっそのこと脚本もモンキー・パンチ自身が担当していればと思うのだが。それでも本作では銭形が優秀な刑事として描かれていて、カッコよかったのは印象に残った。ゲストヒロインの声を高山みなみが演じているが、ルパコナを見た後になって本作を見てみると、出てたのねという感じ。本作の公開年に「名探偵コナン」はアニメ始まったことを思い出して、すごい偶然だなと思ってしまった。このころは将来コラボするなんて双方の関係者も誰も思ってなかっただろう。(2019年5月17日更新)
[DVD(邦画)] 4点(2005-03-10 00:39:23)
1439.  帰って来た木枯し紋次郎
テレビシリーズが放送されてた頃には僕はまだ生まれていなかったし、再放送でも見ていないので、これが唯一見た「木枯し紋次郎」なのだが、期待せずに見たからか、面白かった。こうなると、テレビシリーズも見たいが、近所のビデオ屋にこれしか置いていないのが残念。点数はちょっと甘めに。
[ビデオ(邦画)] 7点(2005-03-09 23:31:59)
1440.  兵隊やくざ 《ネタバレ》 
シリーズ第1作。大映の勝新のシリーズものは「座頭市」はほとんど見てるけど、ほかの二つはあまり見てないなあと思い、以前にも一度見たことのある本作を久しぶりに見たのだが、やはり面白かった。インテリの有田上等兵(田村高廣)のいる部隊に勝新演じるヤクザ上がりの大宮が配属されるところから始まっているが、この正反対な二人のバランスのとれたコンビぶりが見ていて楽しいし、また軍隊という地獄のようなところにいながら、決して自分という人間性を失わないこの二人がすごく魅力的に描かれていてカッコよくもある。冒頭の有田上等兵のナレーションなどを聞いていると、軍隊批判というメッセージも少しあるように思うのだが、それよりも娯楽戦争映画としての面白さや痛快さを存分に感じることができる作風になっていて、やはりこの時代の日本映画の力というものを感じずにはいられないし、戦後20年という時代だからこそできた映画とも言える。以前見たときは同じく日本の娯楽戦争映画ということで、「独立愚連隊」を思い出しながら見たおぼえがあるのだが、今になって見直すと冒頭のナレーションにもあるように軍隊を刑務所に見立ていて、見ていて思わず同じくこの年に始まった「網走番外地」の一作目を思い出した。いちばん印象に残ったのはやはり風呂場での喧嘩シーン。ひたすら裸の男たちが殴り合う光景はいかにも熱気ムンムンでものすごく熱いし、殴り合う痛みも画面から伝わってくるような気迫もすごい。大宮が有田に助けられた恩返しにと南方行きの軍用列車から二人で脱出するラストまで痛快なのだが、そこに南方で残された部隊は全員戦死したという有田のナレーションは少し重みを出すために入れられたのかもしれないが、不要だった気がしないでもない。とは言え、以前見たときは続編までは見なかったのだが、今度は続編もちゃんと見てみよう。(2021年5月16日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2005-03-09 22:47:26)
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