1441. セブン
《ネタバレ》 ※2021年7月31日訂正 この作品以降、今作を模倣するような作品が多くなったことと、猟奇殺人ものでありながらある意味で芸術作品にまで昇華させている点で、フィンチャーという監督はやはり只者ではないんだな、と言うことを痛感します。 冒頭から陰鬱に降り続ける雨、暗い室内、人びと、それに対してラストでは一気に空が晴れ、しかし決して「晴れやかなもの」ではない。 殺人描写に関しても、内容はとてもえげつなく、自分も観返すのを少しためらうレベル。しかし実際の描写といいうのはほぼ皆無で、断片的に映るか証拠写真程度。でもそれが返って想像力を掻き立て、被害者の壮絶な最後を想像させてしまうのですごいです。 ミルズとサマセットの対比についても、老練なベテラン刑事と血気盛んな若手の対比が随所に盛り込まれ、結果それがラストに活きているという仕掛け。それなので彼の行為もより「説得力を増す」ものだと思います。 今ではこうした作品も多くなりましたが、やはり時間が経っても異彩を放つ作品です。 [地上波(吹替)] 8点(2003-05-26 16:26:10) |
1442. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
俺は広末涼子と大竹しのぶは嫌いなんですが、この映画は素晴らしく、好きな映画です。、雪国を舞台に、廃線が決まった駅で一人鉄道員として働く主人公。そして、幼くして亡くなった娘が、始めは子供、次は小学生、そして高校生の姿で現れる。その様子を、やさしい旋律と雪国の美しい景色とを織り交ぜて描く・・・その表現の仕方が、この映画にどことなく和やかな雰囲気を与えていると思います。俺は鉄っちゃん(鉄道マニア)ではないので、列車のことは良くわからないんですが、雪景色を背景にして走る鉄道車両は、どことなく偉大で、壮大なものを感じさせてくれます。この作品、志村けんも出てますが、相変わらずの演技でわれわれに笑い(の様なもの)を与えてくれます。これからも頑張ってください。 8点(2003-05-26 16:05:44) |
1443. ドラえもん のび太と雲の王国
なるほど、天上人ね。夢があっていい。しかし、てめぇらの勝手な判断で地上を破壊されてたまるか!っていうか何の権利があるんだよ。と、そこで登場するのが植物星大使ことキーボー。彼は優しいね。この映画見た後にテレビでキーボーのエピソードを見た。このエピソードも、異星人(植物星人ね)が同士を救うとか言って地球の植物を全部持っていこうとするのだが、確かそこで生き物は植物の出す酸素を吸っているので、全て持っていったら地球の生き物たちが困るという発言に対し、地球のことなど知るもんか、まがいの発言が出るんだが、確かに仲間を救うというのは解らないでもないんだが、人の星のものを勝手に持っていく事自体迷惑な話である。 6点(2003-05-26 03:43:41) |
1444. クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝
しんのすけそっくりの奴が出てくる。かたや一国の王子で常識人、かたやおバカの究極完全体(爆)。この違いが、何となくルイとフィリップ(仮面の男)を思い出させる(この頃はまだ仮面の男は出来てなかったけどね)。ミスターハブは強かったなぁ。それにシークレットサービス(?)のお姉さん、「殺す殺すって、子供が見てるでしょうが!」全くその通り。むやみに殺すなんて言葉使うもんじゃないね。…にしても、しんのすけの願い「小宮の悦っちゃんのサインが欲しい」って、いいのかお前、それで?まあ、いいんだろうな。何となくその気持ちわかるぜ… 6点(2003-05-26 03:12:01) |
1445. クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
元々が元々なだけにまだ許せる範囲かな。ハイグレ魔王の声優さん(名前忘れちゃいました)確か“刑事ナッシュ・ブリッジス”でナッシュ役やってる人ですよね?(他にはアウトブレイクだったような…)この声優さんは好きなので、これからも頑張って欲しいです。 6点(2003-05-26 03:01:11) |
1446. スタンド・バイ・ミー
“私は今までに、彼ら以上の親友には出会っていない”…良い言葉じゃないですか。誰でも、少年(少女)時代の親友(または悪友)との思い出を持っていると思います。なので、共感する所も多いと思います。一番ピュアな時期の友達は、どんなに時間が経っても、その思い出は色あせることなく、美しいまま自分たちの心の中に残ってるんだと思います。友情の素晴らしさ、そして、少年時代の思い出の清らかさや美しさを改めて実感させられた作品でした。 8点(2003-05-26 02:27:47) |
1447. 天使にラブ・ソングを2
おぉ、すげぇ!懐かしい曲ばっかりだ!しかも全く関係ない曲をリミックスして歌ってるだけだと思いきや、所々曲を合わせて自分の体験談(要は1のストーリー)を語ってるわけね。前作同様やってくれる!そして例の如く登場する尼さん軍団。今度は何?学校を救ってくれ?駄目駄目、勉強なんて教えられないし…ん、音楽?まあそれならいいか。てな訳で初日、教室に入ろうとしてプレートを見たら、ん、何?音楽ケツ?なかなかのセンスしてんじゃん。気を取り直して教室に入って見ると、何だこいつら?クソガキばっかりじゃん!なに?シュープリームスを知らない?だからてめぇの母ちゃん止まってる車に引かれるんだよ!(どんなんだよ、それ?)さぁて、気を取り直して音楽の授業、ん、何だ、お前ら歌うまいじゃん。なら話は早い。みんなで聖歌隊を作って学校を救うぞ、てな訳で合唱コンクール。みんなうまいねぇ(うま~い、チョーうま~い)。しか~し!聖フランシス高校にはかなうまい!なんたってあのジョイフル・ジョイフルをバラード、ヒップホップ、ラップの要素まで取り入れて大改造してんだぜ!音楽の素晴らしさを一点に凝縮したとくりゃ、そのセンスたるや並みじゃない。さすが、2になってもやってくれるぜ!こんなのストーリーどうこうの問題じゃねぇ。面白いんだよ!「こんなのが好きな奴は映画のよさをわかってない」って思ってるそこの人!なら俺からも言わせてもらおう!この映画のよさをわかんない奴は音楽のよさを全くわかってないね!(あくまで個人的な意見なので気にしないで下さい。人にも好みってモノがありますし)映画は娯楽。それ以外のなんでもない。楽しければいい訳で、その点においてこの映画は実に素晴らしい!最後に、「映画1本でこんなに長くぐだぐだと熱く語ってんじゃねぇ!」と思ってるそこの人!全くその通りです、ハイ… [ビデオ(吹替)] 9点(2003-05-26 02:13:55)(笑:1票) (良:1票) |
1448. 天使にラブ・ソングを・・・
なになに、十二使徒を全員言えるか?そーねぇ、ジョン、ポール、ジョージ、それにリンゴ…ん?ちょっと待て、そらビートルズだろ!今度は何だ?黒板にアルファベット順に名前を書け?そうねぇ、ヨハネ、パウロ、ペテロ、エルヴィス!?やってくれる!お前みたいな奴はいったいどんな大人になるんだ?ハイ、こんな大人になります!音楽が好きな奴は大人になっても音楽好きには変わりないんだよ。ていうか音楽嫌いな人って居るの?いいじゃない、ブギウギで聖歌歌ったって。しかもどっかで聞いた内容。あれだけのアレンジ加えられるんだもの、そうとうなモンだよデロリスは。なに?そんなことしたら神への冒涜だって?いいじゃん楽しければ。神様だって許してくれるよ。楽しみの無い世界ほどつまらないものは無いよ。隣人を愛せだとか言ったって楽しくなきゃ愛もくそも無いでしょう!何?法王様が聞きたいって?わかってるねぇ。人生楽しくなきゃ!映画だってそうさ!ストーリーが駄目でも(別に駄目じゃないよ)面白ければ何でもいいのさ。ていうかどんなに凄いこと言ってても所詮映画は映画以外の何物でもないし~、映画自体娯楽だし~、お堅い理論を定義したいなら本でやって下さ~い。と、これ以上暴走するわけにもいかないのでこれにて終了! [地上波(吹替)] 9点(2003-05-26 01:37:49)(良:3票) |
1449. ヴァンパイア・イン・ブルックリン
《ネタバレ》 B級ホラーの雄、ウェス・クレイヴンが監督しているだけあって古典的な内容を上手く現代風にアレンジしつつ、しっかりとゴシック調の雰囲気も出ています。 エディ・マーフィの吸血鬼と云うことで、いつもの彼のキャラ像からかけ離れているところに皆さま大分評価を落とされているようですが、個人的には全く問題なし。むしろこうした役も様になると云う事を証明しています。 また、冒頭の船での登場シーンや、マクシミリアンの数々の特殊能力、また一人の女性をめぐっての脆弱な人間との攻防など、ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を彷彿とさせるものになっているのも評価できます。 まあ、物語自体があまり起伏に富んだものではないので、その点がおしい点ですが。 [地上波(吹替)] 6点(2003-05-25 23:20:23) |
1450. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
話によると“鉄仮面の男”は実際は双子の兄弟ではなく、おじさんらしいです。映画のほうですが、俺ははっきり言って、ディカプリオは嫌いです。しかし、話題になったので見ました。仮面の男と三銃士をセットにしたあたりはいいと思うんですが、三銃士(俺はクリス・オドネルのヴァージョンしか見たことないんですが)を見た後に見たので、「確かダルタニアンはコンスタンスという女官と結ばれたのでは?というか王女はルイ13世のことが好きだったはずじゃ…」と思ってしまいましたが、まあ作品自体別物なのであえて気にしない事にしました。人間の片隅にも置けないような冷徹な兄と、清らかな心をもつ弟の二役を演じたディカプリオには、嫌いといえども敬意を表したいと思います。最後の言葉、「私の相談役、まことの友人だ」というセリフには、フィリップの心の優しさ、清らかさが滲み出ていると思います。最後の説明で、その後ルイ14世は国民に食料と平和をもたらし、フランスで最も偉大な君主としてたたえられたとあるんですが、実際は度重なる戦争で財政衰退のきっかけを作った張本人なので、そのギャップに少し悲しいものを感じました。 7点(2003-05-25 23:14:40) |
1451. 酔拳2
なるほど!バー○ャファイターの酔拳ジジィの動きはこの映画が元になっているのか!ジャッキー映画特有の笑いの要素もあり、アクションも迫力があって申し分ない。特に悪の親玉の放つ連続蹴り(なかなかの威力だろう?)などは凄まじいものがある。やはり格闘モノは本場中国に限る。 7点(2003-05-25 22:31:50) |
1452. ネバーエンディング・ストーリー第2章
本の中に入り込むという設定だったような…。魔女(確かそうだったような)に記憶を奪われながら、最後は自分を取り戻したバスティアン。最後の滝に飛び込むシーンは、この冒険を通して、恐ろしいものに立ち向かう勇気を学んだということが反映されいて良い終わり方だと思う。 6点(2003-05-25 22:17:54) |
1453. ネバーエンディング・ストーリー
《ネタバレ》 ※2021年更新 ロード・オブ・ザ・リングやハリー・ポッターなどが登場するまでは不動のファンタジー映画だったんじゃないかと思います。 特撮は今見ると確かに違和感がありますが、リマールの歌うテーマソングとともにまるで空を飛んでいるようなオープニングをはじめ、ファンタージェンの世界観はどれも好み。 ですが、欲を言えばもう少し尺を長くしてファンタージェンの世界と道中の出来事をじっくり描いて欲しかったかな、という感じです。 ただ、アトレイユ役のノア・ハザウェイと幼心の君役のタミー・ストロナッハの美少年/美少女っぷりは今見ても凄かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-05-25 22:10:39) |
1454. 水の旅人 侍KIDS
内容よりむしろ、あの家族の無関心な態度に驚いた。こんな家族が増えているのだろうか、だとしたら嘆かわしい。 5点(2003-05-25 21:45:51) |
1455. 天空の城ラピュタ
ナウシカと並んで名作として語り続けられている作品だけど、俺はナウシカの方が好きだな。いや、この作品が嫌いなわけじゃない。この作品にはナウシカとは違う壮大さがある。個人的にドーラはいい味出してると思う。てか、ドーラ最高っす、マジで(爆) 7点(2003-05-25 21:14:36) |
1456. 風の谷のナウシカ
ラピュタよりも絶対こっちの方がいい。何と言ってもナウシカの強さに心をうたれる。 8点(2003-05-25 21:05:35) |
1457. 平成狸合戦ぽんぽこ
はじめて見た時はつまらんなぁと思ったけど、後で見返して見ると何であの時つまらんと思ったんだろうか、と思った。自分たちの住むところを人間から奪い返そうと奮闘して、しかしいつもそれが空回りして…というタヌキたちに愛着が湧いた。ジブリ作品の中では一番好きな作品。最後のメッセージにも心を動かされた。 8点(2003-05-25 20:55:57) |
1458. ベートーベン2
アメリカの暖かな家庭の雰囲気が凄く伝わってきて好きです。お父さんに内緒で子犬の世話をしているシーンは子供の頃によくある<自分たちしか知らない秘密>を共有してるみたいでわくわくしたし、必死に子犬を飼うよう親を説得するシーンも、何となく小さい頃の自分と被って応援してしまいました。誰だって同じような経験ありますよね。劇中で、ベートーベンは酒の勢い(?)でテイラーの別荘を破壊してましたが、その後はどうなったんですかね? 7点(2003-05-25 20:46:23) |
1459. もののけ姫
劇場に見に行き、TV放映時にも見返したがどうだろう、、確かに映像は迫力があって、それなりには見ごたえがあるし、環境問題を扱っていたり、人間の、自然と共存できない愚かさを前面に押し出しているのでメッセージ性は高いかもしれないが、それにしてもストーリーに深み、というか魅力が感じられないので、見た後、面白かったなぁ…と心からは思えなかった。しかしながら宮崎監督、これが最後って言ってたのに、続々と新作を撮り続けて…いったいあの言葉は何だったんだ?そして、こう思ったのは絶対俺だけではないはずだ… 5点(2003-05-25 20:26:51) |
1460. 燃えよドラゴン
思えばこの作品を見て大きな衝撃をうけ、格闘技というものに興味を持った。ブルース・リーの映画が他のカンフー映画と違うのはやはりその“動き”だと思う。J・チェンなどのカンフー映画は、確かにアクロバティックで派手だが、どこか鋭さにかけている。その点ブルース・リーの映画はみな、その痛みが伝わってくるようなほどに動きがしなやかで切れがある。静から動に転じる時の動きの速さ、蹴りのスピード、そして滑らかな体の運びと、まるで実戦を見ているような緊張感がある(いまの役者でリーに匹敵する人物といえばリー・リンチェイくらい)。その中でもこの作品は、扱う武器もヌンチャクや棒などと豊富で、その他、各格闘技のチャンピオンなどが多数出演していたりと、格闘術も本物の動きで色々と見るところが多い。正にカンフー映画の傑作。 9点(2003-05-25 20:12:39) |