1541. ハウス・ジャック・ビルト
《ネタバレ》 今まで観た中でも最悪な映画の1本だが、ここまで来ると誉め言葉である。極めて邪悪・残虐・醜悪な展開・演出のオンパレードで(私の観た回でも途中退出者がいたぞ)、母子皆殺しのシーンは流石の私も目を背けたくなった(私も相当グロ耐性が付いてる方だと思っているのだけど、これはアウトだった)。 ただ、ややアヴァンギャルド、かつまたもや相当に独創的な各種演出それ自体の質・オリジナリティは流石だし、バッハのパルティータをリフレインする音楽感覚も優れていると思う。殺人犯の心理分析もそこそこ良い線を突いていると思うし、マット・ディロンの凶悪極まりない演技はこれも質が高い。異常犯罪系の映画としては多様な側面が各々に優れた良作であり(特に良いと思うのは、前述の異常殺人者の心理描写の巧みさ)、かつ一種芸術的な雰囲気すら醸し出しているハイ・クオリティな本作は、その方面に関心のある人にとっては必見な作品と言ってもよいかもしれない。一言、一般の方には「観てはいけない」映画だとお伝えしておく。 [映画館(字幕)] 7点(2019-12-14 00:33:18) |
1542. ゴーストマスター
《ネタバレ》 (状況設定やロケ地の感じ、あと若干のチープさが)なんか少しだけ『カメ止め』に似てる雰囲気のスプラッタ・アクション・コメディ・ホラーwith「映画を愛する者達」という作品(ナニソレ)。正直訳の分からないプロットを、変な勢いだけで無理繰り押し進めてゆこうという展開運びだが、中盤、やや訳の分からな過ぎる部分があり、正直ちょっと置いていかれてしまった感があった。 ただ、かなりの分量挿入されているコメディ要素とスプラッタ要素は、(スプラッタは所々かなりチープだが)それなりに面白くてまずまず笑える出来なので(壁ドンで女の子の頭ブッ潰すのは中々良かった)、シュールコメディとして気楽に観るならそこそこ成立していると言える(タランティーノとホウシャオシェンのくだりは映画館でも結構ウケてたし)。 一点、かのマスター・オブ・ホラー、トビー・フーパーの名作?『スペースバンパイア』を観ていない程度のホラー初心者の分際では、本作を語る資格など無いのかも知れない(私も観ていないが、本作を観たからといって『スペースバンパイア』を観よう!という気には、正直あんまりならないのだけれども)。 [映画館(字幕)] 6点(2019-12-14 00:21:29)(良:1票) |
1543. ドクター・スリープ
《ネタバレ》 「シャイニング」は、それを持つ者を決して幸福にはしない。むしろその人生を困難にし、悲劇をもたらすこともある。しかしそれでも、人知れず他者を救い、世界を変えていくことが出来る。能力を持つ者が正しい心を持ち、正義が継承されていくことこそ、「シャイニング」が存在する意味であり、希望でもあるのだ。 静かで重厚、かつ非常に陰鬱でハードな展開運びにより、異能の能力者の「悲哀」を的確かつ強力に表現しつつ(前半が相当に緩慢なテンポで、少し疲れるくらいに歯応え十分)、最後の最後で儚くもはっきりと前向きなテーマを描き切っている本作のシナリオは、ダーク・ファンタジーとして内容的にかなり高水準な上に見応えも抜群で、優れた仕事だと言ってよいと思う。 本作は完全なファンタジーであり、ホラーでは無いが、ホラーを期待されている(と思われる)作品なのにチープな恐怖描写に走らず、シリアスな物語を貫徹している点も好印象である。チープさを排すると言う意味では、極めて正統派で真っ当な美人であるレベッカ・ファーガソンを悪役に起用することで、ワンランク上のスタイリッシュな(ただし底冷えのする程に冷徹な)邪悪さを演出した点も効果的であったと感じる。前作との関係性の面でも、シナリオ的にも終盤の仕掛けに例のホテルを不自然さ無く繋げている点で巧みだし、(主展開を邪魔することなく節度を保って)前作の名場面をフラッシュバックさせるシーンも種々有り、続編としての楽しみも十分に備えていると言える。一点、野球少年の虐殺シーンはかなり惨たらしい上にさほど効果的とも思えず、もう少しマイルドにしても良かったかと思う(見応えは更に増しているとはいえ)。 [映画館(字幕)] 8点(2019-12-14 00:08:50)(良:1票) |
1544. ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録
《ネタバレ》 この手の実録異常犯罪ものはどうしたって映画としてはキワモノ扱いで、ぶっちゃけるとB級ホラーと同じノリで作られている様に思う。その意味では、本作では主人公ヘンリーの犯行の凄惨さやヴァイオレンス描写といった部分のスリラーな見応えは(取り分け壮絶なラストを含めて)非常に素晴らしく、ホラーもどき映画として求められる要素の出来は、このジャンルの映画としては間違い無く高水準だと言えると思う。ただし、やはり実話ベースの犯罪映画として、私は、実在のヘンリーの人物像や殺人の動機・解釈に関してが作品中に必ず描かれるべきだと思うし、その面について言えば本作はかなり浅薄な作品であると言えるとも感じている(そもそも、詳細は省くが相当部分がフィクションだし)。 「セックスするなら、相手を殺さなくてはならない」と言ってのけたヘンリー・ルーカスは間違い無く極めて深刻な性的倒錯を伴う異常性欲殺人者であったはずで、その精神異常は母親による幼児期の虐待によって形成されたことが明白である。にも関わらず、本作におけるヘンリーの犯行動機はどれも非常に衝動的で、「特に動機が無い」のに殺してしまうと言う意味の異常さのみが際立っている。私見を述べれば「メチャクチャにタチの悪い不良」程度の異常性でしかなく、より深刻な(しかも実在の)快楽殺人者としての異常性を描けてはおらず、異常犯罪の真の意味での恐ろしさは全く感じないと言うのが正直な感想である(ヘンリー・ルーカスについての実際の心理分析を読む方が余程怖い)。 まあ、前述通り完全にB級映画として製作されている本作にそこまでの脚本上の精密さを求めるのも詮無いことなのかも知れないが、仮にも実話ベースで名前も本物使っといて、それは流石に失礼じゃないのとも思うのだが(いくら相手が異常殺人者とはいえ)。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-12-11 01:10:31) |
1545. ザ・バニシング-消失-
《ネタバレ》 全体的に描写自体は地味なのだが、結末部分がとにかくその辺のホラーなど問題にならないくらいにおぞましく、かつ(怖いを通り越して)恐ろしい映画である。サイコ・サスペンスでは文句無しに最強レベル。かなり緩慢で(前半は正直言って若干退屈)、かつ非常に淡々としつつも、徐々に徐々に着実に不穏さを増してゆく展開運びは全体的に極めて秀逸で、ラストの一気に盛り上がる緊迫感→絶望感は他に類を見ない素晴らしさ。犯人のサイコな演技も◎。掘り出し物ながら、非常にオススメ。 [映画館(字幕)] 9点(2019-12-10 23:27:57) |
1546. 真実(2019)
《ネタバレ》 ベルイマンの『秋のソナタ』にかなり似たような話だが、尖鋭的な対立が主題だったあちらに比べ、色々と「曖昧」にすることで逆に深みや複雑さを出そうという作品かと思う(監督の作風が強く出ているとも言える)。ともすれば、やや見所が繊細過ぎるようにも思うが、これは好みの問題だと思う。確かに薄味な映画だとは思うが、個人的には悪くない雰囲気をそこそこ楽しむことが出来た。その大きな要因は、こういったかなり精妙なコンセプトをまずまず成立させている主役の母子の演技が比較的上質だったこと(特に芸術至上主義者で若干サイコパスなドヌーブの演技は、好きか嫌いかは置いといて「ハマって」いたのは間違い無い)。 [映画館(字幕)] 6点(2019-12-10 21:43:55)(良:1票) |
1547. ルパン三世 THE FIRST
《ネタバレ》 話の内容的には、メインである「なんとかダイアリーの謎」の真相にせよ終盤のナチ絡みにせよ、はっきり言ってどうでもいいレベルの取って付けで、かつ全体的に少し盛り上がりに欠ける上に特に終盤はテンポも悪く、シナリオ面はハッキリ言って相当に不出来であると感じている。ただ、ルパン三世に限らずキャラもののアクション系ってどれも毎回こんなもんじゃねーかとも思うので、キャラ映画としての出来が良ければ別段気にはならないと言っても過言ではないとも思う。 じゃあそっち方面の出来はどーなのかというと、ルパンチームの見せ場のボリュームが全体的にやや不足しているような気もするが、ルパン自体の出来(CGとか声の演技とか)は鉄板だし、次元と五ェ門はなんかかなりシブくて格好良いし(特に次元)、これも全体としてまずまずと言ってよいレベルではあると思う。個人的に少しだけ残念なのは不二子で、改めて聴くとやっぱり声に色気が絶妙に足りないと感じる(オッパイ大きくすれば良いってもんじゃない)。CGの質で言えば、これもアクションは十分に迫力ある出来だが、キャラの演技(表情・全体の動き・リップシンク等)のシーンは少しだけ世界最高水準には劣るかもといった印象(個人的には十分違和感無く観れるレベルだと思うが)。ルパンが大好きだとゆーなら、劇場で観てもよいかなとは思う。 [映画館(邦画)] 5点(2019-12-08 18:10:30) |
1548. 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
《ネタバレ》 評判が良いのでわざわざ観に行ったものの、完全に子供(と言うか幼児)向け映画で、これを心から楽しめると言う程純真で素敵な大人に育っている訳では、残念ながら全くないのである。大人でこれを楽しめると言うのは、ちっこくてカワイイすみっこ達がてんやわんやしているのを眺めてるだけで満足と言う、はっきり言えば女性(で、かつ心に余裕の有る人)ではないかと思う。ただ、子供向けながら手を抜かずにしっかり丁寧に(かつ子供の理解に困難が生じない様にバランスを保ちながら)つくられているのは一目瞭然で、子供向けとしては文句無しに非常に良質な作品だと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2019-12-08 17:46:08) |
1549. 暁に祈れ
《ネタバレ》 刑務所内の壮絶な描写とそのリアリティは凄まじい(モブの受刑者はモノホンにしか見えないし、ややドキュメンタリぽい演出もその方面で高い効果を上げている)。ただ、主展開自体はほぼほぼ想像どおりな一本調子でラストもボンヤリ。あと、特にボクシングの格闘シーンは接写と手ブレで胡麻化してるが結構に雑(主演男優は筋肉は中々だが、格闘技経験は無いのだろう)。個人的には暇なら観るかな位の出来。 [映画館(字幕)] 6点(2019-12-08 00:24:30) |
1550. 椿姫(1937)
《ネタバレ》 オペラでいう所の父親(ジョルジュ・ジェルモン)の役割がかなり簡略化されており(その代わりバロンというキープレイヤーが追加され、2幕中盤から決闘の流れが自然になっているが)、主役2人の関係性はより純粋かつシンプルに描かれている様に思う。流石にオペラよりも演技の次元は高いものになっており、特にマルグリットの繊細な心理表現が見もの。しかし、マルグリットの男扱いの上手さというか、常に男を立てつつ粋にあしらうその立居振舞いのエレガントさは実に素晴らしい女っぷりで、これはもう演技と言うよりは女優グレタ・ガルボ自身の女性としての品格なのではないかと思う。恋愛映画としての見せ場はラスト(オペラの3幕)に集約される感じだが(2幕の描写の色々は大分駆け足な感があり)、そのラストはもう涙しか無かった。恋愛映画の古典にして、オールタイムベストのひとつとまで言える傑作。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-07 23:59:16) |
1551. 君の名は 第三部
《ネタバレ》 悪役の浜口一家が突如善人側にブレたりするもんだからドロドロが更に激化してもはやカオス。観ていてかなり疲れるが、どーなることかとハラハラしながら観れる。ラストはハッピーエンドでホッとした。 [DVD(邦画)] 6点(2019-12-07 18:13:46) |
1552. 君の名は 第二部
《ネタバレ》 サブストーリーを織り交ぜながらドロドロと進行するが、発生する事象が現代の観点からすると軒並み平凡で工夫が無く、中々にダルい。完全に中弛みな第二部だが、最終章への期待は膨らむ。 [DVD(邦画)] 4点(2019-12-07 18:12:04) |
1553. 君の名は(1953)
《ネタバレ》 日本のドロドロ愛憎メロドラマの原点と言える三部作。今で言えばまるで韓流ドラマなその内容は、映画の題材としては幾分安っぽいような気もするが、奥様方の琴線にビンビン来るような要素が大量に、かつ巧みに織り交ぜられ(第一に戦争・嫁イビリ・望まぬ縁談といったよーな時代背景に特有な事柄と、第二に三角関係・望まぬ妊娠・病気だとかいった普遍的なドロドロ恋愛コンテンツ)大変に結構なドロドロ具合で確かに大ヒットしたのも頷ける内容。一点、昭和美人な岸恵子はともかく佐田啓二の後宮君がイマイチ格好良くない(見るからに優柔不断そうで頼りなさげ)と思うのは私だけでしょうか? 第一部については、やや取って付けな展開(後宮を想いながら何故浜口と結婚したのかとか、優しく親切だった浜口は何故マザコン・ジェラシー・クソ旦那に豹変したのか、等)も目立つが、終盤の佐渡でのシーンに向けグングン盛り上がるサマは中々に見事であり、普通に観入ってしまった。ただし、演技はだいぶん古臭く(淡島千景の明るい芝居は貴重な清涼剤だが)この点はさほど良いとは思われない。 [DVD(邦画)] 7点(2019-12-07 18:11:21) |
1554. キャリー(2013)
《ネタバレ》 メチャカワなクロエちゃんへの「ぽくない」批判は重々承知だが、敢えて言わせてもらえば(あくまで個人的には)雰囲気も演技もそんなに悪くはないと思う。寧ろジュリアン・ムーアの方がちと狂気が足りない(常識人ぽさが消せていない)。 で、リメイク元はバケツ以降の展開が実は非常に薄味なのが残念だったのだが、今作はそこはかなり改善しており(それでも相当マイルドにも感じるが)、一般映画ファンが観る分には十分に面白い作品になっていると思う。 ただ、このリメイクの真のコンセプトは何なのかとなると話は別(ホラーと言うには怖くなさ過ぎなのはなにも変わっておらず)。主筋もまんまリメイク元どおりで、その展開運びは(デパルマのお手本が優秀なのはあれど)そこそこではあるのだが、コンセプト的には単なる可哀そうな女の子の話(観たくもない)な訳だし。 (こうすれば良かった)改善案として、 ①大暴れをグロ全開にしてスーパースプラッタにする ②虐めっ子その他をもっと悪質にして(ネガティブな)皆殺しカタルシスを極大化する とかなら私でも思い付く。まあ、中高生向けジュブナイル・ホラーとしては今作でも十分に思うけど。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-12-07 17:59:38)(良:1票) |
1555. ウルトラ I LOVE YOU!
《ネタバレ》 サンドラ・ブロック演じるメアリーのキャラは(少なくともコメディキャラ的には)そこまで悪くはなく、前半の暴走ぶりは(特にコメディ部分で)後半への期待を抱かせるに十二分な出来なのだが(逆レイプシーンの唐突な感じは個人的にはかなり面白かったし)、後半の展開がコメディ・ロマンス・ハプニングの総てにおいて究極に凡庸で、何をどうしたいのか全く分からないレベルで完膚無きまでに酷い。前半のノリを後半に展開することさえ出来ていれば(少なくともコメディとしては)評価は全く異なるものになってただろうと思う。熱演(怪演)なサンドラは凛と美しい中にも手に負えない感じや色々と拗らせた狂気を巧みに表現しており、そこはやっぱりそこそこ良いのだけど。 [DVD(字幕)] 3点(2019-12-07 17:45:03) |
1556. 女王陛下のお気に入り
《ネタバレ》 ブリティッシュ・ロイヤル・ドロドロ愛憎劇(女だらけの三角関係)。狡知全開で下劣極まりないエマ・ストーンも新鮮・鮮烈で良いのだが(若い頃から妙に目が「据わって」るから猶更凄みが有る)、女王らしい尊大さ・浮世離れ感を十二分に漂わせつつも、絶望と孤独に塗れた「魂が冷め切った様な」悲哀を醸し出すオリヴィア・コールマンが極めて秀逸で絶品。また、豪奢で薄暗いセット面も良い雰囲気(蝋燭の暗い照明が印象的)。ただ、若干暢気なタイトルに比して結構なドロドロ具合で、一部相当にドギツイ描写もあるのは一般向けには注意(流石の変態ランティモス)。 [映画館(字幕)] 8点(2019-12-07 17:38:11) |
1557. 恐るべき子供たち
《ネタバレ》 元ネタはジャン・コクトーの小説っていう文芸映画。なんかテキパキとしていて雰囲気もイマイチな上、無邪気さ幼稚さ以外の感情の表現はさほど上手いとは言えず、少ーし上滑りな感じ。内容自体はまずまず面白いと思うのだが(シンプルながら深かった『海の沈黙』と比べると、やや複雑な物語だが)、映画化としては正直微妙な感じ。演技も少し古臭い上にやや大袈裟(特に女優)。 [DVD(字幕)] 5点(2019-12-07 17:32:43) |
1558. ピッチ・パーフェクト2
《ネタバレ》 大した工夫・新機軸も無く、言っちゃあストーリーも殆ど無い。アカペラの質も据え置き(これは別に悪いことでも無いのかも)。新加入のエミリーちゃんが可愛い以外は単なる続編で、暇潰し以上にはならない程度の出来。 [インターネット(字幕)] 4点(2019-12-07 17:30:01) |
1559. ピッチ・パーフェクト
《ネタバレ》 アカペラ・ミュージカル&青春スポコン系?映画。アカペラ・パフォーマンスの質は非常に高く、これを聴いてるだけでもそこそこ満足する所に、話の方もベタベタで序盤は正直退屈だが、終盤は(ベタなのは変わらないが)展開運びがそこそこ巧く、また最後のアカペラが更に群を抜いて良い出来なのでラストが非常に盛り上がってかなり満足。 女子大生サークルにも関わらずブスばかり(主演女優だけはまあまあ可愛いが、常に完璧にメイクバリバリでハッキリ言って不自然だし、残りはコミカルデブ・コミュ障アジアン・面白レズ黒人・その他のブスで、年齢的にも女子大生にゃ見えん)だが、このダイバーシティをラストのアカペラで生かし切る点が、シナリオの工夫&パフォーマンスの勘所として非常に秀逸。一点、ゲロだけは本当に不要(またも白人の謎コメディセンス)。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-12-07 17:28:18) |
1560. ハンナ
《ネタバレ》 シアーシャちゃんは演技も雰囲気も悪くないのだが、アクション俳優じゃないのでアクションにはパワーやキレが感じられず、この面は正直出来が良くない(これで改造人間ですとか言われてもピンと来ない)。その他の面々のアクションもごく普通なレベル。中盤の展開運びが結構にダルいが、話の内容は悪くはない、がごく普通(確かに本作時点では導入編的な内容なので、この先の話をドラマ化したのは正解かも)。結局一番存在感があるのはいつものケイト・ブランシェット(知的ながらの凶悪ぶりは流石のハイレベルな仕事)。全体としてはかなり微妙な出来だが、シアーシャちゃんが好きなら観てもイイかも… [インターネット(字幕)] 4点(2019-12-07 17:23:49) |