141. ナンバー23
《ネタバレ》 23が他の人にとって意味の無い関係性であるのは主人公の過去によるものだから、そこに共感しないのはある程度仕方無いかなと思います。でも、前半はサスペンスでもなくホラーでもなくかなりつまんない。本当はかなりベタなサスペンスミステリーの話だが23をつけることにより目を他に向けて、ひょっとして思っているのと違うのでは?と少し錯覚させようとしているだけのように。 もうこのタイプのオチは完全に飽きられている。ストーリーを変えてでもこのオチは避けたらよかったのにね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-02 00:45:38) |
142. 落下の王国
《ネタバレ》 この監督の欠点は映像に凝る余りストーリーの詰めが甘い。というかつまらない事。 映像はさすがインド人ってくらいのイマジネーション溢れる曼荼羅のよう。 世界遺産も含めて非常に映像は見る価値があります。 しかし、ストーリーと言うか演出が感動を呼ばない。ここに最大の問題あり。 やはり悲惨に見せるべきところは悲惨に見せないと、どこまでも夢物語で片付けられて子供っぽい話に終始してしまう。 主演のリー・ペイスは非常に良いです。彼の演技でかなり見られた気がする。 本当はかなり感動のストーリーなのですが、空想場面ばかり凝って現実場面の描写がおろそかで共感を呼びにくい。 実におしい。もうちょっと誰か梃入れしたらよかったのに。 邦題はいただけません。原題のままでよかったのに。 ターセム版リトルミスサンシャインって感じでしょうかね。例えるならば。 という感じで映像には圧倒されるけど、乗れそうで乗り切れない消化不良を感じる映画でした。 [映画館(字幕)] 6点(2008-09-23 01:35:07) |
143. 菊次郎の夏
《ネタバレ》 数本北野作品を観ましたが、基本的に暇な大人がシリアスな現実を逃避して遊ぶっていうのがあり、意外と根底にナイーブさを感じます。 この映画でもヤクザっぽい主人公がかなりその駄目さ加減につらい現実の逃れるように遊ぶ。タブーっぽい事も平気でやってしまうところなどは、見ている人の子供心を刺激する部分も。 しかし、もうこのパターンはいいかな。 他の作品でもこのテイストはあったので、多くが北野本人の過去の実体験なり、環境なりから出ている感じが他の作品を含めてするので、もうちょとそれ以外の部分も見てみたい。 [地上波(邦画)] 5点(2008-09-01 00:41:44) |
144. ヒロシマナガサキ
《ネタバレ》 同感ですね。これに点数は便宜上だけになります。 一番個人的に印象が強かったのはタイムズスクエアでアメリカ人がものすごい群集で戦争の勝利を喜んでいるシーンでした。そのタイムズスクエアの現在の画像を自分が見ても過去に日本が関係した歴史的な出来事でそこでそんな事があったとは今まで生きてきて思う可能性は無かった。 ここが象徴的に自分にはショックだった。知らないとはこういう事なんだと思った。 原爆を実体験してみる事は当然できない。だから、核の恐怖を人はいろんな手段でバーチャルに共感するしか手段が無い。この映画は端的にその共感を体験者の話と映像でかなり感じる事ができるものだと思います。 これは知らなきゃならない事ですね。正に全ての事には理由があり、被爆された方もおっしゃっていましたが皆さんの悲劇を体験し生き延びてこられた事には理由があると私も思います。 他の戦争の体験の映画のコメントにも『そんな事があったとは思えない』というものを見たりします。それは一概に認識合っている間違っているとういう事では無く、経験していない人にはそうだと思えない部分はしょうがないとこの映画を見て思いました。 自分だってこの映画を見るまでは今でも苦しんでいる人々の事を具体的には思い浮かんではいなかったし。 だからこそ、よりバーチャルリアルに感じる事、共感する事が重要だと思います。 歳のせいもありますが、泣かずには見られませんでした。 余談ですが、監督のスティーブン・オカザキさんは長崎の平和祈念の像に雰囲気が似てると思った。髪形を意図的に意識したのか? [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-08-29 00:56:35) |
145. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 意外性については正直、最初の時点であやしいの2人に絞られて、見てゆくうちに1人は前面に出てきてしまうのと最初のシーンであれだけ印象的に見せられてしまえばもう1人が怪しいとおもっちゃいます。なので意外性はあんましないんでは? なので面白い点は犯罪チームが回想形式で内幕が暴かれてゆくという点が少し興味を惹かれる。でもやっぱり犯罪者が集まって不幸になってゆく事に興味がそそられない。 5人が最初から騙し合いをしてゆくなら良いが、1人だけ内緒で騙そうとしてもそりゃ裏切り行為にひっかかるのは当たり前ちゃー当たり前。その画策に気付き、逆騙しをしてもひっくりかえさえるくらいならいいんですが。そこが騙そうとしているやつがいて、そいつを信じている状況じゃいとも簡単しょ。そこに難しさを感じない。 もっと言えば騙す動機がちゃちなのに比べて騙しの仕掛けが大掛かりなのが釣り合わなくて共感できない。何故こうしなきゃ気がすまなかったのかの理由が欲しい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-28 02:18:49) |
146. ディープ・インパクト(1998)
《ネタバレ》 地球にとっても人間にとってもディープ・インパクトであったというSF・パニックぽいヒューマンドラマとでも言いましょうか。 SF面は満足するレベルには無く、それを期待していると消化不良になる映画と思います。中心は人類が絶滅してしまうかも知れないというかつてない状況に置かれ、日常で自分の価値観が麻痺している人々の本来の価値観を取り戻し、生きている意味の答えをこの極限で自覚するというのが主題な気がします。 なのでSF面やパニック面からはその精神的描写はスピード感が無く邪魔に感じられますが、その愛という主題には大変重く私は感動しました。 しかし、作りはかなり雑な面があり(CGに注力しすぎてかも)淡々と進み、リアリティーに欠ける安易なシーンも結構あった。 人間はこういう難題の前に来てやっと視点を大きく見ることができるという部分や、愛を実感する事により恐怖を乗り越え、小我を排した自分になれるという部分には共感をしました。 [地上波(吹替)] 6点(2008-08-26 01:04:03) |
147. 40歳の童貞男
《ネタバレ》 ギャグとしてはアメリカ人向けなので日本人向きではないんですが、 タイトルから来る先入観を裏切りハートウォーミング系に展開する所が不評を買いそうな感じです。 完全にギャグ全開にせずに主人公が意外と堂々としているのがギャグ映画として見たい人には不完全燃焼に見えますね。 しかし、童貞をからかう友人もいつしか協力的でやさしく、主人公の持っている本質もかなり好感の持てる感じなので、日本人?の男がイメージする童貞とはちょっと違う方向性なのかも。いろいろ差別的な揶揄をギャグとして出してきながら、それが意味の無い事であるというメッセージがこめられている。そこに40歳以上になつかしい音楽と絡めながら80年代を揶揄する部分もあってそういう世代のアメリカ人に受けるのかもしれない。真面目な展開が覚めてしまう人と良く感じる人と分かれそうな作品です。まー、そこそこ良いのでは? [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-22 01:05:33) |
148. ザスーラ
《ネタバレ》 ひさびさにかなり面白くないと感じてしまった。 これをアメリカの子供向けギャグ映画の方向性にしてしまっている監督が、まー駄目にさせているんでしょうね。 まずキャスティングが良く無い。あの子役はアメリカンギャグとしてはいいのかも知れませんが超大根なのをなんの工夫もなくそのままなのが観ていてつらい。子供自身のせいではないけどね。もうちょっと演技できないとピンチのシチュエーションに臨場感が全く生まれない。それにジュマンジではロビン・ウィリアムズが大きく子役をカバーしていたのに対して、これは誰も子役をフォローできていない。子供心をくすぐるには、子供のような大人をさまよえる宇宙飛行士が演じなきゃならなかったのでは?又、父親役はいまいち存在意味が感じられないストーリーに疑問。 魅力的な土台につまらない演出が足をひっぱていると思いました。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2008-08-20 02:21:13)(良:1票) |
149. イグジステンズ
《ネタバレ》 そのグロい世界に興味と謎を書きたてられた割にバーチャルと現実の境というシンプルなテーマがメインに来ているのが肩透かしに感じる。 結局怖いのは人間であって、グロさやゲームはあくまでエッセンス。 どういう感じ方をするかによって人間は変わり、その人間が起こす事も周りがどう感じるかによって結果(運命)は分かれる。私たちもリアルと言っているものがどういう根拠でリアルなのかは実に曖昧だから、どっかにほころび的なミスを発見するかしないかぐらいしか判断基準を持たないのでは? そんなに面白くはないですが興味を惹かなくもないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-15 01:28:57) |
150. ザ・コア
《ネタバレ》 どれにも徹しきれない中途半端さが漂っていて都合の良い展開にあっけにとられる。 しかし、キャストは意外と贅沢でその部分見てしまうという感じでしょうかね。 もうちょっとメリハリを利かせられなかったんでしょうか、勿体無い。 確かにラストはラットがネットで暴露するシーンがカットされていましたね。 [地上波(吹替)] 4点(2008-08-11 09:19:39) |
151. ジュラシック・パークIII
《ネタバレ》 まあファミリー向け娯楽作品なので、お父ちゃんがんばっちゃいましたって言うのがメインな気がする。TVで見るにはちょうど良いのでは。それ以外はもうひっぱれない限界を感じます。もうゴジラに変貌してゆく路線(街中で大暴れ)しか・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2008-08-04 09:48:17) |
152. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
《ネタバレ》 うーん普通ぽいって言うか押井作品では良く見たテーマを繰り返し見せられている感じが自分にはする。 最初からそうだろうなという所は最後までそのまま展開してゆくからあっけないラストとエンドロール後のシーンには何も驚きはない。 しかし作品自体は悪くはない。でももっと別の物を期待してしまった。 原作は読んでないですが、もうちょっとキルドレ以外の人間とのスタンスが描かれないと、キルドレ自体の葛藤に共感できない。むしろ共感しやすいのは今を空虚に生きる現代人ではないだろうか。キルドレだから仕方無いとは思っているのだけど、この空しさは処理し難く、それを打ち破るにはお約束事とされる限界を破る事。ここが一番この映画の中で強く感じる所で、それ以外のエピソードは檻の中の狭い世界の日常っぽく至って普通。普通の中に芽生える疑問と葛藤。うーん、大変シンプルで決してウケは良く無い映画と思います。 キルドレが空虚に生きる人に共感を与えるとしても、空虚に生きる選択は(現実世界では)自身にあり、打ち破るチャンスはいつでもある。自分の世界は自分の感じ方によって変えられる。今おきている無差別事件の犯人のようには空虚を言い訳にはできないと自分は見終わって思いました。あと、絢香の歌はいいですね。又、空のシーンは映画館で見たほうがいいです。特にオープニングはどきどきしました。 [映画館(邦画)] 6点(2008-08-04 09:31:37) |
153. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
元々そんなに好きではなかったシリーズでしたが(子供っぽいのが)、今回はここまでのシリーズ中何故こういう作品を作っているのか垣間見えるような気がしました。 いろんなワクワク感からは離れて娯楽性は乏しいですが、世界中の物語に共通する真理的なものが描かれていて自分には過去作と比較して良かったと思いました。 どのように世界を感じるかは受け手側の思想により変わり、誰しもが持つダークサイドに自身が打ち勝たなければならない。それは周りがどのように感じても自身がどう受け取るかによって自身の世界は変わる。最近の暗いニュース(無差別・・)のせいもあり、自分にはそのメッセージを強く感じました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-28 00:19:07)(良:1票) |
154. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 先入観よりよかったと思います。 原田知世世代としては主人公が駄目キャラに変貌しているのに驚かされましたが、これはタイムトラベルものというだけで全く別物ですね。 別物だけどこれはこれでいいんじゃないでしょうか。 まあ、原田知世版もかなり大林ワールドでいじられていたんでね。 でもラストのその後がちょっとしか描かれていないのはこの話の締めとしては後味悪しです。 やっぱあの切なさが忘れられないっ。 [地上波(邦画)] 6点(2008-07-20 01:20:12) |
155. ゲド戦記
率直な感想はそんなには悪くないのでは?というものです。 おそらくこの映画に期待するものが自分には違うものだからだと分析します。 原作忠実派・ジブリ期待派さまざまな期待は完全に(悪い方へ)裏切っているのだと。 全体の雰囲気は自分には絵画(ところどころクオリティーが悪いが...)を見るようなゆったりとした感じは好きです。 多くの人が書かれてるようにストーリーは大事な部分が抜けていて淡々と進んでしまう。それによりキャラの背景や思い入れも薄く感じてしまい、この物語を味わいたい人は原作を買いに行ってしまう効果があるのかも(笑)。 しかし、逆に考えれば紙芝居や絵本のように短い中に言いたい事を文字数すくなく表現するようなシンプルさを感じます。 まあ映画館で見たくはないですが、宮崎吾朗監督の独特の余韻は嫌いではありません。 [地上波(邦画)] 5点(2008-07-12 10:24:15) |
156. 県庁の星
《ネタバレ》 率直なところ意外に観れた。 2時間のドラマとしてみるにはちょうどお手頃な惹き付け感があります。 しかし、これを映画館には観に行けないなー。このパターンは大体予想のつくもののオンパレードだから、どなたかも書かれていたように予定調和と内幕バラシ的なものを楽しむ映画ですね。そもそも公務員は人々の事を考えるべき立場にあり、それを改心する事自体それ以前の問題。それを感動にもってこうとするのは気に食わないですねー。スーパーの場面だけでも良かったと思います。あとあの弁当捨てるなら拾いに行きますよ。つかいまわし発覚で廃業した今話題のあそことダブッて、惣菜のチェッククリアしたら許される問題じゃーないんでは?それに必要な事項を知らないで営業していざという時どーすんの?なんか直面した問題の自己防衛ばかりに気がいって、結局消費者置き去りの自己満足をそのまま描く感覚がまずいのでは? [地上波(邦画)] 4点(2008-06-01 10:44:51) |
157. 幸せのちから
この映画がどれだけ原作に忠実なのかは判りませんがー、 幸せの考え方をこの主人公は大間違いをしていると全体を通して思いました。 不正乗車や踏み倒し(タダ乗り)を幾度も行い、家賃は払わない。税金も罰金も払わない。子供を置いてかざるを得ない奥さんに対して自分の事しか頭に無い。 これでこの人が求めたものはお金が幸せという事としか観ていて思えませんでした。 しかし、アメリカにおける人種差別の問題があってそうでもしないとという考えに偏向してしまう可能性は否定できませんけどね。 本当にそれで幸せかどうかはこの話の続きがもっと描かれないと判らない。 ホームレスからの転身だけが人を感動させるのでは無いと自分は思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-04-13 23:24:19) |
158. レッド・プラネット
《ネタバレ》 全然知らなかった映画だったので出演者にも出だしで気付かずに観てましたっ。 ヴァル・キルマーとキャリー・アン・モスの演技はとても良かった。2人が居なかったらどんだけ悪かったろうと感じます。 話は面白そうな設定なのにもかかわらず面白くないのは監督のせいでしょうね。 私も人間性の描写が少なくどうも最後まで映画にのれなかったと感じました。 ドキドキハラハラしようとするとこであっさりと空かされてしまう。 一番肝心な地球がどんだけ駄目な状況にあり、あの虫がどんなに役に立つのかはあんまり繋がって考えにくい。目先の危機を回避する安堵ばかりで、地球に帰る・地球が滅ぶのを回避できるという部分は大いに?大いなる目的の前に2人のつかの間の生存だけに喜んではいられない筈と思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-13 20:09:12)(良:1票) |
159. アンフェア the movie
~the movieと名の付く映画って・・・という感想。 他の方もおっしゃっているようにドラマを見てた人には面白みが飛んでしまっている。 予想付くこのストーリーを捨てて別のエピソードにした方が良かったのでは? [地上波(邦画)] 3点(2008-04-13 18:50:51) |
160. トゥームレイダー2
この手の冒険活劇トレジャーハントものには笑いの要素が不可欠で、その点が薄いと思った。まーアンジェリーナ・ジョリー見たさで見る映画でしょう。 [地上波(吹替)] 4点(2008-04-05 02:10:14) |