1761. テッド2
《ネタバレ》 そもそも前作の何がよかったのか。ジョンか。テッドか。2人の関係か。はたまた下劣なコメディか。 いやいや違います。ローリーです。女神様の存在です。彼女の存在あればこそ、3人の関係が素敵なものに見えるという奇跡の錯覚を起こせたのです。その彼女がいないだけでこの作品の魅力は半減です。 前作のハッピーエンドを覆すスタート。最悪です。 アマンダ・セイフライド演じるサマンサもなかなかに魅力的。ただローリーには及ばず。 それでもテッドの人権を守ろうとするメインストーリーはそれなりに面白く見られます。裁判ネタ好きですしね。『俺は所有物か。』の一言で急に作品の空気感が変わります。この転調嫌いじゃないです。 で、そのまま裁判メインのストーリー展開であればまだ良かったのですが、ダニーの乱入。目まぐるしく変わるテイスト。 更には裁判をサマンサからモーガン・フリーマンへまる投げ。なんとも盛り上がりません。 悪ふざけ悪ノリも前作同様。眉をひそめるだけ。面白かったのはジュラシックパークのくだりくらい。あの名曲と『群れだ、群れで動いている』の感動的名台詞をこんな不謹慎な使い方して(笑)。この映画の提供は麻薬組織ですか? [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-16 13:49:34) |
1762. デス・プルーフ in グラインドハウス
《ネタバレ》 2時間近くある尺のほとんどが、女の子たちの会話劇。最初のグループのときはまだ飽きずに面白く見ていたのですが、そのグループが瞬殺されて次のグループへ。また同じような会話劇がとりとめもなく続くものだから、もういいよっていう気持ちでいっぱいになりました。 最初のグループが、あれだけ人物紹介でひっぱっておきながら、わずか数十秒で全員まとめて瞬殺しちゃうものだから開いた口が塞がりません。潔いというか何というか。ぼーぜんとしちゃいました。そして真相に気付いた警官親子も、何の伏線にもなっていません。え?これがいいの?これが『味』なの? 次のグループは何度も車を停めるチャンスがあったのにそうしなかったのは不自然すぎ。更には意表をついて逆にカート・ラッセルがボコボコにK・O。確かにこーゆーサスペンス、バイオレンスは見たことがありません。・・・ですが、新鮮ではあったけれど好きにはなれないのです。 もっとオーソドックスなサスペンスやホラーやバイオレンスが好き。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-01-02 02:01:50)(良:1票) |
1763. モンスター上司
《ネタバレ》 三者三様のパワハラ。これがすごい面白くて、すぐに映画にのめりこみます。テンポがよく、スピード感があって良い。コリン・ファレルやケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランドなんかの大物俳優、演技派俳優が上司役ってのも良かったです。 で、肝心のパワハラ、セクハラ対策はどうするのだろうと思ったら、まさかの交換殺人。映画の出来、不出来とは関係なく、あんまり安直な発想にちょっと興醒めです。そこから先はグダグダなサスペンスコメディ。それぞれのターゲット宅に侵入。この辺りから三人のバカっぷりが暴走。個人的にはもう笑えなかったです。いや、ピーナッツアレルギーで死にかけたのをデイルが助けちゃったのは笑いましたが。 ストーリー性のあるコメディってのは本来好きなんですが、これはコメディに重きを置きすぎている感じがして、ちょっと肌に合わなかったのが残念。 ラストのデイルの逆襲だけはちょっとスカっとしました。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-01-01 23:50:05) |
1764. 永遠のこどもたち
《ネタバレ》 正直ちょっとわかりにくい映画でした。結局ラウラがシモンを誤って閉じ込めちゃってたってことなのかな?だとしたらちょいちょい出てきたトマスの霊はなんだったのでしょう。 シモンを探しに海辺の洞窟まで行って足を怪我していたけれど、そのときに見たトマスの霊はなんだったのか。それともラウラの見た幻覚だったのか。最後に出てきた子供たちは本物の霊?それともラウラの空想の産物? はっきりわかっているのは、どうやらラウラが一緒に育った子供たちはこの孤児院でみんな殺されてしまったらしいこと。犯人は孤児院の職員。その息子トマスがみんなのからかいの対象になって命を落としたのが原因みたいです。 う~ん、だとしたら、トマスの霊がいたとして、そのトマスがシモンを死の世界に導いたりラウラを襲ったりするのは筋違いのような気がします。 ラストも、ラウラとシモンが助かったのかと思いきや、やっぱり二人とも死んでいました。なに、このバッドエンド。父親かわいそうじゃないですか。こーゆーのは嫌いです。 [DVD(字幕)] 5点(2019-12-16 00:58:55)(良:1票) |
1765. ペントハウス
《ネタバレ》 導入部分がやや苦手。仕事が出来る人間で、しかも仲間思い。そんな人が仲間のために熱くなっちゃったせいで不利益を被るってのが好きになれません。 ジョシュは仕事にプライドを持っていて、従業員、客、全員を大事にしています。そんなジョシュを簡単にクビにしてしまう経営者にも腹が立つが、簡単に犯罪に手を染めようとするジョシュにも共感できません。 もちろんそーゆー作品なわけですから、腹を立てても仕方がない。でも腹が立っちゃったものは仕方がない。それだけオープニングのジョシュという人物に魅力があったわけです。なんかちょっと幻滅しちゃった感じでしょうか。 正直ずっと気持ちがノリきれないまま、もやもや見ていたのですが、最後に皆で力を合わせるのはちょっと良かったです。こーゆーの好きです。で、あっという間にみんな捕まっていくエンディングも良い。護送車の中でショウがもちかけた取引に、『タワーでチップは禁止です。』なんて切り返すのもお洒落じゃないですか。 従業員たちに年金代わりに純金を送り、ショウは遂に刑務所へ。勧善懲悪なのでラストはすっきり。ですが、その過程において、どーしてもこの人たちを応援しようという気持ちになれなかったので、点数は厳しめです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-12-06 01:16:25)(良:2票) |
1766. REC/レック4 ワールドエンド
《ネタバレ》 船。軍。政府。隔離。そして海の上。非日常。からの、ゾンビパニック。そのきっかけは、まるで28日後・・・。 ゾンビパニックってね、日常の崩壊が醍醐味の一つだと思うんですよね。いきなり非日常からスタートされちゃうと、その面白さが半減しちゃうわけです。登場人物も、軍の関係者や政府の人間ばかり。あとは船乗り。これではちっとも面白くないんです。 『密室での恐怖』を感じられる良さはあります。船内が入り組んでいるため直線距離が短く、足音でゾンビたちの接近を知らせる演出は結構好き。ゾンビ映画として一定の迫力、クオリティは保っています。ですので飽きはしません。 ただ面白いかと問われれば、う~ん。 前半ダラダラしときながら、気付いたら船内に感染が広がっちゃっている始末。徐々に感染が広がっていく恐怖っていう、もう一つの醍醐味もないんですよね。 救命ボートを手に入れてからは、『助かるかも』という一縷の望みが感じられるため、ラストは結構ハラハラできます。だからくどいようですが、ゾンビものとしてはそこまで悪くないんですが、レックシリーズの中では一番いまいちだったかな・・・。これだったら少年少女が巻き込まれちゃう『2』のほうがまだまし。 どうやら私は、ゾンビパニックに軍関係者の割合が増えると、白けてしまうらしいです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-11-18 03:10:57) |
1767. その土曜日、7時58分
《ネタバレ》 物語が悪い方向へしか進まないので気が滅入ります。 ハンクは真人間だけどダメ人間。アンディは多少頭がきれるみたいだけどクズ。このどーしようもない兄弟がにっちもさっちもいかなくなって犯罪にはしる。強盗するのは両親が経営する宝石店。『店は保険に入っている。損失分は保険がでる。』なるほど、個人的に好きなタイプのプロットです。 ただ、この映画、時間軸が行ったりきたり。その都度主観がアンディになったりハンクになったりチャールズになったり。それはそれで面白いのですが、あまりに多用するから全体のテンポを悪くしている気がする。 それに、主観が変われば『ああ、そーゆーことだったのかぁ』という種明かしを楽しむものなんでしょうが、この映画にはそれもないんです。映画のテンポを悪くしてまで時間軸をずらし主観をわざわざ切り替えるメリットがあまりないように感じます。 説明不足の部分が多いのも無視できません。 ハンクはともかく、アンデイはなぜお金が必要なのか。会社でいったいどんな不正をやらかしたのか。それにラスト、ハンクのその後はどうなっちゃったのか。どれもこれも教えてはくれません。結構知りたい部分なのに。父親への感情を車の中でぶちまけるシーンも説明不足のせいで唐突な印象を受けます。さらにはそれを理由に奥さんが出て行ってしまうのも意味わかりません。 父親チャールズがアンディを殺して終わりという救いようのないオチが素敵でした。バッドエンディングは好みではありませんが、この映画には合っていたと思います。アンディの人生における罪の帳消しはどちらにしろ『死』以外はありえなかったでしょうし。アンディを殺すときの父親の形相はこれまた最高でした。 とはいえ、ハンクのことがほったらかしである以上、やはり消化不良感は拭えないのです。 [DVD(字幕)] 5点(2019-11-16 00:43:35)(良:1票) |
1768. マイティ・ソー
《ネタバレ》 CGや映像は派手できれいで迫力あって良い感じ。ただその質感、ヴィジュアルは、『映画』というより『ゲーム』の世界のよう。神話の話や映像は嫌いではないんですけど、なんかちょっとだけ、自分が見たいものとは違うものを見せられた感じがします。 ストーリーは、神様の世界でのごたごたがいまいち面白くないです。ソーが地球に追放されてからが、俄然面白くなりますね。 『このソーにそんなものが効くか。』⇒ビリビリビリ。『お前らなどにやられはせん。』⇒注射ブスっ。このあたりがかなり笑えます。バックした車にはねられるのも見所のひとつ。 アクションは、地球でのVSデストロイヤー戦がこの映画のクライマックス。面白かったのはそのあたりくらいまでかな・・・。 ソーの仲間たちは序盤では頑張っていたのに、後半は見せ場がほとんどなくて物足りない。 ロキはただのかまってちゃんで、巨人も神も人間も、ただそれに巻き込まれただけ。なんともスケールの小さい話で、巨悪というものが存在しないから、勝利で得られるカタルシスなんてあろうはずもない。 『氷の巨人たちが再び地球を侵略する。地球を守るため、ソーたちアスガルドの神々が立ち上がる。』なんてのを勝手に想像していただけに、なんとも期待はずれの内容でした。 そしてこの内容に対してこの時間、この尺。これをまさに『冗長』というのでしょう。 ちなみに、『ヘイムダル』と『デストロイヤー』はキャラとしてかなりお気に入りです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-11-12 04:07:39) |
1769. サンシャイン 2057
《ネタバレ》 今、何が起こっているのかがとてもわかりにくい。複雑な設定。難しい専門用語。細かいカット割り。なんだろう、終始ごまかされているような印象。 とは言え、とは言えですよ。やはり『宇宙』というものに憧れる身としては、この映画にはそれなりの『畏怖』や『浪漫』を感じずにはいられません。でも宇宙やら、それ関連のSFに興味が少しでも持てない方は最初からお断りといった趣。万人向けでもなければエンターテイメント作品とも言い難いでしょう。 後半になるにつれ、サスペンス色が強くなります。終盤は完全にホラー。ピンバッカーについてはボロクソに叩かれていますが、彼の登場でこの作品の娯楽度は上がった気がします。 小難しい話はちょっと・・・。哲学的な話はちょっと・・・。宗教は論外。という私は、『単純なワクワク』『単純な恐怖』を求める庶民代表。ピンバッカー登場によるスリラー演出は嬉しい展開です。 かといって、この映画自体が面白いかと言われれば微妙。そもそも、『予定の針路を勝手に自分たちの判断で変更して、その結果全滅しちゃう』なんてパターンは、私が一番嫌いとするところ。小難しい居丈高な物腰の作品のわりに、そーゆーところはホラーあるあるなんですね。なんだかなあ。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-10-30 07:34:59) |
1770. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
《ネタバレ》 子供の頃見たときは凄く面白かったのですが、今見るとそうでもありません。時代的なものもあるのかもしれません。ですがBTTFシリーズは今見ても面白いので、やはり子供向けということなのでしょう。 それにしてもちょっと子供が強すぎませんか。いくらなんでもっていうくらい子供が強すぎる。 それと冒頭の諍いの結末が放置なのが少し気になってます。毒を盛った悪人たちはそのまま?ダイヤはどこへ?そんなことを気にしていたら、罠にはめられて飛行機墜落。ここはインドの山奥?原住民達に助けられ、原住民達から願い事。仕方がないので、原住民たちの頼みを引き受けるジョーンズ博士。子供のときはわかりませんでしたが、ここまで成り行き任せのストーリーだったとは。なんか浪漫がないです。 『冒険に出る準備をするワクワク感』、それがこの映画には足りません。 ヒロインウィリーとのやりとりは好き。虫の中に手つっこむシーンで、『自分でやりなさいよ』ってゆうシーンはいつ見ても笑える。トロッコの疾走感最高。 でもなんだろう、やはりこのシリーズってどうしても敵との追いかけっこがドリフに見えて仕方ないです。もちろんその軽さも本作の良さではあるんでしょうが・・・。アドベンチャーならではのスペクタクル、それがいまいち感じられないのです。 [DVD(字幕)] 5点(2019-10-27 12:28:15) |
1771. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 インディ・ジョーンズのシリーズをもう一度見直してみようと思い立ち、まずは第1作目を鑑賞。小さい頃に親といっしょに見たきりで、ストーリーや細かい部分はいっさい覚えておらず。記憶にあるのは大きな石がゴロゴロと転がってくるシーンだけ。それもそのはず。久しぶりに見てみてその理由がわかりました。冒頭のシークエンスとクライマックス以外、印象に残るようなシーンがほとんどありません。 ストレートな冒険活劇。私が見たいのはそういう映画のはず。これはまさにどんぴしゃりのはず。なのに、見ていて胸躍るようなワクワク感がありません。私が大人になったからそう感じるのではないでしょう。きっと、子供のときにも冒頭のシーン以外ワクワクしなかったので、記憶に残っていないのだと思います。 勝手に、インディアナ・ジョーンズがザ・ヒーローみたいなものと認識しちゃってたのですが、全然ヒーローってタイプじゃありません。弱くもなければ強くもないアクション。かっこいいムチさばきも、前半以降あんま出てこない。かといって頭脳プレーが光るわけでもありません。力が無い人間の力技でストーリーがどんどん進んでいくもんですから、爽快感もなければ高揚感もないのです。とりあえず大して腕力があるわけでもないのにやたらと肉弾戦でカタをつけるのはやめてほしいです。 アドベンチャーとしても、冒頭以外は正直言って凡庸。アーク発掘なんて無計画もいいところで、そりゃ敵に見つかるよ。で、その後遺跡に閉じ込められて、どうやって脱出すんのかと思ったら、えええ???、『なんだ、ここから外に出られるじゃん』って、まるでコント。ついでに言うと、カイロでの敵との追いかけっこはまるでドリフ。 見ていて何度も欠伸がでちゃう、胸躍らないアドベンチャーでした。 [DVD(字幕)] 5点(2019-10-08 04:21:18)(良:1票) |
1772. ボディ・スナッチャーズ
《ネタバレ》 この作品は、『街』が凄く似合うシリーズだと思うんですよね。 『日常』がすり替わる恐怖。『隣人』が『隣人』でなくなり、『家族』が『家族』でなくなる恐怖。それがこの映画のミソ。舞台が『街』から『軍事施設』に変わっちゃえば、その恐怖感ってどうしても薄れちゃいます。 また、この映画ではすり替わられる前の描き方がちょっと足りないです。父や弟や女友達はまあいいでしょう。でもそれ以外の人たちは、会ったときからすでに変。そうじゃないんですよねー。どうもこの作品はこのシリーズの良さってのをちゃんと理解できていない気がする。 マジョリティからマイノリティになってしまう恐怖というものをもっと描けていたならば、ガブリエル・アンウォーに頼らなくとも、もっと高い評価を受けていたかもしれません。『SF/ボディ・スナッチャー』や『インベージョン』に比べると、あらゆる面でワンランク劣ります。3作品の中では『インベージョン』が一番面白いかな。 [DVD(字幕)] 5点(2019-09-23 00:22:21) |
1773. 50/50 フィフティ・フィフティ(2011)
《ネタバレ》 『母親にガンを打ち明けるシーン』、ガンの予防になるからと母親が緑茶を入れようとするシーンには涙が出ます。車の中でアダムが突然感情を露にするシーンも良い。今まで押さえていた感情が噴出し、不安と絶望がついに理性を超えてしまう貴重なシーン。その直後、友人宅で『ガン患者と共に生きる』的な本(正確な名前忘れた)を見つけてしまうのが、マンガチックでベタすぎますが、凄くぐっときます。ここでは『ヤンキーが良いことすると5割増しで良い人に見えちゃう』という心理が働いています。個人的には一番好きなシーンかもしれません。 と、ここまでシーン毎の感想しか述べていません。それはこの作品がエピソードを羅列したような作品だからです。1つ1つのシーンを見ると凄く良い。確かに良い。ですが1本の映画として見るとなんとも評価のし難い作品です。 主人公アダムが突然ガンを宣告されたこと以外、これといった事件が起きません。レイチェルの浮気はありますが、誰しもが想定しちゃってるでしょうし、ハプニングとしては弱い。さもありなん、といった感じです。 大きなドラマ、山場を作らないのであれば、いっそドキュメンタリー調にしたほうがよかったかもしれません。 この作品は『友人や家族がガン患者となったとき、どう寄り添っていくのか』を、ガン患者の目線で描いた作品。難病ものですが、ライトに描かれているので深刻になりすぎないところは良いですね。更に、キャサリンというかわいいセラピストが本作にハッピーな雰囲気をプラスしているのも好印象。アナ・ケンドリックは素敵な女優さんですね。 ジャンルがコメディになっていますが、私はこの作品をコメディとして見ることはできなかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2019-09-19 12:00:19) |
1774. 恋するモンテカルロ
《ネタバレ》 『ロードムービー』や『ラブコメ』かと思っていたのですが、『なりすまし系』ですか。苦手なんですよね、このジャンル。いつばれるかとひやひやするので、落ち着かない。悪いことをしているのは明らかなので、居心地が悪いのです。 もちろん、それがメインテーマの『潜入捜査』や『スパイもの』であれば平気なんです。ですがこれは『ラブコメ』がメイン。『なりすましちゃっている現実』が気の休まらない状況をつくっちゃって、三者三様の恋愛を全然集中して見られなくなります。 途中からはネックレスまで気になって、3人がどこの誰とどんな恋愛しようがどーでもよくなってきます。『早く現状をなんとかしなさい!』という気持ちのほうが勝ってしまいます。これって『ラブコメ』としては致命的だと思います。 グレース、メグ、エマ、一人一人の恋愛エピソードは悪くなかった。いっそ『なりすまし』なんて奇をてらったストーリーはやめて、直球3本勝負のラブコメに徹したほうが楽しめたかもしれないです。 [DVD(字幕)] 5点(2019-09-05 13:40:00)(良:1票) |
1775. ラブ & ドラッグ
《ネタバレ》 ジャンル『ラブコメ』になるとは思うのですが、後半になるにつれてコメディ要素は失速。まあラブコメってだいたいそういうパターンが多いのですが。前半笑わせて。後半しんみりさせて。そのギャップが良いんでしょうね。 で、この映画は『難病』を取り扱っている分、よりシリアス度が高め。とゆーか重い。主演の二人が美男美女だったからまだ良いが、この二人じゃなかったらもっと暗い雰囲気になってそうです。 『パーキンソン病とその家族』というのを真面目に扱った映画。だから軽い気持ちでこの作品手に取っちゃうと、後半はリアル路線がちょっとつまらなく感じるかもしれません。 ジェイミーが持ち味を活かして、仕事で頭角を現しつつ、二人の恋も始まっていく、その様子を同時進行で描くシークエンスが一番好きかな。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-09-04 11:45:59)(良:2票) |
1776. 恋とニュースのつくり方
《ネタバレ》 サクセスコメディ。ラブコメの要素があるものの、基本はお仕事コメディ。ラブコメは添え物程度。 駆け出しのプロデューサー、ベッキーがどのようにしてこの業界で成り上がっていくのかがポイント。 仕事を突然クビになり、やっと見つけた転職先は人気低迷の報道番組。まさに定番のストーリー展開で、本来であれば自分とは相性が良いタイプのライトコメディ。 いまいちだったのが盛り上げ方。 番組の打ち切りを宣告され、『6週間以内に視聴率を上げてみせます。』と啖呵をきる主人公。『いいぞいいぞ、面白くなってきたぞ。』と見ていたら、その方法が誰でも思いつくような低俗な企画ばかり。序盤の人物描写で『仕事に夢や信念を持っている主人公』『マイク・ポメロイが憧れのニュースキャスター』と、本格志向なのかと思っていたので、視聴率さえ上がればなんでもいいのかと、ちょっと残念な気分に。 で、そんな低俗な企画で視聴率が上がって、『トゥデイ』からお声がかかる始末。これこそがまさにご都合主義だろうと、ちょっと期待とは違う落としどころ。マイク・ポメロイが独占取材に成功するエピソード。ベッキー自身もそーゆーのを積み重ねていくような、そんな芯のあるサクセスのほうが好みです。この作品は思っていたのと悪い意味で違いましたね。 ただ、レイチェル・マクアダムスはかなり好きな女優さん。彼女が主演というだけでも見る価値はありました。働くレイチェルは凄く魅力的です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-08-30 21:48:34)(良:1票) |
1777. ただ君だけ
《ネタバレ》 ベタな恋愛ドラマで、前半は退屈極まりない。チョルミンの過去、ジョンファの過去、無関係と思われた二つの過去が交錯するとき、ちょっとだけドラマが面白くなります。決して真新しさはありません。ですが、そこに定番ならではの趣が確かにあります。 ジョンファの吹替えがいまいちだったのと、感情移入できるほどのストーリーではなかったため、評価は厳しめ。ただソ・ジソブはかっこいいし、ハン・ヒョジュは正統派美人女優で魅力的。ラストもなんだかんだいってハッピーエンドでめでたしめでたし。のめりこめるタイプの作品ではありませんが、定期的に世に出回って欲しいタイプの恋愛ドラマです。 [DVD(吹替)] 5点(2019-08-15 23:35:17) |
1778. デス・リベンジ(2007)
《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサム、レイ・リオッタの二大俳優を起用しながら、この地味な出来。なぜいまいち盛り上がりに欠けるのか。 その原因のひとつは、バラエティに乏しい敵キャラ。『バカ丸出しの甥っ子』『悪の魔法使い』『ゴブリンもどきのクリーチャー』これだけではちょっと寂しいです。それに対し、味方はいっぱい。『各将軍たち』『弓兵』『忍者』『森の人』『魔法使い』と、充実したラインナップ。しかしそれだけでは物足りないのです。やはりファンタジーには魅力的なモンスターが必要なのでしょう。 敵の種類が少ないと、バトルシーンがいつも代わり映えのないものとなってしまいます。この作品でいうと、中盤の森の決戦と、ラストの全面対決、このバトルシーンがほとんど同じになる始末。そりゃそーです。敵キャラが少ないんですから。一番の見せ場であるはずのラストの総力戦は、暗くて何やっているのか見えづらい。むしろ森の決戦より楽しくない。それじゃあ盛り上がらないです。 もうひとつの原因は、ファーマーの2人の戦友が早々に戦線離脱したこと。しかも最後までファーマーと合流できない。弓使いのおっさんなんか、絶妙な良いキャラだったのに、しょーもない死に方させちゃって何を考えているのか。ベタでも良いから、最終決戦ではもう一度3人そろえるべきでした。 [DVD(字幕)] 5点(2019-08-14 10:57:07) |
1779. あの頃、君を追いかけた(2011)
《ネタバレ》 悪くはないです。ピークは前半~中盤の学園ラブコメ。 主人公の男子生徒、ブレない、媚びない、そのキャラクターは好き。周りの友人がクラスのマドンナに夢中になっているなか、『俺はどーでもいい。ってゆーかあの真面目キャラうぜえ。』っていうスタンスが好き。でもマドンナが仲良くなっていくのは、この自分に興味がない男子生徒なんですよね。これって80年代~90年代に、よく少年マンガで見たようなシチュエーション。なんか懐かしい。 『ラブコメはベタに限る。』と思っている自分。『てめー勉強しろよ。』『まじめにやれよ。』とつっかかってくるヒロインに対し、『うぜーな』『勉強めんどくせー』って言いながら、渋々言うことを聞いちゃうのが微笑ましい。そんで次第に勉強そのものにのめりこんでいって。ヒロインと競い合おうとしたりして。ヒロインはヒロインで、一緒に勉強できるのがなんか楽しくて嬉しくて。この二人が仲良くなっていく様子を短いカットの連続で駆け抜けるように映していくのが、まさに青春の1ページを切り取っているかのようです。個人的にはここがこの映画のクライマックス。言ってしまえば、後は全部蛇足に近いです。 実際、高校卒業してから途端につまらなくなるんですよね。やっぱ仲間たちの羨望のまなざし受けながら学園生活を送るってのが、学園ラブコメの醍醐味ですからね。 卒業してからはみんなばらばら。ヒロインとは破局。その理由がわけのわからん格闘技大会って、何それ。相思相愛にも関わらず、二人が結局くっつかなかったことに対する違和感。そんであの切なすぎるラスト。いやいや、本当にそれでいーのか2人とも。納得のいかない結末です。 [DVD(字幕)] 5点(2019-07-25 14:19:55) |
1780. トランスフォーマー/ロストエイジ
《ネタバレ》 シリーズもので登場人物に愛着わいちゃっているので、ここまでメンバー総入れ替えだと寂しくなっちゃいます。 前作ではアイアンハイドがやられ、今作ではラチェットが。初期メンバーで残っているのはオプティマスとバンブルビーくらい。ミカエラがいなくなっただけでも寂しかったのに、ついに前作までの主人公サム・ウィトウィッキーも軍人さんもみんないなくなってしまった。こうなってくると『1』~『3』までの戦い、ドラマはなんだったのかと思っちゃう。 今作の良いところは、新顔ながらオートボットの面々がキャラ立ちしていてしっかり活躍してくれたこと。バトルシーンも今までに比べると随分見やすくなりました。 ストーリーは相変わらず(笑)創造主って?オプティマスを捕らえるその目的は? 今まではメガトロンをはじめとしたディセプティコンが『人類滅亡』『地球乗っ取り』というわかりやすいテーマ。でもロックダウンにしては地球にそもそも興味がない。今作ではどちらかというと『人間』VS『オートボット』の図式になってしまっているのが嫌な感じです。なんだかんだ言って、『ディセプティコンの脅威から人間、地球をオートボットたちが守ってくれる』という戦いが好きだったのかもしれません。そりゃオプティマスも人間に愛想尽かしますよ。今までもさんざん裏切られ、それでも守ってきた人間達に今度は家族を殺されているようなもんです。それを見て『エンターテイメントだー。楽しいー。』とはならないですよ。 ついでに言うと、人間同士の争い、悪くないですが比重がちょっと大きい。結果として『冗長』『テンポの悪さ』というデメリットを生んでいます。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-07-22 14:20:47) |