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six-coinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 210
性別 男性
ホームページ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8512182
年齢 49歳
自己紹介 映画は娯楽である。笑ったり泣いたり学んだり、空想という鑑賞時間を過ごす「芸術作品」である。実際に映画づくりを体験していない人間に、映画批評が出来るとは思えない。プロの批評家でもなく映画を作った経験も無いのだから、作品のシナリオや背景など、基本設定に理屈っぽくケチをつけるようなナンセンスな行為はなるべく止めにしたい。映画好きのハシクレとして、作家が作った作品を、素直に楽しみ、感動できる姿勢を何よりも大事にしたいと思う。

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161.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 
ストーリーとしては断然1作目より面白い。いい加減語り尽くされていることでは在るが、完全無欠の無敵のヒーローではなく、普通の人間同様悩んだり苦しんだりするヒーローらしからぬヒーローの姿が、身近に感じられ素直に共感できる。ただアクションと映像で魅せるだけの作品とは違い、むしろヒューマンドラマとして仕上がっているのがとても良い。不調で蜘蛛の糸が出なくなってしまうのには驚いた。原因を突き止め具体的な対策を講じねば、いつ落下するものか分かったものではない。恋人にも親友にも正体がバレてしまい、なおかつ恋人の理解まで得られた時点で、このシリーズのクライマックスはほぼ終わっているのではないか。むしろ続編によって尻窄みになってほしくはなく、個人的には最高潮にある今回の作品で完結しても良さそうな気がする。相手の蜘蛛男という特異体質を知っても、気持ち悪いと思うどころか一向に気にしないMJの深い愛と、列車さえ止めてしまう主人公の大胸筋に拍手。
6点(2004-10-20 01:13:05)
162.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
ちょっと安いCG効果に走り過ぎる感は否めなかったが、前作よりも良い意味でスケールアップしていたので、心から楽しめた。こんなB級っぽさなら大歓迎、アクションあり、(既婚者だけど)ロマンスあり、何でも欲張ってしまったお腹一杯の映画で安心して楽しめる。愛する人の為なら化け物だって倒せる主人公、元はお嬢様のハズなのにサイを両手に奮戦するヒロイン、ちょっとマヌケだけど憎めないお兄さん。何より出てくる女性陣の美貌には大満足である。それにしても、イムホテップの見捨てられたあの最後。イヴリンの愛があれで引き立つとは言え、あまりにもかわいそすぎだ‥‥‥。
6点(2004-10-20 01:08:04)
163.  プリティ・ウーマン
道徳的な観点からこの二人に共感できない人が大勢いるのも理解できるが、そもそもリッチなビジネスマンと貧しい娼婦という物語の設定なのだから、ドレスを買い美味いものを食い、二人の関係がそれから始まり盛り上がって行くのも不自然ではない。この映画を観た時に、二人の道徳的な点を批評するようなナンセンス考えは微塵も浮かばず、ただただあまりにチャーミングなジュリアに思わず見とれてしまったものだ。二人がセレブ同士でも、あるいは男娼と娼婦同士でも、あのチャーミングはあり得ない。バリバリの現役ビジネスマンという視点があらばこそ、それと対照的なアウトロー(ジュリア)のキャラクターが活きてくる。いいではないか、こんなシンデレラストーリーがあったとしても。結果的に二人が一緒になったのは、金だけが理由ではなかったのだから。
5点(2004-10-18 23:50:39)(良:1票)
164.  ベスト・キッド(1984)
格闘技経験がある人間は、この映画を現実的な視点から批評したがる。私も長年かじっている人間だが、この映画はこの映画として良いと思う。確かに主人公が強くなる過程や練習の様子などは現実離れしており、ロッキー同様クライマックスのシーン戦いなどは、あまりに素人臭いアクションにインチキ臭いとしか見えない人も居るかもしれない。しかし、本家の日本でさえ過去の遺物となりかけている「道」という考え方を、外国人が作った映画にしては良く表現できているような気がする。空手道、書道、剣道、華道、茶道、確かな技術を極めるために精進すると共に、それを基軸に自分の人生を築いて行くという日本人独特のこの「道」という人生観。この部分に関しての理解が的を得ており、そこを視点にした主人公のサクセスストーリーという部分で、この映画はまともな出来の作品だと思う。試合が始まり、主人公が勝ち進んでゆくシーンでのBGMはぴったりで心が躍る。
4点(2004-10-18 01:50:13)(良:2票)
165.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
私はゲームをやったこともない人間だが、第1作目よりは断然良い。見る側を怖がらる手法や、前作よりも凝ったシナリオもレベルアップしている。単純に頭カラッポにして楽しむ映画、この分だと3作目も観てみようかと思った。カスリ傷でも確実に死に至るウイルスなのに、やたら肌の露出が多い服装で、平気でゾンビと肉弾戦を繰り広げるヒロイン達のアクションには脱帽。一番最後には超能力まで身に付けて、主人公はどこまで強くなるのだろうか。
4点(2004-09-20 00:45:56)
166.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
CGだらけの安い作品かとあまり期待せずに観に行ったが期待以上。ロボットは所詮生命体ではない、しかしそれがプログラムから独自に進化した感情を持った時、人間とロボットの差は有機体と無機体の違いでしかない。サニーの様に自ら怒りを作り出すこともできれば、きっと芸術の創造も可能なのではないだろうかと思う。かつて主人公を助けたロボットは論理から少女を見殺しにしたが、サニーは見殺しにすることなくヒロインを助けた。人類全体に対するリスクの論理から考えればあの場合はヒロインを見殺しにしても当然。現代社会では何事も秩序だてた論理が正しいと思われがちだが、人間の感情から生まれた矛盾のある行動こそが、実は一番人間らしい部分であることを考えさせられる。単なる近未来への警告ではなく、人間の人間たる部分とは何かを示してくれている映画であると思う。 物語の冒頭はサニーをロボットとして気味悪く思っていたが、物語の進行につれ感情移入でき、最後はスミス演じる刑事と同じ人間に見えて来る。特にピンチから脱出するサニーの機転、ウインクはT2の親指を連想させて傑作だった。
7点(2004-09-12 02:52:43)(良:2票)
167.  HERO(2002)
壮大なスケールのロケーションはさすが中国。ハリウッドならさしずめCGでやったであろうシーンも、実際の人でやってしまうんだから凄い。まるで赤の巻、白の巻、とでも名付けたいようなオムニバスそれぞれの色の統一、湖の上の剣の舞、映像の美しさは最近の映画では類をみない。物語も実際の始皇帝がこんな賢者であったかどうかはおいといて、凝った造りで面白かった。唯一、度の過ぎたワイヤーアクションだけがどうしても好きになれない。グリーン・デスティニー同様、あの重力を無視したような動きの不自然さが気になって仕方が無い。アクション俳優ジェット・リーの折角の醍醐味が消えてしまっているようで。完全な肉体派アクションでなくても、もう少し不自然さがなかったらもっと面白かったのに、と少し残念。
5点(2004-09-05 03:34:08)
168.  LOVERS 《ネタバレ》 
女優チャン・ツィーの美貌に加えて、何と言っても映像が素晴らしく美しい。白樺の林や金色の草原、クライマックスの雪景色、中国ならではのロケーションを使ったシーンの数々は流石である。観てみれば「謀」と「LOVERS」のタイトルデザインも納得、ストーリーも騙し騙され、良い意味で見事に裏切られた。HEROの様に過度なワイヤーアクションも思ったほど多く目立たず、さほど違和感なく楽しめたので良し。中国ならではの人海戦術で、朝廷と反乱軍との大戦闘シーンがあるのではと期待したが、それが無いことでより哀しさが引き立ち、そして尾を引き余韻として残る。この場合は戦闘の結末が無くて正解だと思う(小屋を取り囲む朝廷軍が、反乱軍の全滅を予感させる)。予告編からして大嫌いな二股映画か不倫映画の類かと心配であったが、杞憂に終わった。片想いの中、命懸けの密偵となった男と、それを知らずに朝廷を裏切り、反乱軍の女を愛した男。哀しくも全ての事実を知った時、かつての友である二人は斬りあわねばならない。それでも男は愛した女の為に飛刀を投げず、また女も命を顧みず飛刀で愛する男を救おうとした。3人の想いと心の哀しいすれ違いが、実に見事に表現されている。故にこの映画には、尻軽な安っぽさが感じられない。ここが浮気や不倫を安直に美しいと表現しただけの薄っぺらい映画とは一線を画している部分だと思う。
7点(2004-09-05 03:25:22)
169.  28日後...
スプラッターでもなく、グロテスクな死体でもなく、ウイルスによって狂暴化した人と正常な人間とのせめぎ合いで、恐さが大変良く演出されている。下記のレビューにある「心理映画」という批評は、まさにそのとおり。奇妙な殺人鬼なんかよりも、遥かにスリルがあり、ゾクゾクと心に響く恐さがあった。ある逃げ出せない一か所の中で、必死に逃げ回る複数のメンバーが一人またひとり、というのは恐怖映画のセオリーだが、これは襲って来る人間が間違いなく同じ人間という点、また舞台がよく知られたイギリスという点で大変リアリティがある。同時期にあった「バイオハザード」よりもこちらの方が遥かに恐いのは、そうした現実味によるものだろう。
5点(2004-08-31 00:06:15)(良:1票)
170.  ヴァン・ヘルシング
期待し過ぎて、良くもなく悪くもなく、という印象。筋書きは悪くなく、色男ヒュー.ジャックマン演じる主人公も、不健康なくらいにウエストの細いベッキンセールも魅力的だ。物語もこのテのものは大好きなのだが、主人公の苦悩やヒロインとの間柄など、物語の運びが粗かったように思えて残念。もっと時間をかけて、もっとひとつひとつのエピソードをじっくりと描いて欲しかった。冷徹な殺人鬼であり独裁者であったハズのドラキュラ伯爵が変身した姿は妖怪を通り越してもはやエイリアン、(ドラキュラって、卵から生まれるの?)それが現実離れし過ぎていて興ざめし、返って恐さが半減してしまった。しかしながら、全体としては楽しめたので良し。
4点(2004-08-30 23:50:45)
171.  A.I. 《ネタバレ》 
ラストの宇宙人登場にもちょっとムリを感じたし、全体としてはあまり良い物語の出来とは感じられなかった。ただ、エゴむき出しの人間はよく表現できていて、スクリーンで観て良かったと思う。主役の男の子、あの「人間のようでいてどこか不自然な動き」をあそこまで違和感なくやってのける演技力には脱帽。あと、あの終わり方はずるい!映画の物語としては泣けなかったのに、あのエンディングのクマの動きで不覚にも涙ぐんでしまった(笑)。かわいそうなクマ!あわれな一人ぼっちのクマ!たったひとりの友達、主人公の男の子にも死なれてしまって、お前はこれから先いったいどうして生きていく!?
2点(2004-08-19 01:42:52)
172.  キル・ビル Vol.1(アメリカ版)
決してそれが悪いことではなく、この作品はタランティーノが彼のマスターベーションに徹し切った、それだけに意味がある映画。ここまでやりきった事は賞賛に値するかもしれない。おかしな日本語、ありえない料亭、日本刀持ち込みOKな飛行機、ドキュメンタリーでもないのでそんなものはパロディと思えば気にもならないし、それをおかしいと批評するのはナンセンス。冒頭のサイケデリックな色彩、オムニバス風のストーリー展開、途中にアニメを盛り込むあたり、凝った映像はさすがに奇才タランティーノ・・・・なのだが、私個人にはパロディーというには余りに映像が凄惨すぎに感じ、ちょっと好きにはなれない。過去の作品にあったような風流なバイオレンスは何処へやら、まるで人を斬る映像をいかに凝って撮るかばかりに執着したかのような場面の数々。マトリックスの監督兄弟が日本のアニメを実写でやることにこだわったように、この映画もヤクザとチャンバラがひたすら大好きな監督が自分自身で目一杯遊んでみせた、そんな作品だと感じた。好きな人と嫌いな人、大きく別れる映画ではないだろうか。
1点(2004-08-19 01:42:23)(良:2票)
173.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 
楽しみにしていた最後の章、3時間半はクタクタになった。長さと映像だけに気を取られないように変に客観的に観ようとしていたが、あまりの緻密さに映画の世界に引き込まれてしまい、正直もう「降参」である。どんな小手先の批評を並べ連ねても、やはりこれだけの異世界を徹底的に再現したことは賞賛に値する。‥‥‥時間の長さと映像美に思考が奪われてしまうが、物語としても決して悪くないと思う。ファンタジーの結末は、決まってハッピーエンドであって、それでいて少しの未練、寂しさ、心残りがなければならない。この映画の終わりはその王道をいっており、ありきたりではあっても見事な結末を迎えた。ファンタジーたるこの映画の「壮大な異世界観の表現」は、単に映像だけに頼っていない。長い長い物語の中、それぞれの登場人物たちのドラマによって、この異世界観は成り立っているのだ。圧倒的な敵軍めがけて、ちいさな脇役のメリーとピピンが真っ先に雄叫びをあげて突撃する。アラゴルンやサムの苦悩、単なる一人の主人公の独り舞台ではなく、壮大な物語を描いた3部作の要所で、それぞれの役割を担った登場人物達がそれぞれに活躍を遂げている。これがこの映画の長さや美しい映像を中身のあるものにしている。ここまでの時間と熱意をかけて、壮大で緻密なファンタジーを描ききったこの映画の制作者全ての人に、心から拍手を送りたいと思う。
6点(2004-08-19 01:41:42)
174.  カムイの剣 《ネタバレ》 
幕末の日本から果てはアメリカ大陸のキャプテン・キッドの秘宝まで、徹底的な荒唐無稽に仕上げらたシナリオが実に「楽しい」。丁寧に描き込まれた図画の精巧なこと、そして動きのひとつひとつに効果的にデフォルメが使われており、CGだらけの最近の安っぽいアニメーションとは比較にならないほど躍動感に溢れている。シーン展開も時間の運びを表現する手法などが大変考えられて創られていると思う。そして竜童組の和太鼓に始まる、これ以上なくぴったりで印象的なBGM、「約束したわけじゃないけれど 約束したのと同じことさ」渡辺典子さんの歌うテーマも抜群にマッチしている。光の帯を引いて飛び交う手裏剣、交錯する刃に飛び散る火花。冒険あり、アクションあり、ロマンスあり、何でも欲張ったバカバカしく壮大なストーリーで、こちらの期待に徹底的に応えてくれる。これぞ角川映画の最高峰。
6点(2004-08-19 01:40:56)
175.  ライフ・イズ・ビューティフル
このタイトルの「ライフ」とは、「命」と「人生」両方を指し示しているのか。悲しいほどに明るく子供の命を守り続けた父親、そのあっけない命の幕切れがあまりにも切なすぎる。ラストシーン、なにも知らずに「戦車だ!!」と大喜びする無邪気な子供。純粋な「命」と、そしてそれを傷つけることなく守り抜いた「人生」、そのどちらもが命は美し、人生は美し。悲惨な現実のなかで一筋光る人間の美しさ。なまじ凄惨な現場をリアルに描くより、物語冒頭の幸せな映像と相まって、戦争映画としては良く出来ているように思う。
5点(2004-08-19 01:40:27)
176.  スチームボーイ STEAM BOY
AKIRAを観た衝撃から幾年月、期待に胸を躍らせて観に行った大作。期待を超えてオドロキ、ではなく、従来の大友ワールドとはまた違った世界が新鮮に映った。かつての「AKIRA」や「MEMORIES」に見られた彼独特の毒の世界は鳴りを潜め、一転あまりにも分かりやすい物語やテーマ。お子さまでも楽しめるような内容に若干拍子抜けしないでもなかったが、それでも迫力のある凝った映像のクオリティは間違いなく大友克洋だったし、スッキリと充分に楽しめたので良し。最初の家からスチームボールを抱えて脱走する廊下など、実写さながらのスピーディーなカメラワークが良かった。映画自体の完成度の高さは理解できるが、やはり個人的には彼のシュールでダークな世界の方が彼らしいと思う。
5点(2004-07-27 00:50:47)
177.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》 
私は原作を読んでいないので、純粋に映画だけで物語を堪能できた。さすがに主役の3人は大きくなりすぎ、一体小学校なんだかハイスクールなんだか分からない。それでもファンタジックな物語は楽しめる内容に仕上がっている。希代の悪役ゲイリー・オールドマンが結果良い人だったのにはちょっと拍子抜けした。どうせ良い人になるのなら、もっと出番を増やして思いきり悪人として演出して裏切ってほしかった。原作はこのまま読まずに続編を楽しむつもりではいるが、読み手の各々が想像する小説ではともかく魔法の世界を舞台に映画として創るにはちょっと飽き気味になりそうだ。続編で良い方向に物語が裏切ってくれることを期待している。
5点(2004-07-27 00:24:57)
178.  キング・アーサー(2004)
ある程度予想はしていたが、小さい頃読んだアーサー王の物語がとてもスケールが小さく見えてしまい、ハッキリ言って白けてしまった。ランスロットがハンサムなのに、アーサーはルー大柴そっくりに見えてしまい、この第一印象が頭から離れなかった。キーラ扮するヒロインの姿は美しくワイルドで魅力的で、物語の筋書きも決して悪くはないのだが、やはり規模の小ささが致命的であると思う。仮にも西欧最大の伝説ならば、やはり「トロイ」や「ロード・オブ・ザ・リング」並の地を覆う大軍とスケールで描かねば説得力に欠ける。「大スペクタクル」にはちょっと遠かったというのが正直な個人的感想。
3点(2004-07-27 00:13:28)
179.  銀河鉄道999
「火の鳥」同様、原作本を読む前に観たのが幸いだった。原作に比較するとどうしてもスケールが小さく見えてしまうのはやむを得ない。人の一生の意味とは何かをテーマに宇宙を舞台に壮大なスケールで描かれたドラマ。愛、友情、青春、人生、希望、正義、憧れのひと、男というものの定義etc、現代では死語となり、口に出すのも恥ずかしくなった様々な要素が散りばめられているにもかかわらず、今でも自然に見ることができ、変にひねくれることもなく純粋に感動できる。この映画にはそんな言葉を堂々と口にしても恥ずかしくないだけの、ひたすら一途な純粋さがある。子供向けのアニメーションとは、かくあらねばならないと思う。それにしても「銀河鉄道」とはなんて素敵な響きの言葉だろう。宮沢賢治が初めて「描いた」この四文字、これだけでなんとも言えないロマンを感じることができるではないか。
6点(2004-07-27 00:03:13)(良:1票)
180.  タクシードライバー(1976)
観ていてベッソンの「レオン」を連想した。大人と少女という登場人物や、物語の運びなどの共通点だけではなく、物語全体に散りばめられた美しい危うさがよく似ている。大統領候補を狙った凶弾は結局事を成さず、それは一人の少女を救う為の正義(?)の弾丸となるが、主人公にとってはどちらも善でも悪でもどうでも良かったに違いない。たまたま結果はハッピーエンドとなったが、仮に大統領の殺害に成功していたとしても、彼自身にとっては同じことだったのだろう。「俺に必要なのはきっかけだ」と狂気の中で人生の転機を探し求めていた主人公だが、あの凄絶な撃ち合いを経た後、自分の人生に何かの転機を求めることができたのだろうか。同じようにタクシードライバーとして、今までとなんら変わらない生活を送っていく彼の胸の中に在ったものが、事件によって人生を変えることが出来たという達成感と満足だったのか、それとも今までと変わらない人生を送っていく達観的な諦めと満足だったのか。私には後者のように感じられた。夜の街のネオンサインと音楽、それに全く古さを感じさせないファッションも印象に残った。
7点(2004-06-27 02:56:52)
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