161. シャーク・テイル
《ネタバレ》 素直に楽しめました。全編CGアニメ、しかも海洋モノということで、どうしても「ニモ」と比べられることになるのでしょうが、むしろ他のCGアニメ作品のことは一時忘れて、肩肘張らずに観るのが一番ではないでしょうか。重いテーマとかは特にないし、完全な娯楽作品だと割り切れば楽しいコメディです。ウィルやJBも予想通りの演技でした。ただ、皆を騙してヒーローになったオスカーがヤマ場のマシンガントークでその辺をサラリと流してしまったあたりはちょっと残念。彼も少しは反省してほしかったかなぁ。 7点(2005-03-13 18:04:21) |
162. 死ぬまでにしたい10のこと
物悲しいストーリーなのですが、敢えて起伏を抑えた淡々とした演出なのが、より深く哀しみを誘われました。登場人物が皆揃って優しい人達なのがまた悲しい。邦題は原題を素直に直訳したほうが良かったんじゃないかな。 7点(2005-03-13 17:55:00) |
163. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 ホラー作品は意図的に避けていたのですが、サラ・ポーリーのおかげで食指が動いてつい鑑賞。序盤ですぐに「あ~観るんじゃなかった。いつまで続くんだゾンビ殺しシーン」とか思い、中盤のセレブ狩りってどうよ?と思い、最後の大脱出のチェーンソー自爆には「あ~やると思ったよ」と思いながらも何とか最後まで見届けることができました。正直な感想は「怖かった」です(それだけかい!)。 6点(2005-03-13 17:46:57) |
164. アバウト・ア・ボーイ
身内の印税収入のおかげで働いたこともなく、悠々自適の生活を送る主人公。羨ましいというよりもありえないと思いました(笑)。ストーリーそのものはコメディなのかヒューマンドラマなのかでちょっと主題がブレている気が。個人的に一番面白いな、と感じたのが時間を何コマに分けて計画的に行動していくところ。明日から私もそうしよう。多分すぐコマをオーバーするだろうけど。 7点(2005-02-26 23:34:04) |
165. ターミナル
《ネタバレ》 こんなスピルバーグを待っていました。シンプルで分かりやすいストーリーだけど小ネタやサブエピソードの積み重ねや、コメディならではの笑わせ方、そしてほろりとさせるツボを心得えているのはさすが巨匠。トム・ハンクスも「ドン臭いけど真面目で優しい男」を上手く演じています。ハンクス演じるビクターが渡米した理由も、「父親との約束を果たすため」というのがささやかながら◎。どんな親父さんだったのかな。親子揃って「待ち続けた」人生でしたが、ラストでささやかながら望みが叶って良かった。 7点(2005-01-04 23:20:12) |
166. 陽だまりのグラウンド
惜しい!実に惜しい映画です。ギャンブル転落人生真っ只中の青年と、スラム地区で野球に打ち込む少年達の交流。作品の核であるこの部分が端折られすぎ。もっとキアヌ演じるコナーが子供達に野球の指導してる場面とか入れて、彼らからの信頼を勝ち取っていくプロセスを描いていったほうが良かったのでは。それにヘナヘナだった野球チームがいきなり強くなって地区大会決勝まで進んでしまうのも、その間の積み重ねのシーンがないので違和感を感じました。エリザベスとのやり取り、振り向いたソーサの笑顔、そしてコナーの弔辞シーンなど、良いシーンも結構あったので7点にしようかとも思いましたが、いち野球ファンとしてあえて厳しめな点数で。 6点(2005-01-02 23:16:41) |
167. アニマルマン
今までキワモノ役ばかりのロブ・シュナイダーばかり見てきたので、野生の本能以外は人間的にまとも(?)な彼の役柄としては新鮮でした。しかしラストはあんまり納得行かない。あれでいいのか? 5点(2005-01-02 18:14:07) |
168. インソムニア
よくできた心理劇だと思います。俳優陣ではアル・パチーノの罪悪感と白夜が原因で心身共にだんだんとボロボロになっていく様が物凄かった。しかしこんなロビン・ウィリアムスは見たくなかった・・・というのが正直なところ。 6点(2005-01-02 18:09:56) |
169. 列車に乗った男
《ネタバレ》 二人の男が人生を交差させる最後のシーンが良い。マネスキエは列車に乗り、ミランは家で静かにピアノを弾く。お互いにありえたかもしれない未来は、結局夢の中でしか実現しなかったけれど、微かながらそこに希望が見えたのは何故なんだろう。人生の終着駅を間近にしてのこの二人の出会いは、決して無駄ではなかったと信じたい。 6点(2004-12-31 00:12:40) |
170. グッバイ、レーニン!
《ネタバレ》 つき始めた嘘が、結果的に彼自身の理想の世界の話へと変わっていったアレックス。傍目から見れば「ゆっくりとでもいいから、真実を教えてあげたほうがいいのでは?」と彼に言ってやりたくもなりますが、それは病で倒れた母親にショックを与えないため、という理由以上の、彼なりの母親への愛情なのでしょう。そして、彼から語られる話やニュースが嘘であるということを薄々知りながらも、息子の気持ちを汲み取って「素晴らしいわ」とそれを受け入れながらこの世を去って行く母親にも彼への愛を感じ、胸を打たれました。 7点(2004-12-19 22:07:16) |
171. ホーム・スイートホーム(2000)
グループホームに置き去りにされた痴呆症の老人が、再起を賭けてグループホームの人達と「歌」で立ち上がるドラマかと思いましたが違いました。高齢者社会、徘徊、痴呆、入院患者のケア、グループホームの問題点など、難しいテーマを扱った作品ですが、必要以上には重くせずに描いていたので説教臭さを感じずにすんなり観ることができました。ただ、終盤で良くなりかけていた老人とグループホームの人達との関係がいきなり悪化したのは「?」でした。今まで苦楽を共にしてきた寮長を、どこの馬の骨かも分からない爺さんに取られた(と思い込んでいる)というフラストレーションが一気に爆発したのかもしれませんが、その辺りが描写不足だったのが残念。 6点(2004-12-19 21:58:30) |
172. デイ・アフター・トゥモロー
いや~何というか、リアルなCGによる大津波の押し寄せとか、豪雪に覆われた北半球とか、その辺は本当にもう壮観。実際ここ数年で起きている自然災害の恐ろしさを画面を通して体験しているような印象を受けました。ただ肝心のドラマ部分はやや薄めで、脅威の映像に比べると数段落ちてしまいます。ジャックとサムの親子関係をもっと深く掘り下げて欲しかった。それにしてもジェイク・ギレンホールは年を重ねてもいまだ高校生役ができちゃう不思議な俳優ですね。 6点(2004-12-19 21:52:02) |
173. スパイダーマン2
学生&バイト&正義の味方の三重生活に疲れ果てるピーターの相手先のいない電話での告白、操られてしまった元教授を最後の戦いで説得する時のスパイダーマンの伏線の消化の上手さ、その元教授が最期に「怪物のままでは終わらんぞ!」と誇りを取り戻して融合炉へと突入する悲壮感。これらのドラマ部分に、パワーアップしたスパイダーアクション(CG満載なんだろうけどその変は気になりません)が加わって、前作以上の面白さです。1はテレビ、2はDVDで観ましたが、3が封切られたら是非映画館で観てみようと思っています。でも何年後になるんでしょうか・・・? 8点(2004-12-19 21:27:19) |
174. スパイダーマン(2002)
これぞアメコミの王道!ストーリーは単純ですが楽しめます。蜘蛛の糸を巻きつけた遠心力(っていうのかな?)を利用してぐるぐるアクションするスパイダーマンの動きには見とれてしまいました。主人公が恋や戦いに悩んでいるフツーの青年なところも○。ラストも続編の製作を考えてのことかもしれませんが、安易にハッピーエンドに持っていかず、彼の覚悟を描いて終わったのがポイント高いです。ところで、スパイダーマンのコスチュームが「着るもの」だというのはこの映画を観て初めて知りました(汗)。てっきり変身の際に一緒に出てくるのかと・・・。 7点(2004-12-05 00:27:08) |
175. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 現実世界での親父の葬式のシーンで、ホラだと思っていた昔話に出てきた登場人物達が多少、イメージとは違うものの画面いっぱいに登場した時には胸がいっぱいになりました。皆、彼のことが好きだったんだよなぁ。そしてなかなか素直になれなかった彼の息子もまた。そんな愛すべきオヤジさんに一言贈りたい。「いい人生だったね。」と。 9点(2004-12-01 23:33:58) |
176. あなたにも書ける恋愛小説
ちょっと地味で小粒な作品だとは思いますが、なかなか楽しかったです。起承転結もはっきりしていて、まさに恋愛小説の王道を行っているんじゃないでしょうか(笑)。ケイト・ハドソンが四人のメイドを演じ分けているのも好印象。でもやっぱり現実パートの彼女が一番可愛いですね。 7点(2004-11-25 13:36:25)(良:1票) |
177. レディ・キラーズ
前半はトム・ハンクスのキモい笑いとともに笑って観られました。中盤であっさりと札束強奪作戦が成功した後、マダムを殺す計画が始まってからはちょっとキツいかな~と。仲間同士で殺し合い→橋から死体投げ捨てのシークエンスは私にはクドすぎました。前半7点、後半5点で、全編は6点ということで。 6点(2004-11-24 22:19:09) |
178. お父さんのバックドロップ
親子モノとして観ました。付かず離れずの牛之助と一雄の微妙な(?)親子関係は面白くも切なかった。全体的に観るとちょっとギャグが上滑り気味なシーンがあったり、クラスメイト達の演技が・・・だったりとイマイチな点もありましたが、ラストとエンディングのスタッフロールが良かったのでプラマイゼロってことで。どうやら小ネタ満載の映画だったようで、プロレス&格闘技が好きな人が観れば楽しさも増すのではないかと。 7点(2004-11-14 00:28:06) |
179. アメージング・ハイウェイ60
テーマは「自分の道は自分で探して決めるものだ」でしょうか。まあこう書くと堅苦しい&説教がましくなりそうな感じですが、主人公を取り巻く周りの(架空の?)人物たちのキャラクターがファンタジックなもんで、なかなか楽しく観ることができました。特にクリス・クーパーのダイナマイト男がツボ(笑)。しかしマイケル・J・フォックスがチョイ役とはいえ出ていたとは。 7点(2004-11-09 22:19:49) |
180. 僕はラジオ
涙を流して感動する作品ではなく、見終わった後にちょっと優しい気持ちになれる映画。この手の作品にありがちなあざとい泣かせのエピソードはなく、人間対人間を地味ながら丁寧に描いているのが好感。ジョーンズの片腕のおっさんのハニカットが脇役ながら好印象。最後に実在のラジオが出てきたのは嬉しいサプライズでした。 8点(2004-10-16 15:45:39)(良:1票) |