161. 華氏451
《ネタバレ》 2時間観るのがきつかった。テーマは面白いんだけど、思想弾圧だとオーウェルの1984とかと比べると臨場感、緊張感に欠けるなあ。シーン同士のつなぎ方がとても安っぽい。 よく考えたら数年前に観たことあった。それも忘れていたくらい印象の薄い映画。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-05-27 22:31:25) |
162. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 内容はペラッペラ。エミリア・クラークがかわいい。老いたるシュワちゃん使いたかったんだろうけど、ロボットの肌が老化するという設定は無理があると思う。もう一度見ようとは思わないなあ。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-05-10 09:52:38) |
163. さらば、愛の言葉よ
《ネタバレ》 2Dで観ました。断片的な映像や台詞の美しさは絶対的なものだが、それらがどうしてもconsistentでないように感じてしまう。信条や観念を織り込むとしてももっと美味いやり方があるのではないかと。集中して見続けるのが困難でなかなか厳しかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-01-03 20:01:40) |
164. アウトレイジ 最終章
《ネタバレ》 そもそも北野監督が仰っている通りアウトレイジは「人をいかに殺すか」をコンセプトとした映画だった訳ですが、本作では意図的にかその要素が弱くなっていました。大杉漣やピエール瀧が死ぬシーンも肝心の部分は描写されておらず、言い方は悪いですが物足りなさを感じました。そもそもが暴力ありきの映画だと思いますので。花菱会を宴会場で殺していくシーンも芸がないと思いました。 また塩見三省さんが前作ほどの迫力がなくなっていた点が残念でした。もっと元気になって欲しいです。前作は有名な怒号シーンだけで2点分くらいあったのかなと。 後は皆さんお感じになったことだと思いますが、いくら何でも終わらせ方が雑過ぎるのではないかと。もっと面白く撮れたのではないかと思ってしまいます。以上の理由で5点としました。 [映画館(邦画)] 5点(2017-10-11 15:00:27)(良:1票) |
165. イノセンス
《ネタバレ》 引用してくる台詞は難解なものが多いですが、実際に引用の元ネタを調べてみると大した内容でなかったり。簡単なことを難しい言い回しで説明する人がいますが、そんな感じで本質的には全く知性を感じない映画でした。孔子の言ったことを引用したからといって知的でも何でもない。中国文化がdominateしてる点は示唆的で面白かったですが。 [インターネット(邦画)] 5点(2017-04-09 00:43:34) |
166. ボーイ・ミーツ・ガール
《ネタバレ》 シーンの一つ一つを見れば美しいが、それら全てがぶつ切りで文脈も説得力も薄い。最後まで観るのが辛かった。カラックスが汚れた血ですごく飛躍したことが分かった。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-01-27 03:52:26) |
167. 中国女
《ネタバレ》 政治を絡めるならもう少し工夫してストーリーに絡めてほしい。作品としてはかなり厳しい出来。政治的な観点でも2019年に観るとほぼ良いところが見当たらない。 毛沢東政権と、五月危機を含めた世界情勢を勉強する入口にはなったかな。本作のように、ほとんどの活動家が文化大革命を理解せずにファッション的にデモを起こしていたというのはウケる。頭の悪い人たちはいつの時代も扇動に使われるのね。特に合理性もないノリだけの活動だけど、フリーセックスが進んだのだけは良かったんじゃないかな。逆説的に頭の悪い活動家に対する批判的な作品としては成立しているので3点。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-03-05 14:24:24) |
168. パリ、ジュテーム
《ネタバレ》 「どうせこんなパリが見たいんでしょ」「こーゆーのをお洒落と思うんでしょ」感に溢れてて、端的に言って視聴者をなめてると思いました。概して他人をバカにしている、フランス人の国民性すら感じられて不快でした。なので皆さんの評価が低くて安心しました。何というか、こんな映画が評価されることは映画界にとってあってはならないと思う。 キュアロンの無駄使い。あんた才能あるんだからこんな仕事しない方が良いよ。イライジャウッドとナタリーポートマンのエピソードは辛うじて観られた。 ゴダールの「男の子の名前はみんなパトリックっていうの」やトリュフォーの「あこがれ」みたいなクオリティを期待していたのでがっかり。結果的には、短時間で心を動かす作品を撮れるこの2人(あとアランレネとか)の凄さを逆説的に再確認出来ました。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-03-03 16:00:11) |
169. 野性の少年
《ネタバレ》 映像作品としては優れているのかもしれないけど、どうしても胸を痛めずに見ることが出来なかった。これ映像化していいのだろうか。故人に許可を取ることが出来ないにしても。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-03-02 17:31:08) |
170. ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
《ネタバレ》 腕の無い外科医が患者を殺すのと一緒で、実力のない俳優陣は作品を殺すのだなあと再確認した映画(神木さんは良かったけど)。山崎賢人さんと伊勢谷友介さんは演技がひどいのが言わずもがななんですが、それ以前に、それ以前に、それ以前に、線が細すぎる!ガリガリやん! いくら体格で劣っていようとトレーニングで多少のカバーは出来るはずなのに、、、役作りっていう概念が無いんでしょうか。もうね、ガリガリのジョジョが棒読みの台詞を言い続けるとか苦笑というか悲し笑いというか、映画館で観ててきつかった。 一方でこれだけ負け戦の中、きちんと仕事をされた神木隆之介さんは本物ですね。周りがどれだけ酷くても自分自身の仕事のクオリティを落としてはいけないんだなと、職種は違うけど妙に勉強になりました。 [映画館(邦画)] 2点(2017-08-12 10:26:15)(良:1票) |
171. セッション
《ネタバレ》 レビュアーの皆様の高い評価に正直驚いています。大変残念ですが、良い映画とは思えませんでした。理由は単純で、あまりに現実のジャズシーンと解離しており、リアリティがなく、またジャズという音楽そのものに対する誤解を与える作りだからです。作中では「次のチャーリーパーカー、バディリッチ」のような表現が随所に出てきます。しかし、現代のジャズシーンにおいて、そのようなプレイヤーは全く評価されません。実際のジャズシーンでは「チャーリーパーカーやバディリッチと違うオリジナリティ」こそが至上命題であり、作中で登場人物たちが追い求めるプレイヤー像は、ジャズの本質的な創造性から最も遠いあり方といえます(実際主人公のドラミングもそんな感じでした)。フィクションと言ってしまえばそれまでですが、もっとミュージシャンにちゃんと取材をしてほしかったです。実際プロミュージシャン数人に感想を聞きましたが、同じ反応でした。 本来のジャズは真摯で、創造的で、作中で描かれているよりも遥かにシビアです。こんな風な撮られ方をするのはとても悲しいです。見せ方は上手いのでしょうが、根本的な部分がズレているので低評価とさせて頂きます。 [DVD(字幕)] 2点(2017-02-13 23:22:17)(良:2票) |